第52回有馬記念

第52回有馬記念とは、2007年12月23日中山競馬場で施行された競馬競走である。

映像外部リンク
2007 有馬記念
レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画

この回から同競走は国際競走となり、外国馬が6頭まで出走可能となった。

ファン投票の結果

11月7日から12月3日までファン投票が行われ、11月22日に第1回中間発表、11月29日に第2回中間発表、12月6日に最終発表が行われた。最終の有効件数は15万4448件、有効投票総数は148万2941票だった。

  • 最終順位上位20頭
最終順位馬名第1回第2回最終出否
票数順位票数順位票数
1位ウオッカ18,014168,7371105,441出走
2位メイショウサムソン17,584267,8232102,560出走
3位ダイワメジャー14,643359,133390,715出走
4位ダイワスカーレット13,071548,834574,134出走
5位アドマイヤムーン13,168449,047464,886引退
6位ポップロック8,883837,964761,688出走
7位ドリームパスポート9,808739,827660,264出走
8位アサクサキングス9,913634,656852,149回避
9位インティライミ8,492934,282950,769出走
10位ヴィクトリー6,3801023,0551034,042回避
11位ロックドゥカンブ5,8611119,9571130,275出走
12位アイポッパー4,9331217,1151226,265回避
13位デルタブルース3,0932212,6911821,791出走
14位アサヒライジング3,7521414,0611321,624回避
15位チョウサン3,2212112,7261720,833出走
16位カンパニー3,2522013,2241520,151回避
17位フサイチパンドラ3,4181712,6831919,580出走→取消
18位アグネスアーク4,8421313,9141419,324回避
19位マツリダゴッホ3,6301512,8501619,172出走
20位ドリームジャーニー3,5771612,4032018,593回避
  • 最終登録を行った馬のうち、最終順位21位以下で100位までに入った馬の順位
最終順位馬名第1回第2回最終出否
票数順位票数順位票数
23位サンツェッペリン3,0222310,3582315,384出走
39位アドマイヤフジ1,450385,279388,168登録→回避
46位ハイアーゲーム1,051464,011466,027出走
70位シルクネクサス462671,745702,700登録→回避

レース施行前の状況

各競走の結果

施行日レース名着順競走馬名
9月23日第53回オールカマー1着マツリダゴッホ
10月7日第58回毎日王冠1着チョウサン
第42回京都大賞典1着インティライミ
10月28日第136回天皇賞(秋)1着メイショウサムソン
2着アグネスアーク
11月4日第45回アルゼンチン共和国杯1着アドマイヤジュピタ
11月11日第32回エリザベス女王杯1着ダイワスカーレット
2着フサイチパンドラ
11月25日第27回ジャパンカップ1着アドマイヤムーン
2着ポップロック
12月1日第41回ステイヤーズステークス1着マキハタサイボーグ

登録及び施行直前の状況

11月26日、出走予定馬の1頭、ダイワメジャーが、このレースを最後に競走馬を引退することがオーナーより表明された。

ファン投票20位以内の馬のうち、5位のアドマイヤムーンはすでに競走馬登録を抹消されていたため、8位のアサクサキングスと10位のヴィクトリーは放牧に出されたために回避した。また、12位のアイポッパーは馬インフルエンザ感染に伴い調整が遅れたために回避した。地方からはコスモバルクが出走を表明していた。

12月9日に発表された最終登録時点では、出走可能頭数(フルゲート)16頭に対し21頭の特別登録があり、ファン投票上位馬で最終登録を行った15位のチョウサンまでの10頭はファン投票選出馬となった。同年から国際競走となっていたが、外国馬の登録はなかった。地方馬枠ではコスモバルクが出走可能となっていた。

残りの出走枠について、収得賞金上位5頭のフサイチパンドラ、マツリダゴッホ、シルクネクサス、アドマイヤジュピタ、サンツェッペリン(いずれも賞金順)までが出走可能となっていたが、アドマイヤジュピタが日経新春杯に向かうため、回避を表明し、ハイアーゲームが繰り上がりで出走可能となった。 以下、プリンセスルシータアルーリングボイス、アドマイヤフジ、レゴラス(いずれも賞金順)の4頭が、ファン投票選出馬及び地方馬及び収得賞金上位馬の回避待ちとなった。その後、プリンセスルシータは阪神カップ、アドマイヤフジは中山金杯出走を表明して当レースを回避したため、除外対象馬は最終的にアルーリングボイスとレゴラスの2頭となった。

