山下駅 (宮城県)

山下駅(やましたえき)は、宮城県亘理郡山元町つばめの杜1丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線である。

山下駅
東口(2022年4月)
やました
Yamashita
坂元 (4.9 km)
(4.2 km) 浜吉田
地図
宮城県亘理郡山元町つばめの杜1丁目[注釈 1]
北緯37度57分57.9秒 東経140度53分22秒
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 常磐線
キロ程 326.0 km(日暮里起点)
電報略号 ヤマ
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
514人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1949年昭和24年)5月10日[1]
備考 業務委託駅
西口(2022年4月)

歴史

当駅は1897年明治30年)11月10日の中村駅(現在の相馬駅) - 岩沼駅間開業に合わせて隣駅の坂元駅や吉田駅(現・浜吉田駅)などと共に開設される予定であったが、起工に際して日本鉄道山下村との間に対立が生じたため、開業の時点では山下村域に駅が開設されなかった。このため、早くも翌1898年(明治31年)には地元の有志により停車場開設運動が始められ、以後繰り返し請願が行われた[2]

この運動は第二次世界大戦により一時中断したものの、終戦後の1946年昭和21年)に請願が再開され、1948年(昭和23年)6月に着工が決定、11ヶ月ほど後の1949年(昭和24年)5月10日に開業に至った。

2011年平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)に伴う津波で浸水し、営業休止となった。内陸移設および高架化されて、2016年(平成28年)12月10日に営業を再開した。

年表

駅構造

岩沼駅管理の業務委託駅JR東日本東北総合サービス委託)。自動券売機、簡易Suica改札機がある。

構内は旧駅の2面3線から島式1面2線に縮小されているが、1番線を主本線とした一線スルー式とすることで折り返し設備は維持されており、基本的に1番線ホームを使用する。ホームは6両編成対応だが、特急列車どうしの交換は10両編成まで可能。上屋の柱は付近の橋梁のコンセプトと同様、いちご色とされた[16]

新駅舎は旧駅舎と山元町役場の中間地点(旧駅舎より西方へ約1km)に高架駅として設置された。新駅周辺は震災後に開発された新興住宅地で、災害公営住宅をはじめとする住宅のほか、学校・商業施設などの建設が進められており、駅西側にはロータリー・駐車場・駐輪場が整備されている。

のりば

番線路線方向行先
1・2 常磐線 下り 岩沼仙台方面
上り 相馬原ノ町方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 2番線は当駅始発の仙台方面行きの列車および対向列車と行き違う原ノ町方面の列車が使用する。
  • 夜間留置は行われていない。

東日本大震災発生前

旧駅舎は山元町役場のある山下部落から東方約2km、新駅舎から東方約1kmに位置する花釜部落にあった(山寺字頭無150番地、北緯37度58分2.6秒 東経140度54分2秒)。旧駅舎の東側を南北に走る県道38号線沿いにはイチゴ畑が広がっていたことから、この道は「ストロベリーライン」と呼ばれていた。

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅[1]、駅舎と2・3番ホームは跨線橋で連絡していた。

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震東日本大震災)に伴う津波により駅舎および線路等の施設が大きな被害を受けたため、線路は撤去され、駅舎は板が打ち付けられて立入り出来ない状態となっていた。2013年1月15日より駅舎の解体がはじまり、同年3月時点では既に駅舎は撤去されていた[17]。2017年3月時点では、ホームの一部の解体が行われている。なお、トイレは現在も使用することができる。

東日本大震災にともなう代行バスは新駅開業前日の2016年12月9日まで運転され、バス停は駅から西へ約2km離れた山元町役場前に設置されていた。代行バスではSuicaは定期券のみ使用できた[18]

旧駅南側には東日本大震災の慰霊碑と駐車場が設置された[19]。また、旧線路跡を利用した町道「頭無(かしらなし)西牛橋線」が2022年に完成した際に、駅跡付近に駅名標(予備として保管されていたもの)が設置されている[20]

