テストール
カルカースの父
このテストールは、予言者イドモーンあるいはアポローンの子で[1]、カルカース[2][3][4]、レウキッペー[4]、テオノエーの父[4][5]。父と同じく予言者であったとされる[4]。息子カルカースもまた予言者となり、トロイア戦争でギリシア軍を導いた。
ヒュギーヌスによると娘テオノエーは海賊にさらわれ、カーリア王イーカロスに妾として買われた。テストールは娘を探すため航海に出たものの、船が難破し、何とかたどり着いたカーリアで奴隷の身分に堕ちた。1人残されたレウキッペーはデルポイの神託に伺いを立てた。するとアポローンの神官として諸国をめぐるよう命じられたため、髪を剃って男装し、諸国を回る過程でカーリアに赴いた。するとテオノメーは姉妹と気づかずにレウキッペーに恋をしたが、レウキッペーもまた相手が姉妹であることに気づかずに女であることを理由に拒んだ。怒ったテオノメーはレウキッペーを一室に幽閉し、老いた奴隷に剣を渡してレウキッペーを殺すよう命じた。しかしその奴隷は実は父テストールであり、自分の素性と奴隷になったいきさつを話し、今度を殺人の罪を犯さなければならなくなったと嘆いた。その言葉でレウキッペーは父と気づき、テオノメーもまた父と気づいた。このように認知がなされるとテストールはカーリア王によって故郷に送り届けられた[4]。
系図
エーノプスの子
このテストールは、エーノプスと[6]サトニオエイス川のニュムペーの子で、サトニオスと兄弟[7]。トロイア戦争で戦ったが、ギリシア軍の窮状を見かねてアキレウスの鎧をまとって出陣したパトロクロスによって討たれた[6]。
脚注
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.160a。
- 『イーリアス』1巻68行。
- ヒュギーヌス、128話。
- ヒュギーヌス、190話。
- ヒュギーヌス、256話。
- 『イーリアス』16巻401行。
- 『イーリアス』14巻444行。
- スミュルナのクイントゥス、3巻229行。
- 『イーリアス』12巻394行。
参考文献
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