12月16日、ダイワメジャーの引退式をレース後に行うことがJRAより発表された。

12月20日出馬投票が行われ、出走馬と枠順が確定し、収得賞金上位5頭内のシルクネクサスが中山金杯への出走を理由に回避した。それにより除外対象馬が繰り上がりで出走することになり、アルーリングボイスが同日の尾張ステークスに出走を決定したため、レゴラスが出走に至った。

馬券12月21日から発売され、前々日最終オッズ時点ではメイショウサムソンが3.0倍で1番人気、ロックドゥカンブが4.4倍で2番人気、ポップロックが6.0倍で3番人気、ダイワスカーレットが6.1倍で4番人気、ウオッカが8.3倍で5番人気と5頭が10倍以内で続いた。

なおフサイチパンドラは12月22日に左寛跛行の為、出走を取り消した。同馬はこのレースを最後に引退する予定だったが、レースに出走することなく引退が決定した。同日確定した前日最終オッズ時点では、前々日最終オッズに続きメイショウサムソンが2.4倍で1番人気、ポップロックが5.9倍で2番人気、ウオッカが7.3倍で3番人気、ロックドゥカンブが7.5倍で4番人気、ダイワスカーレット8.1倍で5番人気で続き、5頭が10倍を切るオッズとなった。

出走馬と枠順

2007年12月23日 第5回中山競馬第8日目 第9競走
天気:晴、馬場状態:稍重、発走時刻:15時25分
枠番馬番競走馬名騎手オッズ調教師レーティング
11メイショウサムソン牡4武豊2.4(1人)高橋成忠122I-L
2ドリームパスポート牡4高田潤20.5(7人)松田博資113E
23マツリダゴッホ牡4蛯名正義52.3(9人)国枝栄112L
4ダイワメジャー牡6ミルコ・デムーロ15.2(6人)上原博之121M
35レゴラス牡6柴田善臣137.6(15人)加藤征弘-
6ポップロック牡6オリビエ・ペリエ5.0(2人)角居勝彦122L
47ダイワスカーレット牝3安藤勝己8.1(5人)松田国英115L
8ロックドゥカンブ牡3マイケル・キネーン7.5(4人)堀宣行112E
59サンツェッペリン牡3北村宏司111.1(14人)斎藤誠113I-L
10フサイチパンドラ牝4藤田伸二(出走取消)白井寿昭112L
611コスモバルク牡6松岡正海87.6(12人)田部和則113I
12インティライミ牡5福永祐一27.4(8人)佐々木晶三114L
713デルタブルース牡6川田将雅59.6(10人)角居勝彦118L
14ハイアーゲーム牡6クリストフ・ルメール94.1(13人)大久保洋吉106M
815チョウサン牡5横山典弘71.1(11人)清水利章117L
16ウオッカ牝3四位洋文6.9(3人)角居勝彦117L

負担重量は4歳以上牡馬57kg、4歳以上牝馬及び3歳牡馬55kg、3歳牝馬及び南半球産3歳牡馬53kg。

レース結果

レース展開

第52回有馬記念、一周目第四コーナー出口の様子

ハナを奪ったのはダイワスカーレット。そのあとをマツリダゴッホサンツェッペリンチョウサンロックドゥカンブダイワメジャーポップロックなどが続き、ウオッカや、比較的前からレースをすると思われていたメイショウサムソンも後ろ目を通らされることとなった。レースはスタンド正面前に入るコーナーでチョウサンがダイワスカーレットに変わってハナに立ち、レースは1000m通過が60秒台と、スローペースとなる。 そのままレースは進み、第3コーナー直前でウオッカが、さらにメイショウサムソンが仕掛けるも、外を回らされて、前と差を詰めきれないまま失速。ダイワスカーレットが失速したチョウサンに代わって先頭に立ち、そのまま押し切ろうとするも、伏兵マツリダゴッホが内側の経済コースを通ってスルスルと進出。先頭に立つとそのまま押し切りゴールイン。2着に最後まで粘っていたダイワスカーレット、3着にこれまた前でレースを進めたダイワメジャー。4着にロックドゥカンブ、5着にポップロックとなり、ほぼ道中のポジション通りの結果となった。後方から追いこんできたのはドリームパスポートだけであり、後ろで控えた有力馬は、1番人気のメイショウサムソンが8着、ウオッカが11着と惨敗した。 2007年の秋古馬3冠レースは、すべて内側のロスの少ない経済コースを比較的前目でレースをした馬が勝つ結果となった。 勝ったマツリダゴッホは9番人気と人気がなく、3連単で80万円を超える中波乱の結果となった。

