蚕室野球場

蚕室野球場(チャムシルやきゅうじょう、韓国語잠실야구장英語: Jamsil Baseball Stadium)は、大韓民国ソウル特別市松坡区蚕室洞ソウル総合運動場にある野球場。正式名称はソウル総合運動場 野球場(ソウルそうごううんどうじょう やきゅうじょう、韓国語:서울종합운동장 야구장、英語: Seoul Sports Complex Baseball Stadium)。通称、蚕室(チャムシル)。韓国を代表する野球場である。

蚕室野球場
잠실야구장
蚕室総合運動場野球場
2017年4月28日
蚕室野球場の位置(ソウル特別市内)
蚕室野球場
施設データ
所在地 大韓民国の旗 大韓民国
ソウル特別市松坡区蚕室1洞10番地
座標 北緯37度30分44.6秒 東経127度4分19.1秒
起工 1980年4月17日
開場 1982年7月15日
所有者 ソウル特別市
グラウンド 内外野とも天然芝
建設費 126億ウォン
設計者 (株)現代建設
使用チーム  開催試合
MBC青龍 / LGツインズ(開場~現在)、
OBベアーズ/ 斗山ベアーズ(1986年~現在)
収容人員
26,000人
グラウンドデータ
球場規模 両翼 - 100 m (約328.1 ft)
中堅 - 125 m (約410.1 ft)
フェンス 2.6 m (約8.5 ft)
蚕室野球場
(ソウル総合運動場 野球場)
各種表記
ハングル 잠실야구장
(서울종합운동장 야구장)
漢字 蠶室野球場
(서울綜合運動場野球場)
発音 チャムシリャグジャン
(ソウルチョンハブンドンジャンニャグジャン)
英語表記: Jamsil Baseball Stadium
(Seoul Sports Complex Baseball Stadium)
遠景
外野席からの眺め

概要

本球場では韓国プロ野球LGツインズ斗山ベアーズの2球団が本拠地として使用している。この為、シーズン中は月曜日を除き、ほぼ毎日プロ野球の試合が行われる。

本球場は世界野球選手権大会1982年)やソウルオリンピック1988年)の野球競技のメイン球場として、国際試合の開催を意識して建設された。1982年に開場すると、同年発足した韓国プロ野球・MBC青龍(現LGツインズ)の本拠地球場となり、さらに1986年からはOBベアーズ(現・斗山ベアーズ)も本拠地として使用するようになった。

ホームからセンターまで125メートル、両翼まで100メートル、左右中間まで120メートルと、その広さは1990年代前後に建設された日本の球場よりも広く、メジャーの球場にも引けを取らないほど。メジャー帰りの奉重根からも「大邱光州の球場は1Aクラスだが、蚕室はメジャーレベル」とコメントがあった[1]

あまりの広さのため国内にある他の球場よりもホームランが出にくく、韓国野球界では極端に投手有利な球場として知られている。2009年シーズンからLGツインズ主催試合限定で可動フェンスを、いわゆるラッキーゾーンを設置し、両翼はそのままにセンターや右中間が4メートル短縮され、フェンス自体も従来のものより低くなったが、2011年シーズンに撤廃された。

中堅後方に電光掲示板が設置されており、左側の画面には12回まで表示可能のスコア、メンバー、アウトカウントなどが表示される。右側の画面は大型ビジョンとなっている。

全ての野球場(一部の地方球場及び二軍球場を除く)でスコアボードに表示される『ボールカウント』の、国際基準『BSO』への変更に伴い、当球場とSKワイバーンズの本拠地の文鶴野球場ロッテ・ジャイアンツの本拠地である社稷野球場も従来の『SBO』から『BSO』に改修された[2]

2025年末より本球場を解体し、跡地にドーム球場を建設することが計画されている[3]

韓国を代表する野球場

1988年にはソウルオリンピックの野球競技の会場となった。1999年にはシドニーオリンピック2000年)野球競技のアジア予選が開催された。

韓国プロ野球年間総合優勝を決定する韓国シリーズの出場チームの本拠地球場の収容人員が両チームとも30,000人に満たない場合、韓国シリーズの5、6、7戦が当球場で行われることになっていた。これは同じソウルの木洞野球場を本拠地としているネクセン・ヒーローズが同シリーズに出場した場合にも適用された(2014年が該当)。なおこの規定は2015年で廃止され、2016年からは韓国シリーズに進出する2チームの本拠地でのみの開催となるため、蚕室で開催されるのはLG、斗山のいずれか(または両チーム)がレギュラーシーズン1位で直行するか、2-5位によるプレーオフなどのポストシーズンの試合を勝ち抜いて進出するかのいずれかになる。なお2016年、2017年ともに斗山が進出したため韓国シリーズは開催され続けた。

また、2005年6月29日には日本プロ野球パシフィック・リーグ公式戦として千葉ロッテマリーンズ福岡ソフトバンクホークス戦が行われる予定であったが、前述のように球場の空き日がなく、衛星都市である仁川文鶴野球場での開催に変更され、その後興行面での調整がつかず中止となっている。

主なエピソード

金東柱の場外本塁打落下地点を表すメモリアルプレート

2000年5月4日、斗山対ロッテ戦にて、斗山の金東柱エミリアーノ・ギロンから放った打球が、レフトスタンド後方のフェンスを越え、推定飛距離150mの当球場初の場外本塁打となった。それを記念し、ボールの落下点にはメモリアルプレートが埋め込まれている。

2006年に開催されたハンファ・イーグルス対サムスン・ライオンズの韓国シリーズではホームチームであるハンファが3塁側ベンチを使用していたが、スコアボードにはビジターチームが3塁側、ホームチームが1塁側になるというアクシデントが起きていた。

2009年10月24日に開催された起亜タイガースSKワイバーンズの韓国シリーズ第7戦は5-5の同点の9回裏、羅志完外野手のホームランでサヨナラ勝ちを収めた起亜が対戦成績を4勝3敗で終え、12年ぶりの韓国シリーズ優勝を決めている。MVPには優勝を決めるサヨナラホームランを放ったナ・ジワン外野手が選ばれている。

交通機関

脚注

  1. 奉重根「韓国の野球インフラひどすぎ」 日本語版ではひどいというコメントのみだが、本国版ではメジャーレベルとの記述あり。
  2. それ以外の野球場のボールカウントは従来の『SBO』のままであるが、サムスン起亜は2014年に新球場を建立し、ボールカウントは『BSO』に改修して杮落しとなる予定
  3. “蚕室にドーム球場建設へ 併設ホテルから観戦も=ソウル市”. 聯合ニュース. (2023年9月18日). https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20230918001500882 2024年3月29日閲覧。

関連項目

前本拠地:
東大門野球場
1982 - (シーズン途中まで)
MBC青龍・LGツインズの本拠地
1982(シーズン途中から) - 現在
次本拠地:
n/a
-
前本拠地:
東大門野球場
1985 - (1シーズン限り)
OBベアーズ・斗山ベアーズの本拠地
1986 - 現在
次本拠地:
n/a
-
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