ジェイク・ディークマン

ジェイコブ・タナー・ディークマン(Jacob Tanner Diekman, 1987年1月21日 - )は、アメリカ合衆国ネブラスカ州ゲージ郡ワイモア出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。MLBのニューヨーク・メッツ所属。

ジェイク・ディークマン
Jake Diekman
ニューヨーク・メッツ #30
オークランド・アスレチックス時代
(2020年2月23日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ネブラスカ州ゲージ郡ワイモア
生年月日 (1987-01-21) 1987年1月21日(37歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 MLBドラフト30巡目
初出場 2012年5月15日
年俸 $4,000,000(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入りとフィリーズ時代

2007年のMLBドラフト30巡目(全体923位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、6月22日に契約。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズでプロデビューし、10試合(先発7試合)に登板して1勝3敗、防御率2.92、35奪三振を記録した。8月にA-級ウィリアムズポート・クロスカッターズへ昇格。3試合に先発登板して2勝1敗、防御率2.25、11奪三振を記録した。

2008年はまずA級レイクウッド・ブルークロウズでプレーし、19試合に先発登板して3勝5敗、防御率5.42、53奪三振を記録した。7月にA-級ウィリアムズポートへ異動。8試合に先発登板して1勝4敗、防御率4.40、43奪三振を記録した。

2009年からリリーフへ転向。A級レイクウッドでプレーし、32試合(先発2試合)に登板して2勝0敗2セーブ、防御率4.04、52奪三振を記録した。

2010年はまずA級レイクウッドでプレーし、21試合に登板して2勝0敗、防御率1.90、30奪三振を記録した。6月にA+級クリアウォーター・スレッシャーズへ昇格。24試合に登板して0勝2敗、防御率3.66、26奪三振を記録した。

2011年はAA級レディング・フィリーズでプレーし、53試合に登板して0勝1敗3セーブ、防御率3.05、83奪三振を記録した。オフの11月18日にフィリーズとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[2]。

フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2012年6月9日)

2012年3月27日にAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスへ配属され、そのまま開幕を迎えた。5月11日にメジャーへ昇格し[3]、15日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビュー。同点の9回表2死から登板し、1.1回を無安打無失点3奪三振に抑え、10回裏にフィリーズがサヨナラ勝ちしたため、メジャー初勝利を挙げた。その後もリリーフとして22試合に登板したが、8月1日にAAA級リーハイバレーへ降格。登録枠が拡大された9月2日に再昇格した[4]。この年メジャーでは32試合に登板して1勝1敗、防御率3.95、35奪三振を記録した。

2013年3月17日にAAA級リーハイバレーへ配属され、そのまま開幕を迎えた。AAA級リーハイバレーで30試合に登板後、6月13日にメジャーへ昇格[5]。45試合に登板して1勝4敗、防御率2.58、41奪三振を記録した。

2014年は初の開幕ロースター入りを果たした[6]。この年は、チーム最多且つ自己最多となる73試合に投げ、防御率3.80・チーム最多ホールド[7]を記録。また、71.0イニングで100個の三振を奪い、奪三振率12.7という高数値を記録したが、大雑把な制球力から四球で乱れる場面もあった[7]。

2015年、フィリーズでは41試合に投げたが、防御率5.15・WHIP1.75と荒れたピッチング内容だった。また奪三振率(12.0)と与四球率(5.9)のどちらも高い数値であった。

レンジャーズ時代

2015年7月31日にマット・ハリソン、ニック・ウィリアムズ、ホルヘ・アルファーロ、ジェイク・トンプソン、ジェラッド・アイコフ、アレク・アッシャーとのトレードで、コール・ハメルズと共にテキサス・レンジャーズへ移籍した[8][9]。レンジャーズ加入後は投球内容が一転し、26試合の登板で防御率2.08、WHIP0.92という成績を残した。フィリーズとの通算では、2年連続65試合以上となる67試合に投げ、2勝1敗、防御率4.01、58.1イニングで31四球、69奪三振という成績を残した。

