倶知安駅

倶知安駅(くっちゃんえき)は、北海道虻田郡倶知安町南3条西4丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線である。駅番号S23電報略号クチ事務管理コードは▲130107[4][5]

倶知安駅
駅舎(2017年11月)
くっちゃん
Kutchan
S24 比羅夫 (6.7 km)
(10.3 km) 小沢 S22
地図
所在地 北海道虻田郡倶知安町南3条西4丁目3番地
北緯42度54分5.91秒 東経140度44分43.69秒
駅番号 S23
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線
キロ程 193.3 km(函館起点)
電報略号 クチ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
1,008人/日
-2018年-
開業年月日 1904年明治37年)10月15日[1]
備考
倶知安駅
くっちゃん
Kutchan
六郷 (2.6 km)
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 胆振線
キロ程 83.0 km(伊達紋別起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線(胆振線ホーム・旧1番線)
開業年月日 1919年大正8年)11月15日[2]
廃止年月日 1986年昭和61年)11月1日[3]
備考 1919年(大正8年)11月15日に京極軽便線として開業

概要

1904年明治37年)10月15日北海道鉄道(初代、現在の函館本線)の駅として開設された。1919年大正8年)11月15日京極軽便線(後の胆振線)が開通すると、両路線の分岐駅となった。

かつては倶知安機関区が設置されていたが、1974年昭和49年)12月に廃止となり、1986年(昭和61年)11月1日には函館本線の長万部駅 - 小樽駅間から特急北海」、急行「ニセコ」・「らいでん」など優等列車の設定がなくなり、胆振線も廃止となった。

2031年度(令和13年度)以降に予定される、北海道新幹線新函館北斗駅 - 札幌駅間延伸開業により新幹線駅を設置する一方、函館本線長万部 - 小樽間が廃止となるため当駅を発着するすべての在来線がなくなる予定となっている。

歴史

1976年の倶知安駅と周囲約1×1.5 km範囲。上は左側を函館本線小樽方面、右側へ胆振線京極方面。駅舎のほぼ正面に転車台が残る。また上端中央左寄り、函館本線左脇に保線車両基地を持っている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造

在来線

地上駅である。1面2線、全長92mの島式ホームで、4両編成の列車に対応。駅舎側の1番のりばは小樽方面発着の頭端式ホームとなっている。北海道新幹線のホーム建設に伴い(経緯は後述)、線路やホームの移設工事を実施[6]、2021年10月31日より供用された[報道 2]。かつてのホームを貫く形で仮設の連絡通路(延長約40m)が設置され、バリアフリーで駅舎とホームの往来が可能となっている[報道 2][6]

社員配置駅であり、管理駅として小沢 - 目名間の各駅を管理下に置いている。また長万部 - 小樽間の運行管理は当駅の輸送社員が行う。駅舎にはみどりの窓口自動券売機がある。かつては清水立売商会が立ち食いそば屋「倶知安そば」の営業とともに「焼きジャガイモ弁当」や名物「ニセコそば」などの駅弁を調製し構内売店やホーム立売りなどで販売していたが、駅弁は1990年代に販売を終了している。その後は倶知安そばとキヨスクが駅舎内に残ったが、「倶知安そば」は2010年(平成22年)3月、キヨスクは2015年(平成27年)に閉店した。一方で、2016年(平成28年)に駅構内に案内所が開設された[新聞 1]

のりば

番線路線方向行先
1・2 函館本線 下り 小樽札幌方面
2 上り 蘭越長万部方面
  • 1番線は当駅始発

在来線旧ホーム(2021年10月30日まで)

元々はホームは2面3線であったが、胆振線廃止に伴い駅舎側の単式ホーム(1番のりば)を撤去し、2・3番のりばのみの1面2線島式ホーム(全長190m、8両編成の列車に対応[6])となった。その他、構内に留置線がある。ホーム間の移動は跨線橋で行う。駅構内では夜間滞泊が行われる。

