上北山村
上北山村(かみきたやまむら)は、奈良県の南東部にある村。吉野郡に属する。奈良県内の自治体では最も人口密度が小さい。また、県内で2番目に面積が広い村でもある。
| かみきたやまむら 上北山村 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
![]() 大蛇嵓 | |||||
| |||||
| 国 |
| ||||
| 地方 | 近畿地方 | ||||
| 都道府県 | 奈良県 | ||||
| 郡 | 吉野郡 | ||||
| 市町村コード | 29451-9 | ||||
| 法人番号 | 4000020294519 | ||||
| 面積 |
274.22km2 | ||||
| 総人口 |
391人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
| 人口密度 | 1.43人/km2 | ||||
| 隣接自治体 |
五條市、吉野郡下北山村、十津川村、川上村、天川村 三重県:熊野市、尾鷲市、北牟婁郡紀北町、多気郡大台町 | ||||
| 村の木 | ケヤキ | ||||
| 村の花 | ヤマユリ | ||||
| 村の鳥 | ホトトギス | ||||
| 上北山村役場 | |||||
| 村長 | 山室潔 | ||||
| 所在地 |
〒639-3701 奈良県吉野郡上北山村河合330 北緯34度08分03秒 東経136度00分00秒 ![]() 上北山村役場 | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
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■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||||
| ウィキプロジェクト | |||||
地理

上北山村の主集落・河合。その名の通り、北から流れてきた北山川(奥の流れ)と北東から流れてきた小橡川(手前の流れ)の合流地点にできた集落である。

大蛇嵓と大台ヶ原周辺の地形
吉野郡南部の山間部に位置する。西に大峰山脈の稜線、東に台高山脈・大台ヶ原を見ることができる、自然の豊かな山村である。北の和佐又山には県内で二つあるスキー場の一つ、和佐又山スキー場がある。 狭隘な道路が多く、国道169号以外による村へのアクセスは容易ではない。
村の面積のうち97%を森林が占める。昭和30年代までは林業が盛んで、現在は観光が主力産業である[1](「#産業」参照)。
水太谷(みずふとだに)流域に、無双胴(むそうどう)、底なしの井戸などの鍾乳洞がある[2]。
気候
- 気温 - 最高39.3℃(2020年(令和2年)8月17日)[3]、最低−9.3℃(1981年(昭和56年)2月28日)
- 最大日降水量 - 661.0ミリ(2011年(平成23年)9月3日)[3]
- 最大瞬間風速 - 28.3 メートル(2018年(平成29年)9月4日)[3]
| 上北山(標高334m)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 17.6 (63.7) |
21.9 (71.4) |
26.3 (79.3) |
31.1 (88) |
34.2 (93.6) |
37.0 (98.6) |
38.3 (100.9) |
39.3 (102.7) |
37.1 (98.8) |
29.7 (85.5) |
24.2 (75.6) |
21.6 (70.9) |
39.3 (102.7) |
| 平均最高気温 °C (°F) | 8.1 (46.6) |
9.6 (49.3) |
13.6 (56.5) |
19.2 (66.6) |
23.6 (74.5) |
25.9 (78.6) |
30.0 (86) |
31.1 (88) |
27.0 (80.6) |
21.4 (70.5) |
15.8 (60.4) |
10.2 (50.4) |
19.6 (67.3) |
| 日平均気温 °C (°F) | 2.9 (37.2) |
3.7 (38.7) |
7.1 (44.8) |
12.0 (53.6) |
16.6 (61.9) |
20.1 (68.2) |
23.9 (75) |
24.6 (76.3) |
21.2 (70.2) |
15.5 (59.9) |
9.9 (49.8) |
4.8 (40.6) |
13.5 (56.3) |
| 平均最低気温 °C (°F) | −0.9 (30.4) |
−0.7 (30.7) |
1.8 (35.2) |
6.2 (43.2) |
11.1 (52) |
15.9 (60.6) |
20.0 (68) |
20.6 (69.1) |
17.4 (63.3) |
11.5 (52.7) |
5.5 (41.9) |
0.8 (33.4) |
9.1 (48.4) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −7.9 (17.8) |
−9.3 (15.3) |
−5.5 (22.1) |
−3.8 (25.2) |
0.9 (33.6) |
5.3 (41.5) |
12.8 (55) |
10.9 (51.6) |
6.8 (44.2) |
0.0 (32) |
−2.9 (26.8) |
−6.1 (21) |
−9.3 (15.3) |
| 降水量 mm (inch) | 80.7 (3.177) |
104.4 (4.11) |
164.2 (6.465) |
175.2 (6.898) |
223.4 (8.795) |
316.1 (12.445) |
397.1 (15.634) |
450.5 (17.736) |
499.7 (19.673) |
277.1 (10.909) |
119.9 (4.72) |
87.7 (3.453) |
2,909.3 (114.539) |
| 平均月間日照時間 | 131.0 | 131.1 | 163.0 | 183.7 | 188.9 | 132.0 | 156.7 | 178.5 | 133.7 | 136.3 | 134.8 | 134.9 | 1,807.6 |
| 出典1:気象庁(平均値:1991年-2020年)[4] | |||||||||||||
| 出典2:気象庁(極値:1976年-現在)[3] | |||||||||||||
歴史

