オールカマー

オールカマーは競馬の競走。


産経賞オールカマー
第68回オールカマー
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 中山競馬場
創設 1955年10月16日
2023年の情報
距離 芝2200m
格付け GII
賞金 1着賞金6700万円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(指定)
負担重量 別定
出典 [1][2][3]

オールカマーは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。競馬番組表での名称は「産経賞オールカマー(さんけいしょうオールカマー)」と表記される[1]

寄贈賞を提供する産業経済新聞社は、東京と大阪に本社を置く新聞社[4]

正賞は産経新聞社賞[1][2]

概要

出走馬に広く門戸を開けたレースとして、1955年に創設[5]。当初は4歳(現3歳)以上の馬によるハンデ戦で中山競馬場の芝2000mで行われたが、負担重量は1981年から1985年までと1995年以降が別定、1986年から1994年は馬齢に変わっている[5]。距離は1984年より芝2200mで定着した[5]

1986年から1994年までは「地方競馬招待競走」として行われ[5]、1995年に指定交流競走が幅広く行われるようになるまでは中央競馬で数少ない地方競馬所属馬も出走可能な競走だった(1995年に地方競馬招待を廃止)[注 1]外国産馬は1978年から、外国馬は1995年からそれぞれ出走可能になった[5]

2014年より本競走の1着馬には、天皇賞(秋)の優先出走権が付与される[5][4]

競走条件

以下の内容は、2023年現在[1][2][6][7]のもの。

出走資格:サラ系3歳以上

  • JRA所属馬(未出走馬及び未勝利馬は除く)
  • 地方競馬所属馬(2頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:別定

  • 3歳54kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減
    • 2022年9月24日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
    • 2022年9月23日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

賞金

2023年の1着賞金は6700万円で、以下2着2700万円、3着1700万円、4着1000万円、5着670万円[1][2]

歴史

  • 1955年 - 4歳以上の馬による重賞競走「産経賞オールカマー」として創設、中山競馬場・芝2000mで施行[5]
  • 1963年 - 名称を「サンケイ賞オールカマー」に変更[3]
  • 1978年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[3]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 2]に格付け[5]
  • 1989年 - 名称を「産経賞オールカマー」に戻す。
  • 1986年 - 地方競馬招待競走に変更、地方競馬所属馬が出走可能になる[3]
  • 1994年 - 「JRA創立40周年記念」の副称をつけて施行[3]
  • 1995年
    • GII[注 2]に格上げ[5]
    • 指定交流競走に変更し招待制度を廃止。また地方競馬所属馬の出走枠が2頭までになる[3]。これにより同競走には地方競馬所属馬の出走がない場合も多くなり、見た目には他のJRAの重賞とほぼ変わりがなくなっている。
    • 国際競走に変更、外国調教馬が5頭まで出走可能になる[3]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、競走条件を「3歳以上」に変更。
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が9頭に拡大[3]
  • 2014年 - この年から1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権を付与[5]
  • 2020年 - 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「無観客競馬」として実施[8]

