ボスコアドベンチャー

『ボスコアドベンチャー』(英語: Bosco Adventure)は、1986年10月6日から1987年3月30日まで日本テレビ系列局で放送されていたテレビアニメである。よみうりテレビと電通大阪支社と日本アニメーションの共同製作。全26話。放送時間は毎週月曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)。

ボスコアドベンチャー
ジャンル ファミリー[1]、アドベンチャー[2]
アニメ
原作 トニー・ウルフ
監督 杉山卓
キャラクターデザイン 関修一
メカニックデザイン 小泉謙三
音楽 渡辺俊幸
アニメーション制作 日本アニメーション
製作 よみうりテレビ、電通大阪支社、
日本アニメーション
放送局 よみうりテレビ
放送期間 1986年10月6日 - 1987年3月30日
話数 全26話
テンプレート - ノート
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概要

ボスコの森に住むカエルのフローク、カメのタッティ、カワウソのオッターの3人が、気球船「ボスコ号」で妖精の王女・アプリコット姫を故郷のフォンテーンランドに送り届ける模様を描いた冒険アニメーション。

イタリアの童話作家トニー・ウルフによる絵本『ボスコの森の住人たち』(イタリア語: Le storie del Bosco)を原作とするアニメで、原作と同様に動物たちの生活を描く作品として企画されていた(その段階で『ボスコの森のなかまたち』という題名でパイロットフィルムも制作されていた)が、先に日本アニメーションが制作していた『宇宙船サジタリウス』のヒットを受け、原作にはいないアプリコット姫をヒロインとした冒険アニメーションに転換された。各話のラストには、「今週のボスコ情報」などのタイトルでボスコの森の近況を伝える2 - 3分ほどのコーナーが設けられているが、これは当初の企画の名残である。

本作は、山寺宏一と皆口裕子のテレビアニメデビュー作である。また、現状唯一のよみうりテレビ、電通、日本アニメーションの3社共同製作アニメであり、日本テレビ系列で放送された日本アニメーション製作の作品は、『ハクション大魔王2020』(2020年、タツノコプロと共同製作)までなかった。

あらすじ

「命の水」を司る、妖精の国・フォンテーンランドのアプリコット姫は、悪の王・スコーピオンとその差し金であるフードマンによってさらわれてしまう。アプリコットを助けんとボスコの森に住むフローク、タッティ、オッターの3人はアプリコットを救出するも、アプリコットが次の金環食である「太陽の指輪」までに命の泉に戻って王位を継承しなければ、世界中の水が干上がってしまうことになる。行く手を阻むスコーピオンの魔の手をかいくぐり、3人はアプリコットを無事フォンテーンランドに送り届け、王位を継承させることができるのか?

登場人物

フローク
声 - 中原茂
本作の主人公。カエル。熱血漢で楽天家。考えるよりも先に行動するタイプ。ボスコ号一行のリーダーを自任する。勇気があっても見ての通りのカエルなので、ヘビやトカゲには弱い。
タッティ
声 - 石丸博也
カメ。ボスコ号を設計・製作した。フロークとは対照的に慎重で思慮深い性格のため、意見の食い違いが生じることもある。ボスコ号の他にも様々な乗り物を考案する発明家である。
オッター
声 - 山寺宏一
カワウソ。主に釜焚きを担当する。臆病で高所恐怖症、とても心配性な性格。料理が得意。
アプリ/アプリコット
声 - 皆口裕子
本作のヒロインで、フォンテーンランドの王女。困っている人を見捨てておけない優しい性格。寒さに弱く、気温の低い環境にいると凍りついてしまう。
スピーク
声 - 福純寛子
アプリコットのペットで九官鳥型のロボット。最後に聞いた言葉をオウム返しすることしかできなかったが、タッティに改造されて自分で考えて話せるようになった。
エンダー
声 - 宮内幸平
アプリコットの家来で、フォンテーンランドの総理大臣。フロークたちを見下しており、彼らにアプリコットへの接し方や騎士の心構えをいちいち指南するため、彼らから煙たがられている。
フードマン
声 - 銀河万丈
その名の通り、頭からすっぽりとフードをかぶった怪しい男。スコーピオンの手下で、部下のジャックとフランツを率いてアプリコット姫を付け狙う。スコーピオンに対しては「忠誠を誓っている」というよりも「給料のために雇われている」面が強く、たびたび任務と自分の生活を秤にかけては後者を取って尻込みするといった人間臭い面が見られる。
ジャック
声 - はせさん治
黒ネコの姿をしている。フランツ同様、臨時雇いでスコーピオン一味に仕えており、フードマンの部下として働いているが、むしろ邪魔をしていることのほうが多い。
フランツ
声 - 緒方賢一
ひげ面の小人の姿をしている。ジャック同様、臨時雇いでスコーピオン一味に仕えており、フードマンの部下として働いているが、むしろ邪魔をしていることのほうが多い。
ダミア
声 - 吉田理保子
スコーピオン一味の幹部で美貌の女暗殺者。フードマンよりも地位は上(もしくは対等)。フードマンにかわってアプリコット捕獲の指揮を執る。様々な効果のある薬品を調合してフロークたちを苦しめる。
スコーピオン
声 - 柴田秀勝
世界の砂漠化を目論む謎の大魔王。その正体は、いかなる惑星を食いつくす昆虫のような宇宙生物である。