旧のりば(2021年10月30日まで)

番線路線方向行先備考
2 函館本線 上り 蘭越長万部方面
3 下り 小樽札幌方面 当駅始発は2番線

北海道新幹線開業に伴う高架化

北海道新幹線の札幌方面延伸の際に当初は地上に線路が敷設される計画となっていたが、北海道と倶知安町は市街地の分断を避けるため、駅と周辺1.3 kmの高架化を要望し[新聞 2]、2016年7月に決定した[7][新聞 3][新聞 4]。そのため、駅構内の線路とホームを西側に移設するなどの工事を行う[新聞 5]

2020年9月には倶知安町が新駅舎のデザインにふさわしいキーワードやモチーフについてのアンケートを地元住民に実施し、「羊蹄山」との回答が82.7%を占めている[新聞 6]。他には「スキー、スノーボード」、「国際的な」、「ニセコ連峰」が挙げられている[新聞 6]。なお、新駅舎のデザインは「羊蹄山を眺望できるデザイン」との回答が世代を問わず多く占めている[新聞 6]

2021年2月10日付『北海道新聞』では、倶知安町が駅舎内に情報発信や物販の拠点を設ける方針であることが報道されている[新聞 7]

新幹線

相対式ホーム2面2線の高架駅で計画されている[新聞 8]

利用状況

  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は404.6人[8]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は386.0人[9]

1日の平均乗降人員は以下の通りである[10]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 996
2012 982
2013 1,020
2014 1,084
2015 1,034
2016 1,024
2017 1,074
2018 1,008

北海道新幹線開業後は1日辺りの利用者数が1500人になると想定されている[11]

駅周辺

倶知安厚生病院北海道倶知安高等学校倶知安郵便局倶知安警察署後志総合振興局ようてい農業協同組合(以下、JAようていと表記)本所・倶知安支所、倶知安地方合同庁舎、倶知安町役場、羊蹄山ろく消防組合消防本部・倶知安消防署、倶知安町公民館・文化福祉センターなどへの最寄駅であるほか、ニセコ観光の玄関口の1つでもあり、ニセコHANAZONOリゾートは車で約10分、ニセコ東急 グラン・ヒラフは車で約15分に位置している。

北海道新幹線の札幌延伸に備え、駅前の再開発候補を巡る動きが出ており、2020年12月には、倶知安商工会議所が倶知安町に対し、JAようていが所有する駅南側の土地の再開発に早期に動き出すことを要望している[新聞 9]。また、2021年2月10日付『北海道新聞』では、倶知安町が駅前施設の整備案を、在来線の廃止と存続の2通りに分けて検討していることが報道された[新聞 7]。仮に在来線が廃止される場合、駅西側に200台超えの車が駐車可能な2つの駐車場や観光・送迎バスや一般車両が乗り入れ可能なスペースなどが整備されるが、存続の場合は駐車場側にホームが設置されるため、その分駐車場が狭くなる見込みである[新聞 7]

バス路線

駅前に「倶知安駅前」停留所があり、下記の路線が発着する。

このほか、国道5号沿いには「倶知安十字街」停留所が設置されており、北海道中央バス高速ニセコ号[15]などが停車する。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線
快速「ニセコライナー」(当駅より比羅夫駅方は下り列車のみ運転)・普通
比羅夫駅 (S24) - 倶知安駅 (S23) - 小沢駅 (S22)
北海道新幹線(事業中)
長万部駅 - 倶知安駅 - 新小樽駅 (仮称)

