リオ・グランデの砦

『リオ・グランデの砦』(原題: Rio Grande)は、1950年製作のアメリカ映画。ジョン・フォード監督作品。ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ主演。

リオ・グランデの砦
Rio Grande
監督 ジョン・フォード
脚本 ジェームズ・ケビン・マクギネス
製作 メリアン・C・クーパー
ジョン・フォード
出演者 ジョン・ウェイン
モーリン・オハラ
ベン・ジョンソン
クロード・ジャーマン・ジュニア
ハリー・ケリー・ジュニア
音楽 ヴィクター・ヤング
撮影 バート・グレノン
アーチー・J・スタウト
編集 ジャック・マレー
配給 アメリカ合衆国の旗 リパブリック・ピクチャーズ
日本の旗 リパブリック/ニッポンシネマコーポレーション
公開 アメリカ合衆国の旗 1950年11月15日
日本の旗 1951年12月7日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1,210,889ドル
配給収入 1億3613万円(1951年度6536万円、1952年度7077万円)[1] 日本の旗

概要

ジョン・フォード監督作品の中の『アパッチ砦』、『黄色いリボン』と並んで「騎兵隊三部作」と評される最終作。主演のジョン・ウェインが『アパッチ砦』と同じく、カービー・ヨークという名前の役柄を演じており、本作は『アパッチ砦』の続編ともいえる作品となっている。[2]

しかし、フォード本人はこの作品を作る予定は最初はなかった。1936年に企画した『静かなる男』を製作するために、フォードはB級映画専門のスタジオであるリパブリック・ピクチャーズと3本の映画製作契約を結んだ。しかし、当時の社長であったハーバート・J・イェーツは、この芸術色の強い内容である『静かなる男』の製作に対して、いい顔をしなかった。しかし、フォードは負けずに訴え続けイェーツはついに根負け。しかし、条件としてまず映画を1本撮って、それが大ヒットしたら『静かなる男』の製作を許可すると提示した。

早速フォードは、『アパッチ砦』、『黄色いリボン』と同じくジェームズ・ワーナー・ベラの短編小説『記録なき作戦行動』を原作に、赤狩りに巻き込まれ仕事を干されていたジェームズ・ケビン・マクギネスを脚本家に任命。当初は『リオ・ブラボー』という名の仮タイトルをつけ、夫婦愛や家族関係などのエッセンスを盛り込んだ。

キャスティングも、ウェインの妻役に『静かなる男』でも女房役となるモーリン・オハラを起用。このウェインとオハラのコンビは、息の合った演技を見せ、『静かなる男』だけでなく『荒鷲の翼』、『マクリントック』、『100万ドルの血斗』でもそのコンビネーションを披露した。

しかし、イェーツは本作の制作費を『アパッチ砦』の半分である123万8000ドルしか出さないばかりではなく、さらに制作費を削減した。そのせいで、ベン・ジョンソンとハリー・ケリー・ジュニアは出演料を値切られた上に、無情にもイェーツはフォードに制作費をさらに2万8000ドルの削減を言い渡したばかりか、カメラアングルや俳優の衣装にまで注文をつけ始めた。頭に来たフォードは、イェーツが撮影現場に見学に来ると撮影を中止して反抗したという。

なお、ベン・ジョンソンとハリー・ケリー・ジュニアは、2頭の馬に跨るハイレベルな乗馬術であるローマ式立ち乗りをフォードからマスターするよう命じられる。2人は3週間でこの乗馬方法を身につけ撮影ではノースタントで挑んだ。

結果的に、この作品は大ヒットしたことによりフォードはようやく『静かなる男』の製作に取り掛かる事が出来た。

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
TBS版フジテレビ版PDDVD版
カービー・ヨーク中佐ジョン・ウェイン宮部昭夫佐野浅夫矢嶋俊作
キャサリーン・ヨークモーリン・オハラ冨田恵子松本典子ひなたたまり
タイリー騎兵ベン・ジョンソン田中信夫大塚智則
ジェフ・ヨーク騎兵クロード・ジャーマン・ジュニア (英語版)小倉直寛
ダニエル・ブーン騎兵(サンデー)ハリー・ケリー・ジュニア岩崎洋介
クインキャノン曹長ヴィクター・マクラグレン今西正男菅野裕士
ウィルキンズ医師チル・ウィルス小林清志真田雅隆
フィリップ・シェリダン将軍J・キャロル・ナイシュ (英語版)柴田秀勝
司令官代理グラント・ウィザース
サン・ジャック大尉ピーター・ジュリアン・オルティス (英語版)
プレスコット大尉スティーブ・ペンドルトン(英語版)
マーガレット・メアリーキャロライン・グリムス (英語版)田中まりか

スタッフ

脚注

  1. 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)89頁・97頁
  2. ただし、階級は大尉から中佐に昇進している。
  3. スポーツの雨傘番組であった。

外部リンク

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