伊藤翔 (野球)

伊藤 翔(いとう しょう、1999年2月10日 - )は、千葉県匝瑳市出身のプロ野球選手(投手・育成選手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

伊藤 翔
埼玉西武ライオンズ #113
メットライフドームにて (2021年7月6日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県匝瑳市
生年月日 (1999-02-10) 1999年2月10日(25歳)
身長
体重
177 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り NPB / 2017年 ドラフト3位
初出場 NPB / 2018年4月11日
年俸 500万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

中学校では九十九リトルシニアに所属し野手としてプレー[2]。祖父は野栄町の町長を務めていた[2]。

進学した横芝敬愛高校では、2年生からエースとなった[3]。3年夏は県大会3回戦で敗退し甲子園出場はなかった[3]。プロ志望届を提出したが指名漏れしたため独立リーグ行きを選択。大学に進学するとドラフトは4年後、社会人に進むとドラフトは3年後になるが、独立リーグの場合は1年目から指名対象となるため、早期のNPB入りが狙いであったと述べている[3]。

独立リーグ・徳島時代

四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験し、2016年11月13日に行われたドラフト会議において徳島インディゴソックスから指名(特別合格)を受け[4]、入団した[5]。背番号は14。

徳島では初年度より主戦投手の一角を占め、16試合に登板して8勝2敗、防御率2.18(リーグ2位)の成績を挙げてチームの前期優勝に貢献[3]。香川オリーブガイナーズとのリーグチャンピオンシップ[6]、信濃グランセローズとのグランドチャンピオンシップでも好成績を収め、チームはリーグ総合優勝と独立リーグ日本一を勝ち取る[3]。個人タイトルは獲得できなかったが、リーグの年間MVPおよびグランドチャンピオンシップMVPに選出された[3]。徳島では監督の養父鐵やコーチの鈴木康友から指導を受け、多くの学びを得たと述べている[3]。球速も入団当時の140km/h前後から152km/hに向上した[7]。

2017年10月26日に行われたNPBドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから3位指名を受けた[7]。独立リーグ出身の選手としては、又吉克樹(香川→中日ドラゴンズ、2013年ドラフト2位)に次ぐ上位での指名となった[7]。また、高卒1年目の独立リーグ選手が支配下登録枠でドラフト指名を受けたのは、角中勝也(高知ファイティングドッグス→千葉ロッテマリーンズ、2006年ドラフト7位)以来11年ぶりであった[注 1]。11月19日に、契約金4500万円、年俸650万円(推定)で西武と仮契約を結んだ[8]。背番号は36。

西武時代

2018年は、2月のキャンプで一軍スタートとなる[9]。オープン戦でも5試合(7回2/3)に登板して1失点の好投を見せ、開幕を一軍で迎えた[10]。4月11日の千葉ロッテマリーンズ2回戦(ZOZOマリンスタジアム)の9回にNPB初登板を果たし、2安打を浴びたが無失点に抑えた[11]。その後、同12日に一軍登録を抹消され[12]、10日後の同22日に一軍に復帰[13]、同日の対ロッテ6回戦(メットライフドーム)の6回に2番手として登板し、初奪三振を記録した[14]。5月16日に再び登録抹消、二軍調整を経て8月14日に一軍登録されると[15]、同28日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(上毛新聞敷島球場)で3点ビハインドの7回に登板、無失点に抑えた裏に自チームが逆転したことで、NPB初勝利を挙げた[16]。9月9日に3度目の登録抹消となったが、同21日に一軍登録。10月4日の対ロッテ戦ではNPB初先発も経験し、5回2/3を投げ3失点で初の先発勝利も挙げた。16試合に登板し、26回と1/3を投げ3勝、防御率2.73という成績を残した。

2019年は、開幕を二軍で迎え、5月24日に一軍登録されるも6月4日に登録抹消。8月27日に再び一軍登録されるも、9月22日に登録抹消となり、そのまま二軍でシーズンを終えた。最終成績は、救援登板6試合で防御率6.00であった。

2020年も開幕を二軍で迎えたが、7月10日にリリーフとして一軍登録され、4試合に救援登板。その後チーム事情により8月5日の対北海道日本ハムファイターズ戦でNPB2度目の先発登板するも、調整不足もあり4回1/3で降板したが、1失点と好投した[17]。同12日にも先発登板したが、4回3失点でNPB初黒星を喫し、同14日に登録抹消となった。9月11日に一軍登録され、2試合のロングリリーフを経て同24日に先発登板したが、4回途中4失点で敗戦投手となり[18]、翌日に登録抹消となった。10月30日に再び昇格し、一軍でシーズンを終え、先発登板3試合・救援登板9試合、0勝2敗、防御率4.08という成績であった。

