川辺駿

川辺 駿(かわべ はやお、1995年9月8日 - )は、広島県広島市安佐北区出身[1]プロサッカー選手ジュピラー・プロ・リーグスタンダール・リエージュ所属。ポジションはミッドフィールダーセントラル・ミッドフィールダー攻撃的ミッドフィールダー[2]日本代表

川辺 駿
名前
愛称 ハヤオ、宮根さん
カタカナ カワベ ハヤオ
ラテン文字 KAWABE Hayao
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1995-09-08) 1995年9月8日(28歳)
出身地 広島県広島市安佐北区[1]
身長 178cm
体重 70kg
選手情報
在籍チーム ベルギーの旗 スタンダール・リエージュ
ポジション MFCMAM[2]
背番号 6
利き足 右足
ユース
広島高陽FC(落合東小)
2008-2010 サンフレッチェ広島Jr.ユース(落合中)
2011-2013 サンフレッチェ広島ユース(吉田高)
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2013-2021 日本の旗 サンフレッチェ広島 124 (9)
2014-2015 日本の旗 Jリーグ・アンダー22選抜 1 (0)
2015-2017 日本の旗 ジュビロ磐田 (loan) 91 (9)
2021 スイスの旗 グラスホッパーズ 16 (4)
2022-2023 イングランドの旗 ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ 0 (0)
2022-2023 スイスの旗 グラスホッパーズ (loan) 51 (12)
2023-  ベルギーの旗 スタンダール・リエージュ 
代表歴2
2021-  日本 6 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年7月8日現在。
2. 2023年10月13日現在。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

来歴

プロ入り前

4歳上の兄の影響で自身も幼少期からサッカーに親しみ[1]、小学1年生の頃から地元強豪チームの広島高陽FCでプレーする[3]。同クラブの2期上に渡大生、4期上に中山雄登、6期上に増田卓也がいる。

2008年、サンフレッチェ広島ジュニアユースへ入団する[3]。同期に宮原和也大谷尚輝。ボランチとして活躍し、日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会3位進出に貢献している[4]

2011年、宮原・大谷らと共にサンフレッチェ広島ユースへ昇格する。同年高1のときからレギュラーに抜擢され中心選手として活躍し[5]、同年度の山口国体少年の部3位、高円宮杯では2連覇(2011年高円宮杯プレミア2012年高円宮杯プレミア)などに貢献した。

2013年高3から宮原・大谷らと共にトップチームに2種登録選手として登録され、同年3月13日ACL第2節対北京国安戦にベンチ入りを果たす。のち同年3月25日、宮原と共に所属はユースのままトップチームとプロ契約を結ぶ[6]。なお高校年代選手のプロ契約としては髙萩洋次郎岡本知剛以来3例目であるが[6]、ユース所属でのプロ契約は初のケース。同年3月30日にJ1リーグデビューを果たしている。同時に活躍した広島ユースでは日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会準優勝、同年度のJユースカップ準優勝に貢献する。

サンフレッチェ広島

2014年にトップチーム昇格[7]。同期入団は、宮原、大谷、高橋壮也皆川佑介茶島雄介ビョン・ジュンボン。また、鈴木政一率いるU-18日本代表にも選出され、AFC U-19選手権2014 (予選)AFC U-19選手権2014に出場している。

ジュビロ磐田

2015年、当初はサンフレッチェ広島に登録されていた[8]が、開幕直前にジュビロ磐田名波浩監督に見初められ磐田へ期限付き移籍[9][10]。4月10日にプロA契約を締結[11]。第3節のカマタマーレ讃岐戦では、途中出場途中交代を経験したが、第6節の横浜FC戦で後半スタートから出場、初アシストを記録しチームの逆転勝利に貢献した。川辺は「丸亀があったからこそいい準備ができたし生かせた。今日のプレーを続けていきたい。」と話している[12]。第27節のファジアーノ岡山FC戦で記録したリーグ戦初ゴールはJ2通算14000ゴール目であった[13][14]。後半戦からはレギュラーに定着し磐田の3年ぶりのJ1復帰に貢献、U-22日本代表候補に選出されている。

