サンウルブズ

サンウルブズSunwolves)は、ラグビーユニオンの国際大会「スーパーラグビー」に、2016年から2020年まで参加していた日本チームである。

サンウルブズ

秩父宮ラグビー場
(2020年2月15日撮影)
ユニオン 日本ラグビーフットボール協会
創設年 2015年
解散年 2020年
本拠地 日本の旗 東京都
グラウンド 秩父宮ラグビー場
シンガポール・ナショナルスタジアム
代表 上野裕一
ヘッドコーチ 大久保直弥
主将 森谷圭介
ジェイク・シャッツ
最多キャップ 浅原拓真 (43)
最多得点選手 ヘイデン・パーカー (248)
最多トライ選手 セミシ・マシレワ (13)
所属リーグ スーパーラグビー
ファースト
ジャージ
セカンド
ジャージ
公式サイト
sunwolves.or.jp
ユニオンサイト
www.rugby-japan.jp
一般社団法人 ジャパンエスアール
Japan SR Association
団体種類 一般社団法人
設立 2015年3月20日
所在地 東京都港区北青山2丁目2−5
法人番号 4010405013658
主要人物 業務執行理事 上野裕一
活動地域 日本の旗 日本
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
アルゼンチンの旗 アルゼンチン
オーストラリアの旗 オーストラリア
ニュージーランドの旗 ニュージーランド
活動内容 JRFUとSANZARとの間で締結したスーパーラグビー参加契約に基づく事業、試合の開催等(サンウルブズの運営)

概要

南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンという南半球のラグビー強豪国から当時15チームが参加する国際大会スーパーラグビー(主催: SANZAAR)に、日本チームとして参加することを目的に2015年に創設、2016年から活動した。

人材派遣会社のヒト・コミュニケーションズがオフィシャルチームスポンサーとなっており、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ(HITO-Communications SUNWOLVES)と称している[1]

歴史

スーパーラグビーは2016年度シーズンから参加チームが18に拡大するにあたり、ワールドカップ2019日本大会へ向けた選手のレベルアップを目標としてラグビー日本代表、及びそれに準じる代表候補の選手などで編成するチームを参加させる方針を決め、2016年度は「南アフリカカンファレンス第2組」(他に南アフリカ共和国から3チーム)のリーグ戦に加わる[2]

2019年3月21日、スーパーラグビーの主催団体SANZAARは2020年度シーズンを最後にサンウルブズをリーグから除外することを発表した。SANZAARは除外の理由として、日本ラグビー協会が、サンウルブズを2021年度以降は財政支援しないことに加え、スーパーラグビーが日本代表の強化にとって最善の手段でなくなったと伝えてきたとしている[3]。一方、日本ラグビー協会側は、主催者から残留の条件として巨額の拠出金を要求され、とても合意できる額ではない上、検討する時間もなかったとしている[3]

サンウルブズはスーパーラグビー除外後の2021年秋に創設を目指すラグビー新リーグに参戦する意向を示していたが、2020年4月30日の締め切りまでに日本ラグビー協会へ関連文書を提出せず、参加を見送った[4]

2020年2月28日、日本ラグビーフットボール協会は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国内第3戦 サンウルブズ vs.ブランビーズ戦(花園ラグビー場)、同4戦 サンウルブズ vs.クルセイダーズ戦(秩父宮ラグビー場)の2試合を、オーストラリアへ会場を移して実施することを決定した[5]

しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行によりスーパーラグビー公式戦は3月中旬から中断。その代替大会として、オーストラリア国内でオーストラリアに拠点を置く4チームとオーストラリア地区所属のサンウルブズ、さらに2017年にスーパーラグビーから撤退していたウェスタン・フォースを加えた6チームによる総当たり2回戦制のリーグ戦が計画された。

サンウルブズは、そのリーグ戦への参戦を目指していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止措置のため日本人選手のオーストラリアへの入国が困難とみなされ、参戦の期限までに調整がつかず、参戦を断念した。

