J・J・ワット

ジャスティン・ジェームズ・ワットJustin James Watt , 1989年3月22日 - )は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ピウォーキー出身の元プロアメリカンフットボール選手。NFLヒューストン・テキサンズなどで活躍した。ポジションはディフェンシブエンド。2人の弟デレク・ワットT・J・ワットもNFL選手。

J・J・ワット
J. J. Watt
refer to caption
ヒューストン・テキサンズでのワット
(2018年)
基本情報
ポジション ディフェンシブエンド
ディフェンシブタックル
生年月日 (1989-03-22) 1989年3月22日(35歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ウィスコンシン州ピウォーキー
身長: 6' 5" =約195.6cm
体重: 288 lb =約130.6kg
経歴
高校 ピウォーキー高等学校
大学 セントラルミシガン大学
ウィスコンシン大学
NFLドラフト 2011年 / 1巡目全体11位
所属歴
2011-2020 ヒューストン・テキサンズ
2021-2022 アリゾナ・カージナルス
受賞歴・記録
オールプロ選出(計7回)
1st(5回)

2012-2015, 2018

2nd(2回)
2014, 2018
プロボウル選出(5回)
2012-2015, 2018
その他受賞・記録

NFL記録

  • 20サック以上を記録した最多シーズン:2
NFL 通算成績
タックル 586
サック 114.5
フォースファンブル 27
ファンブルリカバー 17
インターセプト 2
パスディフレクション 70
ディフェンシブTD 2
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴

ウィスコンシン州ウォキショーで、消防士の父と会社員の母の元、3兄弟の長男として生まれる。4歳から13歳までアイスホッケーをプレーしていた。

プロ入り後

大学4年生を経ずに2011年のNFLドラフトに参加した。その年のNFLスカウティングコンバインでは40ヤードダッシュを除いてすべてのカテゴリにおいてトップクラスの成績を残した。2011年4月28日に行われたNFLドラフトにて、ヒューストン・テキサンズから全体11位の指名を受け、1巡指名で最初に指名を受けた守備選手となった。テキサンズは2011年7月31日に1124万ドルで契約した。

ヒューストン・テキサンズ

2011年シーズンは16試合に先発出場。デビュー戦となったインディアナポリス・コルツとの開幕戦では5つのタックルとファンブルリカバリーを記録した。11月27日のジャクソンビル・ジャガーズとの試合でははじめて複数のサックを記録し、20-13の勝利に貢献した。このシーズンでは、48個のソロタックル、8個のアシストタックル、5.5個のサックを記録した。テキサンズは2002年のチーム創設以来初めてプレーオフに進出した。 プレーオフでは、シンシナティ・ベンガルズボルチモア・レイブンズと対戦し、2試合で11個のソロタックル、3個のアシストタックル、1個のインターセプトリターンタッチダウン、1個のパスディフェンス、3.5個のサックを記録している。この年、チームにおける最優秀選手のほか、USA Today All-Joe Team、Pro-Football Weekly/PWFA All-Rookie Teamに輝いている。

2012年シーズンはNFL史上最高の守備選手のシーズンの一つとなった。69個のソロタックル、12個のアシストタックル、20.5個のサック、16個のパスディフェンス、4個のファンブルフォース、2個のファンブルリカバリーを記録した。9月と12月には月間守備部門MVPに輝いた。11月22日に行われたデトロイト・ライオンズとの試合では、3個のサックを記録し、年間14.5個となりそれまでマリオ・ウィリアムズが保持していたテキサンズのチーム記録を更新した。12月16日に行われたインディアナポリス・コルツとの試合においては3個のサックと10個のタックルを記録して29-17での勝利に貢献した。このシーズン、テキサンズは再びプレーオフに進出し、ワットは2試合で6個のソロタックル、3個のアシストタックル、2個のパスディフェンス、2個のサックを記録した。

2013年シーズンのプロボウルに出場するワット

2013年シーズン、第7週から第12週まで6試合連続でサックを挙げた[1][2][3][4][5]。シーズンを通して65回のタックル、7回のパスディフェンス、10.5サック、4回のファンブルフォース、2回のリカバーをあげる活躍を見せたが、チームはわずか2勝しか出来なかった[6][7]。またこの年はプロボウルに選出された。

2014年シーズンのプロボウルに出場するワット

2014年シーズン前に6年1億ドルで契約を延長した[8]。この契約によりQB以外の選手では最も高給の選手となった[9]

9月14日のオークランド・レイダース戦ではタイトエンドとしてタッチダウンレシーブを挙げた[10][11]。9月28日のバッファロー・ビルズではE・J・マニュエルのパスをインターセプトし、80ヤードのリターンタッチダウンを挙げた[12][13]