2021年は、中継ぎとしてルーキーイヤー以来となる開幕一軍入りを果たすと、3月30日の対北海道日本ハムファイターズ戦でNPB初ホールドを記録した[19]。前年のようにローテーションの谷間で先発を任されることもあったが、4月29日のロッテ戦では先発するも一死しか取れずに降板するなど不安定な投球が目立つようになり[20]、5月19日に登録抹消となった。一軍では13試合の登板で防御率4.00ながら18イニングを投げて被安打22・与四球16と不安定なピッチングであった[21]。抹消後は、イースタン・リーグで18試合に登板し防御率7.57と結果を残せなかったため[22]、再び一軍に昇格することができなかった。10月18日には、神奈川県内の病院で右肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)及び右肘後方クリーニング術を受け、実戦復帰には1年程度を要する見込みであることが翌19日に球団から発表された[23]。そのため、育成契約することを前提に、10月25日に戦力外通告を受け[24]、12月9日に育成選手として再契約したことが発表された[25]。背番号は113。

2022年は前述の手術の影響でほぼ1年をリハビリテーションに費やした[26]。オフに再び戦力外通告を受け、育成選手への契約変更から1年経過による自由契約となったが、11月30日に再契約した[26]。

2023年は、4月4日のハナマウイとの練習試合で実戦復帰する[27]と、同月23日のヤクルトとの試合で復帰後初の二軍公式戦登板を果たした[28]。この年は二軍で30試合に登板し、2勝0敗、防御率3.76の成績を挙げたが[29]支配下復帰には至らず、10月4日に3度目の戦力外通告を受けた[30]。ただし、みやざきフェニックス・リーグ[31]および秋季キャンプには参加し[32]、11月23日に再契約した[33]。

選手としての特徴・人物

独立リーグ時代の球速の最速は152km/hであった[34]。

2021年1月2日に一般女性と結婚した[35][36]。

詳細情報

年度別投手成績

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2018 西武 16100030001.00011526.126190113101282.731.33
2019 600000000----256.071300200446.001.67
2020 1230000200.00012828.23031600186013134.081.60
2021 1320000102.0009118.02221602920984.002.11
通算:4年 4760003302.50035979.08574403429038333.761.63
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

年
度
球
団
投手
試

合
刺

殺
補

殺
失

策
併

殺
守
備
率
2018 西武 163110.800
2019 610001.000
2020 1212001.000
2021 1313001.000
通算 476610.923
  • 2023年度シーズン終了時

NPB

初記録

独立リーグでの投手成績

出典はリーグウェブサイト[38]

年

度
球

団
防
御
率
登

板
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
完

投
完

封
無
四
球
投
球
回
打

者
被
安
打
被
本
塁
打
奪
三
振
与
四
球
与
死
球
失

点
自
責
点
暴

投
ボ
丨
ク
2017 徳島 2.1816840220103.041892597202332570
通算:1年 2.1816840220103.041892597202332570

背番号

  • 14(2017年)
  • 36(2018年 - 2021年)
  • 113(2022年 - )

登場曲

脚注

注釈

  1. 2017年のドラフト会議では、伊藤の後に山本祐大(滋賀ユナイテッドベースボールクラブ→横浜DeNAベイスターズ、ドラフト9位)も高卒1年目で支配下枠指名を受けている。