レース着順

着順競走馬名タイム着差
1マツリダゴッホ2:33.6
2ダイワスカーレット2:33.81.1/4
3ダイワメジャー2:34.22.1/2
4ロックドゥカンブ2:34.3クビ
5ポップロック2:34.51.1/4
6ドリームパスポート2:34.82
7レゴラス2:35.12
8メイショウサムソン2:35.23/4
9インティライミ2:35.3クビ
10コスモバルク2:35.62
11ウオッカ2:35.7クビ
12デルタブルース2:35.7クビ
13チョウサン2:36.33.1/2
14ハイアーゲーム2:36.61.3/4
15サンツェッペリン2:37.45
  • 取消フサイチパンドラ

データ

1000m通過タイム60.6秒(チョウサン)
上がり4ハロン48.8秒
上がり3ハロン36.4秒
優勝馬上がり3ハロン36.3秒

払戻

単勝35230円
複勝31030円
7370円
4530円
枠連2-42160円
馬連3-722190円
馬単3-769020円
3連複3-4-773320円
3連単3-7-4800880円
ワイド3-75240円
3-45500円
4-71520円
  • 返還:馬番10、枠連5-5

達成された記録

  • 単勝5230円は1991年ダイユウサクの13,790円に続く有馬記念史上2位の高額配当。
  • 馬単・3連単・3連複は有馬記念史上最高配当。ただし、3連複と3連単は2008年に更新された。
  • GI連対経験の無い馬の優勝は1991年ダイユウサク以来16年ぶり。
  • 牝馬の連対は1994年ヒシアマゾン以来13年ぶり。
  • サンデーサイレンスは種牡馬として有馬記念史上最長の4連覇[1]、2023年現在最多となる5勝目[2]

入場者数・レース売り上げ

  • 入場人員 11万363人 (前年比94.1%)
  • 売上金  451億9421万4900円 (前年比102.7%)

レースにまつわるエピソード

  • 上がり3ハロンの最速が勝ったマツリダゴッホと最後方から追い込んできたドリームパスポートの36.3秒と非常に遅かった。
  • マツリダゴッホの調教師国枝栄は、レースの2週間以上前から「今年はインフルエンザが大はやり。みんなゴッホゴッホと言っていた」とサイン理論を持ち出しマツリダゴッホの優勝を予告していた[3]
  • マツリダゴッホの馬主夫妻である高橋福三郎・文枝は馬主として初のGI勝利。
  • ダイワメジャーダイワスカーレット兄妹が出走登録を行っており、GIでは初の兄妹対決が実現した[4]
  • マツリダゴッホはサンデーサイレンスのラストクロップで、産駒最後のGI馬となった。同馬の先頭ゴールでのGI初制覇[5]で、産出した全世代の牡馬でGI制覇を達成した。
  • マツリダゴッホの馬主高橋文枝が体調不良であったため、夫の福三郎も中山競馬場に向かわず岩手県八幡平市の自宅でレースを観戦した。また、生産者岡田スタッド代表の岡田牧雄も「オーナーが行かれるということだったので」と同じく自宅で観戦。直線で早め先頭に立ったマツリダゴッホに「ソレっ、ソレッ」と声援を送った。このため、表彰式には馬主・生産者が共に不在という異例の事態となった[6]

脚注

  1. 2004年にゼンノロブロイ前々年ハーツクライ前年ディープインパクトが制覇
  2. 上記の他に、2001年にマンハッタンカフェが制覇
  3. 「トレセン発秘話2007」 大阪スポーツ2007年12月6日、23面
  4. "兄弟"対決は2006年フェブラリーステークスで実現(サカラートヴァーミリアン
  5. 繰り上がりではフサイチパンドラが第31回エリザベス女王杯で優勝している
  6. Gallop平成競馬全史、産業経済新聞社、p127
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