スタッフ

  • 原作 - トニー・ウルフ(『ボスコの森の住人たち』)
  • 監督 - 杉山卓
  • 製作 - 本橋浩一
  • 製作管理 - 高桑充
  • 企画 - 佐藤昭司
  • キャラクターデザイン - 関修一
  • メカデザイン - 小泉謙三
  • 美術監督 - 工藤剛一
  • 色指定・検査 - 田原洋
  • 彩色 - スタジオ・キリー
  • 撮影監督 - 森田俊昭
  • 編集 - 岡安肇
  • ネガ編集 - 小島俊彦、中葉由美子
  • 現像 - IMAGICA
  • タイトル - 道川昭
  • 録音監督 - 田中英行
  • 音楽 - 渡辺俊幸
  • 音響効果 - 新井秀徳(フィズ・サウンド)
  • 整音 - 佐藤守 → 佐藤千明
  • 録音スタジオ - 映広スタジオ
  • 制作デスク - 小村統一、豊住政弘(第5・9・12・16・19・24話)
  • プロデューサー - 諏訪道彦(よみうりテレビ)、大橋益之助(電通大阪支社)、遠藤重夫
  • 制作 - よみうりテレビ、電通大阪支社、日本アニメーション

音楽

主題歌

オープニングテーマ - 「ときめきはForever」
作詞・作曲 - 高橋研 / 編曲 - 井上鑑 / 歌 - 日髙のり子
エンディングテーマ - 「晴れた日にも愛をください」
作詞・作曲 - 高橋研 / 編曲 - 井上鑑 / 歌 - 日高のり子

上記2曲を収録したEPレコード「ときめきはForever」が、1986年10月21日にキャニオン・レコード(現在のポニーキャニオン)から日高のシングルとして発売された。これらは、1986年11月21日に同社から発売されたサウンドトラック『ボスコアドベンチャー 音楽編』と2004年8月25日に日本コロムビアから発売されたオムニバスCD『日本アニメーションの世界 主題歌・挿入歌大全集 第3集 〜SF・ファンタジー編〜』に収録されている。

挿入歌

「ボスコアドベンチャー」
作詞 - 冬杜花代子 / 作曲・編曲 - 渡辺俊幸 / 歌 - 中原茂、石丸博也、山寺宏一、皆口裕子
「カラカラまっくら」
作詞 - 冬杜花代子 / 作曲・編曲 - 渡辺俊幸 / 歌 - 銀河万丈、はせさん治、緒方賢一
番組内コーナー「今週のボスコミュージカル」で使用されたキャラクターソング。

この2曲を収録したレコードもキャニオン・レコードから発売された。またこれらも、『ボスコアドベンチャー 音楽編』と『日本アニメーションの世界 主題歌・挿入歌大全集 第3集 〜SF・ファンタジー編〜』に収録されている。

