熱帯果樹
熱帯果樹(ねったいかじゅ)とは、熱帯植物の中で南北回帰線に挟まれた低緯度地域(熱帯および亜熱帯)を原産とする果樹を指す。また、その果実をトロピカルフルーツ(若しくはトロピカル・フルーツ)と呼ぶ。原産地でしか採取や栽培がされず世界に知られていなかった種が多かったが、近年の資源開発にともなって原産地以外でも紹介されるようになった。しかし、地域の固有種や大量生産できないなど希少性の高い種類もある。地域によって様々な名称で呼ばれている。一部は品種改良され、柑橘類のライム、グレープフルーツなど温帯での栽培が一般化した種類があるが、これらは熱帯果樹としては扱われない。


概要
特徴
年間の平均気温が高い地域の植生で結実する常緑樹もしくは草本で、多くは多年生植物だが、乾期や一時的な低温時に落葉するものもある。このような一時的な環境変化が結実を促すが、温帯のように数ヶ月におよぶ低温期がある地域では自生や栽培が困難とされる。特に冷温で湿潤な天候(降霜、降雪など)に非常に弱い。
利用と栽培
産地
古くから世界中の熱帯地域で貴重な食料として利用されてきた。生食の他、野菜の様に調理したり、ジュース、果実酒、醸造酒、蒸留酒、乾果、ジャムなどとして加工して食用とする。
加工や保存技術が進むにつれ、シャーベット、アイスクリーム、ゼリー、ソース、チャツネ、サプリメントなどさまざまな食品に利用されている。パパイアやパイナップル等は酵素を含み、糖分、脂肪、各種ビタミン、中には薬用成分が豊富なものがある。ただし、アセロラは日持ちしないことで知られ、生果が生産地外に輸送されることは稀である。
大量消費作物として
かつては熱帯地域のほぼ全域が先進諸国の植民地となり、本国へ輸出するための大規模なプランテーションが導入された。現在でもその影響が残り、搾取的と批判を受けることのある経営栽培が行われている。カカオ、バナナ、ココナッツなどが代表的。
近年は先進国の降霜しない温帯地域でも品種改良などによって、例えばアメリカ・カリフォルニア州、オーストラリア南東部、地中海沿岸などの地域で庭木や垣根、商業栽培用として広く活用されている。
一方で、ストロベリーグアバやパッションフルーツなどはその繁殖力が一部で問題になっており、中には温帯の商業栽培植物への病害虫を媒介してしまうケースがあり問題化している。
今後は地球温暖化の影響もあり、より緯度の高い温帯地域への自生や栽培が広がると予想されている。
主な熱帯果樹
アオイ科
アカテツ科
ウリ科
ウルシ科オトギリソウ科
カキノキ科カタバミ科
カンラン科
キョウチクトウ科
キントラノオ科キンバイザサ科* クルクリゴ en:Curculigo クスノキ科
クワ科
コミカンソウ科
サトイモ科サボテン科
シクンシ科
センダン科トケイソウ科
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ナス科
パイナップル科バショウ科バターナット科パパイア科
バンレイシ科
フトモモ科
マメ科ミカン科
ムクロジ科
ヤシ科ヤナギ科 |



