ジュゼッペ・マロッタ

ジュゼッペ・"ベッペ"・マロッタ(Giuseppe 'Beppe' Marotta,、1957年3月25日 - )は、イタリア・ヴァレーゼ出身のサッカーゼネラルマネジャー(GM)である。アタランタBC、UCサンプドリアなどでGMを歴任。2010年6月1日よりユヴェントスのゼネラルディレクター(GD)に就任し、2018年12月からインテル・ミラノのCEOに就任した[1]。

ジュゼッペ・マロッタ
名前
愛称 ベッペ
ラテン文字 Giuseppe Marotta
基本情報
国籍 イタリアの旗 イタリア
生年月日 (1957-03-25) 1957年3月25日(66歳)
出身地 ヴァレーゼ
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

経歴

サンプドリア時代など

1970年代よりキャリアをスタートし、1995年からはマウリツィオ・ザンパリーニの所有するSSCヴェネツィアに所属。2000年、アタランタBCへ移籍し優れた育成システムを補完する形で賢い補強策を行った。2002年、リカルド・ガッローネ会長が買収したUCサンプドリアのGMに就任して以来、ヴェネツィア時代の友人ワルテル・ノヴェッリーノを監督に招聘したり、監督の要望に沿いつつ限られた財政力で選手補強を行うことに尽力していた。

サンプドリアでの補強での成功例の一つは、アントニオ・カッサーノの獲得である(2007年)。カッサーノは天才でありながら、レアル・マドリードでは度重なる愚行と出場機会の減少で評価を下げていた。マロッタはレンタルでカッサーノを獲得し、新監督となったワルテル・マッツァーリにより復活に成功。翌シーズンには完全移籍で獲得している。

ユヴェントスFC時代

2010年夏、カルチョ・スキャンダル以降低迷していたユヴェントスのGMに就任。スカウト担当のファビオ・パラティッチを連れて行った。初年度こそ7位と悪い流れを断ち切れなかったものの、2011年夏のメルカートでアントニオ・コンテを監督に就任させると同時に、アンドレア・ピルロ、アルトゥーロ・ビダル、ステファン・リヒトシュタイナー、ミルコ・ヴチニッチと次々と積極補強をし、チームとしてサイクルの転換を促した。その結果、ユヴェントスはシーズン前の下馬評を覆し、クラブ史上初のリーグ戦無敗優勝を成し遂げた。その後も2012年夏に、クワドォー・アサモアとマウリシオ・イスラを同時補強。2013年冬にはフェルナンド・ジョレンテを自由移籍で獲得し、2013年夏にカルロス・テベス、アンジェロ・オグボンナの獲得を決めるなど、堅実かつ迅速な補強手腕でセリエAでのユヴェントスの地位を確固たるものにし2013-14シーズンまででセリエA三連覇を達成した。2014-15シーズンは三連覇の立役者アントニオ・コンテ監督の電撃辞任というアクシデントがあったが、辞任翌日という速さでミランでの実績があったマッシミリアーノ・アッレグリ監督を招聘。コンテの一件で出遅れていた移籍市場でも欧州実績のあるパトリス・エヴラを200万ユーロで獲得。また、アルバロ・モラタ、ロベルト・ペレイラといった実力と将来性を兼ね備えた有望若手選手も獲得した。こういった迅速な動き・判断が実り2014-15シーズンのユヴェントスはセリエA四連覇を含む二冠獲得・さらにUEFAチャンピオンズリーグ準優勝というカルチョ・スキャンダル後では最高の成績を残した。

2015-16シーズン前にはカルロス・テベス、アンドレア・ピルロ、アルトゥーロ・ビダルといった主力に加え、フェルナンド・ジョレンテといった四連覇や2014-15シーズンの二冠に貢献した戦力を放出する一方、パウロ・ディバラ、マリオ・マンジュキッチ、サミ・ケディラ、アレックス・サンドロ、フアン・クアドラード、シモーネ・ザザ、ダニエレ・ルガーニといった新戦力を獲得し大幅な血の入れ替えを敢行した。SSラツィオとのスーペルコッパ・イタリアーナは制覇したものの、リーグ戦では主力の怪我や新戦力が噛みあわなかったことから、クラブ史上初の開幕からの二連敗や開幕からの10試合で3勝3分4敗という不振ぶりであった。しかし、怪我人の復帰や新戦力がフィットしてきたこともあり、2015年10月31日のトリノFCとのトリノダービーからのクラブ新記録の15連勝など10節以降25戦24勝1分という勢いでセリエA史上4チーム目となる五連覇を達成し、シーズン開幕当初は血の入れ替えに批判する声があったものの結果的に五連覇に貢献することになった。