瀧川寺(小橡)

北山宮(小橡)

八坂神社(河合)

林泉寺(白川)
室町時代には、後南朝が拠点とし、北山宮は長禄の変で殺害された源尊秀を祀る[5]。
- 町村制実施以前 - 西野村、小瀬村、橡本村、川合村、白川村の5村で「北山郷上組」を称する。
- 1875年(明治8年)12月 - 小瀬村・橡本村が合併して小橡(ことち)村となる。
- 1882年(明治15年)2月 - 西野村が西原村に、川合村が河合村にそれぞれ改称。
- 1889年(明治22年)
- 1890年(明治23年) - 小学校令発布に伴い村立尋常小学校として五校(西原、小橡、河合、白川、東ノ川)開校。
- 1936年(昭和11年)2月 - 吉野熊野国立公園指定(大台ヶ原、大峯の諸峯)。
- 1937年(昭和12年)9月 - 第1次室戸台風で被害を受ける[6]。
- 1948年(昭和23年) - 上北山診療所開設。
- 1955年(昭和30年)5月 - 高松宮来村。
- 1957年(昭和32年) - 坂本ダム工事着工。
- 1959年(昭和34年)9月 - 伊勢湾台風。
- 1961年(昭和36年)
- 1962年(昭和37年)5月 - 坂本ダム第1貯水開始。
- 1963年(昭和38年)8月 - 小橡地区内で初めての有線放送開始。
- 1969年(昭和44年)7月 - 水没記念碑を母校に(東の川青年団)。
- 1973年(昭和48年)7月 - 役場庁舎、振興センター落成。
- 1984年(昭和59年)10月 - 第39回国民体育大会(山岳競技)開催。
- 1990年(平成2年)4月 - 奈良県生駒市と友好都市提携。
- 1996年(平成8年)5月 - 和佐又山にて奈良県植樹祭開催。
村域の変遷
| 明治7年 | 明治8年 | 明治12年 | 明治14年 | 明治15年 | 明治17年 | 明治22年 | 現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 奈良県 | 堺県 | 大阪府 | 奈良県 | ||||
| 吉野郡 | |||||||
| 西野村 | 西原村 | 上北山村 | |||||
| 小瀬村 | 小橡村 | ||||||
| 橡本村 | |||||||
| 川合村 | 河合村 | ||||||
| 白川村 | |||||||
経済
地域
人口
![]() | |
| 上北山村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 上北山村の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 上北山村
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
上北山村(に相当する地域)の人口の推移 | |
| 総務省統計局 国勢調査より | |

- 人口増加率(2016年→2019年):-11.82 %
- 年少人口比率:2.40 %(2019年)
- 生産年齢人口比率:47.00 %(2019年)
- 老年人口比率:50.40 %(2019年)
- 後期高齢者比率:31.40 %(2019年)
- 第一次産業比率:9.4 %(2019年)
- 第二次産業比率:21.5 %(2019年)
- 第三次産業比率:67.6 %(2019年)
- 外国人人口:1人(2019年)
- 平均年齢:59.8歳(2019年)
- 可住地人口密度:60.5人km2
- 2015年の国勢調査では、人口密度は1.86人/km2と全国で福島県檜枝岐村に次いで2番目に低い。人口増加率(減少率)は-25.3 %で、東日本大震災で被災地となった自治体を除くと全国で最も小さい。
- 2024年、民間の有識者らで作る人口戦略会議は、上北山村における2020年から30年間の女性人口減少率を予想。20歳から39歳の女性が76.5%減少するとし、将来的に消滅する可能性が高い「消滅可能性自治体」であることを示した[9]。
生活