のりば

番線路線方向行先
1・2 常磐線 下り 岩沼仙台方面
3 上り 原ノ町いわき方面
  • 2番線は当駅始発が使用した。

利用状況

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は514人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均乗車人員 出典
2000年(平成12年) 1,164 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 1,118 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 1,070 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 1,037 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 1,010 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 986 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 964 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 936 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 932 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 882 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 851 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 休止(バス代行)  
2012年(平成24年) 215 [利用客数 13]
2013年(平成25年) 245 [利用客数 14]
2014年(平成26年) 255 [利用客数 15]
2015年(平成27年) 263 [利用客数 16]
2016年(平成28年) 367 [利用客数 17]
2017年(平成29年) 585 [利用客数 18]
2018年(平成30年) 598 [利用客数 19]
2019年(令和元年) 598 [利用客数 20]
2020年(令和02年) 471 [利用客数 21]
2021年(令和03年) 492 [利用客数 22]
2022年(令和04年) 514 [利用客数 1]

駅周辺

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
常磐線
坂元駅 - 山下駅 - 浜吉田駅

脚注

注釈

  1. JR東日本・山下駅情報より

出典

  1. 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、22頁。
  2. 花冷え対策?駅前の像に謎の「心遣い」」『河北新報』河北新報社、2015年4月23日。オリジナルの2015年5月18日時点におけるアーカイブ。
  3. 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、437頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
  4. 交通公社の時刻表 1988年3月号 復刻版
  5. 2003年10月26日(日)仙台エリアSuica(スイカ)デビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2003年8月21日。 オリジナルの2020年5月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200526144246/https://www.jreast.co.jp/press/2003_1/20030806.pdf2020年5月26日閲覧
  6. Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。 オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200524150337/https://www.jreast.co.jp/press/2008/20081218.pdf2020年5月25日閲覧
  7. 石井敦「止まらぬ人口流出、駅舎がなくなった(震災取材ブログ) @宮城・山元」『日本経済新聞』、2013年5月6日。2022年2月10日閲覧。
  8. 常磐線の復旧について”. 東日本旅客鉄道仙台支社 (2012年3月5日). 2013年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月7日閲覧。
  9. 代行バス時刻表(2013年3月15日まで) - ウェイバックマシン(2012年8月21日アーカイブ分)
  10. 代行バス時刻表(2013年3月16日以降) - ウェイバックマシン(2013年5月12日アーカイブ分)
  11. 山元都市計画都市高速鉄道の決定 (PDF) - 山元町
  12. 宮城県総合交通プラン(平成25年度〜平成29年度)取組・事業一覧表 - ウェイバックマシン(2014年11月29日アーカイブ分) - 宮城県
  13. 常磐線相馬浜吉田間の運転再開日の決定について (PDF). 東日本旅客鉄道仙台支社 (2016年7月28日). 2016年7月28日閲覧。
  14. 常磐線相馬浜吉田間運転再開に伴う営業キロの変更及び運賃の適用等について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社・水戸支社、2016年10月12日。 オリジナルの2016年10月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20161012154405/https://jr-sendai.com/upload-images/2016/10/20161012.pdf2016年10月12日閲覧
  15. 駅の情報(山下駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月28日閲覧。
  16. JR東日本 常磐復興工事区 (2016年6月). 常磐線 駒ヶ嶺・浜吉田間鉄道復旧工事情報「つなげよう、常磐線!」第12号 (PDF). 山元町. 2016年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月15日閲覧。
  17. 石井敦「止まらぬ人口流出、駅舎がなくなった(震災取材ブログ)@宮城・山元」『日本経済新聞』、2013年5月6日。2022年2月10日閲覧。
  18. 代行バスのご案内 - ウェイバックマシン(2012年4月2日アーカイブ分) - JR東日本仙台支社
  19. 慰霊碑建立地を山下駅跡地に選定」『河北新報』、2016年12月11日。オリジナルの2016年12月20日時点におけるアーカイブ。
  20. “JR常磐線跡に復興道路 宮城・山元、内陸に移設の旧山下駅ホーム再現”. 河北新報. (2022年8月11日). https://web.archive.org/web/20230714131354/https://nordot.app/930355929838239744?c=598039864057267297 2023年7月14日閲覧。

利用状況

  1. 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
  2. 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  3. 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  4. 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  5. 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  6. 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  7. 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  8. 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  9. 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  10. 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  11. 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  12. 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  13. 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  14. 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  15. 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  16. 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  17. 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
  18. 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
  19. 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
  20. 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
  21. 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月24日閲覧。
  22. 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。

関連項目

外部リンク

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