2016年7月23日の横浜F・マリノス戦(日産スタジアム)でJ1初ゴールを挙げた[15]。8月に小林祐希が移籍後は、小林の代役として本来のボランチではなくトップ下でプレーし[16]、トップ下でも良いプレーを見せた[17]

2017年シーズンもレギュラーとして活躍し、この年に横浜FMから加入した中村俊輔からは「駿は代表に入ってもおかしくないし、もう一皮むけるといいと思う」と称賛された[18]。また、シーズン終了後にはJ1・J2・J3に所属する満23歳以下の選手を対象としたタグ・ホイヤーヤングガンアワードのベスト11に選出された[19]

サンフレッチェ広島復帰

2018年、4年ぶりに広島へ復帰[20]。2018年シーズンは、広島ユース出身である事や期限付き先の磐田で活躍した事もあり期待値が高かったが[21]、本来のポジションでは無いサイドハーフでの起用が多く、リーグ戦33試合に出場するもスタメンは12試合でレギュラー獲得までとはいかなかった[22]

2019年シーズン、ボランチとして開幕スタメンを掴み、4月6日に行われた第6節のガンバ大阪戦で得点を決め、広島での初ゴールを挙げた[23]。この年リーグ戦全試合に出場した。

2020年シーズンは、背番号をかつて森﨑和幸風間八宏が背負った8番へ変更し、2年連続でリーグ戦全試合出場を果たした。

2021年からは副キャプテンを務めることが発表された。

グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ

2021年7月1日、スイスグラスホッパー・クラブ・チューリッヒへの移籍が発表された[24][25]。8月7日、第3節のFCローザンヌ・スポルト戦で移籍後初出場を果たした[26]。10月31日、第12節のFCシオン戦で欧州移籍後初ゴールを決めた[27]

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC

2022年1月5日、グラスホッパーズと提携関係にあるイングランドウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCに3年半契約で加入することが発表された。また、1月を現地で過ごしたのち、2021-22シーズン終了まではローンで引き続きグラスホッパーズでプレーすることが決定している[28][29]

スタンダール・リエージュ

2023-24シーズンは、グラスホッパーを退団し、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズへの復帰が発表されていたが[30]、7月9日にベルギー1部スタンダール・リエージュへの完全移籍が発表された[31]

代表

2021年3月18日、国際親善試合およびFIFAワールドカップ2022カタールアジア2次予選AFCアジアカップ中国2023予選モンゴル代表戦のメンバーとして日本代表に初選出された[32]。同韓国代表戦に後半41分から途中出場し、A代表デビューを果たした。同年6月7日、アジア2次予選・タジキスタン戦で代表初ゴールを挙げた[33]

プレースタイル

攻撃面において特徴を持っており、磐田時代はシャドーなどの攻撃的なポジションで起用されたことがある。広島復帰後はダブルボランチの一角が主戦場。相手に囲まれてもボールを失わないテクニックを持ち、推進力のあるドリブルや3列目からの攻撃参加で、広島の攻撃に厚みを加えている[34]

人物・エピソード

  • 2018年8月7日、マツダスタジアムで行われたプロ野球広島東洋カープ中日ドラゴンズの試合[注 1] で始球式に臨み、ノーバウンドでストライクゾーンに投げ込んだ。始球式後には「(現在ともに首位の両チームの)同時優勝を目指します。お互いが協力して、平和を発信し続けたい」と話した。自身は曾祖母が被爆者という被爆4世であり、毎年8月6日に黙祷を捧げている[35][36]
  • 磐田時代チームメイトだった元イングランド代表のジェイ・ボスロイドから「(いずれ)君は日本代表でプレーする。君はそうなることができる」と10代の頃から川辺の事を評価し、実際に2021年3月に代表に招集された際には「今日、君は日本代表に呼ばれ、それに値する。国を代表して戦うことほど大きな名誉はない。おめでとう。君のプレーが観たい」とコメントしている[37]

