ハリー・リード国際空港

ハリー・リード国際空港(ハリー・リードこくさいくうこう、: Harry Reid International Airport)は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス市にある国際空港である。ダウンタウンの8Km南に立地している。2021年にマッカラン国際空港 (McCarran International Airport) から改称された。

ハリー・リード国際空港
Harry Reid International Airport
空港全景(2012年)
IATA: LAS - ICAO: KLAS
概要
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
所在地 ネバダ州パラダイス
母都市 ラスベガス
種類 公共
所有者 クラーク郡
敷地面積 1130 ha
標高 665 m (2,181 ft)
座標 北緯36度04分48秒 西経115度09分08秒
公式サイト 公式ウェブサイト
地図
ハリー・リード国際空港の位置
ハリー・リード国際空港の位置
LAS
ハリー・リード国際空港の位置
ハリー・リード国際空港の位置
LAS
ハリー・リード国際空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
01L/19R 2,739×46 コンクリート
01R/19L 2,979×46 アスファルト
07L/25R 4,423×46 アスファルト
07R/25L 3,208×46 アスファルト
統計(2019年)
旅客数 51,537,638人
出典:公式サイト[1]および連邦航空局[2]
リスト
空港の一覧

カジノで有名なラスベガスらしく、この空港はターミナル内に1,234台以上のスロットマシンを置いている。

歴史

ウェルカム サイン

アメリカ合衆国開拓の英雄、デヴィー・クロケットの子孫で飛行士のジョージ・クロケットが現在の空港の土地にアラモ空港を1942年に開設。1948年にクラーク郡がクロケットからこの飛行場を買い取りクラーク郡営空港とし、すべての商業便はこの空港に集約した。ネバダ州選出のアメリカ合衆国上院議員で合衆国民間航空法を草稿したパトリック・マッカランにちなんで1948年12月20日に「マッカラン飛行場(McCarran Field)」と改名した。

1963年にはターミナルの位置がラスベガス・ブルバード・サウス側からパラダイス・ロード側に移動[3]し、この頃までに年間150万人の利用客があった。この新しいターミナルの設計はウェルトン・ベケット建築事務所とジョン・レプローグルで、JFK空港のTWAターミナルを参考に設計された。これはその7年後にシカゴ・オヘア国際空港ユナイテッド航空ターミナルへと引き継がれることになる。

1978年、航空規制緩和法が制定され、マッカラン空港の就航航空会社が7社から14社に倍増した。「マッカラン2000」と呼ばれる空港拡張計画が発表され、1982年に3億ドルの公債で予算化された。新中央ターミナルビル、9階建て駐車場、滑走路の追加・拡張、搭乗ゲートの追加、乗降客用施設刷新、空港へのトンネル及び道路追加を含む全3期の計画であった。第1期は1987年に完了した。

1970年代以来アメリカン航空用とパシフィック・サウスウエスト航空用にそれぞれターミナルがあった場所に、1986年から1987年の間にターミナル2が建設された。

1990年代には全搭乗口とチェックインカウンターが刷新され、空港全体で共通のコンピューターシステム「CUTE(Common Use Terminal Equipment、共用ターミナル機器)」が導入された。

1998年にはコンコースD南東・南西ウィング(28ヶ所の搭乗口がある)が開設された。コンコースDは元々の「マッカラン2000」からの追加であった。

2003年に乗客が航空会社のカウンターに行かなくても搭乗券を受け取れる「スピードチェック」キオスクを導入。これは全米で最初、世界でも画期的なシステムであった[4][5][6]。またラスベガス・コンベンションセンターにもこのキオスクが6基設置された。2005年には荷物タグが印刷出来るように改良された。

2005年から空港全体で無料公衆無線LANが提供されている。このサービスは18万平方メートルの面積に及ぶ[7]

2005年にはまた、コンコースD北東ウィング(10ヶ所の搭乗口がある)が、2008年にはコンコースD北西ウィング(9ヶ所の搭乗口がある)が開設された。

2012年にターミナル3が開業した。ターミナル2は解体された。

2021年2月16日、クラーク郡議会は、空港の名称を、ネバダ州選出連邦上院議員を長年務めたハリー・リードに因んで「ハリー・リード国際空港(Harry Reid International Airport)」に改名する提案書を連邦航空局(FAA)に提出することを決定[8]。申請が認められ、同年12月14日付けで正式に改称された。

ターミナル

ターミナル レイアウト

ハリー・リード国際空港はパラダイス・ロードで東西に分断されている。西地区にターミナル1、東地区にターミナル3が立地している。ターミナル2はかつて国際線を扱っていたが、2016年に解体され現在は欠番となっている。

