全国高等学校野球選手権山形大会

全国高等学校野球選手権山形大会(ぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんやまがたたいかい)は、山形県で開催されている全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)の地方大会。

全国高等学校野球選手権山形大会
山形県野球場
競技 野球
大会形式 トーナメント
主催 山形県高等学校野球連盟
朝日新聞社
会場 山形県野球場
天童市スポーツセンター野球場
米沢市営野球場
新庄市民球場
鶴岡市小真木原野球場
酒田市営光ヶ丘野球場
開催期間 7月
参加数 42校
前回優勝 日大山形(2023年)
公式サイト
山形県高等学校野球連盟

概要

山形県はかつて高校野球の世界において、全国下位が定位置の地域と称されてきた。それを象徴する出来事として、1985年・第67回大会が挙げられる。この年の代表・東海大山形は、初戦(2回戦)で優勝したPL学園(大阪)に、甲子園大会(春・夏共に)において史上唯一の毎回得点を許すなど、結果スコアは「7-29」という歴史的な大敗を喫した。

2次予選が存在した時代、県勢の2次予選初制覇・初の本大会出場は1936年・22回大会の山形東だったが、甲子園での勝利は遠く、さらに1959年(41回)から72年(54回)の2次予選(西奥羽大会)ではすでに全国での実績豊富な秋田代表に12連敗、甲子園(全国大会)は5年に一度しかたどり着けない(当時は西暦3と8の年・記念大会だけが2次予選なし・全国大会全都道府県参加だった)夢のまた夢の場所という、不遇の時代を過ごしてきた。しかし1973年・55回大会で日大山形が鹿児島実を2-1で下し、県勢全国大会14回目の挑戦で悲願の初勝利を挙げた。これは正式な2次予選廃止、47都道府県・49代表制導入元年となる1979年・61回大会で比叡山高校が初勝利を挙げる滋賀代表に次ぐ49代表中2番目に遅い記録である。

以来、山形県の高校野球は日大山形・東海大山形という大手私大系列校2校と1990年代後半から2000年代に成長した庄内勢、酒田南・鶴岡東を軸に展開し、徐々に全国上位をうかがうチームも送り出すようになった。このため公立の代表校が出るケースは少ないが2010年・92回大会ではこの年のセンバツに21世紀枠で出場の山形中央が初出場(センバツ21世紀枠の春夏連続出場は2001年の宜野座以来2回目で以降達成校は現れていない)、4年後には初勝利も挙げた。

2006年・第88回大会では日大山形が3回戦で、今治西(愛媛)戦で延長13回の末11x-10で逆転サヨナラ勝ちを収め、山形県勢としても夏の甲子園で初のベスト8進出を果たした。準々決勝では優勝した早稲田実(西東京)に2-5で敗れ、山形県代表の準決勝進出はならなかった。

それから7年後の2013年・第95回大会では同じく日大山形が、日大三・作新学院・明徳義塾と過去の優勝校を次々と破り、山形県代表としては初めて、かつ全代表の中では48番目のベスト4進出を果たした(これにより夏の選手権全国大会で準々決勝進出が最高成績の地域は富山のみとなった。ただし富山勢はセンバツでは準決勝進出の経験がある)。しかし、準決勝では優勝した前橋育英(群馬)に1-4で敗れ、山形県代表の決勝進出はならなかった。

47都道府県・49代表制になった1978年・第60回大会から2019年・101回大会までの42年間、山形代表が初戦を勝ち上がったのは13回、勝ち上がり率.309である。また、2016年時点で夏の甲子園大会で山形代表の通算成績は23勝56敗・勝率.291で、47都道府県・49代表中最下位だった。

