ホワッツ・ザ・411? リミックス

『ホワッツ・ザ・411? リミックス』(What's the 411? Remix)は、1993年12月に発売されたメアリー・J. ブライジのリミックス・アルバム[1][2][3]。デビュー・スタジオ・アルバム『ホワッツ・ザ・411?』(What's the 411?)の再プロデュース的なリミックス版としてヒップホップ・ソウルの手法や方法論を明確に提示したアルバムである[1][4][5]。

『ホワッツ・ザ・411? リミックス』
メアリー・J. ブライジ の リミックス・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
ジャンル R&B、ヒップホップ、ヒップホップ・ソウル、ニュージャックスウィング、ネオ・ソウル
時間
レーベル アップタウン・レコード
MCAレコード
プロデュース
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • ゴールド(アメリカ)
メアリー・J. ブライジ アルバム 年表
『ホワッツ・ザ・411?』(What's the 411?)
(1992年)
『ホワッツ・ザ・411? リミックス』(What's the 411? Remix)
(1993年)
『マイ・ライフ』(My Life)
(1994年)
『ホワッツ・ザ・411? リミックス』収録のシングル
  1. 「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ウォリー feat. クレイグ・マック ( You Don't Have to Worry feat. Craig Mack)」
    リリース: 1993年10月19日
  2. 「マイ・ラヴ feat. ヘヴィ・D and テディー・ライリー (My Love feat. Heavy D and Teddy Riley)」
    リリース: 1994年5月28日

エグゼクティブ・プロデューサーのバットネイキッド・ティム・ドォグを始め、マーク・スパークス、ショーン・パフィ・コムズ、トニー・ドファット(バッド・ボーイ・レコード)、テディー・ライリー、ダディ・O、ほか6名がリミックス・プロデューサーを担当[3][1]。フィーチャリング・ラッパーやMCには、クレイグ・マック、ノトーリアス・B.I.G.、ヘヴィ・D、C.L.スムース、キッド・カプリ、グレッグ・ナイスらが参加し、アルバム『ホワッツ・ザ・411?』の12曲中、「イントロ・トーク」と「スロウ・ダウン」を除く10曲と[注釈 1]、映画『フーズ・ザ・マン?』(Who's the Man?)のサウンドトラック・ナンバー「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ウォリー」のリミックス・バージョンが収録されている[3][1]。