2017年1月17日に例年悩まされてきた慢性の大腸炎を手術することが発表された。これによってシーズン前半を欠場することになった[10]。9月1日にメジャー復帰するとシーズン終了までに11試合に登板した。オフにはハッチ賞を受賞した[11]。

ダイヤモンドバックス時代

2018年7月31日に黄暐傑及び後日発表選手[注 1]とのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[13]。オフの10月29日にFAとなった[14]。

ロイヤルズ時代

2019年2月13日にカンザスシティ・ロイヤルズと1年225万ドルの契約を結んだ[15]。

アスレチックス時代

2019年7月27日にダイロン・ブランコ、イスマエル・アキーノとのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[16]。オフの10月31日にFAとなった[17]が、12月3日に2年総額750万ドルで再契約を結んだ[18]。

レッドソックス時代

2022年3月16日にボストン・レッドソックスと2年契約(3年目の2024年は球団オプション)を結んだ[19]。

ホワイトソックス時代

2022年8月1日にリース・マグワイア、後日発表選手とのトレードで、シカゴ・ホワイトソックスへ移籍した[20]。

2023年は13試合に登板して0勝1敗、防御率7.94と結果を残せず、5月2日にDFAとなり[14]、5月6日に自由契約となった[14]。

レイズ時代

2023年5月10日にタンパベイ・レイズとメジャー契約を結んだ[21]。オフの11月3日にFAとなった[22]。

メッツ時代

2024年2月6日にニューヨーク・メッツと1年400万ドルで契約を結んだ[1]。

選手としての特徴

サイドスロー気味のスリークォーターから、平均球速153.0km/hのツーシームを繰り出す。これが投球全体の70%以上の割合で投げており、次いで平均球速136.5km/hのスライダーが約24%と、この2球種で全体のほとんどを占める。それ以外ではチェンジアップを投げる。また、ごく稀にカーブ、フォーシームを投げることがある。2013年の1シーズンのみ、基本球種にツーシームではなくシンカーを使っており、シンカー、ツーシーム、スライダーの3球種を組み合わせていた[23]。

三振能力が非常に高く、2016年シーズン終了時点で通算奪三振率11.03を記録している。一方で、もともと制球力がない上に、最大の武器であるスライダーをボール球にして振らせることが多いため、特にスライダーのストライク率が低い。その結果、与四球が多くなり通算与四球率4.65という壊滅的な数字を残している[23]。

詳細情報

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2012 PHI 3200001104.50013127.12512033351017123.951.65
2013 45000014011.20016438.13411620412115112.581.30
2014 73000055018.50031371.066435531007036303.801.42
2015 4100002106.66717536.24032402491023215.151.75
TEX 26000000010---8521.21327012010552.080.92
'15計 67000021016.66726058.15353103692028264.011.44
2016 66000042426.66722153.03642613593022203.401.17
2017 1100000015----4510.24110101300332.531.31
2018 47000011214.50017239.03122313480018163.691.38
ARI 2400000103.0007114.1182813183015127.531.81
'18計 71000012217.33324353.14943126663033284.731.50
2019 KC 48000006018.00018841.23332308634023224.751.34
OAK 28000011013.5009420.11601613212011104.431.57
'19計 76000017031.12528262.049339111846034324.651.42
2020 210000200131.0008421.18112113100210.420.94
2021 67000033714.50026260.247103424838029263.861.34
2022 BOS 44000051112.83317138.12753016515022184.231.49
CWS 2600000304.0009819.12541212282018146.521.91
'22計 70000054116.55626957.25294228797040324.991.63
2023 1300000102.0005811.11111300112214107.942.12
TB 5000000106.00018545.12622511531015112.181.13
'23計 6300000208.00024356.23733811643229213.341.32
MLB:12年 6620000253115179.4462517570.14604633421437244232882423.821.39
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2012 PHI 321320.667
2013 450520.714
2014 7339001.000
2015 410511.833
TEX 2615001.000
'15計 6711011.917
2016 6635001.000
2017 110000----
2018 470510.833
ARI 241320.667
'18計 711830.750
2019 KC 480210.667
OAK 2813011.000
'19計 761511.857
2020 2120001.000
2021 6723001.000
2022 BOS 4413001.000
CWS 2621001.000
'22計 7034001.000
2023 1301001.000
TB 502210.800
'23計 632310.833
MLB 6621955102.881
  • 2023年シーズン終了時

