シェルドン・ノイジー

シェルドン・リン・ノイジー(Sheldon Lynn Neuse、1994年12月10日[1] - )は、 アメリカ合衆国テキサス州フォートワース出身のプロ野球選手(外野手、内野手)。右投右打。阪神タイガース所属。

シェルドン・ノイジー
Sheldon Neuse
阪神タイガース #7
2023年3月24日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州フォートワース
生年月日 (1994-12-10) 1994年12月10日(29歳)
身長
体重
183 cm
105 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手、内野手
プロ入り 2016年 MLBドラフト2巡目(全体58位)
初出場 MLB / 2019年8月30日
NPB / 2023年3月31日
年俸 1億6170万円(2024年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

2013年のMLBドラフト38巡目(全体1150位)でテキサス・レンジャーズに指名されたものの、契約せずにオクラホマ大学へ進学した[2]。当時のポジションは遊撃手であり、チームメイトにはコディ・トーマスがいた[3]。

大学最終年の2016年には55試合に出場して打率.369、10本塁打、48打点、12盗塁の成績を残し、全米の大学野球の最優秀遊撃手に贈られる賞であるブルックス・ウォレス賞を受賞した[4]。

プロ入りとナショナルズ傘下時代

2016年のMLBドラフト2巡目(全体58位)でワシントン・ナショナルズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級オーバーン・ダブルデイズでプロデビュー。36試合に出場して打率.230、1本塁打、11打点、2盗塁を記録した[5]。

2017年はA級ヘイガーズタウン・サンズでプレーした[5]。

アスレチックス時代

2017年7月16日にライアン・マドソン、ショーン・ドゥーリトルとのトレードで、ブレイク・トレイネン、ヘスス・ルサルドと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した[6]。移籍後は傘下のA+級ストックトン・ポーツとAA級ミッドランド・ロックハウンズでプレーし、移籍前を含めて3球団合計で117試合に出場して打率.321、16本塁打、79打点、14盗塁を記録した[5]。ポジションも三塁手での起用がメインとなった。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。

2018年にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは、アスレチックスの組織内で11位にランクインした[7]。シーズンではAAA級ナッシュビル・サウンズでプレーし、135試合に出場して打率.263、5本塁打、55打点、4盗塁を記録した[5]。

AAA級ラスベガス・アビエイターズ時代
(2019年8月12日)

2019年は開幕からAAA級ラスベガス・アビエイターズ[8]でプレーし、昇格までに126試合に出場して打率.317、27本塁打、102打点、3盗塁を記録した[5]。8月29日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすると[9]、翌30日のニューヨーク・ヤンキース戦にて「8番・指名打者」で先発出場してメジャーデビュー(この試合の結果は3打数無安打)[10]。この年メジャーでは25試合に出場して打率.250、7打点を記録した[5]。

2020年はCOVID-19の影響でマイナーリーグの試合が開催されず[11]、メジャーにも昇格しなかったため、公式戦の出場は無かった[5]。

ドジャース時代

2021年2月12日にアダム・コラレック、大学時代の同僚だった前述のトーマスとのトレードで、ガス・バーランドと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[12]。シーズンでは33試合に出場して打率.169、3本塁打、4打点、1盗塁を記録した[5]。オフの12月1日にDFAとなった[13]。

アスレチックス復帰

2022年3月16日にウェイバー公示を経て古巣のアスレチックスへ移籍した[14]。4月10日のタンパベイ・レイズ戦の9回に、本来は野手ながら勝敗が決していたため投手として登板したブレット・フィリップスからキャリア初の満塁本塁打を放った[15]。9月24日にDFAとなり、25日にマイナー契約を結んでAAA級ラスベガスに送られた[5]。オフの11月10日にFAとなった。

阪神時代

2022年12月16日にNPBの阪神タイガースと契約したことが発表された[16]。推定年俸は130万ドル(約1億8200万円)[17]。背番号は7[16]。阪神球団では初めて外国人選手が背番号7を着ける事となった[18]。

