ヴァンサン・コンパニ

ヴァンサン・コンパニ(Vincent Kompany, フランス語発音: [vɛ̃sɑ̃ kɔ̃pani]; 1986年4月10日 - )は、ベルギー・ユクル出身の元同国代表サッカー選手。現役時代のポジションはディフェンダー、ミッドフィールダー。現在はイングランド・プレミアリーグのバーンリーFCの監督を務めている。

ヴァンサン・コンパニ
ベルギー代表でのコンパニ(2018年)
名前
本名 ヴァンサン・ジャン・ムポイ・コンパニ
Vincent Jean Mpoy Kompany
愛称 ヴィンス・ザ・プリンス、ヴィニー
ラテン文字 Vincent KOMPANY
基本情報
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
 コンゴ民主共和国
生年月日 (1986-04-10) 1986年4月10日(38歳)
出身地 ユクル
身長 190cm
体重 85kg
選手情報
ポジション DF(CB)
利き足 右足
ユース
2000-2003 ベルギーの旗 アンデルレヒト
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2003-2006 ベルギーの旗 アンデルレヒト 72 (5)
2006-2008 ドイツの旗 ハンブルガー 29 (1)
2008-2019 イングランドの旗 マンチェスター・シティ 265 (18)
2019-2020 ベルギーの旗 アンデルレヒト 15 (1)
通算 382 (25)
代表歴
2002 ベルギーの旗 ベルギー U-16 3 (0)
2002 ベルギーの旗 ベルギー U-17 2 (0)
2004-2019 ベルギーの旗 ベルギー 89 (4)
監督歴
2019-2022 ベルギーの旗 アンデルレヒト
2022- イングランドの旗 バーンリー
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

経歴

RSCアンデルレヒト時代

RSCアンデルレヒトでキャリアをスタートし、2003-04シーズンのUEFAチャンピオンズリーグのラピド・ブカレスト戦でデビューした。1年目からレギュラーとしてプレーし、リーグ制覇に貢献。2004年にはベルギー年間最優秀選手に選ばれた。2005-06シーズンは怪我により出場機会が限られたが、2度目の優勝を経験した。

ハンブルガーSV時代

2006年6月9日、ベルギー代表の先輩であるダニエル・ファン・ブイテンをバイエルン・ミュンヘンに放出したハンブルガーSVに移籍金1000万ユーロで移籍した[1]。しかし、移籍初年度は怪我により6試合の出場に終わった。2007-08シーズンはティモ・アトゥーバ、ヨリス・マタイセンらとレギュラーを争ったが、23試合の出場に留まった。結局、HSVではレギュラー確保には至らなかった。

マンチェスター・シティ時代

2008年8月22日にマンチェスター・シティFCに移籍金600万ポンドの4年契約で移籍。背番号は33となった[2]。移籍直後のウェストハム・ユナイテッドFC戦でプレミアリーグデビュー[3]。9月28日のウィガン・アスレティックFC戦で移籍後初ゴールを挙げた[4]。移籍初年度からレギュラーとして34試合に出場した。2009-10シーズンも引き続きレギュラーとしてプレーし、2009年10月19日には新たに5年契約を結んだ[5]。

これまではCBとボランチの両方で使われていたが、新たに背番号4を背負って臨んだ2010-11シーズンはCBに固定され、カルロス・テベスの不在時はキャプテンとしてプレーするなどチームを牽引[6]。9月25日のチェルシーFC戦で1-0の完封勝利に貢献しマン・オブ・ザ・マッチに選出、11月10日のマンチェスター・ユナイテッドFCとのマンチェスター・ダービーでも完封での引き分けに貢献した[6]。自身最多となるリーグ戦37試合、全大会合計50試合に出場し、リーグ戦最少失点タイを記録した守備陣の中心として活躍[6]。シティのクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権獲得と、FAカップ優勝に貢献し、自身もPFA年間ベストイレブンに選出された。

新主将として臨んだ2011-12シーズンは年間を通して安定したパフォーマンスを披露してシティを最終ラインから牽引し、44年ぶりのリーグ優勝[7] に貢献した。また、コーナーキックからヘディングで決勝ゴールを挙げた2012年4月30日のマンチェスター・ダービーでの活躍[8] なども評価されて2011-12シーズンのプレミアリーグのシーズンMVPに選出された[9]。また、PFA年間ベストイレブンにも2年連続で選出された[10]。また7月26日にはシティとの契約を新たに6年間延長することがクラブの公式HPにて発表された[11]。

2012-13シーズンは怪我がちで、国内リーグでは26試合の出場にとどまった。

2013-14シーズンは28試合に出場、ウエストハム戦ではゴールも決めリーグ優勝に貢献した。[12]

