教祖祭PL花火芸術
教祖祭PL花火芸術(きょうそさいピーエルはなびげいじゅつ)は、1953年から開催されていたパーフェクト リバティー教団(PL)の祭礼で、日本有数の巨大花火大会[1]。毎年8月1日に、大阪府富田林市の光丘カントリー倶楽部で行われていた。
| 教祖祭PL花火芸術 PL Art of Fireworks | |
|---|---|
![]() 二上山から見た花火(2010年撮影) | |
| 概要 | |
| 通称、略称 | PL花火 |
| 開催時期 | 8月1日(小雨決行) |
| 初回開催 | 1953年 |
| 会場・場所 |
光丘カントリー倶楽部 (大阪府富田林市新堂2258-1。PL教団の関係施設) |
| 打ち上げ数 | 約20,000発(2019年時点)発 |
| 主催 | パーフェクト リバティー教団 |
| 人出 | 約25万 - 30万人(年) |
| 最寄駅 | 近鉄長野線・富田林駅 |
| 直通バス | なし |
2019年までは66年間、毎年連続して催されていた。しかし、新型コロナウイルス感染症が日本国内で流行した2020年からは、4年連続して中止となっている(後述)[1]。
概要
教祖を讃仰し、PL教団の礎を築いた初代・二代教祖の遺徳を讃える祭(教祖祭)の中の一行事。世界平和を祈念し、大阪府富田林市の大本庁にて行われていた。
あくまでも教団主催の宗教行事だが、規模が大きく地元では“夏の風物詩”として知られる。また、開催当日は信徒以外の観客も含めた数万人が同市を訪れることから、近鉄南大阪線は臨時ダイヤを運行しており、夕方から深夜までは交通規制も実施される[2]。2014年までは、打ち上げ場所付近に教団関係者でなくとも利用できる有料観覧場所(ローンパーク会場)が設けられていた。
富田林市内をはじめ、近隣の羽曳野市、河南町、太子町、大阪狭山市、河内長野市のほか、堺市(旧・美原町を含む)、大阪市阿倍野区・東住吉区・平野区、松原市、羽曳野市、藤井寺市、八尾市、柏原市、和泉市の一部地域などからも見物が出来た。
2019年までは開催中止が一度も無かった。教団のホームページに「天候により中止の場合もある」と記載されているが、かつては昭和57年台風第10号の豪雨の中でも開催されたことがある。
ラストに打ち上げられる花火はおよそ8000発(旧公称10万発 - 12万発当たり)の「超大型スターマイン」と表現され、その際は南河内一面に花火の音が地響きの様に轟き、一瞬昼のように明るくなり壮絶であった。
2017年のウェザーニューズによる「行ってみたい花火大会ランキング」では第7位となった[3]。
関西では「PL教団=花火」というイメージが定着しており、桂米朝の落語『地獄八景亡者戯』の中にも「今、バーンと花火が上がりましたが…」「ああ、ありゃPL教」というくだりがあった。また「裸の大将」として有名な山下清もこの花火を書いた絵を残していた。
歴史
初代教祖である御木徳一は晩年、常々下記のように話していた。
自分が死んでもこの教えが世に広まるのであれば、死ぬことは世界平和のためになるから、死んだら嘆いたりせずに花火を打ち上げて祝ってくれ
徳一が死亡した後、息子であり二代教祖でもある徳近はその遺志を継ぎ、1953年、徳一と自身の故郷でもある愛媛県松山市での教祖祭で、初めて花火を打ち上げた。
1954年開催の2回目からは、本部移転に伴って大阪府富田林市の大本庁において行われるようになり、1963年には名称を「PL花火芸術」と定める。これを契機に花火はより華やかになり、教祖祭は大阪府下では夏の風物詩として定着した。
かつては7月末ないし8月初旬に開催されていたが、その後開催日が8月1日に固定された。開催日が8月1日の理由として、「初代教祖の命日だから」という説があるが、実際の命日は7月6日で誤りであった(統計上雨の少ない日を選んだという説がある)。
かつては10万発 - 12万発もの花火を打ち上げしたが、2008年より数え方を小割りや浮模様、分砲なども含めた数え方から、純粋に丸玉の総数に変更したため、1万 - 2万発となった[4]。
2010年代から規模や予算は縮小しており、2015年以降は有料観覧場所を廃止。以前は21時頃まで打ち上げを続行していたが、2019年には全ての花火の打ち上げを20時35分頃に終えていた。教団によると、雑踏事故の警戒や付近住民への配慮を理由に、徐々に打ち上げの規模を縮小していたという[5]。
2019年、「本来の教団内での祭典に立ち返る」として、それまで行ってきた記者席の設置やプレスリリース配布など対外的な情報提供を中止した[5][6]。このように年々規模が縮小されていたものの、「いつまでもこの花火を続けてほしい」との声もあった[7]。
交通アクセス
鉄道
バス
道路などの交通規制
- 当日13時から翌日7時まで付近の歩道橋が通行禁止。そのため、歩道橋の登り口には門が設置されていた。
- 当日16時から23時まで、富田林駅北口バスロータリーや大阪府道35号堺富田林線の平尾交差点から昭和町2丁目交差点まで、大阪府道203号富田林狭山線の小金平交差点から西口駅前交差点など、付近の道路が車両通行止め[9]。
- 当日19時から23時まで、国道170号(大阪外環状線)の緑ヶ丘交差点から富美ヶ丘南交差点までや大阪府道35号堺富田林線の昭和町2丁目交差点から常磐町交差点などが車両通行止め[9]。
- これらの規制により、運送業者や宅配便業者の中には、花火開催当日の午後以降は富田林市内での配達業務を行わない会社も多く見られた。
脚注
注釈
- 河内長野発の電車を含む。
出典
- “PL花火今年も中止へ 3年連続”. 産経ニュース (2022年1月25日). 2022年1月25日閲覧。
- “2013年PL花火芸術の現地の混雑っぷりはこんな感じ”. GIGAZINE (2013年8月1日). 2022年8月3日閲覧。
- “行ってみたい花火大会ランキング2017夏”. ウェザーニューズ. 2022年8月3日閲覧。
- “一大会で7・5億円、ジャニーズも打ち上げる! 花火大会が儲かるカラクリ”. サイゾーpremium (株式会社サイゾー). (2015年8月30日) 2020年6月16日閲覧。
- “PL花火を中止 68年の歴史で初 新型コロナ”. 産経ニュース (産経デジタル). (2020年4月3日) 2020年6月16日閲覧。
- “PL花火がPR中止 来場客の安全確保を考慮”. 毎日新聞. (2019年6月28日) 2022年8月3日閲覧。
- “大阪でPL花火芸術 対外PRやめても見物客続々”. 産経WEST (産経新聞). (2019年8月1日) 2022年8月3日閲覧。
- “[富田林市]2023年8月1日のPL花火大会は中止 来年以降は未定”. 泉北金剛さやまコミュニティ. (2023年7月5日) 2023年7月10日閲覧。
- 交通規制 - 教祖祭PL花火芸術 - 株式会社光丘
関連項目
- 日本の花火大会一覧
- みなとこうべ海上花火大会
- なにわ淀川花火大会
- びわ湖大花火大会
- 京都芸術花火(2018年開始)
外部リンク
- パーフェクト リバティー教団 - 教団公式ウェブサイト
- 教祖祭PL花火芸術 - 株式会社光丘(花火会場となる光丘カントリー倶楽部を運営するPL教団関連企業)公式ウェブサイト内
