北小松駅 (江若鉄道)

北小松駅(きたこまつえき)は、かつて滋賀県滋賀郡志賀町大字北小松(現在の大津市北小松[1])にあった江若鉄道廃駅)。

北小松駅
きたこまつ
KITAKOMATU
近江舞子 (2.5 km)
(4.1 km) 白鬚
地図青色のピンはJR湖西線北小松駅
所在地 滋賀県滋賀郡志賀町大字北小松
(現・大津市北小松[1]
北緯35度15分14.1秒 東経135度58分15.5秒
所属事業者 江若鉄道
所属路線 江若鉄道線
キロ程 31.3 km(浜大津起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1927年昭和2年)4月1日
廃止年月日 1969年(昭和44年)11月1日

歴史

当駅は1927年昭和2年)4月、江若鉄道線が雄松駅から当駅まで延伸したのに合わせて開業した[1]。同年12月には北小松より先、大溝駅まで路線が延伸する[2][3]

年表

駅構造

北小松駅線路配置図

近江舞子
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白鬚
凡例
出典:[7]

北小松駅のホームは1面で、両側に線路が接する島式ホーム[1][8][9]列車交換が可能な交換駅であり[2]、日中は当駅で列車の行き違いが行われた[1][10]。旅客と貨物の双方を取り扱うことができた一般駅[2]、駅には貨物側線も設けられていた[8]

利用状況

初期の年間乗降客数・貨物取扱量の状況は以下の通り。

年間の旅客および貨物の取扱量
旅客貨物出典
乗車降車発送到着
1931年19,627人19,572人141トン309トン[11]
1934年18,032人17,614人135トン175トン[12]
1935年17,478人17,474人144トン146トン[13]
1936年19,342人19,428人168トン282トン[14]

駅周辺

湖西線の北小松駅から北(白鬚方面)を望む。カーブしている道路が江若鉄道の線路跡(2006年5月)

山側には楊梅の滝がある[1]。かつては駅から滝までのおよそ1キロメートルにわたって桜並木が続き「千本桜」と称されていたが、湖西線の建設や農機具の通行の妨げになることなどを理由に多くが伐採され失われた[15][16]。また1950年(昭和25年)ころからは水泳客が北小松に訪れるようになり、1962年(昭和37年)には地域住民によって琵琶湖岸に北小松水泳場が開かれている[1]

駅のあった場所は、江若鉄道の廃線後に開通した湖西線北小松駅の駅前広場にあたる[1]。同駅の広い駅前広場は、江若鉄道の駅があったことの名残である[17]。その北側には高島町駅方面に向かってカーブを描いて伸びていた江若鉄道の線路跡が築堤もそのままに残され、江若鉄道が運行されていたころの様子を色濃く留めていたが[17]2003年平成15年)に舗装され道路に変わり[18]、その後国道161号バイパスの工事のため大半が取り壊された。その先、鎧岩以北の線路跡は国道161号に転用されている[15]

隣の駅

江若鉄道
江若鉄道線
近江舞子駅 - 北小松駅 - 白鬚駅

脚注

  1. 江若鉄道の思い出, p. 80.
  2. 寺田 2010, p. 10.
  3. 田中, 宇田 & 西藤 1998, p. 394.
  4. 今尾 2008, pp. 31–32.
  5. 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年4月6日(国立国会図書館デジタル化資料)
  6. 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年12月24日(国立国会図書館デジタル化資料)
  7. 竹内 1967.
  8. 寺田 2010, p. 15.
  9. レイル, p. 80.
  10. レイル, p. 82.
  11. 『滋賀県統計全書』昭和6年版(国立国会図書館デジタル化資料)
  12. 『滋賀県統計全書』昭和9年版(国立国会図書館デジタル化資料)
  13. 『滋賀県統計全書』昭和10年版(国立国会図書館デジタル化資料)
  14. 『滋賀県統計全書』昭和11年版(国立国会図書館デジタル化資料)
  15. 江若鉄道の思い出, p. 81.
  16. ありし日の江若鉄道, p. 17.
  17. 吉田 1998, p. 192.
  18. 寺田 2010, pp. 25–26.

参考文献

  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳 9 関西2、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790027-2。
  • 大津市歴史博物館 編『企画展 ありし日の江若鉄道 ―大津・湖西を結ぶ鉄路(みち)―』大津市歴史博物館、2006年。
  • 大津市歴史博物館 編『江若鉄道の思い出 ありし日の沿線風景』サンライズ出版、2015年。ISBN 978-4-88325-554-2。
  • 竹内龍三「私鉄車両めぐり(70) 江若鉄道」『鉄道ピクトリアル』第17巻第1号(通巻192号)、鉄道図書刊行会、1967年1月、70-77頁、ISSN 0040-4047(再録:『私鉄車両めぐり 関西』鉄道図書刊行会〈鉄道ピクトリアル別冊 鉄道ピクトリアルアーカイブスセレクション 19〉、2010年、102-114頁。全国書誌番号:21848519
  • 田中真人、宇田正、西藤二郎「第16章 琵琶湖の首飾り―江若鉄道・湖西線」『京都滋賀 鉄道の歴史』京都新聞社、1998年。ISBN 4-7638-0445-6。
  • 寺田裕一『新 消えた轍 ―ローカル私鉄廃線跡探訪―』 8 近畿、ネコ・パブリッシング〈NEKO MOOK〉、2010年。ISBN 978-4-7770-1075-2。
  • 吉田恭一『地形図で辿る廃線跡 古地図とともにいまはなき鉄道を歩く』心交社、1998年。ISBN 4-88302-345-1。
  • 「江若鉄道 その車輛・列車・歴史・駅をめぐる」『レイル No.84』エリエイ/プレス・アイゼンバーン、2012年。ISBN 978-4-87112-484-3。

関連項目

外部リンク

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