10月9日インディアナポリス・コルツ戦では相手QBアンドリュー・ラックのファンブルしたボールを拾い、45ヤードのリターンタッチダウンを挙げた[14][15]。 11月16日のクリーブランド・ブラウンズ戦ではライアン・マレットのパスをレシーブし、今シーズン4回目のタッチダウンをマークした他、4回のソロタックル、サック、ファンブルフォース、ファンブルリカバーを記録した[16][17]。 11月30日のテネシー・タイタンズ戦でもライアン・フィッツパトリックのパスをレシーブ、タッチダウンを挙げ[18]ディフェンシブラインマンとしては異例のシーズン5回目のタッチダウンを記録した[19]

このシーズン、ディフェンシブエンドとしてオールプロに選出され、プロボウルにも選出された。またプロボウルではディフェンスMVPを獲得した[20]

2015年もレギュラーシーズンの全試合に出場し、リーグトップとなる17.5サックを記録しこの年のプロボウルにも選出された。

2016年は手術の影響もあり3試合の出場に留まり、翌2017年も脛骨の骨折の影響により5試合のみの出場となった[21]。また2017年はハリケーン・ハービーによりヒューストンは大きな被害を受けたが、ワットは3700万ドルもの寄付を集め、被災者に支援物資を供給した。この活動により、ウォルター・ペイトン賞[22]スポーツ・イラストレイテッド誌によるスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤータイム誌の選ぶ最も影響力のある100人に選出される[23]などの表彰を受けた。

2018年は開幕戦から出場[24]など3年ぶりに16試合出場を果たし、アーロン・ドナルドに次ぐ16サックを記録し通算5回目のオールプロに選出された。

2019年は第8週のオークランド・レイダース戦で胸筋を断裂し、レギュラーシーズンでの復帰は出来なかったが、[25]ポストシーズンのバッファロー・ビルズとのワイルドカードゲームに出場し、相手QBのジョシュ・アレンをサックし、チームの勝利に貢献した[26]

2020年シーズン、第9週のジャクソンビル・ジャガーズ戦でジェイク・ルートン相手に通算100回目のQBサックを記録した[27]。また、第12週のデトロイト・ライオンズ戦ではマシュー・スタッフォードの投じたパスをインターセプトし、2014年以来となるタッチダウンを挙げた[28]

2021年2月にテキサンズと双方合意の上退団した[29]

アリゾナ・カージナルス

2021年3月、ワットはアリゾナ・カージナルスと2年契約を締結した。ワットがテキサンズ所属時に着けていた背番号「99」は、カージナルスでは永久欠番となっていたが、この永久欠番を保持するマーシャル・ゴールドバーグの遺族に許可を得て、カージナルスでも背番号「99」を着用することとなった[30]

このシーズンは開幕から7試合連続で先発出場していたが、第7週の古巣・テキサンズ戦で肩を負傷し、手術を受けた[31]。この手術により長期離脱が見込まれシーズンエンドになると目されていたが、驚異的な回復をみせプレーオフ1回戦であるロサンゼルス・ラムズとのワイルドカードゲームで復帰を果たした[32]

2022年12月27日、このシーズン限りで現役から引退することを表明した[33]。現役最終戦となったサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦では相手QBブロック・パーディを2回サックし、有終の美を飾った[34]

詳細情報

レギュラーシーズン

年度チーム

試合タックルインターセプト ファンブル
出場先発合計ソロアシストサックセーフ
ティ
パス
ディフ
ェンス
Intリターン
ヤード
平均
リターン
ヤード
最長
リターン
TDフォ
ース
リカ
バー
2011HOU99 1616564885.504000.00002
2012 161681691220.5016000.00042
2013 161680651510.507000.00042
2014 161678591920.511018080.080T145
2015 161676571917.508000.00031
2016 338171.500000.00001
2017 55151140.002000.00000
2018 161661471416.004000.00070
2019 88241594.003000.00012
2020 16165236165.00711919.019T121
2021ARI77161061.002000.00010
202216163930912.507000.00011
NFL:11年151151586448138114.517029949.580T22717

ポストシーズン

年度チーム試合タックルインターセプト ファンブル
出場先発合計ソロアシストサックセーフ
ティ
パス
ディフ
ェンス
Intリターン
ヤード
平均
リターン
ヤード
最長
リターン
TDフォ
ース
リカ
バー
2011HOU 22141133.50112929.029T100
2012 229631.502000.00000
2015 111010.000000.00000
2018 112200.002000.00000
2019 222111.001000.00000
2021ARI 103120.000000.00000
983121106.00612929.029T100