使用球場

大会結果

年度(大会)校数優勝校決勝スコア準優勝校備考全国大会
東北大会
1946年(第28回大会)15山形中8 - 4山形工2回戦敗退
1947年(第29回大会)16仙台二中(宮城)7 - 2福島商(福島)-
1948年(第30回大会)17石巻(宮城)4 - 1福島商(福島)-
1949年(第31回大会)17東北(宮城)4 - 3山形二-
1950年(第32回大会)22仙台一(宮城)2 - 1気仙沼(宮城)-
1951年(第33回大会)20福島商(福島)4 - 1安積(福島)-
1952年(第34回大会)21山形南2 - 1気仙沼(宮城)1回戦敗退
1953年(第35回大会)22白石(宮城)4 - 0米沢西-
1954年(第36回大会)24福島商(福島)6 - 3鶴岡工-
1955年(第37回大会)27新庄北6 - 5仙台一(宮城)1回戦敗退
1956年(第38回大会)25仙台二(宮城)3 - 1磐城(福島)-
1957年(第39回大会)26山形南4 - 3山形商1回戦敗退
1958年(第40回大会)24山形南8 - 0山形東1県1校2回戦敗退
西奥羽大会
1959年(第41回大会)28新庄北4 - 1金足農(秋田)1回戦敗退
1960年(第42回大会)28秋田商(秋田)6 - 0金足農(秋田)-
1961年(第43回大会)28秋田商(秋田)2 - 1秋田(秋田)-
1962年(第44回大会)33山形商3 - 2大曲農(秋田)1回戦敗退
1963年(第45回大会)35日大山形8 - 2山形商1県1校2回戦敗退
1964年(第46回大会)38秋田工(秋田)3 - 2能代(秋田)-
1965年(第47回大会)39秋田(秋田)4 - 2秋田商(秋田)-
1966年(第48回大会)41秋田(秋田)2 - 1秋田工(秋田)-
1967年(第49回大会)42本荘(秋田)2 - 1秋田商(秋田)-
1968年(第50回大会)43日大山形17 - 0山形東1県1校2回戦敗退
1969年(第51回大会)46横手(秋田)7 - 0秋田商(秋田)-
1970年(第52回大会)47秋田商(秋田)4 - 2山形東-
1971年(第53回大会)47秋田市立(秋田)9 - 1金足農(秋田)-
1972年(第54回大会)48秋田市立(秋田)5 - 3酒田商-
1973年(第55回大会)48日大山形4 - 0鶴岡商1県1校2回戦敗退
東北大会
1974年(第56回大会)51山形南4 - 1山形東2回戦敗退
1975年(第57回大会)52仙台育英(宮城)4 - 1日大山形-
山形大会
1976年(第58回大会)51日大山形2 - 1山形電波工2回戦敗退
1977年(第59回大会)52酒田工2 - 0山形南2回戦敗退
1978年(第60回大会)52鶴商学園3 - 1米沢商2回戦敗退
1979年(第61回大会)52日大山形14 - 1米沢工3回戦敗退
1980年(第62回大会)52山形南11 - 2寒河江1回戦敗退
1981年(第63回大会)52鶴商学園11 - 1酒田東1回戦敗退
1982年(第64回大会)52東海大山形5 - 4日大山形1回戦敗退
1983年(第65回大会)52日大山形9 - 2東海大山形1回戦敗退
1984年(第66回大会)55日大山形9 - 0米沢中央2回戦敗退
1985年(第67回大会)56東海大山形7x - 6日大山形2回戦敗退
1986年(第68回大会)57東海大山形8 - 3日大山形2回戦敗退
1987年(第69回大会)56東海大山形5 - 4羽黒工3回戦敗退
1988年(第70回大会)55日大山形14 - 2米沢中央1回戦敗退
1989年(第71回大会)55東海大山形10 - 3米沢中央1回戦敗退
1990年(第72回大会)56日大山形10 - 1東海大山形1回戦敗退
1991年(第73回大会)56米沢工4 - 1鶴商学園1回戦敗退
1992年(第74回大会)56日大山形7 - 6米沢中央3回戦敗退
1993年(第75回大会)56日大山形20 - 1山形中央3回戦敗退
1994年(第76回大会)55鶴岡工6 - 3山形商2回戦敗退
1995年(第77回大会)55東海大山形4 - 2日大山形3回戦敗退
1996年(第78回大会)55日大山形7 - 2羽黒1回戦敗退
1997年(第79回大会)55酒田南5x - 4東海大山形延長11回2回戦敗退
1998年(第80回大会)54日大山形8 - 2酒田南1回戦敗退
1999年(第81回大会)54酒田南8 - 0上山明新館1回戦敗退
2000年(第82回大会)57酒田南9 - 5東海大山形2回戦敗退
2001年(第83回大会)56酒田南8 - 4日大山形2回戦敗退
2002年(第84回大会)56酒田南7 - 3羽黒1回戦敗退
2003年(第85回大会)55羽黒7 - 2酒田南1回戦敗退
2004年(第86回大会)55酒田南6 - 2東海大山形3回戦敗退
2005年(第87回大会)55酒田南8 - 5羽黒延長10回3回戦敗退
2006年(第88回大会)56日大山形8 - 2東海大山形準々決勝敗退
2007年(第89回大会)55日大山形6 - 4羽黒1回戦敗退
2008年(第90回大会)56酒田南6 - 2羽黒1回戦敗退
2009年(第91回大会)56酒田南17 - 0新庄東1回戦敗退
2010年(第92回大会)55山形中央4 - 3鶴岡東延長12回2回戦敗退
2011年(第93回大会)54鶴岡東3 - 2山形中央2回戦敗退
2012年(第94回大会)54酒田南6 - 5日大山形2回戦敗退
2013年(第95回大会)52日大山形7 - 3米沢中央準決勝敗退
2014年(第96回大会)49山形中央5 - 2酒田南2回戦敗退
2015年(第97回大会)49鶴岡東13 - 2羽黒3回戦敗退
2016年(第98回大会)49鶴岡東10 - 8山形中央延長11回1回戦敗退
2017年(第99回大会)49日大山形16 - 3山形中央1回戦敗退
2018年(第100回大会)48羽黒5x - 4鶴岡東延長11回1回戦敗退
2019年(第101回大会)48鶴岡東11 - 7山形中央3回戦敗退
2020年(独自大会)45鶴岡東9 - 4東海大山形(中止)
2021年(第103回大会)44日大山形9 - 7東海大山形3回戦敗退
2022年(第104回大会)43鶴岡東3 - 2山形中央2回戦敗退
2023年(第105回大会)42日大山形6 - 4山形中央1回戦敗退
  • 参加校数は日本高野連の発表形式に基づき、連合チームを1校としてカウント

選手権大会成績

放送体制

テレビ

  • 山形テレビ(YTS、準決勝・決勝)
  • NHK山形放送局(決勝、2019年までは準決勝以降)
  • NCV(東南置賜9校の試合を放送、米沢市営野球場の試合は生放送)。「バーチャル高校野球」では中継映像が配信されるが、実況はなく場内音声のみ。

ラジオ

  • 山形放送(YBC、決勝、2019年までは準決勝以降)
  • NHK山形放送局(準決勝・決勝、2018年まで・2023年は準々決勝以降、2019年・2022年は準決勝以降、2021年は決勝)
  • エフエムNCV おきたまGO!(コミュニティFM局、テレビの音声を同時生放送)

2021年の決勝戦はNHK・YTS両局とも東京オリンピックの中継を行うため、NHKはサブチャンネルで中継。YTSは「バーチャル高校野球」で配信し、地上波は7月26日に録画中継する。

関連項目

外部リンク

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