かつて存在した路線

日本国有鉄道(国鉄)
胆振線
六郷駅 - 倶知安駅

脚注

出典

  1. 石野 1998, p. 811.
  2. 石野 1998, p. 860.
  3. “日本国有鉄道公示第108号”. 官報. (1986年10月14日)
  4. 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、215頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧
  5. 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  6. 『鉄道ファン』通巻718号 pp.34-35
  7. 北海道新幹線に30km超のトンネル誕生へ 建設計画、初の大規模変更”. 乗りものニュース (2016年7月27日). 2019年12月3日閲覧。
  8. 函館線 長万部・小樽間の状況について (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第6回ブロック会議(令和元年7月~8月)]. 北海道. p. 4 (2019年7月22日). 2021年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  9. 函館線 長万部・小樽間の状況について (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第7回ブロック会議(令和2年8月)]. 北海道. p. 4 (2020年8月26日). 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  10. 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月20日閲覧
  11. “シリーズ:提言 北海道新幹線札幌延伸に向けて(5)~倶知安町の取り組み~ P4”. 北洋銀行. http://www.hokuyobank.co.jp/company/report/shinkansen/No_s05.pdf 2016年4月8日閲覧。
  12. まちなか循環バスじゃがりん号”. 倶知安町. 2019年6月5日閲覧。
  13. 倶知安駅前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。
  14. 道南バス時刻表 洞爺・伊達・倶知安管内 令和4年10月1日改正 (PDF). 道南バス. 2023年3月26日閲覧。
  15. 倶知安十字街 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月5日閲覧。

報道発表資料

  1. 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。 オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf2014年9月6日閲覧
  2. 倶知安駅 新ホームの使用開始について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年9月17日。 オリジナルの2021年9月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210917083201/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/210917_KO_KuccyanSt.pdf2021年9月17日閲覧

新聞記事

  1. <北海道新幹線>きょう開業*歓迎 最高潮*倶知安 駅に案内所新設/小樽 図書館に関連本”. フォト北海道. 北海道新聞社 (2016年3月26日). 2019年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月3日閲覧。
  2. “北海道新幹線:倶知安駅を高架化 計画変更申請へ”. 毎日新聞. (2016年2月4日). オリジナルの2019年5月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190516092121/https://mainichi.jp/articles/20160203/ddr/041/020/002000c 2022年5月1日閲覧。
  3. “北海道新幹線 最長トンネルさらに長く 工事計画変更”. 北海道新聞 どうしんウェブ (北海道新聞社). (2016年7月23日). オリジナルの2016年7月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160723071811/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0296148.html 2016年7月23日閲覧。
  4. “道新幹線・渡島トンネルが陸上最長33kmに-村山と一体化”. 北海道建設新聞 (北海道建設新聞社). (2016年7月22日). オリジナルの2016年9月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160925230811/http://e-kensin.net:80/news/article/9167.html 2016年7月23日閲覧。
  5. “新幹線高架化に伴い倶知安駅の線路とホームを西側に移設へ”. 北海道建設新聞 (北海道建設新聞社). (2019年8月26日). https://e-kensin.net/news/120208.html 2019年12月3日閲覧。
  6. “倶知安新駅舎のデザイン、「羊蹄山」最多82% アンケートに町民回答”. 北海道新聞. (2020年10月28日). オリジナルの2020年10月30日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/J3Q8P 2020年10月30日閲覧。
  7. “倶知安駅前の整備案、町が提示 西側に大規模駐車場 駅舎内に物販拠点”. 北海道新聞. (2021年2月10日). オリジナルの2021年2月11日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/SrrNV 2021年2月12日閲覧。
  8. “明かり部整備19年度本格化 道新幹線新函館北斗―札幌間”. 北海道建設新聞 (北海道建設新聞社). (2018年6月27日). https://e-kensin.net/news/106275.html 2020年2月15日閲覧。
  9. “倶知安駅前再開発に動き 新幹線札幌延伸まで10年 候補地に要望、問い合わせ”. 北海道新聞. (2021年1月20日). オリジナルの2021年1月25日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/KFGxj 2021年1月26日閲覧。

参考文献

  • 加藤勝「高速化に向かう北海道新幹線」『鉄道ファン』第61巻第2号(通巻718号)、交友社、2021年2月1日、pp.30-35。
  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。

関連項目

外部リンク

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