ターミナル1

ターミナル1は1963年3月に開設。1970年、1974年に現在のコンコースA、Bに拡張された[9]。それぞれ中央のセキュリティー前のエリアに接続されている。南側にはコンコースCが設置され、トラムのグリーンラインで移動出来るようになっている。コンコースDはサテライトとして、1998年に開設された[10]。Dにはトラムのブルーラインが接続されている。

ターミナル3

ターミナル3が2012年6月に開業した。コンコースEとして国際線及び他の定期便が利用する。14個のゲートのうち東側6個が国際線仕様になっている。コンコースDからトラムが新たにターミナル3に接続している[11]

ターミナル3には国外の航空会社及びアラスカ航空フロンティア航空ジェットブルー航空サンカントリー航空が利用する。ハワイアン航空ユナイテッド航空が発券及び荷物カウンターを設置するが、これらは引き続きターミナル1コンコースD(1-D)を利用している。

貨物ターミナル

フェデックス・エクスプレスUPS航空の物流施設がある。

他のターミナル運用

  • 運航支援事業者
  • エグゼクティブ・ターミナル
  • ヘリコプター
  • エリア51 (Area 51)、ネバダテストサイト (The Nevada Test Site) 、及び他の政府施設にサービスしているジャネット・ターミナル (JANET Terminal) もあると言われている。

就航路線

航空会社就航地
アメリカ合衆国の旗サウスウエスト航空 アルバカーキアマリロアトランタオースティンボルチモアベリンガムバーミングハム(AL)、ボイシ、ボーズマン、バッファローバーバンクシカゴ/ORDシカゴ/MDWクリーブランドコロラドスプリングスコロンバス(OH)、ダラス/ラブデンバーデモインデトロイトエルパソ、ユージン、フレズノホノルルヒューストン/インターコンチネンタルヒューストン/ホビーインディアナポリスカフルイコナカンザスシティリフエリトルロックロングビーチロサンゼルス/LAXルイビルラボックミッドランドミルウォーキーナッシュビルニューオーリンズオークランドオクラホマシティオマハオンタリオ(CA)、サンタアナオーランドパームスプリングスフェニックスピッツバーグポートランド(OR)、プロビデンス(RI)、ローリー/ダーラムサクラメントセントルイスソルトレイクシティサンアントニオサンディエゴサンフランシスコサンノゼ(CA)、サンタバーバラシアトルスポケーンタンパツーソンタルサウィチタ、季節:オールバニミネアポリス=セントポールフィラデルフィア
アメリカ合衆国の旗アレジアント航空 アルバカーキアマリロ、アップルトン、アッシュビル、オースティンベリンガムビリングスビスマークボイシ、ボーズマン、シーダー・ラピッズシカゴ/ロックフォードシンシナティデモイン、デスティン、エルパソ、ユージン、フェイエットビルフォートコリンズ/ラブランドファーゴフレズノグランドフォークスアイダホフォールズインディアナポリスランシングロサンゼルス/LAXルイビルマディソンメンフィスミズーラ(MT)、オークランドオクラホマシティオマハオレンジカウンティパスコ/トライシティーズピオリア(IL)、リノサンアントニオサンディエゴスーフォールズスポケーンスプリングフィールド(MO)、ツーソンタルサウィチタ
アメリカ合衆国の旗フロンティア航空オースティンクリーブランドコロンバス(OH)、デンバーエルパソフェイエットビルヒューストン/ホビーインディアナポリスカンザスシティリトルロックロサンゼルス/バーバンクロサンゼルス/サンタアナルイビルミルウォーキーナッシュビルノーフォークオークランドオクラホマシティオマハオンタリオ(CA)、オーランドフィラデルフィアフェニックスポートランド(OR)、ローリー/ダーラムリノ/タホサクラメントセントルイスソルトレイクシティサンアントニオサンディエゴサンフランシスコシアトルスポケーンタンパツーソンウィチタ
アメリカ合衆国の旗スピリット航空

アトランタオースティンボルチモアシカゴ/ORDクリーブランドコロンバスダラスデンバーデトロイトヒューストン/インターコンチネンタルインディアナポリスカンザスシティロサンゼルス/LAXロサンゼルス/バーバンクロサンゼルス/サンタアナルイビルナッシュビルオークランドオーランドフィラデルフィアピッツバーグポートランドサクラメントセントルイスサンディエゴシアトルタンパ    