2023年、開幕戦の対横浜DeNAベイスターズ戦(京セラドーム大阪)に「3番・左翼手」として先発出場し、NPBデビューを飾った。4月12日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)では開幕10戦目にしてチームのスタメン第1号となる本塁打を放ち、これが来日初アーチとなった[注 1]。序盤は好調を維持していたものの、6月に入ると月間打率が.152を記録するなど深刻な不振に陥り、開幕当初の3番以外の打順に入る試合も増えた。森下翔太が3番に定着して以降は主に「6番・左翼」として出場するようになった。9月16日の対広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では自身初となる1試合2本塁打を記録した[20]。シーズン通算では133試合に出場して打率.240、9本塁打、56打点と不本意な成績で終わったものの、守備では強肩を活かし両リーグ最多となる12補殺を記録した[21][注 2]。ファン投票で選出されたオールスターゲームでも、左翼フェンス直撃の安打を放った後二塁を狙った近藤健介を好返球でアウトにしている[23][24]。オリックス・バファローズとの日本シリーズでは全試合にスタメン出場した。阪神の3勝2敗として迎えた11月4日の第6戦(京セラ)では山本由伸からこのシリーズにおけるチーム初本塁打を放つも敗戦[25][注 3]。しかし、勝ったチームが日本一となる翌日の第7戦(京セラ)では4回に宮城大弥から先制3ランを放ち[27]、続く5回にも比嘉幹貴からタイムリーを放つ大活躍で試合を決定づけた[28]。ラストバッターの杉本裕太郎が放ったレフトフライをノイジーが捕球したことで阪神は38年ぶり2度目の日本一を達成し、奇しくもこの試合は「ノイジーに始まり、ノイジーに終わる」展開となった[29]。自身はこの活躍により優秀選手賞を受賞した[30]。11月7日に帰国した時点では百北幸司球団社長はノイジーの残留について流動的と発言したが、先述の日本シリーズでの活躍を評価され、11月15日に減俸で来季契約に大筋合意したことが報道された[31]。11月30日、契約を更新したことが阪神球団から発表された[32]。年俸は20万ドル減の110万ドル(金額は推定)[32]。

プレースタイル

打者としては中距離ヒッターに分類され、内野守備では守備範囲の広さが持ち味[7]。最初のアスレチックス時代、三塁手にはマット・チャップマンというフランチャイズの顔とも言える存在がいたため、他ポジションへのコンバートの可能性もあると言われていた[33]。また守備能力を認められているだけに、ケガや不調では真っ先に課題となることもある[34]。強肩も大きな武器で、阪神移籍後に本格的に取り組んだ外野守備では、2023年に両リーグ最多となる12補殺をマークした。

詳細情報

年度別打撃成績

年

度
球

団
試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
2019 OAK 2561563143001770001400192.250.295.304.599
2021 LAD 3366656111032141100100262.169.182.323.505
2022 OAK 892932712558424782661002002805.214.273.288.561
2023 阪神 13351647542114131915656000336028513.240.295.328.623
MLB:3年 147420392348382711637720125021259.212.262.296.558
NPB:1年 13351647542114131915656000336028513.240.295.328.623
  • 2023年度シーズン終了時

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2022 OAK 300000000----123.210000000000.000.27
MLB:1年 300000000----123.210000000000.000.27
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

内野守備
年
度
球
団
一塁(1B)二塁(2B)三塁(3B)遊撃(SS)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2019 OAK -202220071.000541111.938-
2021 LAD -1361824.923828001.000-
2022 OAK 1394427.980233136510.931442575712.935226001.000
MLB 1394427.980565974721.950573194813.940226001.000
外野守備
年
度
球
団
左翼(LF)右翼(RF)外野(OF)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2021 LAD 450001.00010000-----
2023 阪神 --1251961261.972
MLB 450001.00010000-----
NPB --1251961261.972
投手守備
年
度
球
団
投手(P)
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2022 OAK 310001.000
MLB 310001.000
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

