嬬恋村
嬬恋村(つまごいむら)は、群馬県の西端に位置する村。吾妻郡に属する。
| つまごいむら 嬬恋村 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
![]() 村内のキャベツ畑と浅間山 | |||||
| |||||
| 国 |
| ||||
| 地方 | 関東地方 | ||||
| 都道府県 | 群馬県 | ||||
| 郡 | 吾妻郡 | ||||
| 市町村コード | 10425-6 | ||||
| 法人番号 | 4000020104256 | ||||
| 面積 |
337.58km2 (境界未定部分あり) | ||||
| 総人口 |
8,410人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
| 人口密度 | 24.9人/km2 | ||||
| 隣接自治体 |
吾妻郡草津町、長野原町 長野県:上田市、小諸市、東御市、須坂市、北佐久郡軽井沢町、御代田町、上高井郡高山村 | ||||
| 村の木 | シラカバ | ||||
| 村の花 | リンドウ | ||||
| 村の魚 | ヤマメ | ||||
| 嬬恋村役場 | |||||
| 村長 | 熊川栄 | ||||
| 所在地 |
〒377-1692 群馬県吾妻郡嬬恋村大字大前110番地 北緯36度31分01秒 東経138度31分49秒 ![]() | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
|
■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||||
| ウィキプロジェクト | |||||
概要
村名の「嬬恋」は、日本武尊が東征の帰路、鳥居峠に立ち、海の神の怒りを静めるために海に身を投じた愛妻の弟橘媛を「吾嬬者耶」(あづまはや)と追慕した古事にちなむ(郡名などの「吾妻」も同じ)[2]。
上信越高原国立公園の一角を占め浅間山、四阿山、本白根山などの山々に囲まれた高原地帯には万座温泉、鹿沢温泉など数多くの温泉が湧出し[3]ゴルフ場や別荘地、スキー場、キャンプ場などのレジャー施設も数多く存在する。
二等三角点「白根山」TR25438743201(北緯36度37分06.0337秒 東経138度31分40.0897秒)以北、長野県境までは草津町との境界未定地域である。
村歌「嬬恋村の歌」が存在する。1951年に嬬恋村観光協会の主導で新民謡「嬬恋小唄」と合わせて制定され、1972年に大川栄策と青山和子がカバーしたシングル盤が日本コロムビアにより制作された。広大で観光資源も豊富で、のんびりとした嬬恋村の雰囲気を歌うもので、現在は歌われることは少ないが、村主催の成人式やイベントなどで流されており、限定ながらも聞くことはできる。
2013年に嬬恋村文化協会より「嬬恋村の歌」と「嬬恋小唄」の他に「嬬恋慕情」「つまごい音頭」を合わせた計4曲のご当地ソングがカップリングされたCDが発売され、嬬恋郷土資料館で取り扱っている。
地理
気候
ケッペンの気候区分によると、嬬恋村は亜寒帯湿潤気候・湿潤大陸性気候に属する。12月から3月にかけて日平均気温が氷点下となり、寒さが厳しい。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に豪雪地帯に指定されている。冬季は-15℃前後の気温が観測されることも珍しくない。
| 嬬恋村(田代)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 12.0 (53.6) |
15.2 (59.4) |
19.0 (66.2) |
25.9 (78.6) |
27.7 (81.9) |
31.0 (87.8) |
31.0 (87.8) |
30.3 (86.5) |
29.0 (84.2) |
24.3 (75.7) |
21.6 (70.9) |
16.6 (61.9) |
31.0 (87.8) |
| 平均最高気温 °C (°F) | −0.5 (31.1) |
0.6 (33.1) |
4.6 (40.3) |
11.5 (52.7) |
16.9 (62.4) |
19.7 (67.5) |
23.7 (74.7) |
24.3 (75.7) |
19.8 (67.6) |
14.4 (57.9) |
9.0 (48.2) |
2.7 (36.9) |
12.2 (54) |
| 日平均気温 °C (°F) | −4.5 (23.9) |
−4.0 (24.8) |
−0.4 (31.3) |
5.7 (42.3) |
11.2 (52.2) |
14.9 (58.8) |
19.1 (66.4) |
19.6 (67.3) |
15.5 (59.9) |
9.5 (49.1) |
3.8 (38.8) |
−1.6 (29.1) |
7.4 (45.3) |
| 平均最低気温 °C (°F) | −8.9 (16) |
−9.0 (15.8) |
−5.4 (22.3) |
0.3 (32.5) |
5.7 (42.3) |
10.6 (51.1) |
15.3 (59.5) |
15.8 (60.4) |
11.8 (53.2) |
5.1 (41.2) |
−0.7 (30.7) |
−5.9 (21.4) |
2.9 (37.2) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −16.5 (2.3) |
−17.2 (1) |
−14.5 (5.9) |
−10.0 (14) |
−6.3 (20.7) |
1.8 (35.2) |
7.0 (44.6) |
4.7 (40.5) |
−0.1 (31.8) |
−4.3 (24.3) |
−10.4 (13.3) |
−15.1 (4.8) |
−17.2 (1) |
| 降水量 mm (inch) | 52.4 (2.063) |
55.5 (2.185) |
96.4 (3.795) |
107.9 (4.248) |
132.0 (5.197) |
180.0 (7.087) |
207.5 (8.169) |
165.2 (6.504) |
220.2 (8.669) |
167.8 (6.606) |
72.2 (2.843) |
46.2 (1.819) |
1,503.2 (59.181) |
| 平均月間日照時間 | 131.9 | 146.5 | 180.4 | 196.7 | 201.5 | 138.7 | 137.5 | 144.4 | 109.6 | 134.5 | 149.0 | 127.4 | 1,798.1 |
| 出典1:気象庁[4] | |||||||||||||
| 出典2:気象庁[5] | |||||||||||||
歴史
- 先史時代
- 村内各所で新石器時代の土器・石器が出土する。
- 縄文時代
- 村内で出土する縄文土器は前期から晩期まで縄文時代全般に渡り、その様式は多彩で中部日本の様式と関東地方の様式が混在し長野県・新潟県との県境に位置する地勢からも交易や交流の中継地であったことが伺われる。1993年に今井地区東平遺跡から発掘された2つの黒色磨研注口土器(嬬恋郷土資料館所蔵、群馬県指定重要文化財)は成型後にへらなどを使用してその表面を滑らかに磨き上げ、酸化炎を用いた焼成技術によって炭素を吸着させて黒光りさせる技法が用いられている。これは大陸の影響を受けて九州から西日本を中心に広がった黒色磨研土器の様式を受け継いでいるものであり、縄文後期東日本の社会構成や技術文化の波及を考察する重要な資料とされる。
- 弥生時代
- 稲作に適さない寒冷な気候によるものか稲作に関連する弥生時代の遺構は嬬恋村では検出されていないが、弥生土器等の弥生文化の痕跡は縄文時代に引き続き出土しており、狩猟採取生活と共に畑作中心の農耕が営まれていたと推察される。なお干俣地区万座温泉の熊四郎洞窟遺跡において弥生土器や木炭が発見されており、標高1,800mの険阻な山岳地帯での定住が考え難いことからも狩猟や交易の為の峠越え等の一時利用が推察されると共に古代における温泉利用を伺わせる。