2016-17シーズンは負傷離脱と復帰を繰り返していたが、4月15日のサンダーランドAFC戦以降は最終節まで連続出場した[13]。4月15日のサンダーランドAFC戦、5月6日のクリスタル・パレスFC 戦、最終節のワトフォードFC 戦ではゴールも決めた。 2017-18年度、EFLカップ決勝対アーセナルではチームの2点目を決め優勝に貢献。また後半戦は試合出場が増え、リーグ優勝にも貢献した。

2018-19シーズン、リヴァプールと優勝を争い、最終節を前に引き分けも許されないレスター戦では値千金の決勝ゴールとなるミドルシュートを決めてチームに勝利をもたらし[14]、この勝利が最終的なプレミアリーグ2年連続への優勝につながった。FAカップ決勝に出場したのがシティでのラストマッチになったが、最後のシーズンにキャプテンとしてリーグ優勝、FAカップ、リーグカップの3冠獲得に貢献した。

2019年5月19日、2018-2019シーズンをもってマンチェスターシティを退団することを発表した。在籍中はキャプテンとしてリーグ優勝4度など、クラブの躍進に重要な役割を果たし続けた功績から、スタジアム前にダビド・シルバの銅像と共にコンパニの銅像が建設されることをチームが明かした[15]。

RSCアンデルレヒト時代(第2期)

選手兼任監督として3年契約で復帰。2006年以来の古巣復帰となる[16]。 2020年8月17日、引退と監督業への専念を発表した。

2022年5月26日にアンデルレヒトの監督を退任した。

2022年6月14日にEFLチャンピオンシップのバーンリーFCの監督に就任した[17]。

2022-23シーズンはEFLチャンピオンシップで7試合を残して、わずか1年でプレミアリーグ復帰を決めた[18]。しかし、2023-24シーズンはプレミアリーグの残留争いとなり、わずか1シーズンでの降格となった。

代表

2004年にフランス戦で、ベルギー代表デビュー。北京五輪には当初ハンブルガーが派遣しない方針であったが、結局許可が下り出場し、メダル獲得はならなかったもののベルギーのベスト4進出に貢献した。

ベルギー代表ではレギュラーに定着し、2010年5月19日のブルガリアとの親善試合で代表初得点となる決勝点を挙げた。

2014 FIFAワールドカップのメンバーに選出され、出場した[19]。

2018年FIFAワールドカップロシア大会では、コンディションの不良で控え選手としてスタートしたが、1次リーグ最終戦のイングランド戦に途中出場、決勝トーナメント1回戦の日本戦以降は先発に復帰、チームのワールドカップ3位に貢献した。

個人成績

クラブ シーズン リーグ カップ リーグカップ 国際大会 その他 通算
クラブ 出場 得点 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 出場 得点
アンデルレヒト2003-04ベルギー・ファースト・ディビジョン29250—9010442
2004-05ベルギー・ファースト・ディビジョン32210—70—402
2005-06ベルギー・ファースト・ディビジョン12110—61—192
2019-20ベルギー・ファースト・ディビジョン0000——0000
通算73570—221101036
ハンブルガー2006-07ブンデスリーガ60002150—131
2007-08ブンデスリーガ22140—112—373
2008-09ブンデスリーガ1000—00—10
通算2914021162—514
マンチェスター・シティ2008-09プレミアリーグ341101090—451
2009-10プレミアリーグ2523040——322
2010-11プレミアリーグ370500080—500
2011-12プレミアリーグ31310009010423
2012-13プレミアリーグ26140006010371
2013-14プレミアリーグ284203041—375
2014-15プレミアリーグ25010007000330
2015-16プレミアリーグ142001070—222
2016-17プレミアリーグ113202000—153
2017-18プレミアリーグ171101120—212
2018-19プレミアリーグ17110304010261
通算265182101515613036020
アンデルレヒト 2019-20ベルギー・ファースト・ディビジョンA15130———181
総通算382253501729444053231

試合数

国際Aマッチ 89試合 4得点(2004年-2019年)

ベルギー代表国際Aマッチ
年出場得点
200480
200560
200620
200750
200860
200920
201071
2011101
201262
201340
2014110
201550
201730
2018120
201920
通算894

監督成績

2022年6月14日現在
クラブ 就任 退任 記録
試 勝 分 敗 勝率
アンデルレヒト 2019年5月19日 2022年6月1日 92 42 32 18 045.65
バーンリー 2022年6月14日 0 0 0 0 !—
合計 92 42 32 18 045.65