サンウルブズCEOの渡瀬裕司は「チームは5月末で解散することになる」とコメントした[6]。その後も水面下で交渉を続けていたが、6月1日に豪州ラグビー協会から正式に大会参戦が不可能になった旨の通達を受けたため、5年間の活動を終えた[7]

2020年8月8日、感染対策で無観客に制限されたなか、秩父宮ラグビー場に関係者ら150人が集まり、「メモリアルセレモニー」が行われ、解散した[8]

2021年6月12日にエコパスタジアム(静岡県)での日本代表チームとの強化試合の対戦相手として復活[9]。試合の6日前に、新生サンウルブズとして一度限りで再結成されたチームは、旧メンバー半数程度に、新たなメンバーや日本代表チームからも数人加えられた[10]。17-32で日本代表が勝利した[11]。有観客で開催された会場では、サンウルブズと日本代表の各ロゴを使ったグッズも配布・販売され、ハーフタイムにはサンウルブズチアリーダーズも再結成しパフォーマンスを披露した[12]

チーム名称

チーム結成に際し、日本ラグビーフットボール協会2015年5月、チーム名を一般公募し、寄せられた愛称を、当時の日本代表ヘッドコーチ・エディー・ジョーンズらの意見を基に審査した結果、同10月5日、「サンウルブズ」とすることを決定した。チーム名は「日出ずる国」の日本を象徴する太陽と、小兵でも統率された群れで大きな敵に立ち向かおうとするオオカミを組み合わせたものとした[13]

ジャージ

サンウルブズがスーパーラグビーに参戦してからのジャージ

サンウルブズのジャージ
シーズン ホーム オルタネイト
2016
2016シーズンのホームジャージ
2016シーズンのオルタネイトジャージ
2017-18
2017-18シーズンのホームジャージ
2017-18シーズンのオルタネイトジャージ

成績

スーパーラグビー戦績

シーズン 試合数 得点 失点 順位 スローガン コーチ キャプテン
2016年15111329362718チーム中
18位
Break the Lineマーク・ハメット堀江翔太
2017年15201331567118チーム中
17位
Rise as Oneフィロ・ティアティアエドワード・カーク
立川理道
2018年16301340466415チーム中
15位
5 FOR TOP 5 IN 2018ジェイミー・ジョセフヴィリー・ブリッツ
流大
2019年16201429458415チーム中
15位
WE ARE THE PACKトニー・ブラウンクレイグ・ミラー
マイケル・リトル
2020年610510129215チーム中
15位
KEEP HUNTING大久保直弥森谷圭介
ジェイク・シャッツ

グラウンド

2017年シーズンまでは全15試合のうち、ホームゲームをそれぞれ2016年に8試合、2017年に7試合を主管し、そのうちの3試合はシンガポール共和国で、残り4~5試合は秩父宮ラグビー場で開催された。

2018年シーズンは全16試合中8試合をホームゲームとして行い、そのうち6試合が秩父宮ラグビー場、1試合がシンガポール共和国、1試合が香港で開催された。

2019年シーズンは全16試合中8試合をホームゲームとして行い、そのうち6試合が秩父宮ラグビー場、2試合がシンガポール共和国で開催された。

2020年シーズンは全16試合中8試合をホームゲームとして行い、そのうち5試合が秩父宮ラグビー場で開催され、その他レベルファイブスタジアム、花園ラグビー場、シンガポール共和国で1試合ずつ開催する予定だった。しかし7試合を消化したところで新型コロナウイルス感染拡大の影響のためリーグ戦が中断し、そのまま打ち切りとなった。4試合行われたホームゲームのうち日本国内での開催は秩父宮とレベルファイブの各1試合にとどまり、花園で行われる予定だった6戦目がウロンゴンに、秩父宮で行われる予定だった7戦目がブリスベンサンコープ・スタジアムにそれぞれ会場が変更され、結果的にこれがサンウルブズの最後の試合となった。

日本 東京 シンガポール カラン
秩父宮ラグビー場 シンガポール・ナショナルスタジアム
収容能力: 24,871人 収容能力: 55,000人
サンウルブズ vs. チーフス 秩父宮ラグビー場 2020年2月15日