上北山診療所(河合)
交通
バス
- 奈良交通 - 近鉄吉野線福神駅および大淀バスセンターを拠点として、大淀町・吉野町・川上村・上北山村・下北山村の5町村を結ぶ南部地域連携コミュニティバス(R169ゆうゆうバス)を受託運行している。ただし1日1往復のみの運行で、平日と土日祝日では運行時刻が大きく異なり[10]、日帰りでの往復利用は平日は上北山村内から大淀町・吉野町方面へのみ、土日祝日は逆に大淀町・吉野町から上北山村へのみ可能。年末年始は運休。
- 上北山村コミュニティバス - 村内の河合地区、渡瀬地区、小橡地区、白川地区、西原地区発着の路線があり、各地区と村中心部の役場・診療所・商店等を結ぶ。いずれも料金は無料で平日のみ運行。また村内各地区とやまゆり学園を結ぶスクールバスが運行されており一般客の利用も可能となっている。
道路
国道169号を除くほとんどの道路が狭隘である。隣接する自治体の中で、比較的容易にアクセスできるのは下北山村、川上村のみである。五條市、十津川村、三重県大台町、紀北町、熊野市へは境界を通過する自動車道路がないためアクセスが難しい。尾鷲市とは林道および国道425号で結ばれているが、いずれも狭隘で、特に後者は"酷道"と呼ばれるほど道路状況が悪い。落石や崩落などの自然災害も多く、安全を考えると下北山村、熊野市へ南下したあと国道42号で迂回するのが無難である。天川村へは唯一のアクセス道路である国道309号(行者還トンネル経由)が冬季(12月から4月頃)通行止めとなるため、国道169号を北上して吉野方面へ大きく迂回しなければならない(それ以外の時期でも行者還トンネル付近を中心に狭隘区間が多いため通行には注意が必要である)。
主要地方道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

大台ヶ原大蛇嵓からの風景
- 吉野熊野国立公園
- 大台ケ原
- 坂本ダム
- 道の駅吉野路 上北山
- 大峰山
- 大峯奥駈道 - 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。
- ナメゴ谷 - 大峰山脈行者還岳の東側にある谷で、国道309号から眺望できる。杉やヒノキの人工林のうち、尾根に残された広葉樹林(ミズナラ、ブナ、山桜など)が浮き上がって見え、観光名所として近年有名になった[1]。
- シシンラン群落 - 国の天然記念物
祭事・催事
脚注
- 『読売新聞』よみほっと(日曜別刷り)2020年6月10日1-2面【ニッポン探景】ナメゴ谷(奈良県上北山村)人工林に緑の「昇龍」
- 大和大峰研究グループ『大峰山・大台ヶ原山 -自然のおいたちと人々のいとなみ-』築地書館、2009年、93頁。ISBN 978-4-8067-1389-0。
- “上北山 観測史上1~10位の値”. 気象庁. 2020年8月18日閲覧。
- “上北山 年・月ごとの平年値”. 気象庁. 2024年3月16日閲覧。
- 観光情報 寺社めぐり 上北山村(2020年7月18日閲覧)
- 要出典とした部分については上北山村公式サイトの歴史年表にて確認。ただし室戸台風は1934年(昭和9年)の台風なので1937年(昭和12年)に発生した別の台風か、あるいは年代の間違いであるのか不明。
- 選挙区と定数 奈良県選挙管理委員会
- 新装「フォレストかみきた」5年ぶりに再開 客室、浴場に木のぬくもり 上北山『毎日新聞』朝刊2020年6月2日(奈良県版)2020年7月18日閲覧
- “「消滅可能性自治体」の一覧 近畿・中国・四国・九州の地域”. 毎日新聞 (2024年4月24日). 2024年4月27日閲覧。
- 上北山村 奈良交通バス時刻表 (PDF) (2015年2月25日閲覧)
- 島田錦蔵『流筏林業盛衰史 : 吉野北山林業の技術と経済』p25,26 1974年10月15日 林業経済研究所 全国書誌番号:70000450
- “歴史の情報蔵 四日市製紙が構想―紀北の発電計画”. 三重県県史編さん班 (2008年). 2021年8月10日閲覧。
参考文献
- 週刊東洋経済 「都市データパック 2020年版」 東洋経済新報社、2020年。
関連項目
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