歴代優勝馬

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

回数施行日競馬場距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1955年10月16日中山2000mメイヂヒカリ牡3JRA2:04.0蛯名武五郎藤本冨良新田新作
第2回1956年11月11日中山2000mトヨタニ牡4JRA2:10.4高橋英夫鈴木信太郎中村勝五郎
第3回1957年10月20日中山2000mキタノオー牡4JRA2:04.4勝尾竹男久保田金造田中留治
第4回1958年10月19日中山2000mマサタカラ牡4JRA2:07.0保田隆芳古賀嘉蔵西博
第5回1959年10月18日中山2000mウネビヒカリ牡3JRA2:06.0野平祐二野平省三山之内喜代子
第6回1960年10月16日中山2000mヤシマフアースト牡4JRA2:02.5保田隆芳尾形藤吉小林庄平
第7回1961年10月15日中山2000mアズマテンラン牡3JRA2:02.7野平好男二本柳俊夫堀平四郎
第8回1962年10月14日中山2000mリユウムサシ牡3JRA2:03.4森安弘明元石正雄田中彰治
第9回1963年10月27日中山2000mミオソチス牝3JRA2:05.6高松三太川上武一伊達政志
第10回1964年10月18日中山2000mフラワーウツド牝3JRA2:09.5野平祐二尾形藤吉永田雅一
第11回1965年10月10日中山2000mミハルカス牡5JRA2:04.6加賀武見小西喜蔵平井太郎
第12回1966年11月27日中山2000mヒシマサヒデ牡4JRA2:04.2小野定夫稗田敏男阿部雅信
第13回1967年10月22日中山2000mオンワードウエル牡4JRA2:03.9大和田稔二本柳俊夫樫山純三
第14回1968年9月29日東京2000mスイートフラッグ牝4JRA2:01.1野平祐二野平省三和田共弘
第15回1969年10月26日中山2000mライトワールド牡4JRA2:05.6吉永正人三井末太郎渡辺光一
第16回1970年10月25日東京2000mマキノホープ牡4JRA2:01.8加賀武見田中和夫田中角栄
第17回1971年10月17日東京2000mキクノハッピー牡3JRA2:01.5波多野浩久山岡寿恵次田中伊三郎
第18回1972年10月22日東京2000mイナボレス牡3JRA2:01.4宮田仁大久保末吉稲富稜人
第19回1973年10月14日東京2000mハクホオショウ牡4JRA2:01.7池上昌弘尾形藤吉西博
第20回1974年10月13日中山2000mイチフジイサミ牡4JRA2:04.4郷原洋行松永光雄保坂勇
第21回1975年10月12日東京2000mキクノオー牡4JRA2:01.9横山富雄山岡寿恵次田中伊三郎
第22回1976年10月17日中山2000mグレートセイカン牡4JRA2:02.2郷原洋行大久保房松鈴木一朗
第23回1977年10月16日中山2000mトウフクセダン牡4JRA2:01.1宮田仁大久保末吉井上芳春
第24回1978年10月15日中山2000mハセオーマ牡3JRA2:01.4柴田政人佐藤勝美長南鶴雄
第25回1979年10月14日中山2000mユキフクオー牡4JRA2:02.0小島太古山良司加藤友三郎
第26回1980年10月12日東京2000mブルーマックス牡5JRA2:00.4東信二境勝太郎角隆司
第27回1981年9月20日中山2000mハセシノブ牝4JRA2:04.3田村正光畠山重則長南鶴雄
第28回1982年9月26日中山2000mトドロキヒホウ牡4JRA2:02.7安田富男元石孝昭町田圭三
第29回1983年9月25日中山2000mスイートカーソン牝4JRA2:03.6増沢末夫大和田稔和田共弘
第30回1984年9月23日中山2200mアサカシルバー牡5JRA2:13.9増沢末夫高橋英夫佐久間有寿
第31回1985年9月22日中山2200mアサカサイレント牡3JRA2:15.0安田富男元石孝昭佐久間有寿
第32回1986年9月21日中山2200mジュサブロー牡4愛知2:15.2鈴木純児安達小八角田哲男
第33回1987年9月20日中山2200mダイナフェアリー牝4JRA2:14.5増沢末夫鈴木康弘(有)社台レースホース
第34回1988年9月18日新潟2200mスズパレード牡7JRA2:12.3蛯沢誠治富田六郎小紫芳夫
第35回1989年9月17日中山2200mオグリキャップ牡4JRA2:12.4南井克巳瀬戸口勉近藤俊典
第36回1990年9月16日中山2200mラケットボール牡5JRA2:13.3坂井千明松山康久栗山博
第37回1991年9月15日中山2200mジョージモナーク牡6大井2:12.4早田秀治赤間清松須原秀晴
第38回1992年9月20日中山2200mイクノディクタス牝5JRA2:12.1村本善之福島信晴勝野憲明
第39回1993年9月19日中山2200mツインターボ牡5JRA2:12.6中舘英二笹倉武久黒岩晴男
第40回1994年9月18日中山2200mビワハヤヒデ牡4JRA2:14.5岡部幸雄浜田光正(有)ビワ
第41回1995年9月18日中山2200mヒシアマゾン牝4JRA2:16.3中舘英二中野隆良阿部雅一郎
第42回1996年9月15日中山2200mサクラローレル牡5JRA2:16.7横山典弘境勝太郎(株)さくらコマース
第43回1997年9月14日中山2200mメジロドーベル牝3JRA2:16.6吉田豊大久保洋吉メジロ商事(株)
第44回1998年9月20日中山2200mダイワテキサス牡5JRA2:13.6武豊増沢末夫大和商事(株)