2016-17シーズン前にはポール・ポグバを史上最高額の移籍金である1億500万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドに売却し、アルバロ・モラタを古巣であるレアル・マドリードに買戻しされた一方、ダニエウ・アウベスをフリー、メディ・ベナティアとフアン・クアドラードをレンタルで獲得。さらにSSCナポリからゴンサロ・イグアインを9000万ユーロで、ASローマからミラレム・ピャニッチを3200万ユーロで国内のライバルチームからの引き抜きに成功。イグアインの移籍金9000万ユーロはユヴェントスが獲得に費やした史上最高額の移籍金であり、セリエA史上最高額の移籍金でもある。また夏にはマルコ・ピアツァを、冬にはリカルド・オルソリーニ、マッティア・カルダーラを獲得するなど若手にも投資を行った。結果、リーグ最多タイとなるセリエA六連覇と史上初のコッパ・イタリア三連覇の二冠。そして前年惜しくもベスト16で散ったUEFAチャンピオンズリーグでも決勝で破れはしたものの、準優勝に輝き、ほぼ完璧と言っていいシーズンとなった。

2018-19シーズンには熾烈な獲得争いを制しリバプールFCより自由移籍でエムレ・ジャンを獲得する他、退団したジャンルイジ・ブッフォンとステファン・リヒトシュタイナーの後釜として、マッティア・ペリンとジョアン・カンセロをそれぞれ補強するなど堅実な動きをみせていたが、7月初旬になりレアル・マドリードのエースであるクリスティアーノ・ロナウドの移籍報道が相次いだ。そして2018年7月10日、移籍金1億ユーロでロナウドの入団を正式発表し、世界を驚かせた。なお、1億ユーロはユヴェントスが獲得に費やした史上最高額の移籍金であり、セリエA史上最高額の移籍金でもある。イグアインで記録したセリエA史上最高額の移籍金をわずか2年で更新することになった。2018年10月、GMからの退任を発表。