表彰

背番号

  • 63(2012年 - 2015年途中)
  • 41(2015年途中 - 2018年)
  • 40(2019年 - 同年7月26日)
  • 35(2019年7月30日 - 2021年)
  • 31(2022年 - 同年途中)
  • 55(2022年途中 - 2023年途中)
  • 30(2023年途中 - )

脚注

注釈

  1. 2018年8月17日にジョシュア・ハビアーと発表されている[12]。

出典

  1. “Mets finalize deal with Diekman; Fujinami reaches 1-yr deal (source)” (英語). MLB.com (2024年2月7日). 2024年2月7日閲覧。
  2. “Phillies Add Four Players To 40-Man Roster” (英語). Phillies Press Release. (2011年11月18日). http://m.phillies.mlb.com/news/article/25999524 2015年11月20日閲覧。
  3. “Phillies announce roster moves” (英語). Phillies Press Release. (2012年5月11日). http://m.phillies.mlb.com/news/article/30964070 2015年11月20日閲覧。
  4. Todd Zolecki (2012年9月2日). “Callups De Fratus, Diekman bolster bullpen” (英語). MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  5. Todd Zolecki (2013年6月13日). “Hernandez sent down to get playing time at Triple-A” (英語). MLB.com. 2015年11月20日閲覧。
  6. “Phillies finalize Opening Day roster” (英語). Phillies Press Release. (2014年3月29日). http://m.phillies.mlb.com/news/article/70413270 2015年11月20日閲覧。
  7. 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、322頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
  8. “6対2の大型トレード成立へ! レンジャーズ、先発左腕C.ハメルズらを獲得”. MSNスポーツ (MSN). (2015年7月30日). https://archive.is/swW41 2015年11月20日閲覧。
  9. “Rangers get Cole Hamels, reliever for lefty Matt Harrison, 5 prospects” (英語). ESPN (2015年7月29日). 2015年11月20日閲覧。
  10. “レンジャーズ左腕、大腸炎手術でシーズン前半絶望に”. iSM(Yahoo!JAPAN). (2017年1月18日). オリジナルの2017年2月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170202033010/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170118-00000213-ism-base 2017年1月28日閲覧。
  11. Doug Miller (2018年1月29日). “Diekman wins Hutch Award for community service” (英語). https://www.mlb.com/news/jake-diekman-wins-hutch-award/c-265289624 2018年4月10日閲覧。
  12. Wesley Dotson (2018年8月17日). “DeShields on DL with fractured fingertip” (英語). MLB.com. 2018年8月18日閲覧。
  13. Steve Gilbert (2018年7月31日). “D-backs reacquire Ziegler, land Diekman” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  14. MLB公式プロフィール参照。2023年5月7日閲覧。
  15. Manny Randhawa (2019年2月13日). “Diekman signs 1-year deal with Royals” (英語). MLB.com. 2019年2月14日閲覧。
  16. Jeffrey Flanagan (2019年7月27日). “Royals deal Diekman to A's among roster moves” (英語). MLB.com. 2019年7月28日閲覧。
  17. Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (English). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  18. Martin Gallegos (2019年12月3日). “Diekman returns on 2-year deal, bolsters A's 'pen” (英語). MLB.com. 2019年12月4日閲覧。
  19. “Red Sox agree to two-year contract with LHP Jake Diekman”. MLB.com (2022年3月16日). 2022年3月20日閲覧。
  20. “White Sox, Red Sox Swap Reese McGuire For Jake Diekman” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月2日閲覧。
  21. “Rays Sign Jake Diekman To Major League Deal”. MLB Trade Rumors. (2023年5月10日). https://www.mlbtraderumors.com/2023/05/rays-finalizing-major-league-deal-with-jake-diekman.html 2023年5月24日閲覧。
  22. “130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (2023年11月3日). 2023年11月10日閲覧。
  23. “Jake Diekman Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2017年1月29日閲覧。

関連項目

外部リンク

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