第45回1999年9月19日中山2200mホッカイルソー牡7JRA2:12.0江田照男田中清隆(有)北海牧場
第46回2000年9月24日中山2200mメイショウドトウ牡4JRA2:15.8的場均安田伊佐夫松本好雄
第47回2001年9月23日中山2200mエアスマップ牡6JRA2:13.9柴田善臣藤沢和雄(株)ラッキーフィールド
第48回2002年9月22日新潟2200mロサード牡6JRA2:11.7後藤浩輝橋口弘次郎(有)社台レースホース
第49回2003年9月28日中山2200mエアエミネム牡5JRA2:14.4蛯名正義伊藤雄二(株)ラッキーフィールド
第50回2004年9月26日中山2200mトーセンダンディ牡6JRA2:13.4勝浦正樹森秀行島川隆哉
第51回2005年9月25日中山2200mホオキパウェーブ牡4JRA2:16.7後藤浩輝二ノ宮敬宇金子真人ホールディングス(株)
第52回2006年9月24日中山2200mバランスオブゲーム牡7JRA2:12.1田中勝春宗像義忠薗部博之
第53回2007年9月23日中山2200mマツリダゴッホ牡4JRA2:12.5蛯名正義国枝栄高橋文枝
第54回2008年9月28日中山2200mマツリダゴッホ牡5JRA2:12.0蛯名正義国枝栄高橋文枝
第55回2009年9月27日中山2200mマツリダゴッホ牡6JRA2:11.4横山典弘国枝栄高橋文枝
第56回2010年9月26日中山2200mシンゲン牡7JRA2:11.4藤田伸二戸田博文吉田千津
第57回2011年9月25日中山2200mアーネストリー牡6JRA2:11.2佐藤哲三佐々木晶三前田幸治
第58回2012年9月23日中山2200mナカヤマナイト牡4JRA2:15.5柴田善臣二ノ宮敬宇和泉信一
第59回2013年9月22日中山2200mヴェルデグリーン牡5JRA2:12.0田辺裕信相沢郁斎藤光政
第60回2014年9月28日新潟2200mマイネルラクリマ牡6JRA2:12.2戸崎圭太上原博之(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第61回2015年9月27日中山2200mショウナンパンドラ牝4JRA2:11.9池添謙一高野友和国本哲秀
第62回2016年9月25日中山2200mゴールドアクター牡5JRA2:11.9吉田隼人中川公成居城寿与
第63回2017年9月24日中山2200mルージュバック牝5JRA2:13.8北村宏司大竹正博(有)キャロットファーム
第64回2018年9月23日中山2200mレイデオロ牡4JRA2:11.2C.ルメール藤沢和雄(有)キャロットファーム
第65回2019年9月22日中山2200mスティッフェリオ牡5JRA2:12.0丸山元気音無秀孝(有)社台レースホース
第66回2020年9月27日中山2200mセンテリュオ牝5JRA2:15.5戸崎圭太高野友和(有)キャロットファーム
第67回2021年9月26日中山2200mウインマリリン牝4JRA2:11.9横山武史手塚貴久(株)ウイン
第68回2022年9月25日中山2200mジェラルディーナ牝4JRA2:12.7横山武史斉藤崇史(有)サンデーレーシング
第69回2023年9月24日中山2200mローシャムパーク牡4JRA2:12.0C.ルメール田中博康(有)サンデーレーシング

脚注

注釈

  1. 中央競馬では1973年から1985年まで、隔年で地方競馬招待競走が行われていたほか、ジャパンカップでも地方競馬代表馬(1頭)の招待枠が1983年から設けられていた。
  2. 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

  1. 令和5年第4回中山競馬番組 (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
  2. 重賞競走一覧(レース別・関東) (PDF). 日本中央競馬会. p. 34. 2023年9月10日閲覧。
  3. 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】
  4. 2023年度第4回中山競馬特別レース名解説(第7日) (PDF). 日本中央競馬会. p. 4. 2023年9月18日閲覧。
  5. 歴史・コース:産経賞オールカマー 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
  6. 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(令和5年秋季競馬) (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
  7. 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和5年度】 (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
  8. 9月12日(土曜)から10月4日(日曜)までの中央競馬の開催等”. 日本中央競馬会 (2020年8月27日). 2021年8月14日閲覧。

各回競走結果の出典

参考文献

  • 「産経賞オールカマー(GII)」『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』日本中央競馬会、2006年、1413-1492頁。

外部リンク

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