インテル時代

2018年12月、ユヴェントスの宿敵であるインテル・ミラノの最高経営責任者(CEO)就任が決定した[1]。

獲得した主な選手

サンプドリア時代

ユヴェントス時代

2010-2011
国籍選手名移籍金
イタリアの旗レオナルド・ボヌッチ1550万ユーロ
イタリアの旗ファビオ・クアリャレッラ1500万ユーロ
セルビアの旗ミロシュ・クラシッチ1500万ユーロ
イタリアの旗シモーネ・ペペ1000万ユーロ
イタリアの旗マルコ・モッタ500万ユーロ
イタリアの旗マルコ・ストラーリ450万ユーロ
ウルグアイの旗ホルヘ・マルティネス1200万ユーロ
イタリアの旗アルベルト・アクィラーニレンタル移籍
イタリアの旗アレッサンドロ・マトリ1800万ユーロ
イタリアの旗アンドレア・バルツァッリ30万ユーロ
2011-2012
国籍選手名移籍金
イタリアの旗アンドレア・ピルロフリー移籍
スイスの旗レト・ツィークラーフリー移籍
イタリアの旗ミケーレ・パツィエンツァフリー移籍
チリの旗アルトゥーロ・ビダル1250万ユーロ
モンテネグロの旗ミルコ・ヴチニッチ1500万ユーロ
スイスの旗ステファン・リヒトシュタイナー1000万ユーロ
イタリアの旗エマヌエレ・ジャッケリーニ725万ユーロ
オランダの旗エルイェロ・エリア900万ユーロ
イタリアの旗シモーネ・パドイン500万ユーロ
イタリアの旗マルコ・ボリエッロレンタル移籍
ウルグアイの旗マルティン・カセレス950万ユーロ
オランダの旗ワシム・ブーイ非公開
2012-2013
国籍選手名移籍金
ブラジルの旗ルシオフリー移籍
フランスの旗ポール・ポグバフリー移籍
イタリアの旗ニコラ・レアーリ380万ユーロ
イタリアの旗マノロ・ガッビアディーニ550万ユーロ・共同保有
イタリアの旗アルベルト・マージ200万ユーロ
ガーナの旗クワドォー・アサモア1800万ユーロ
チリの旗マウリシオ・イスラ1300万ユーロ
ガーナの旗リッチモンド・ボアキエ400万ユーロ・共同保有
デンマークの旗ニクラス・ベントナーレンタル移籍
イタリアの旗フェデリコ・ペルーゾ580万ユーロ
フランスの旗ニコラ・アネルカレンタル移籍
2013-2014
国籍選手名移籍金
スペインの旗フェルナンド・ジョレンテフリー移籍
アルゼンチンの旗カルロス・テベス1200万ユーロ
イタリアの旗アンジェロ・オグボンナ1200万ユーロ
イタリアの旗シモーネ・ザザ350万ユーロ
イタリアの旗パブロ・ダニエル・オスヴァルドレンタル移籍
2014-2015
国籍選手名移籍金
フランスの旗キングスレイ・コマンフリー移籍
アルゼンチンの旗ロベルト・ペレイラ1500万ユーロ
スペインの旗アルバロ・モラタ2000万ユーロ
フランスの旗パトリス・エヴラ200万ユーロ
イタリアの旗ロムロレンタル移籍
イタリアの旗ステファノ・ストゥラーロ500万ユーロ
イタリアの旗アレッサンドロ・マトリレンタル移籍
2015-2016
国籍選手名移籍金
ドイツの旗サミ・ケディラフリー移籍
ブラジルの旗ネトフリー移籍
アルゼンチンの旗パウロ・ディバラ3200万ユーロ
イタリアの旗ダニエレ・ルガーニ300万ユーロ
クロアチアの旗マリオ・マンジュキッチ1900万ユーロ
ブラジルの旗アレックス・サンドロ2600万ユーロ
ブラジルの旗エルナネス1100万ユーロ
コロンビアの旗フアン・クアドラード3000万ユーロ
ガボンの旗マリオ・レミナ900万ユーロ
イタリアの旗ロランド・マンドラゴラ600万ユーロ
2016-2017
国籍選手名移籍金
ブラジルの旗ダニエウ・アウヴェスフリー移籍
ボスニア・ヘルツェゴビナの旗ミラレム・ピャニッチ3200万ユーロ
クロアチアの旗マルコ・ピアツァ2300万ユーロ
アルゼンチンの旗ゴンサロ・イグアイン9000万ユーロ
モロッコの旗メディ・ベナティア2000万ユーロ
ベネズエラの旗トマス・リンコン800万ユーロ
イタリアの旗マッティア・カルダラ1500万ユーロ
イタリアの旗リッカルド・オルソリーニ600万ユーロ
2017-2018
国籍選手名移籍金
ウルグアイの旗ロドリゴ・ベンタンクール950万ユーロ
ブラジルの旗ドウグラス・コスタ4600万ユーロ
ポーランドの旗ヴォイチェフ・シュチェスニー1200万ユーロ
イタリアの旗マッティア・デ・シリオ1200万ユーロ
イタリアの旗フェデリコ・ベルナルデスキ4000万ユーロ
フランスの旗ブレーズ・マテュイディ2000万ユーロ
ドイツの旗ベネディクト・ヘーヴェデスレンタル移籍
2018-2019
国籍選手名移籍金
ドイツの旗エムレ・ジャンフリー移籍
イタリアの旗マッティア・ペリン1200万ユーロ
ポルトガルの旗ジョアン・カンセロ4040万ユーロ
ポルトガルの旗クリスティアーノ・ロナウド1億ユーロ
イタリアの旗レオナルド・ボヌッチ3500万ユーロ

インテル・ミラノ時代

2018-19
国籍選手名移籍金
ポルトガルの旗セドリック・ソアレスレンタル移籍
2019-20
国籍選手名移籍金
ウルグアイの旗ディエゴ・ゴディン自由移籍
イタリアの旗ニコロ・バレッラ3500万ユーロ
イタリアの旗ステファノ・センシ2200万ユーロ
オーストリアの旗ヴァレンティノ・ラザロ2200万ユーロ
ベルギーの旗ロメル・ルカク7700万ユーロ
チリの旗アレクシス・サンチェス自由移籍
イタリアの旗クリスティアーノ・ビラーギレンタル移籍
ナイジェリアの旗ビクター・モーゼスレンタル移籍
イングランドの旗アシュリー・ヤング自由移籍
デンマークの旗クリスティアン・エリクセン2000万ユーロ
2020-21
国籍選手名移籍金
モロッコの旗アクラフ・ハキミ4000万ユーロ
セルビアの旗アレクサンダル・コラロヴ150万ユーロ
チリの旗アルトゥーロ・ビダル100万ユーロ
イタリアの旗マッテオ・ダルミアン250万ユーロ
2021-22
国籍選手名移籍金
トルコの旗ハカン・チャルハノール自由移籍
ボスニア・ヘルツェゴビナの旗エディン・ジェコ自由移籍
オランダの旗デンゼル・ダンフリース1250万ユーロ
アルゼンチンの旗ホアキン・コレアレンタル移籍
ドイツの旗ロビン・ゴセンスレンタル移籍
エクアドルの旗フェリペ・カイセドレンタル移籍

※レンタル→完全移籍となった選手の移籍金はレンタル料込。

所属クラブ

脚注

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