トラック・リスト

US 通常盤
#タイトル作詞・作曲リミキサー/原曲プロデューサー時間
1.「リーヴ・ア・メッセージ」(Leave a Message)バットネイキッド・ティム・ドォグ、
ショーン・パフィ・コムズ、
トニー・ドファット(バッド・ボーイ・レコード)
バットネイキッド・ティム・ドォグ、
マーク・スパークス/
ショーン・パフィ・コムズ、
トニー・ドファット
2.「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ウォリー feat. クレイグ・マック」(You Don't Have to Worry feat. Craig Mack)ケニス・G-ラヴ・グリーン(ケニー・グリーン)、
エディー・ファレル(DJ・エディー・F)、
クレイグ・マック、
ジェームス・ブラウン、
フレッド・ウェズリー、
ジョン・スタークス、
ボビー・ジェントリー、
ルー・ドナルドソン
ショーン・パフィ・コムズ、
トニー・ドファット/
DJ・エディー・F、
ケニー・コルヌゲイ、
ダリン・ウィッテントン
3.「マイ・ラヴ feat. ヘヴィ・D and テディー・ライリー」(My Love feat. Heavy D and Teddy Riley)ケニス・G-ラヴ・グリーン、
デイヴ"ジャム" ホール、
ヘヴィ・D、
テディー・ライリー
テディー・ライリー/
デイヴ"ジャム" ホール
4.「リアル・ラヴ feat. DJ・ロン・G and ノトーリアス・B.I.G.」(Real Love feat. DJ Ron G and The Notorious B.I.G.)マーク・コリー・ルーニー、
マーク・モラレス、
DJ ギズモ、ミルク・ディー(オーディオ・トゥー)、
ノトーリアス・B.I.G.、
スクーリー・ディー、
エリック・サーモン、パリッシュ・スミス(EPMD)、
ラファイエット・アフロ・ロック・バンド、
ウィリー・クラーク、
クラレンス・リード
ショーン・パフィ・コムズ、
ダディ・O/
マーク・コリー・ルーニー、
マーク・モラレス
5.「ホワッツ・ザ・411? feat. パフ・ダディ and K-Ciヘイリー、ノトーリアス・B.I.G.」(What's the 411? feat. Puff Daddy and K-Ci Hailey and The Notorious B.I.G.)マクスウェル・ディクソン(グランド・プバ)、
トニー・ドファット、
ショーン・パフィ・コムズ、
ノトーリアス・B.I.G.、
オハイオ・プレイヤーズ、
リサ・ペイターズ、
ウィリアム・ジェフリー
ショーン・パフィ・コムズ、
タンブリン・ダイス(バッド・ボーイ・レコード)/
トニー・ドファット
6.「レミニス feat. C.L.スムース」(Reminisce feat. C.L. Smooth)ケニス・G-ラヴ・グリーン、
デイヴ"ジャム" ホール、
MC・ライト、
C.L.スムース、
ピート・ロック
ショーン・パフィ・コムズ、
ジェシー・ウエスト(バッド・ボーイ・レコード)/
デイヴ"ジャム" ホール
7.「メアリー&アンドレ feat. アンドレ・ハレル」(Mary & Andre feat. Andre Harrell) バットネイキッド・ティム・ドォグ
8.「スウィート・シング」(Sweet Thing)トニー・メイデン(ルーファス)、
チャカ・カーン
マーク・スパークス/
マーク・コニー・ルーニー、
マーク・モラレス
9.「ラヴ・ノー・リミット feat. キッド・カプリ」(Love No Limit feat. Kid Capri)ケニス・G-ラヴ・グリーン、
デイヴ"ジャム" ホール、
ケニー・バーク
ショーン・パフィ・コムズ、
ダディ・O/
デイヴ"ジャム" ホール
10.「ユー・リマインド・ミー feat. グレッグ・ナイス of ナイス&スムース」(You Remind Me feat. Greg Nice of Nice & Smooth)エリック・ミルティア、
デイヴ"ジャム" ホール、
パトリース・ラッシェン、
カレン・エヴァンス、
マーリー・マール、
スクーリー・ディー、
チャックD、ハンク・ショックリー(パブリック・エナミー)
ショーン・パフィ・コムズ/
デイヴ"ジャム" ホール
11.「チェンジズ・アイヴ・ビーン・ゴーイング・スルー」(Changes I've Been Going Through)マーク・コニー・ルーニー、
マーク・モラレス、
ショーン・パフィ・コムズ
テディー・ライリー/
ショーン・パフィ・コムズ、
マーク・コニー・ルーニー、
マーク・モラレス
12.「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ドゥ・エニシング feat. K-Ciヘイリー of ジョデシィ, and キッド・カプリ」(I Don't Want to Do Anything feat. K-Ci Hailey of Jodeci, and Kid Capri)デヴァンテ・スィング、JoJoヘイリー(ジョデシィ)、
ダリル・ピアソン(スウィング・モブ)、
トニー・ドファット
ヴィンセント・ハーバート/
デヴァンテ・スィング
合計時間:

収録曲解説

  1. トラック1「リーヴ・ア・メッセージ」は、『ホワッツ・ザ・411?』(What's the 411?)のパターンを踏襲し、メアリーの家の留守電のメッセージで構成されている。パフォーマーやメッセージを入れる人物は、このパターンに欠かせないパフ・ダディ(ディディ)ことショーン・パフィ・コムズや、リミックス・プロデューサーのバットネイキッド・ティム・ドォグのほか、マーティン・ローレンス、エリック・サーモン、K-Ciヘイリー、レッドマン、ノトーリアス・B.I.G.、ラッセル・シモンズなどである[6][1]。
  2. トラック2「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ウォリー」の原曲は、映画『フーズ・ザ・マン?』(Who's the Man?)用のナンバーで、サウンドトラック・アルバム『フーズ・ザ・マン?』(Who's the Man? (soundtrack))に収録されている[1]。このリミックスのサンプリングには、ロイ・C作のザ・ハニー・ドリッパーズの1973年の曲「インピーチ・ザ・プレジデント」(Impeach The President)や、ルー・ドナルドソンが演奏カバーしたボビー・ジェントリー作の1967年の曲「オゥド・トゥ・ビリー・ジョー」(Ode to Billie Joe)が使用され[7]、ジェームス・ブラウンの1974の曲「パパ・ドント・テイク・ノー・メス」(Papa Don't Take No Mess)も原曲同様にサンプリングされている[7][1]。イントロのMCはパフ・ダディ(ショーン・パフィ・コムズ)、メインのラッパーはクレイグ・マックとなっている[7]。
  3. トラック3「マイ・ラヴ」は、ヒップホップ・ソウルの前身ともいえるニュージャックスウィングの大家テディー・ライリーによる7分以上の長いリミックス・アレンジで、ヘヴィ・Dがラップを担当している[1][8]。
  4. トラック4「リアル・ラヴ」は、原曲のサンプリング曲「トップ・ビリン」(Top Billin')のプロデューサーだったダディ・Oがリミキサーとして参加しており、イントロMC(DJ)にDJ・ロン・G、メインのラップはノトーリアス・B.I.G.が担当している[1][9]。新たに加味されたサンプリングは、ベティ・ライトの1971年の曲「クリーン・アップ・ウーマン」や、ラファイエット・アフロ・ロック・バンドの1973年の曲「Hihache」(Hihache)、EPMDの1989年の曲「ソー・ワッチャ・セイン」(So Wat Cha Sayin')などで、ライヴに適したさらにビート感が強調された好ナンバーに仕上がっている[1][9]。
  5. トラック5「ホワッツ・ザ・411?」は、あまりラップが得意でないリミックス・プロデューサーのパフ・ダディがヴォイス・チェンジャーで声を変えながらイントロMCや合いの手、終盤MCも担当している[10]。メアリーと絡むメインのラッパーはノトーリアス・B.I.G.となっていて、バック・ボーカルにK-Ciヘイリーも参加している[1][10]。
  6. トラック6「レミニス」もパフ・ダディがリミックス・プロデューサーを務め、フィーチャリング・ラッパーはC.L.スムースとなっている[1][11]。サンプリングにもC.L.スムースとピート・ロック(Pete Rock & CL Smooth)による1992年の曲「ゼイ・レミニス・オーヴァー・ユー (T.R.O.Y.)」(They Reminisce Over You (T.R.O.Y.))が基調となり躍動感のあるナンバーに仕上がっている[1][11]。
  7. トラック7「メアリー&アンドレ」は、アップタウン・レコードの社長のアンドレ・ハレルとの対話のインタールードで、「君のホームタウンであるニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンでのライヴはどうでしたか?」というハレルの質問に、「I felt good/I felt good that people at home—it just let me know that people at home love me more than I thought they did/And they made me feel good…」(気持ちよかったです。思っていたよりも地元の人たちが私を愛してくれて、それが心地よかった...)とメアリーが答えている一コマが録音されている[12]。
  8. トラック8「スウィート・シング」は、あまりビート感はなく原曲を活かしたアレンジとなっているが、リミキサーはマーク・スパークスというヒップホップ系プロデューサーである[1]。
  9. トラック9「ラヴ・ノー・リミット」は、パフ・ダディのほか、ダディ・Oがリミキサーに参加しており、原曲のジャジーな曲調とは異なる再プロデュース的な楽曲で、キッド・カプリもイントロMC(DJ)を務め、サンプリングには定番のケニー・バークの1982年のヒット曲「ライズン・トゥ・ザ・トップ」(Risin' to the Top) を基調としたファンクな好ナンバーである[1][13]。ライヴではこのバージョンがよく歌われるが、『ホワッツ・ザ・411? リミックス』の中で最も高い評判と人気があるナンバーである[1]。
  10. トラック10「ユー・リマインド・ミー」もパフ・ダディのリミックス・プロデュースのナンバーで、「Yo Puff」という呼びかけのメアリーの新たなセリフや笑い声、原曲と違うコーラスなども加わった再プロデュース的なナンバーに仕上がり、サンプリングにはスクーリー・ディーの1985年の曲「P.S.K. ホワット・ダズ・イット・ミーン?」(P.S.K. What Does It Mean?)と、パブリック・エナミーの1987年の曲「パブリック・エナミー No.1」(Public Enemy No.1)が使われ、フィーチャリング・ラッパーはナイス&スムースのメンバーのグレッグ・ナイスが参加している[14]。「ユー・リマインド・ミー」もライヴではこのリミックス・バージョンが歌われ、メアリーがダンスを披露しているミュージック・ビデオもある。
  11. トラック11「チェンジズ・アイヴ・ビーン・ゴーイング・スルー」は、テディー・ライリーによるニュージャックスウィング調のリミックスで、特にサンプリングなどはないナンバーである[15]。
  12. トラック12「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ドゥ・エニシング」は、ヴィンセント・ハーバートによるリミックスで、キッド・カプリのイントロMC(DJ)のバックに、元アルバム『ホワッツ・ザ・411?』のトラック5「イントロ・トーク」が少し使われている。メアリーとK-Ciヘイリーのボーカル部は他のナンバー同様にレコーディングし直してはいるが、バラード調はそのままで、特にサンプリングではないビートが加味されたバージョンとなっている[1][16]。