アメリカ合衆国の旗アメリカン航空 オースティンシャーロットシカゴ/ORDダラスロサンゼルス/LAXマイアミニューヨーク/JFKフィラデルフィアシャーロットフェニックスフィラデルフィアワシントン/ナショナル 
アメリカ合衆国の旗デルタ航空 アトランタボストンシンシナティデトロイトロサンゼルス/LAXミネアポリス=セントポールニューヨーク/JFKローリー/ダーラムソルトレイクシティシアトル
アメリカ合衆国の旗デルタ・コネクションロサンゼルス/LAX
アメリカ合衆国の旗ユナイテッド航空シカゴ/ORDデンバーヒューストン/インターコンチネンタルロサンゼルス/LAXニューアークサンフランシスコワシントン/ダレスクリーブランド
アメリカ合衆国の旗ユナイテッド・エクスプレスロサンゼルス/LAXサンフランシスコ   
アメリカ合衆国の旗アラスカ航空 アンカレッジボイシロサンゼルス/LAXポートランドサンフランシスコシアトル
アメリカ合衆国の旗ジェットブルー航空ボストンロサンゼルス/バーバンクロサンゼルス/ロングビーチニューヨーク/JFK
アメリカ合衆国の旗サンカントリー航空ミネアポリス=セントポール
アメリカ合衆国の旗 ハワイアン航空 ホノルルカフルイ
アメリカ合衆国の旗 オムニエアインターナショナル    *チャーターのみ
カナダの旗 エア・カナダ モントリオールトロントカルガリーバンクーバー
カナダの旗ウエストジェット航空  カルガリーエドモントンモントリオールトロントバンクーバーウィニペグ 
カナダの旗 フレア航空 トロントバンクーバー
メキシコの旗 アエロメヒコ航空 グアダラハラメキシコシティモンテレイ
メキシコの旗 ボラリス メキシコシティグアダラハラ
メキシコの旗 ビバアエロブス メキシコシティモンテレイ
イギリスの旗 ブリティッシュ・エアウェイズ                 ロンドン/LHR
イギリスの旗ヴァージン・アトランティック航空                ロンドン/LGW
オランダの旗 KLM アムステルダム
ドイツの旗 コンドル航空 フランクフルト
スイスの旗 エーデルワイス航空 チューリッヒ
大韓民国の旗 大韓航空 ソウル/仁川

計画

下記の拡張改築計画が実施または検討中である。

ラスベガスモノレールの接続

ラスベガスモノレールのハリー・リード国際空港への乗り入れが計画されている。この延伸計画はターミナル1とターミナル3の地下に駅を設ける案である[12]。この計画にはタクシー及びリムジン会社からの反対が上がっている[13]

脚注

  1. {{cite web |url = https://www.mccarran.com/Business/Statistics?id=7405 |title = Clark County Department of Aviation Statistics |publisher = McCarran.com |access-date = December 19, 2021
  2. FAA Airport Form 5010 for LAS (PDF) , effective 2008-04-10}}
  3. Peterson, Kristen (2007年11月26日). “Airport's art zone”. Las Vegas Sun. http://www.lasvegassun.com/sunbin/stories/do/2007/nov/26/566641878.html 2007年11月26日閲覧。
  4. “Everyone is a Winner with SpeedCheck at Las Vegas-McCarran International Airport; First Multiple-Airline Check In System Makes Public Debut Today”. Business Wire (CNET). (2003年10月16日). オリジナルの2012年5月30日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20120530224020/http://findarticles.com/p/articles/mi_m0EIN/is_2003_Oct_16/ai_108905497/ 2008年8月4日閲覧。
  5. Las Vegas Airport Unveils SpeedCheck”. Panacea Publishing International Limited (2007年1月23日). 2011年8月28日閲覧。
  6. First multiple-airline check-in system makes debut”. Kiosk Marketplace (2003年10月16日). 2009年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月4日閲覧。
  7. Thayer, Gary (2005年1月4日). “Las Vegas airport launches U.S.' largest free Wi-Fi network”. オリジナルの2006年11月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20061114152008/http://www.mobilevillage.com/news/2005.01.14/lasvegas_wifi.htm 2007年5月4日閲覧。
  8. Many state leaders voice support for renaming Las Vegas airport - Las Vegas Sun Newspaper”. Lasvegassun.com (2021年2月16日). 2021年2月17日閲覧。
  9. Hall-Patton, Mark (27 September 2010). "McCarran International Airport". Online Nevada Encyclopedia. 2016年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月30日閲覧
  10. New Terminal expands Las Vegas airport capacity (1998年6月15日). 2021年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月6日閲覧。
  11. Red Line Tram at McCarran International Airport”. www.mccarran.com. 2021年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月20日閲覧。
  12. Lawrence, Edward. Monorail Looks to Expand to McCarran Airport”. 8newsnow.com. KLAS-TV. 2011年9月19日閲覧。
  13. LV cab, limo companies rap monorail Archived 2006年10月23日, at the Wayback Machine.

関連項目

外部リンク

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