各話リスト

話数放送日サブタイトル脚本絵コンテ作画監督演出
11986年
10月6日
さらわれた妖精の姫・ボスコ号発進!藤本信行杉山卓小川隆雄花井信也
210月13日眠れる巨人を起こすな!遠藤克己前田英美
310月20日ドラゴン谷は危険がいっぱい杉山卓小川隆雄
410月27日がんばれ!子供ドラゴン池野文雄小泉謙三
511月3日光るキノコを手に入れろ!高木翎井上栄作
611月10日大魔宮のデッドヒート杉山卓前田英美
711月17日アプリコット姫危機一髪池野文雄小川隆雄
811月24日フードマンのおかしなマジック杉山卓前田英美
912月1日オアシスの不気味な地下牢森田風太北條昌子高木翎
花井信也
1012月8日ボスコ号海上漂流杉山卓小川隆雄花井信也
1112月15日ずうずうしいユニコーン前田英美
1212月22日凍った村を救え!雪原の大追跡森田風太北條昌子高木翎
花井信也
131987年
1月5日
妖精アプリコット姫のさだめ吉川惣司杉山卓小川隆雄花井信也
141月12日トカゲ城アプリ救出作戦小泉謙三
151月19日美しき暗殺者ダミア登場東野竜夫前田英美
161月26日眠りの森の大混戦高木翎椎谷盛
172月2日ニセ者はダレダ?藤本信行杉山卓小川隆雄
182月9日湖底の潜水艦大戦争東野竜夫前田英美
192月16日謎の水なし王国吉川惣司高木翎平岡正幸高木翎
花井信也
202月23日みず・ミズ大戦争杉山卓小川隆雄花井信也
213月2日アプリコットの決意藤本信行前田英美
223月9日枯れゆく王宮・ボスコ号大破!池野文雄小泉謙三
233月16日黒いストームの恐怖東野竜夫小川隆雄
243月23日悪魔スコーピオンとの対決吉川惣司高木翎平岡正幸高木翎
花井信也
(SP)253月30日走れフローク太陽の指輪の日は来た!池野文雄前田英美花井信也
(SP)26アプリ変身・よみがえるか命の泉杉山卓小川隆雄

最終回放送日の1987年3月30日は通常放送の最終回の前に、 17:00 - 17:30にて直前の第25話が放送されている[3]

放送局

※放送系列は放送当時、放送日時は個別に出典が掲示されている局を除き、1987年2月中旬 - 3月上旬時点のものとする[4]。

放送地域放送局放送日時放送系列備考
近畿広域圏読売テレビ月曜 19:00 - 19:30日本テレビ系列制作局
北海道札幌テレビ
宮城県ミヤギテレビ
福島県福島中央テレビ
関東広域圏日本テレビ
新潟県テレビ新潟
静岡県静岡第一テレビ
中京広域圏中京テレビ
広島県広島テレビ
香川県・岡山県西日本放送
福岡県福岡放送
熊本県熊本県民テレビ
長崎県テレビ長崎フジテレビ系列
日本テレビ系列
長野県テレビ信州日本テレビ系列
テレビ朝日系列
山形県山形放送金曜 16:30 - 17:00[5]日本テレビ系列
テレビ朝日系列
鹿児島県鹿児島テレビ土曜 7:00 - 7:30[5]フジテレビ系列
日本テレビ系列

エピソード

前番組『ロボタン』から引き続き、諏訪道彦がプロデューサーを務めていた。諏訪は前年によみうりテレビ東京支社へ異動したが、当時はアニメ部門が大阪・東天満のよみうりテレビ本社にあり、またスポンサーのセールスも電通大阪支社が受け持っていたため、交渉などで毎月大阪 - 東京間を行ったり来たりしていたという。なおアニメ部門は、この後に同じ枠で放送される『シティーハンター』のヒットによって東京制作局へ移ることになる。

学研の児童誌『1-2年の学習』に、本作の記事が連載されていた時期がある。

ビデオ

2003年7月25日、本作全26話を収録したDVD-BOXがタキ・コーポレーションから発売された。

2017年7月28日、HDネガテレシネによってリマスターされた本作の第1~13話を収録したBlu-ray-BOX Vol.1が、同年8月25日に第14~26話を収録したVol.2が、ベストフィールドから発売された。

脚注

  1. “ボスコアドベンチャー | 作品紹介 | NIPPON ANIMATION”. 日本アニメーション. 2017年2月5日閲覧。
  2. “TV アニメ ボスコアドベンチャー - allcinema”. allcinema. 2017年2月5日閲覧。
  3. 「ビデオリサーチ視聴率季報 1987年3月30日 - 1987年6月28日 p.37」
  4. 「テレビ局ネットーワーク」『アニメディア』1987年3月号、学研、79 - 81頁。
  5. 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1987年10月号、徳間書店、110頁。

外部リンク

日本テレビ系列 月曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
ロボタン(第2作)
(1986年1月6日 - 1986年9月22日)
ボスコアドベンチャー
(1986年10月6日 - 1987年3月30日)
シティーハンター
(1987年4月6日 - 1988年3月28日)
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