チャート記録

週間

チャート(1993) 最高位
アメリカ「ビルボード200・アルバムチャート」(Billboard 200) 118
アメリカ「トップR&B/ヒップホップ・アルバムチャート」(Top R&B/Hip-Hop Albums) 22

年間

チャート(1994) 最高位
アメリカ「トップR&B/ヒップホップ・アルバムチャート」(Top R&B/Hip-Hop Albums) 75

脚注

注釈

  1. 「イントロ・トーク」の一部は、トラック12「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ドゥ・エニシング」の冒頭に少し使用されている。

出典

参考資料

  • ホワッツ・ザ・411? (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1992. UPTD-10681。 - 輸入盤
  • ホワッツ・ザ・411? リミックス (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1993. MVCM-433。
  • マイ・ライフ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1994. MVCM-496。
  • ザ・ツアー (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. MCAビクター株式会社. 1998. MCAD-11848。 - 輸入盤
  • メアリー (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 1999. MVCA-24168。
  • バラッズ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2000. UICC-1009。
  • ダンス・フォー・ミー (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2002. UICC-9008。 限定盤
  • ザ・ブレイクスルー (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2005. UICF-1064。
  • リフレクションズ~ア・レトロスペクティブ (ライナーノーツ). メアリー・J. ブライジ. ユニバーサル・ミュージック株式会社. 2006. UICF-1083。

外部リンク

ミュージックビデオ Impeach The President - YouTube - トラック2「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ウォリー」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Ode To Billie Joe - YouTube - トラック2「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ウォリー」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Papa Don't Take No Mess - YouTube - トラック2「ユー・ドント・ハヴ・トゥ・ウォリー」のサンプリング曲

ミュージックビデオ P.S.K. - What Does It Mean? - YouTube - トラック4「リアル・ラヴ」とトラック10「ユー・リマインド・ミー」のサンプリング曲

ミュージックビデオ So Wat Cha Sayin' - YouTube - トラック4「リアル・ラヴ」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Hihache - YouTube - トラック4「リアル・ラヴ」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Clean Up Woman - YouTube - トラック4「リアル・ラヴ」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Superman Lover - YouTube - トラック5「ホワッツ・ザ・411?」のサンプリング曲

ミュージックビデオ They Reminisce Over You (T.R.O.Y.) - YouTube - トラック6「レミニス」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Risin' to the Top - YouTube - トラック9「ラヴ・ノー・リミット」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Public Enemy No.1 - YouTube - トラック10「ユー・リマインド・ミー」のサンプリング曲

ミュージックビデオ Intro Talk - YouTube - トラック12「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ドゥ・エニシング」のサンプリング曲

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