出典

  1. “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月24日閲覧。
  2. “開幕1軍目指す 匝瑳出身伊藤投手が抱負 ドラフト西武指名”. 千葉日報. (2017年12月1日). https://www.chibanippo.co.jp/news/local/457757 2018年3月11日閲覧。
  3. “野球西国巡り第262回 伊藤翔(徳島/埼玉西武ドラフト3位)「四国ILの環境が1年でNPB入りの実力を培ってくれた」”. Sports Communications (2017年11月15日). 2021年10月31日閲覧。
  4. “四国アイランドリーグplusドラフト会議の結果について”. 四国アイランドリーグplusニュースリリース (2016年11月14日). 2021年10月31日閲覧。
  5. “徳島IS 四国アイランドリーグplusドラフト指名選手 入団内定のお知らせ”. 四国アイランドリーグplusニュースリリース (2016年12月26日). 2021年10月31日閲覧。
  6. 高田博史 (2017年10月2日). “【四国リーグCS 第4戦】「じゃあ、勝つしかねえんだよ」伊藤翔、香川を完封!徳島が年間総合王者に!”. 個人 - Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d55023f761028ce7c9635448db079fcb438c21e7 2020年1月21日閲覧。
  7. “【ドラフト】西武が徳島の18歳・伊藤を3位指名 1年で球速10キロ増&150キロ超えの成長株”. Full-Count. (2017年10月26日). https://full-count.jp/2017/10/26/post89888/ 2018年3月11日閲覧。
  8. “徳島IS・伊藤翔、西武と仮契約 ドラフト3位「直球磨く」”. 徳島新聞. (2017年11月20日). http://www.topics.or.jp/localSports/122545376129/2017/11/2017_15111481546798.html 2018年3月11日閲覧。
  9. “伊藤翔(徳島IS出身)1軍スタート 西武キャンプ”. 徳島新聞. (2018年1月19日). http://www.topics.or.jp/articles/-/16070 2018年4月12日閲覧。
  10. “ドラフト特集第143回 埼玉西武ライオンズ・伊藤 翔 開幕一軍入りで開けた 「独立リーグ経由NPB」の選択肢”. 高校野球ドットコム. (2018年3月29日). http://www.hb-nippon.com/column/423-draft/12511-20180329no139draft 2018年4月12日閲覧。
  11. “2018年4月11日 (水)【公式戦】試合結果(千葉ロッテvs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2021年10月31日閲覧。
  12. “2018年4月12日の出場選手登録、登録抹消”. 日本野球機構. 2021年10月31日閲覧。
  13. “2018年4月22日の出場選手登録、登録抹消”. 日本野球機構. 2021年10月31日閲覧。
  14. “2018年4月22日 (日)【公式戦】試合結果(埼玉西武vs千葉ロッテ)”. 日本野球機構. 2021年10月31日閲覧。
  15. “公示選手登録・抹消 2018年8月”. 埼玉西武ライオンズ. 2021年10月31日閲覧。
  16. “西武ドラ3伊藤がプロ初勝利 1回1安打無失点の好投、直後に浅村が逆転3ラン”. Full-Count. (2018年8月28日). https://full-count.jp/2018/08/28/post190989/ 2018年8月29日閲覧。
  17. “「自分にとって勝負の試合」西武伊藤翔、2年ぶり2度目の先発で粘った”. 西日本スポーツ. (2020年8月5日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/632941/ 2020年8月5日閲覧。
  18. “上原健太が7回2失点で今季初勝利! 20安打12得点で北海道日本ハムが埼玉西武に快勝”. パ・リーグ.com. (2020年9月24日). https://pacificleague.com/news/27977 2020年9月24日閲覧。
  19. “ブランドンがプロ初安打初本塁打を含む2安打4打点の活躍。打線爆発の埼玉西武が快勝”. パ・リーグ.com. (2021年3月30日). https://pacificleague.com/news/31949 2021年3月30日閲覧。
  20. “西武先発の伊藤翔、1死しか取れずKO 1被弾2安打3四球4失点”. デイリースポーツ. (2021年4月29日). https://www.daily.co.jp/baseball/2021/04/29/0014284289.shtml 2021年4月29日閲覧。
  21. “2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年10月20日閲覧。
  22. “2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年10月20日閲覧。
  23. “西武伊藤翔が右肘手術 実戦復帰は1年程度要する見込み”. 日刊スポーツ. (2021年10月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202110190000222.html 2021年10月19日閲覧。
  24. “西武吉川光夫、綱島龍生ら8人が戦力外 伊藤翔ら4人は育成再契約見込み”. 日刊スポーツ (2021年10月25日). 2021年10月31日閲覧。
  25. “西武が5選手と育成契約 2017年ドラフト1位の齊藤大将は背番号「111」に”. full-count (2021年12月9日). 2021年12月9日閲覧。
  26. “「丸1年も野球から離れることがなかった。きつかった」 昨秋トミージョン手術の西武・伊藤翔が育成再契約、早期の支配下復帰誓う”. 西日本スポーツ. (2022年11月30日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/1021530/
  27. “2023年 三軍戦試合 試合結果” (PDF). 埼玉西武ライオンズ (2023年4月4日). 2023年10月4日閲覧。
  28. “【ファーム】完全復活へ!! ライオンズ・伊藤翔が復帰後ファーム初登板で3者凡退に抑える!! 2023年4月23日 埼玉西武ライオンズ 対 東京ヤクルトスワローズ|無料動画”. パ・リーグ.com (2023年4月23日). 2023年10月4日閲覧。
  29. “2023年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年10月4日閲覧。
  30. 「西武 公文克彦投手、森脇亮介投手ら16選手に戦力外通告 公文は現役引退「本当に心残り、悔しい」」『Sponichi Annex』、2023年10月4日。2023年10月4日閲覧。
  31. “『第20回 みやざきフェニックス・リーグ』参加選手決定”. 埼玉西武ライオンズ (2023年10月5日). 2023年10月5日閲覧。
  32. “【10/30更新】秋季キャンプ参加選手と練習公開について”. 埼玉西武ライオンズ. 2023年11月7日閲覧。
  33. “西武 川野、ブランドン、仲三河ら11選手と育成契約発表”. スポニチアネックス. 2023年11月25日閲覧。
  34. “【ドラフト】西武がドラ3で四国IL・徳島の伊藤翔の交渉権を獲得”. スポーツ報知 (2017年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
  35. "【西武】伊藤翔が結婚". スポーツ報知. 報知新聞社. 2 January 2021. 2021年1月2日閲覧。
  36. "伊藤翔投手 結婚のお知らせ". 公式サイト. 埼玉西武ライオンズ. 2 January 2021. 2021年1月2日閲覧。
  37. “西武・伊藤翔がトミー・ジョン手術 無事終了で実戦復帰まで1年程度の見込み”. full-count (2021年10月19日). 2021年12月2日閲覧。
  38. “投手成績(全選手) – 四国アイランドリーグplus 公式サイト”. www.iblj.co.jp. 2021年1月6日閲覧。

関連項目

外部リンク

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