所属クラブ

ユース経歴

プロ経歴

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2013広島36
[注 2]
J130000030
201410003040
201500--00
2015磐田40J2333-10343
2016J12625000312
20173243130385
2018広島363305030410
2019403432010373
2020834310-353
20211932000213
スイス リーグ戦 スイス杯オープン杯 期間通算
2021-22グラスホッパー40スーパーリーグ34720-367
2022-2333920-359
ベルギー リーグ戦 リーグ杯ベルギー杯 期間通算
2023-24リエージュ6ジュピラー176-10186
通算日本J1 1821518110021016
日本J2 333-10343
スイススーパーリーグ 671640-7116
ベルギージュピラー 176-10186
総通算 2994022112033141

その他の公式戦

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 期間通算
出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 期間通算
2014J-22-J31010
20150000
通算日本J3 1010
総通算 1010
国際大会個人成績
年度クラブ背番号出場得点
AFCACL
2013広島37[注 2]20
20143620
20194040
通算AFC 80

その他の国際公式戦

タイトル

チーム

サンフレッチェ広島
サンフレッチェ広島ユース

個人

  • TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD:1回(2017年)

代表歴

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 6試合 1得点(2021年 - )
日本代表国際Aマッチ
出場得点
202141
202320
通算 61

出場

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会
1. 2021年3月25日 日本の旗横浜 日産スタジアム 大韓民国の旗 韓国 ○3-0[38] 森保一 国際親善試合
2. 2021年6月7日 日本の旗吹田 パナソニックスタジアム吹田 タジキスタンの旗 タジキスタン ○4-1 2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選兼AFCアジアカップ2023予選
3. 2021年6月11日 日本の旗 神戸 ノエビアスタジアム神戸 セルビアの旗 セルビア ○1-0 キリンチャレンジカップ
4. 2021年6月15日 日本の旗 吹田 パナソニックスタジアム吹田 キルギスの旗 キルギス ○5-1 2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選兼AFCアジアカップ2023予選
5. 2023年6月15日 日本の旗豊田 豊田スタジアム エルサルバドルの旗 エルサルバドル ○6-0 キリンチャレンジカップ
6. 2023年10月13日日本の旗 新潟デンカビッグスワンスタジアムカナダの旗 カナダ○4-1MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023

ゴール

#開催日開催都市 スタジアム対戦国結果大会
1.2021年6月7日日本の旗吹田パナソニックスタジアム吹田タジキスタンの旗 タジキスタン○4-1FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選