人物

父親はコンゴ民主共和国の出身で、現在代理人を務めている。2018年にブリュッセルの自治体の1つであるガンショアンの市長に就任した[20]。コンパニはFIFAの大使として、父親の故郷であるコンゴ民主共和国において子供たちに住居や学校教育を提供するチャリティー活動をしている[21]。

2011年に結婚しており、また結婚前の2010年に既に娘が生まれている[22]。

小学校はフラマン語で教育を受ける学校であったため、母語であるフランス語の他にフラマン語も話すことができる。

評価

シティでCBのコンビを組んでいたジョリオン・レスコットはコンパニを「リーグでも際立ったプレーをしている」と評価[23]。また、同じくディフェンスラインを組むアレクサンダル・コラロヴは「ネマニャ・ヴィディッチのレベルになることができる」と代表での元チームメイトの名前を出し、世界的なディフェンダーになれると評価している[24]。

タイトル

プレミアリーグのトロフィーを手にするコンパニ

クラブ

アンデルレヒト
ハンブルガー
マンチェスター・シティ

代表

個人

監督

バーンリー

EFLチャンピオンシップ月間最優秀監督 : 2022.10, 2022.12, 2023.1, 2023.2

出典

  1. Hamburg seal Kompany switch SKY SPORTS 2007年5月18日
  2. City sign Vincent Kompany from Hamburg Mancester City FC 2008年8月22日
  3. City 3 - West Ham 0 Mancester City FC 2008年8月24日
  4. Wigan 2-1 Man City bbc.co.uk 2008年9月28日
  5. Kompany signs new Man City deal BBC News. 2009年10月19日
  6. Goal.com50:ヴァンサン・コンパニ(50位) Goal.com 2011年7月29日
  7. まさかのフィナーレ、ロスタイムの2ゴールでシティが悲願のリーグ制覇! Goal.com 2012年5月14日
  8. 天王山ダービーを制し、シティが首位浮上 Goal.com 2012年5月1日
  9. プレミア年間MVPにコンパニ Goal.com 2012年5月12日
  10. ファン・ペルシ、PFA年間最優秀選手に選出 Goal.com 2012年4月13日
  11. Kompany signs new six-year City contract Official Manchester City Website
  12. “Man City 2–0 West Ham”. BBC. http://www.bbc.com/sport/0/football/27273582
  13. “Vincent Kompany Performance data”. 2017年5月28日閲覧。
  14. “='Kompany should retire right now' - Man City star's rocket sends fans crazy and Pep Guardiola's men back on top”. Goal. (2019年5月6日). https://www.goal.com/en-us/news/kompany-should-retire-right-now-man-city-stars-rocket-sends-fans-/wv2c4cdjnhha1hplm0st7ks44 2019年5月6日閲覧。
  15. “移籍先決定のダビド・シルバ、マンC本拠地に銅像建立へ。元主将コンパニとともに”. sport-japanese.com (2020年8月18日). 2020年8月18日閲覧。
  16. “今季限りでマンCを退団するコンパニが、母国名門アンデルレヒトで選手兼監督に就任と発表! 「ペップが僕の愛を再燃させてくれた」”. サッカーダイジェストweb. (2019年5月20日). https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=58804 2019年5月20日閲覧。
  17. “コンパニ氏、監督としてイングランドに帰還! バーンリーの新指揮官に就任”. サッカーキング (2022年6月14日). 2022年7月9日閲覧。
  18. Unwin, Will (2023年4月7日). “Burnley promoted to Premier League after Kompany’s claret revolution” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/football/2023/apr/07/vincent-kompany-burnley-promotion-premier-league 2023年4月26日閲覧。
  19. “Adnan Januzaj included in Belgium's World Cup squad”. BBC Sport. (2014年5月13日). http://www.bbc.co.uk/sport/0/football/27395150 2014年5月15日閲覧。
  20. 「マンCのコンパニ、父の市長就任を報告…インスタで喜びのコメント」 サッカーキング 2018年10月15日
  21. Kompany on a mission in Congo part Ⅰ Mancester City FC 2010年6月4日
  22. “Kompany vader van dochter Sienna” (フラマン語). Het Laatste Nieuws (HLN.be). (2010年6月14日). オリジナルの2010年6月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100617191506/http://www.hln.be/hln/nl/950/Buitenlands-Voetbal/article/detail/1118551/2010/06/14/Kompany-vader-van-dochter-Sienna.dhtml 2011年7月29日閲覧。
  23. コンパニを絶賛するレスコット Goal.com 2010年10月8日
  24. 「コンパニはヴィディッチ級になれる」 Goal.com 2011年4月16日

外部リンク

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