NPB
その他
  • ブルックス・ウォレス賞:1回(2016年)

NPB

初記録
その他の記録

背番号

  • 64(2019年)
  • 56(2021年)
  • 26(2022年)
  • 7(2023年 - )

登場曲

  • 「NARUTO Main Theme」六三四プロジェクト(2023年 - 同年途中)
  • 「Flower」Moby(2023年途中 - )

脚注

注釈

  1. チーム1号本塁打は4月2日のDeNA戦で原口文仁が代打で放っている[19]。
  2. 外国人野手のシーズン2桁補殺は1969年のウィリー・カークランド(14補殺)以来54年ぶり[22]。
  3. 阪神の日本シリーズでの本塁打は2003年の広澤克己以来20年ぶり。外国人野手に限ると1985年のランディ・バース以来38年ぶり[26]。

出典

  1. 『週刊ベースボール 2023年12月8日号増刊』ベースボールマガジン社、2023年11月9日、18頁。ASIN B0CLSTPHNY。
  2. Randy Sachs (2016年6月1日). “Brothers with Ridge ties making a lot of ‘Noise’” (英語). Star-Telegram.com. 2018年12月30日閲覧。
  3. https://soonerswire.usatoday.com/2021/02/12/oklahoma-sooners-baseball-cody-thomas-sheldon-neuse-los-angeles-dodgers-oakland-athletics/
  4. Eric Bailey (2016年7月2日). “Oklahoma baseball: Sheldon Neuse honored as nation's top shortstop” (英語). Tulsaworld.com. 2018年12月30日閲覧。
  5. MLB公式プロフィール参照。2022年9月30日閲覧。
  6. Jane Lee (2017年7月16日). “Nats acquire Doolittle, Madson from A's” (英語). MLB.com. 2018年12月30日閲覧。
  7. 2018 MLB Prospects Watch – Oakland Athletics Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on December 30, 2018.
  8. 2019年にラスベガス・フィフティワンズより球団名変更及びアスレチックス傘下
  9. Martin Gallegos (2019年8月29日). “Neuse (27 HRs, 102 RBIs) promoted to Majors” (英語). MLB.com. 2019年8月31日閲覧。
  10. Bill Ladson (2019年8月30日). “'Big moment' for Neuse as he makes MLB debut” (英語). MLB.com. 2019年8月31日閲覧。
  11. “2020 Minor League Baseball Season Shelved”. (2020年6月30日). https://www.milb.com/news/2020-minor-league-baseball-season-shelved 2020年7月1日閲覧。
  12. “Athletics To Acquire Adam Kolarek” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月12日閲覧。
  13. Anthony Franco (2021年12月19 日). “Dodgers Designate Sheldon Neuse For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年1月9日閲覧。
  14. “Pres release: A’s claim INF Sheldon Neuse off waivers from the Los Angeles Dodgers”. MLB.com. 2022年3月19日閲覧。
  15. Martín Gallegos (2022年4月12日). “Blackburn's curve, execution key as he fans career-high 7” (英語). MLB.com. 2022年4月14日閲覧。
  16. “シェルドン・ノイジー選手との契約締結について”. 阪神タイガース 公式ウェブサイト. 2022年12月16日閲覧。
  17. “【阪神】新外国人シェルドン・ノイジー獲得を発表 開幕左翼の有力候補 背番号は「7」”. 日刊スポーツ (2022年12月16日). 2022年12月21日閲覧。
  18. 山添晴治 (2022年12月17日). “「今岡2世」が来る!! 虎新助っ人ノイジー、外国人初背番号「7」 3番起用見込み 右の中距離砲”. スポニチアネックス. https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/12/17/kiji/20221217s00001173096000c.html 2024年5月3日閲覧。
  19. “阪神がようやく“スタメン1号”ノイジーが“来日1号”となる先制ソロ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2023年11月14日閲覧。
