金草岳
金草岳(かなくさだけ)は、両白山地南部の越美山地の岐阜県揖斐郡揖斐川町[注釈 2]、福井県今立郡池田町と南条郡南越前町にまたがる標高1,227 mの山[2][3]。別名が「金糞ヶ岳」(かなくそがだけ)と「塚奥山」[2]。塚奥山は、徳山村塚の奥にある山であることに由来する[4]。
| 金草岳 | |
|---|---|
![]() 東側の冠山から望む金草岳(2013年6月) | |
| 標高 | 1,227.09[注釈 1][1] m |
| 所在地 |
岐阜県揖斐郡揖斐川町 福井県今立郡池田町、南条郡南越前町 |
| 位置 | 北緯35度47分13秒 東経136度21分36秒[1] |
| 山系 | 越美山地 |
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| |
概要
山名は福井県側によるものとみられていて[3]、山名の由来は北山麓にある芋ヶ平(鋳物師の集落跡)があるとこらから金[4]鉱山に関連する説や、「金糞岳」が訛ったとする説がある[2]。1685年(貞享2年)の『絵図記』で「金糞ヶ岳」と書かれ、美濃の山と明記されていた[4]。1815年(文化12年)の『越前名蹟考』では「金糞ヶ嶽」と記されていた[4]。幕末の頃に「金草岳」となったとみられている[4]。
山頂付近にはチャートが分布している[5]。山域に集落などの居住地はない[6]。林道冠山線が敷設される以前は[7] 訪問者は稀で、イヌワシの生息地とみられていた[3]。山頂には狭く、二等三角点が設置されている[1][4]。冠山峠から桧尾峠までの北側の福井県側の山域は「楢俣ブナ植物群落保護林」として保護されている[4][7]。山頂付近の東側の小ピークである白倉山にはニッコウキスゲの群落が広がっていて[8]、初夏にニッコウキスゲやシモツケソウなどの花が見られる[7]。桧尾峠から北側の稜線上にはホンシャクナゲ、ミツバツツジなどが自生している[4]。
登山

登山の対象となる山で[2][8]、冠山峠からの登山ルート(無雪期・天候良好時)が、岐阜県による「岐阜県 山のグレーディング」で、技術的難易度が「ランクA/(A-E)」(低い)、体力度が「2/1-10」(小程度、日帰りが可能)とされている[9]。冠山峠から冠山とセットで日帰り登山されることがある[10]。岐阜県山岳連盟により、ぎふ百山の一つに選定されている[11]。以下の登山道が開設されている。桧尾峠付近の東側の登山道から10 m程下った添又谷の源流部には流水がある[7]。稜線部の所々や山頂からは、展望が開ける[7]。
地理
岐阜県と福井県の県境にある山で、山頂部は揖斐郡揖斐川町と福井県今立郡池田町にまたがり、北西側の山域が南条郡南越前町に属する[6]。山頂の東北東約500 mには、白倉谷の源流の山である白倉山[8](白倉岳[4]、標高約1,200m)の小ピークがある[6]。冠山峠と桧尾峠の間にあるピーク(標高1,046.6 m)は「布滝ノ頭」と呼ばれている[4][10]。
周辺の山
周辺の主な山を下表に示す[6]。
| 山容 | 山名 | 標高(m) [1][12] |
三角点等級 基準点名[1] |
金草岳からの 方角と距離(km) |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|
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日野山 | 794.42 | 二等 「日野山」 |
越前富士 | |
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部子山 | 1,464.25 | 二等 「部子山」 |
||
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金草岳 | 1,227.09 | 二等 「塚奥山」 |
ぎふ百山 | |
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冠山 | 1,256.57 | 三等 「冠山」 |
日本三百名山 ぎふ百山 | |
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三周ヶ岳 | 1,292.01 | 一等 「三周岳」 |
ぎふ百山 | |
![]() |
能郷白山 | 1,617.37 | 一等 「能郷白山」 |
日本二百名山 ぎふ百山 |
東側の能郷白山から望む金草岳周辺の山並み
周辺の峠
金草岳の風景と展望
脚注
注釈
- 基準点の標高は、2014年3月13日の国土地理院による標高改算値。
- 2005年1月31日に合併して揖斐川町となった旧揖斐郡藤橋村にまたがっていた山。
出典
- “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2017年12月5日閲覧。
- 日本山岳会 (2005)、1211-1212頁
- 徳山 (1992)、131頁
- 宮本 (2010)、24-25頁
- “金草岳地域のチャートと平坦面”. 福井県自然保護課. 2017年12月6日閲覧。
- “地理院地図(電子国土Web)・「金草岳」”. 国土地理院. 2017年12月6日閲覧。
- 西山 (2015)、154-155頁
- 島田 (2009)、100-101頁
- “岐阜県 山のグレーディング~無雪期・天候良好時の「登山ルート別難易度評価」~” (PDF). 岐阜県. pp. 1. 2017年12月5日閲覧。
- 吉川 (2005)、103-104頁
- 岐阜県山岳連盟 (1987)
- “日本の主な山岳標高”. 国土地理院. 2017年12月5日閲覧。
- 荒井 (1997)、232頁
参考文献
- 岐阜県山岳連盟『ぎふ百山』岐阜新聞社、1987年7月。ISBN 4905958474。
- 徳久球雄 編『コンサイス日本山名辞典』(修訂版)三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1。
- 島田靖、堀井啓介『改訂版 岐阜県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド・改訂版〉、2009年12月。ISBN 9784635023702。
- 西山秀夫『東海周辺 週末の山登り ベスト120』山と溪谷社〈ヤマケイアルペンガイドNEXT〉、2015年2月5日。ISBN 978-4635014540。
- 荒井魏 編『日本三百名山』毎日新聞社、1997年3月。ISBN 4620605247。
- 日本山岳会『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1。
- 宮本数男『改訂版 福井県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド〉、2010年3月15日。ISBN 978-4-635-02369-6。
- 吉川幸一『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃〈上〉』風媒社、2005年3月。ISBN 4833101149。
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