人口
![]() | |
| 嬬恋村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 嬬恋村の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 嬬恋村
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
嬬恋村(に相当する地域)の人口の推移 | |
| 総務省統計局 国勢調査より | |
行政
- 村長:熊川栄(くまがわ さかえ)(2007年5月1日就任)
政府所管法人
国立研究開発法人
- 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)管理本部(藤本・大わし管理部嬬恋農場事業場)[7]
- 農研機構種苗管理センター嬬恋農場
警察
- 長野原警察署
消防
- 吾妻広域消防本部 西部消防署
- 嬬恋分署(吾妻郡嬬恋村大前125-1)
経済
産業

嬬恋村の中心的な産業は農業とサービス業である。
農業ではキャベツを中心にした高原野菜の高冷地栽培が盛んであり、キャベツの村として有名である(生産・出荷されるキャベツの量は日本一を誇る)。近年では出荷量のみならず、その品質においても更なる向上を目指しJA嬬恋を中心に減農薬・減化学肥料栽培などに取り組んでいる。
一方、観光業を中心としたサービス業は雄大な景観や温泉などの自然環境と軽井沢・草津温泉・志賀高原の中間に位置する好立地条件に恵まれ、近年では就業者数においても農業を上回る形で推移している。
- サービス業 2,077(36.8%)
- 農林漁業 1,823(32.2%)
- 卸小売業 537(9.5%)
- 建設業 444(7.9%)
- 運輸・通信業 256(4.5%)
教育
嬬恋村には現在小学校2校、中学校1校、高等学校が1校ある。小学校と中学校は全て村立、高等学校は県立である。2012年4月1日に嬬恋村立東中学校と嬬恋村立西中学校を統合して嬬恋村立嬬恋中学校を新設、2013年4月1日に東小学校と鎌原小学校を統合して東部小学校を新設、2015年4月1日に西小学校と田代小学校と干俣小学校を統合して西部小学校を新設した。
小学校
- 嬬恋村立東小学校
- 嬬恋村立西小学校
中学校
高等学校
交通
バス
観光



- 浅間高原地区
- 万座温泉地区
- 鹿沢温泉地区
- 湯ノ丸高原地区
- 湯の丸レンゲツツジ群落(天然記念物)
- 高峰高原地区
- アサマ2000パーク(スキー場)
- バラギ高原地区
- パルコール嬬恋スキーリゾート(スキー場)
- 嬬恋バラギ温泉 湖畔の湯
- 無印良品カンパーニャ嬬恋(キャンプ場)
- 県立バラギ高原青少年野外活動センター(キャンプ場)
- 石樋(自然景観)
- その他嬬恋村
- 嬬恋村フィルムコミッション
出身有名人
脚注
- 農業情報 - 嬬恋村
- 嬬恋村紹介 - 嬬恋村
- 温泉 - 嬬恋村
- “気象庁”. 2024年2月10日閲覧。
- “田代 観測史上1~10位の値”. 気象庁. 2024年2月10日閲覧。
- 地すべり、火薬庫爆発で鉱山住宅が埋没『大阪毎日新聞』(昭和12年11月12日)『昭和ニュース辞典第6巻 昭和12年-昭和13年』p217 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- “農研機構について/組織概要”. 農研機構. 2020年2月3日閲覧。





