NCダイノス

NCダイノス(エヌシー・ダイノス、韓国語:NC 다이노스、英語:NC Dinos)は、KBOリーグに所属する韓国プロ野球チームである。ホームタウン慶尚南道昌原市で、本拠地は同市内にある昌原NCパーク2013年のKBOリーグの1球団のエクスパンションにて誕生した。KBOで2番目に新しい球団。韓国のオンラインゲーム企業大手NCソフト傘下。2012年はKBOリーグの二軍リーグ・フューチャーズリーグに参加し、2013年より一軍のKBOリーグに参入を果たしている[注 1]。チーム名のNCは、「NCソフト」の意味に加え、ホームタウンの新・昌原市が2010年に旧昌原市、旧馬山市、旧鎮海市の合併により人口約110万人の大都市「昌原市」として新たに誕生したことを表す「New Changwon」の意味からきている。

NCダイノス
NC Dinos
創設 2011年
ロゴデザイン
所属リーグ
KBOリーグ
歴代チーム名
  • NCダイノス(2012年 - 現在)
本拠地
昌原NCパーク
収容人員 25,000人
昌原市
獲得タイトル
シリーズ優勝(1回)
2020
成績(タイトル以外)
アジアシリーズ出場(0回)
太字は優勝、斜体は準優勝)
0
シリーズ出場(2回)
太字は勝利した年)
2016|2020
プレーオフ出場(4回)(太字は勝利した年)
2015|2016|2017|2023
準プレーオフ出場(3回)(太字は勝利した年)
2014|20172023
球団組織
オーナー 金泽辰(キム・テクチン、NCソフト代表)
運営母体 NCソフト
監督 姜仁權
NCダイノス
各種表記
ハングル 엔씨 다이노스
漢字 -
発音 エヌシ ダイノス
英語 NC Dinos

概要

親会社のNCソフトは韓国のオンラインゲーム運営会社で主な作品に『リネージュ』『タワー オブ アイオン』がある(参考:エヌ・シー・ジャパン)。この新球団は2011年シーズン前に韓国野球委員会より設立承認を受け、球団名は公募により「NCダイノス」に決定した。「NC」は親会社名とともに昌原市及び旧馬山市・旧鎮海市(共に2010年に昌原市に合併)を合わせた「新昌原(New Changwon)」を意味し[1]「ダイノス」は慶尚南道が恐竜化石が多く分布し、老若男女に親しまれていることを理由としている[2]

初代監督には2011年シーズン途中まで斗山ベアーズを率いた金卿文が就任。チーム設立にあたってはトライアウトを実施して選手を集めただけでなく、同年の新人選手対象のドラフト会議では優先指名枠も利用して他球団より多くの選手を指名した。また2011年11月、韓国プロ野球史上初の「ルール5ドラフト(プロテクト40名から外れた選手を指名して、移籍料を払って選手を獲得)」でも複数の選手を指名した。2012年11月、既存の8球団から保護選手20名以外の選手をそれぞれ1名ずつ特別に指名する権利が与えられ、李承浩宋臣永(2013年4月にネクセン・ヒーローズへ移籍)、高昌成金泰君などを指名した。また、2013年FA(フリーエージェント)行使選手のうち李昊俊李賢坤の2名と契約し戦力補強に努めた他、初の外国人選手としてアダム・ウィルクら3名を獲得している。

チーム史上初の一軍レギュラーシーズンの試合は、2013年4月2日、本拠地・馬山でのロッテ・ジャイアンツ戦であった。開幕7連敗後、同年4月11日に蚕室野球場でのLGツインズ戦で初勝利をあげた。初年度の2013年シーズンは勝率4割以上で終え、既存球団のハンファ・イーグルス(最下位)、起亜タイガース(8位)を上回る7位と、開幕前の大方の予想を覆す健闘を見せた。なお最多盗塁の金宗鎬、最優秀防御率のチャーリー・シレック、10勝をあげ新人王を受賞した李在学といった表彰者・個人タイトル受賞者も輩出した。

2014年FA(フリーエージェント)行使選手のうち孫時憲李鍾旭の2名と契約、また初の外国人野手としてエリック・テイムズを獲得し、さらなる戦力補強に努めた。同年はレギュラーシーズン3位で初めてポストシーズンに進出するも、準プレーオフでLGツインズに敗れた。

2015年は、テイムズのアジアプロ野球史上初となる「40本塁打・40盗塁」の達成や首位打者になるなどMVP獲得に至る成績を残したこともあり、レギュラーシーズン2位となる。2年連続出場となったポストシーズンではプレーオフから出場したが、斗山ベアーズに敗れた。

2016年もレギュラーシーズン2位で、3年連続出場のポストシーズンでは、プレーオフでLGに勝利したが、初出場となった韓国シリーズでは斗山に敗れた。同年オフにテイムズは退団する。