脚注

  1. Houston Texans at Kansas City Chiefs - October 20th, 2013 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  2. Indianapolis Colts at Houston Texans - November 3rd, 2013 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  3. Houston Texans at Arizona Cardinals - November 10th, 2013 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  4. Oakland Raiders at Houston Texans - November 17th, 2013 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  5. Jacksonville Jaguars at Houston Texans - November 24th, 2013 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  6. J.J. Watt Game-By-Game Stats”. 2014年11月29日閲覧。
  7. J.J. Watt 2013 Game Log (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  8. Rosenthal, Gregg (2014年9月2日). J.J. Watt signs six-year, $100M extension with Texans”. NFL.com. 2019年12月13日閲覧。
  9. Corry, Joel (2014年9月4日). J.J. Watt's New Contract Makes Him The League's Highest Paid Non-Quarterback”. HuffPost.com. 2019年12月13日閲覧。
  10. Houston Texans at Oakland Raiders – September 14th, 2014 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  11. Sidhu, Deepi (2014年9月14日). J.J. Watt scores offensive TD at Oakland”. HoustonTexans.com. 2019年12月13日閲覧。
  12. Buffalo Bills at Houston Texans – September 28th, 2014 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  13. Sidhu, Deepi (2014年9月28日). J.J. Watt scores on pick-six”. HoustonTexans.com. 2019年12月13日閲覧。
  14. Machir, Troy (2014年10月10日). J.J. Watt forces and recovers fumble, scores third TD of season”. SportingNews.com. 2019年12月13日閲覧。
  15. Indianapolis Colts at Houston Texans – October 9th, 2014 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  16. Houston Texans at Cleveland Browns – November 16th, 2014 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  17. Texans defensive star J.J. Watt scores fourth touchdown of the season”. FoxNews.com (2014年11月16日). 2019年12月13日閲覧。
  18. Tennessee Titans at Houston Texans – November 30th, 2014 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年2月18日閲覧。
  19. Ganguli, Tania (2014年11月30日). J.J. Watt scores 5th TD of season”. ESPN.com. 2019年12月13日閲覧。
  20. Ganguli, Tania (2015年2月1日). MVP voters took note of J.J. Watt's historic season”. ESPN.com. 2019年12月13日閲覧。
  21. 足の骨折でテキサンズDEワットは今季終了”. NFL JAPAN (2017年10月10日). 2021年4月8日閲覧。
  22. 2017年度マン・オブ・ザ・イヤー賞はテキサンズのJ.J.ワットが受賞”. NFL JAPAN (2018年2月4日). 2021年4月8日閲覧。
  23. テキサンズDEワット、タイム誌が選ぶ2018年の“最も影響力のある100人”に”. NFL JAPAN (2018年4月20日). 2021年4月8日閲覧。
  24. テキサンズDEワットがシーズン第1週の出場を明言”. NFL JAPAN (2018年8月16日). 2021年4月13日閲覧。
  25. テキサンズDEワットは今季絶望か”. NFL JAPAN (2019年10月28日). 2021年4月13日閲覧。
  26. DEワットのプレー増加を望むテキサンズ”. NFL JAPAN (2020年1月7日). 2021年4月13日閲覧。
  27. Houston Texans at Jacksonville Jaguars – November 8th, 2020 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2021年4月13日閲覧。
  28. Houston Texans at Detroit Lions – November 26th, 2020 (英語). Pro-Football-Reference.com. 2021年4月13日閲覧。
  29. 双方合意の離別を選択したテキサンズとDEワット、ヒューストンのみんなを「自分の家族のように思っている」”. NFL JAPAN (2021年2月13日). 2021年4月13日閲覧。
  30. J.J. Watt to wear No. 99 for Cardinals after receiving permission from Marshall Goldberg's daughter (英語). NFL.com. 2021年3月3日閲覧。
  31. “カーディナルスDEワットが肩の手術へ、回復は少なくとも3カ月を要す見込み”. NFL JAPAN. (2021年10月28日). https://nfljapan.com/headlines/69828 2022年1月27日閲覧。
  32. “カーディナルスDEワットがラムズ戦を前にIRから復帰”. NFL JAPAN. (2022年1月18日). https://nfljapan.com/headlines/73066 2022年1月27日閲覧。
  33. “カーディナルスDEのJ.J.ワットが2022年シーズン終了後の引退を表明”. NFL JAPAN. (2022年12月28日). https://nfljapan.com/headlines/73066 2022年12月30日閲覧。
  34. “余力があると分かっていながらも引退する道を選んだとカーディナルスDEのJ.J.ワット”. NFL JAPAN. (2023年1月10日). https://nfljapan.com/headlines/84989 2023年1月12日閲覧。

関連項目

外部リンク

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