スコッド

2020シーズンの所属選手

国内所属、キャップ数は2020年3月14日現在 ※SR=スーパーラグビー、SW=サンウルブズ

2020シーズンのコーチ

歴代所属選手

個人記録

キャップ数
順位名前記録
1 浅原拓真43
2 エドワード・カーク39
3 田村優33
3 三上正貴33
5 茂野海人29
5 ヘイデン・パーカー29
得点数
順位名前記録
1 ヘイデン・パーカー248
2 トゥシ・ピシ105
3 田村優89
4 セミシ・マシレワ65
5 山田章仁55
トライ数
順位名前記録
1 セミシ・マシレワ13
2 山田章仁11
3 デレック・カーペンター8
3 ホセア・サウマキ8
5 ゲラード・ファンデンヒーファー7
コンバージョン数
順位名前記録
1 ヘイデン・パーカー52
2 田村優20
3 トゥシ・ピシ16
4 小倉順平9
5 ガース・エイプリル8
ペナルティゴール数
順位名前記録
1 ヘイデン・パーカー42
2 トゥシ・ピシ21
3 田村優13
4 ヘイデン・クリップス9
5 小倉順平3
ドロップゴール数
順位名前記録
1 ヘイデン・パーカー1

脚注

  1. “サンウルブズの公式スポンサーにヒト・コミュニケーションズ”. RUGBY REPUBLIC (ベースボールマガジン社). (2016年1月15日). オリジナルの2016年1月24日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/BZaA4 2020年5月21日閲覧。
  2. 世界最強最速「スーパーラグビー」に来年から日本チームが参加”. J SPORTS (2015年2月13日). 2015年10月5日閲覧。
  3. “サンウルブズはなぜスーパーラグビーから除外されたのか?”. 時事ドットコム (時事通信社). (2019年4月13日). オリジナルの2019年4月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190413013638/https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041200768&g=spo 2020年5月21日閲覧。
  4. 神戸製鋼などが参加意思 21年秋ラグビー新リーグ 日本経済新聞 2020年5月1日
  5. 【重要】国内第3戦(大阪)、第4戦(東京) 試合会場変更に関するお知らせ”. ヒトコム サンウルブズ公式サイト (2020年2月28日). 2020年3月10日閲覧。
  6. “サンウルブズ5月末解散へ オーストラリア国内大会参戦断念”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2020年5月21日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/05/21/kiji/20200521s00044000403000c.html 2020年5月21日閲覧。
  7. サンウルブズ、豪州版スーパーラグビーへの参戦ならず。全活動終えるラグビーリパブリック 2020年6月1日
  8. また、会える日まで!サンウルブズ メモリアルセレモニー開催”. news.jsports.co.jp. 2021年12月16日閲覧。
  9. JRFU. リポビタンDチャレンジカップ2021 日本代表(JAPAN XV) vs サンウルブズ 開催のお知らせ|日本ラグビーフットボール協会|RUGBY:FOR ALL「ノーサイドの精神」を、日本へ、世界へ。”. www.rugby-japan.jp. 2021年5月17日閲覧。
  10. 日本代表の強化試合相手はサンウルブズ! 特別再編成に大久保HC「最強のメンバー集める」 | ラグビーリパブリック (2021年5月6日). 2021年5月26日閲覧。
  11. ラグビー日本代表、W杯以来601日ぶり実戦で白星 サンウルブズに32-17で逆転勝ち”. THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュース・コラム. 2021年12月16日閲覧。
  12. JRFU, (公財)日本ラグビーフットボール協会-. 6.12 イベント情報|リポビタンⅮチャレンジカップ2021 -|ラグビー日本代表応援サイト”. www.rugby-japan.jp. 2021年12月16日閲覧。
  13. “スーパーラグビー 新規参戦日本の名称は「サンウルブズ」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2015年10月5日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/10/05/kiji/K20151005011265540.html 2015年10月5日閲覧。

関連項目

外部リンク

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