2017年はレギュラーシーズン4位で、4年連続出場のポストシーズンではワイルドカード決定戦でSKワイバーンズ、準プレーオフでロッテ・ジャイアンツに勝利したが、プレーオフで斗山に敗れた。斗山には2015年から2017年まで3年連続ポストシーズンで敗れている。

2018年は成績不振でシーズン途中の6月に金卿文監督が辞任し、兪英濬監督代行がシーズンの残り試合を指揮したが、球団史上初の最下位に終わった。2018年10月、李東昱が監督に就任した。

昌原市内に新球場を建設する計画があったが用地の選定も進まず、当初約束した2011年3月の球団創設から5年以内となる2016年3月までの完成に目処が立っていないとして、2013年1月、KBOは昌原市に新球場建設を促す公式声明を発表した。それを受け、昌原市は軍港で知られる鎮海地区に新球場を建設する計画を発表したが、2014年8月、本拠地の馬山総合運動場野球場に隣接する総合競技場を解体して新たに野球場を建設することが発表された。新球場は2016年9月に工事が開始され、2019年2月に完成、3月19日の示範競技からNCの試合が開催されるようになった。名称は2018年12月、昌原NCパークに決定したが、のちに昌原市体育施設の管理運営条例上のみ昌原NCパーク馬山球場に修正された[3]

新球場・昌原NCパーク馬山球場で迎えた2019年は、レギュラーシーズン5位で2年ぶりにポストシーズンへ進出するも、ワイルドカード決定戦でLGツインズに敗れた。

2020年は、10月24日に昌原NCパーク馬山球場でのLG戦でレギュラーシーズン初優勝を決め、4年ぶりに韓国シリーズへ進出[4]、11月24日、斗山に勝利し初優勝となった。

2021年は7位で、3年ぶりにポストシーズン進出を逃した。

2022年は、シーズン途中の5月11日、最下位に低迷していたことなどを理由に李東昱監督が解任され、監督代行として姜仁権が就任した。同年は6位で2年連続ポストシーズン進出に失敗した。同年10月12日、姜仁権が正式な監督に就任した。

2023年はレギュラーシーズン4位で3年ぶりにポストシーズンへ進出、ワイルドカード決定戦で斗山、準プレーオフでSSGに勝利しプレーオフまで進出したが、KTに敗れた。

なお、二軍は2015年シーズンより「高陽ダイノス」(コヤン・ダイノス)を名乗り、前年まで高陽ワンダーズが使用していた高陽国家代表グラウンドを本拠地としている。そもそもは、二軍のホームタウンも昌原のある慶尚南道で調整する予定も球場が確保できず、一時的に隣接する慶尚北道浦項市を暫定利用していたが、2014年まで二軍の公式戦「フューチャーズリーグ」にのみ、オープンエントリー(公式戦対象外)として出場したワンダーズが解散したことによる高陽市からの要請を受けて、二軍の本拠地を移転させたものである。[5]なお、2019年シーズンからは2018年まで一軍が使用していた馬山総合運動場野球場へ本拠地移転し、チーム名を「昌原ダイノス」(チャンウォン・ダイノス)としている(それまで使用していた高陽国家代表グラウンドは、キウム・ヒーローズの二軍が「高陽ヒーローズ」のチーム名で使用する)。

歴代成績

年度監督試合勝利引分敗戦勝率打率安打本塁打盗塁得点失点防御率最終順位備考
2013金卿文 12852472.419.2441045861425125513.967位
2014 12870157.551.28212491431547376084.293位
2015 14484357.596.28914371612048446554.263位テイムズ MVP獲得
2016 14483358.589.2911457169998576904.482位韓国シリーズ出場
2017 14479362.560.2931489149937867454.714位
2018金卿文
兪英濬(代行)
14458185.406.26112801431176608445.4810位
2019李東昱 14473269.514.2781383128876746314.015位
2020 14483655.601.29114831871018887144.581位韓国シリーズ初優勝
2021 14467968.496.26112541701017026974.547位
2022李東昱
姜仁権(代行)
14457174.475.25712601011006466423.906位
2023姜仁権 14475267.528.2701321981116796173.834位
11シーズン155278135724.515

在籍選手

一軍

背番号名前読み役職
88 姜仁権カン・イングォン監督
74 全炯道チョン・ヒョンド首席コーチ
93 李鍾旭イ・ジョンウク作戦兼走塁コーチ
98 金守経キム・スギョン投手コーチ
76 全敏秀チョン・ミンス打撃コーチ
77 宋志晩ソン・ジマン打撃コーチ
75 陳鍾吉チン・ジョンギル守備コーチ
72 全商烈チョン・サンリョル外野守備走塁コーチ
92 尹粹康ユン・スガンバッテリーコーチ
89 朴石鎮パク・ソクチンブルペンコーチ