  20. INC, SANKEI DIGITAL (2023年9月17日). “阪神・ノイジー、初の1試合2発! 岡田監督「おーん、ビックリした」”. サンスポ. 2023年11月18日閲覧。
  21. ““ナメるな危険”阪神助っ人の驚異の数字「12」 12球団で断トツ…打率.240も大きな貢献”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2023年11月2日). 2023年11月18日閲覧。
  22. “【阪神】ノイジーが球団半世紀ぶり快挙、外国人野手54年ぶり2桁捕殺 打撃でもダメ押し適時打”. 日刊スポーツ. 2023年11月18日閲覧。
  23. “【球宴】阪神助っ人ノイジーがファン投票3位で初選出「感謝したい。いろんな選手と交流したい」”. 日刊スポーツ (2023年6月28日). 2023年11月17日閲覧。
  24. INC, SANKEI DIGITAL (2023年7月20日). “全セの阪神・ノイジー、攻守でアピール「こういう機会をいただき、守備でも見せることができてよかった」/オールスター”. サンスポ. 2023年11月18日閲覧。
  25. 一般社団法人日本野球機構. “試合速報”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年11月18日閲覧。
  26. “【阪神・ノイジー、虎日本S20年ぶり弾! 高め156キロを逆方向へ弾き返した”. サンスポ. 2023年11月18日閲覧。
  27. “阪神、38年ぶりの日本一に向けノイジーの3ランで先制!掛布氏「打ったバッターを褒めなきゃいけない」 | ショウアップナイター”. BASEBALL KING (2023年11月5日). 2023年11月18日閲覧。
  28. “阪神が5回に3点追加!森下、大山、ノイジーが3連続適時打 38年ぶり日本一へ打線爆発(スポニチ)”. 毎日新聞. 2023年11月18日閲覧。
  29. “【阪神】ノイジー、千金の先制決勝3ラン ウィニングボールもゲット「本当に最高の一年になった」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2023年11月6日). https://hochi.news/articles/20231105-OHT1T51341.html?page=1 2023年11月7日閲覧。
  30. 一般社団法人日本野球機構. “表彰選手 | SMBC日本シリーズ2023”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年11月18日閲覧。
  31. “阪神・ノイジー 残留決定的 異例!減俸受け入れ2年目へ 飛躍の可能性感じた日本一決定弾/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2023年11月15日). 2023年11月15日閲覧。
  32. “【阪神】ノイジーは20万ドル減110万ドルで契約更新 ビーズリー、ミエセスも単年で契約更新 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2023年11月20日). 2023年12月3日閲覧。
  33. Nico (2017年12月27日). “Prospects: Best Position? Needed Position?” (英語). SB Nation. 2018年12月30日閲覧。
  34. “阪神新助っ人ノイジー実戦復帰 甲子園で「1番・左翼」 2打席無安打も「感覚戻したい」”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2023年3月12日). https://www.daily.co.jp/tigers/2023/03/12/0016132630.shtml 2023年3月12日閲覧。
  35. “阪神・ノイジーは2安打デビュー 記念球は「MLBでの初安打の横に飾りたい」”. サンケイスポーツ. (2023年4月1日). https://www.sanspo.com/article/20230401-TM4YJUHB2ZMX3CRCKMIC6BCK5U/ 2023年4月2日閲覧。
  36. “阪神の新助っ人・ノイジー、来日初安打でチャンスメーク”. サンケイスポーツ. (2023年3月31日). https://www.sanspo.com/article/20230331-4Z53KAMCZNCSRE6CJTOXN34TWE/ 2023年4月2日閲覧。
  37. “阪神新助っ人・ノイジーが来日初打点 4点劣勢の初回に反撃のタイムリー”. スポーツニッポン. (2023年4月1日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/04/01/kiji/20230401s00001173312000c.html 2023年4月2日閲覧。
  38. “阪神がようやく“スタメン1号”ノイジーが“来日1号”となる先制ソロ”. 中日スポーツ. (2023年4月12日). https://www.chunichi.co.jp/article/671229 2023年4月12日閲覧。


関連項目

外部リンク

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