脚注

注釈
  1. この日の試合は核兵器のない世界になるように祈るピースナイターであった。
  2. 先にACLの背番号登録を行い、後にJリーグの背番号登録を行ったため、背番号が異なることに注意。なお37番は宮原のJリーグ登録用背番号。
出典
  1. じゃね!トーークvol.9 GUEST サンフレッチェ広島 川辺駿選手”. 日刊わしら. 2022年4月5日閲覧。
  2. “Hayao Kawabe”. FMINSIDE. NET. https://fminside.net/players/2-fm-22/45081352-hayao-kawabe 2023年7月27日閲覧。
  3. J's GOAL、2013年3月25日付
  4. adidas CUP 2010 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 準決勝 (PDF). 日本クラブユースサッカー連盟 (2010年8月22日). 2014年1月31日閲覧。
  5. 広島MF川辺駿(1年、広島ユース)_主役候補が見せた絶大な存在感”. ゲキサカ (2011年10月5日). 2014年1月31日閲覧。
  6. ユースの川辺・宮原とプロ契約”. 中国新聞 (2013年3月26日). 2014年1月31日閲覧。
  7. 輝け サンフレルーキーズ<3>MF川辺駿(18)=広島ユース”. 中国新聞 (2014年1月31日). 2022年4月5日閲覧。2014年2月2日時点のアーカイブ。
  8. 登録選手追加・変更・抹消のお知らせ Jリーグ公式サイト
  9. 川辺駿選手が期限付き移籍加入”. ジュビロ磐田公式サイト (2015年2月27日). 2015年2月27日閲覧。
  10. 磐田がMF川辺獲得 名波監督一目ぼれ”. ニッカンスポーツ (2015年2月28日). 2015年11月2日閲覧。
  11. 川辺 駿選手とプロA契約締結”. ジュビロ磐田公式サイト (2015年4月10日). 2015年4月10日閲覧。
  12. 磐田川辺決勝アシスト「今日のプレーを続けたい」”. 日刊スポーツ (2015年4月6日). 2015年4月6日閲覧。
  13. 磐田2位キープ 川辺劇的プロ初弾、岡山に逆転勝ち”. 日刊スポーツ (2015年8月2日). 2015年8月2日閲覧。
  14. J2リーグ戦 通算14,000ゴール!”. Jリーグ公式サイト (2015年8月1日). 2015年8月1日閲覧。
  15. 磐田川辺ドロー弾リオ代表落ち悔しさ胸にJ1初得点”. 日刊スポーツ (2016年7月24日). 2016年7月26日閲覧。
  16. 磐田川辺、トップ下で起用か 移籍小林の穴埋める”. 日刊スポーツ (2016年8月19日). 2016年11月8日閲覧。
  17. 磐田、待望の2nd初勝利。課題残るも、流れ変えうる勝点3。光明はトップ下・川辺駿”. フットボールチャンネル (2016年8月26日). 2016年11月3日閲覧。
  18. 磐田・中村俊輔、加入1年目を振り返る「外からの余計なストレスがなかった」 Goal.com 2017年12月2日
  19. 川辺 駿選手が「タグ・ホイヤーヤングガンアワード」受賞のお知らせ ジュビロ磐田 2017年12月4日
  20. 川辺駿選手 期限付き移籍より復帰のお知らせ サンフレッチェ広島、2017年12月12日
  21. 川辺駿・自分を生かし切れず悔しさを感じた2018年広島アスリートマガジン2019年3月号 2019年2月26日
  22. フットボールラボ 川辺駿 2018年
  23. 日本代表GKが一歩も動けないコントロールショット…広島初弾のMF川辺駿「これで終わりだと思った」ゲキサカ 2019年4月6日
  24. GC EINIGT SICH ÜBER TRANSFER VON HAYAO KAWABE”. Grasshopper Club Zürich (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
  25. 川辺駿選手 グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス1部)への移籍合意のお知らせ”. サンフレッチェ広島F.C (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
  26. 川辺駿、スイス1部グラスホッパーでデビュー! 鈴木冬一との日本人対決制すサッカーキング(2021年8月8日)2021年8月8日閲覧。
  27. 「まさかのヘディング」川辺駿の欧州初弾に賞賛の声!「美しすぎるゴールだ!」サッカーダイジェスト(2021年11月2日)2021年11月3日閲覧。
  28. "Wolves sign Hayao Kawabe" (Press release). ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC. 5 January 2022. 2021年1月5日閲覧
  29. 日本代表MF川辺駿がプレミアリーグのウォルバーハンプトンと3年半契約 クラブTDも期待「エネルギッシュで質の高い選手」football-zone 2021年1月5日
  30. グラスホッパーMF川辺駿、レンタル終了でウルヴスに復帰…DF原輝綺も清水に帰還サッカーキング 2023年5月26日
  31. 川辺駿 ベルギー1部スタンダール移籍を正式発表 知性やパス能力を評価されスポニチ 2023年7月9日
  32. SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー 国際親善試合韓国代表戦(3/25 神奈川/日産スタジアム)FIFAワールドカップ2022カタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選モンゴル代表戦(3/30 千葉/フクダ電子アリーナ)”. JFA|公益財団法人日本サッカー協会. 2021年3月18日閲覧。
  33. 川辺駿が代表初ゴール 相手GKのパスミスついてアピール1発日刊スポーツ 2021年6月7日
  34. 日本代表初選出の川辺駿ってどんな選手? 攻撃的なプレースタイルのボランチ、サンフレッチェ広島で見せる持ち味は…”. フットボールチャンネル. 2021年3月29日閲覧。
  35. J1広島のMF川辺がノーバウンド始球式 中日との「ピースナイター」 サンスポ 2018年8月7日
  36. 核兵器のない世界祈る 今年も広島で「ピースナイター」 朝日新聞DIGITAL 2018年8月7日
  37. 元イングランド代表FWジェイが日本代表初選出の元同僚をお祝い、自身の予言的中で「僕は監督になるべき」超!WORLDサッカー 2021年3月19日
  38. 国際親善試合 スタメン/試合結果”. JFA|公益財団法人日本サッカー協会. 2021年4月10日閲覧。

参考資料

関連項目

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.