二軍

背番号名前読み役職
0 孔弼聖コン・ピルソン監督
69 金宗鎬キム・ジョンホ作戦兼走塁コーチ
90 孫政煜ソン・ジョンウク投手コーチ
79 趙煐勲チョ・ヨンフン打撃コーチ
83 尹炳鎬ユン・ビョンホ打撃兼走塁コーチ
80 池碩訓チ・ソクフン守備コーチ
86 金鐘民キム・ジョンミンバッテリーコーチ
99 李勇勲イ・ヨンフンピッチングコーディネーター
85 権正雄クォン・ジョンウン研修コーチ

残留軍

背番号名前読み役職
78 崔建鏞チェ・ゴンヨン総括コーチ兼メンタルコーディネーター
81 金建兌キム・ゴンテ投手コーチ
71 孫庸碩ソン・ヨンソク打撃兼守備コーチ

投手

背番号選手名読み備考
11 宋銘基ソン・ミョンギ
12 林炯垣イム・ヒョンウォン育成選手から追加登録
109から背番号変更
13 林正鎬イム・ジョンホ30から背番号変更
15 金太現キム・テヒョン
17 金栄奎キム・ヨンギュ
18 沈昌珉シム・チャンミン1から背番号変更
19 蔡褑后チェ・ウォンホ40から背番号変更
「蔡智善(チェ・ジソン)」から改名
20 ダニエル・カスタノ新外国人
21 金施勲キム・シフン
22 李庸燦イ・ヨンチャン
26 崔成永チェ・ソンヨン20から背番号変更
27 李俊浩イ・ジュンホ96から背番号変更
28 催禔洫チェ・シヒョク91から背番号変更
育成選手
30 カイル・ハート新外国人
32 金宰閲キム・ジェヨル起亜から2次ドラフト3巡目で移籍
41 柳振旭リュ・ジンウク
43 申英又シン・ヨンウ19から背番号変更
45 李宇錫イ・ウソク育成選手
47 田塁件チョン・ルゴン14から背番号変更
育成選手
48 李庸準イ・ヨンジュン
50 蘇二炫ソ・イヒョン兵役から復帰
51 李在学イ・ジェハク
53 辛旻爀シン・ミンヒョク
54 金振虎キム・ジンホ
55 韓載承ハン・ジェスン60から背番号変更
56 朴知韓パク・チハン95から背番号変更
育成選手
57 全詞民チョン・サミン
58 徐宜兌ソ・ウィテ育成選手から追加登録
59 金輝建キム・フィゴン2024年新人ドラフト1巡目
61 裵宰煥ぺ・ジェファン
62 河俊守ハ・ジュンス育成選手
63 盧時勲ノ・シフン育成選手
64 姜建準カン・ゴンジュン102から背番号変更
育成選手
65 李炫禹イ・ヒョンウ育成選手
67 朴住鉉パク・チュヒョン育成選手から追加登録
111から背番号変更
73 睦知勲モク・チフン育成選手
91 徐東郁ソ・ドンウク105から背番号変更
育成選手
95 金周煥キム・ジュファン107から背番号変更
育成選手
96 盧載源ノ・ジェウォン113から背番号変更
育成選手
100 林尚炫イム・サンヒョン2024年新人ドラフト2巡目
101 金旻均キム・ミンギュン2024年新人ドラフト3巡目
102 洪裕園ホン・ユウォン2024年新人ドラフト4巡目
103 崔祐碩チェ・ウソク2024年新人ドラフト5巡目
104 孫周煥ソン・ジュファン2024年新人ドラフト6巡目
育成選手
106 元鐘邂ウォン・ジョンへ2024年新人ドラフト7巡目
育成選手
110 金俊沅キム・ジュンウォン2024年新人ドラフト11巡目
育成選手
113 金珉揆キム・ミンギュ新入団
育成選手
金兌勁キム・テギョン軍保留選手
朴東洙パク・トンス軍保留選手
金禄溒キム・ノクウォン軍保留選手
林知民イム・ジミン軍保留選手
鄭周泳チョン・ジュヨン軍保留選手
具昌模ク・チャンモ軍保留選手
趙珉奭チョ・ミンソク軍保留選手
河俊永ハ・ジュンヨン軍保留選手
郑求範チョン・グボム軍保留選手
姜兌炅カン・テギョン軍保留選手
育成選手
李峻赫イ・ジュンヒョク軍保留選手
育成選手

捕手

背番号選手名読み備考
00 文相仁ムン・サンインKTから移籍
育成選手
1 安重烈アン・ジュンヨル32から背番号変更
10 朴世爀パク・セヒョク
25 金亨俊キム・ヒョンジュン47から背番号変更
42 辛容碩シン・ヨンソク育成選手から追加登録
70から背番号変更
109 金材珉キム・ジェミン2024年新人ドラフト10巡目
育成選手
112 金泰昊キム・テホ新入団
育成選手
朴成宰パク・ソンジェ軍保留選手
金正浩キム・ジョンホ軍保留選手
育成選手

内野手

背番号選手名読み備考
2 朴珉宇パク・ミンウ
3 金遂狁キム・スユン
4 金澤雨キム・テクウ108から背番号変更
育成選手
5 徐浩喆ソ・ホチョル
6 朴柱燦パク・チュチャン71から背番号変更
7 金周元キム・ジュウォン
14 崔廷源チェ・ジョンウォン33から背番号変更
16 都泰勲ト・テフン
24 マット・デビッドソン新外国人
34 呉泳首オ・ヨンス
35 韓在喚ハン・ジェファン101から背番号変更
育成選手
40 徐準教ソ・ジュンギョ42から背番号変更
育成選手
46 趙玹振チョ・ヒョンジン94から背番号変更
49 崔輔城チェ・ボソン
52 尹炯竣ユン・ヒョンジュン
68 金ハンビョルキム・ハンビョル
70 申成鎬シン・ソンホ103から背番号変更
育成選手
84 金世勲キム・セフン2024年新人ドラフト7巡目補足指名
育成選手から追加登録
105から背番号変更
87 安仁山アン・インサン兵役から復帰
育成選手
107 曺炫敏チョ・ヒョンミン2024年新人ドラフト8巡目
育成選手
111 朴仁右パク・インウ新入団
育成選手
呉太陽オ・テヤン軍保留選手
曺孝元チョ・ヒョウォン軍保留選手
育成選手
李ハンイ・ハン軍保留選手
育成選手

外野手

背番号選手名読み備考
8 宋承桓ソン・スンファン斗山から2次ドラフト2巡目で移籍
9 朴英彬パク・ヨンビン00から背番号変更
23 千在煥チョン・ジェファン
29 崔玗財チェ・ウジェ育成選手
31 孫児葉ソン・アソプ
33 韓碩賢ハン・ソクヒョン46から背番号変更
36 権熙東クォン・ヒドン
37 朴健祐パク・コンウ
38 金星旭キム・ソンウク25から背番号変更
39 朴是元パク・シウォン育成選手から追加登録
28から背番号変更
60 朴ハンギョルパク・ハンギョル92から背番号変更
66 金汎寯キム・ボムジュン100から背番号変更
育成選手
94 裵相浩ぺ・サンホ106から背番号変更
育成選手
108 高承完コ・サンワン2024年新人ドラフト9巡目
育成選手
呉奬韓オ・ジャンハン軍保留選手
呉承澤オ・スンテク軍保留選手
育成選手

主な退団・引退選手及びコーチングスタッフ

韓国人選手

外国人選手

在日韓国人・外国人コーチ

  • 山本一彦(2012 - 2018) - 韓国名は崔一彦(チェ・イルオン)

歴代監督

  • 金卿文 (キム・ギョンムン) (2012 - 2018.6)
  • 兪英濬(ユ・ヨンジュン) (2018.6 - 2018シーズン終了) *監督代行
  • 李東昱(イ・ドンウク) (2019 - 2022.5.10)
  • 姜仁権(カン・イングォン) (2022.5.11 - ) *2022年シーズンは監督代行


その他

실물크기의 단디(오른쪽)와 쎄리(왼쪽)
マスコットの「ダンディ」(左)と「セリ」(右)
  • マスコットキャラクターは創立に際してティラノザウルスをイメージした「ダンディ」とブラキオザウルスをイメージした「セリ」が設定され、2014年にアニメ『ポンポン ポロロ』に登場する恐竜の赤ちゃん「クロン」が加わったが、2017年限りでクロンは外れた。なお2軍では2018年まで専用キャラクターとして高陽市のマスコットのネコ「ごやんごやんい(高陽コヤンイ)」に球団ユニフォームを着用したものを使用していた。このキャラクターは韓国語における高陽(コヤン)とネコ(コヤンイ)の発音が似ていることから生まれたもの。
  • ミスターGO! - 2013年の韓国・中国共同制作の野球映画(日本国内では2014年公開)。斗山ベアーズに入団した代打専門のゴリラに対抗してマウンテンゴリラのゼロスを入団させた球団として登場する。

脚注

注釈

  1. 新規参入球団の「初年度は二軍のみ、2年目から一軍を設置」というスタイルはピングレ・イーグルス(現:ハンファ・イーグルス)、サンバンウル・レイダースに次いで3例目

出典

関連項目

外部リンク

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