円盤投

円盤投(えんばんなげ)は、陸上競技投擲競技に属する種目で、円盤を遠くに投げる能力を競う競技である。

ミュロン作「円盤投」(2世紀頃の縮小複製、グリュプトテーク

陸上競技における正しい表記は円盤投であるが、学校教育や新聞記事など陸上競技関係者以外が多く関わる場面では円盤投げと表記されることもある。

起源

古代ギリシャの陶器に描かれた、円盤投げをする若い男(紀元前510年~500年、ルーブル美術館蔵)

やり投と同じく、古代オリンピックから種目だったとされる。また、もう一つの起源としてネアンデルタール人ムスティエ文化の中でも円盤型の石が使用されていたことが確認されている。

ルール

2.5メートルの円形の場所(サークル)から投げ、水平面34.92度の角度のライン内に入ったものだけが有効試技(良し)となり、ラインに触れる、またはサークル外(サークルの1.25mにあるライン前)に出る、もしくはラインの後ろからであっても投げた勢いを殺せずそのままサークルから出てしまうと無効試技(ファール)となる。 また、円盤投では落ちた地点にペグ(地面に突き刺し、選手・審判にどこに落ちたかをわからせる道具。数字が書かれている。)を使うこともある(特に高校・中学校の大会で多い)。

重さ

  • 一般男子:2キログラム
  • 一般女子:1キログラム
  • 高校男子:1.75キログラム(旧1.5キログラム)
  • 高校女子:1キログラム
  • 世界ジュニア規格男子:1.75キログラム
  • 中学男子:1.5キログラム(2012年度から1.5キログラムに変更された。それ以前は1キログラムで試技されていた。)
  • 中学女子:1キログラム

男子・記録

記録距離名前所属日付大会名
世界74m35ミコラス・アレクナ リトアニア2024年4月14日 
アジア69m32エサン・ハダディイランの旗 イラン2008年6月3日 
日本62m59堤雄司ALSOK群馬2020年3月27日国士舘大学競技会
学生60m69幸長慎一四国大学院(M2)2021年5月29日徳島県チャレンジ記録会
Jr日本(1.75kg)58m80安藤夢東海大学(2)2016年6月6日アジアジュニア
Jr日本(2.00kg)54m92安藤夢東海大学(2)2016年5月4日東海大競技会 
高校(1.5kg)61m53堤雄司北海道札幌拓北高等学校(3)2007年6月22日北海道高校総体 
高校(1.75kg)58m38山下航生岐阜市立岐阜商業高等学校(3)2018年10月20日U20日本選手権
中学(1.0kg)69m08石山歩福崎町立福崎東中学校(3)2011年7月21日中播地区中学総体
中学(1.5kg)51m23幸長慎一姫路市立東中学校(3)2012年10月27日ジュニアオリンピック

女子・記録

記録距離名前所属日付大会名
世界76m80ガブリエレ・ラインシュ東ドイツの旗 東ドイツ1988年7月9日 
アジア71m68肖艶玲中華人民共和国の旗 中国1992年3月14日
日本59m03郡菜々佳九州共立大学(3)2019年3月23日九州共立大学競技会
学生59m03郡菜々佳九州共立大学(3)2019年3月23日九州共立大学競技会
Jr日本55m53齋藤真希東京女子体育大学(2)2020年10月25日北九州カーニバル
高校54m00齋藤真希山形県立鶴岡工業高等学校(3)2019年3月29日東海大種目別競技会
中学44m57齋藤真希庄内町立余目中学校(3)2015年10月10日酒田市秋季記録会

男子・世界歴代10傑

距離名前所属日付
174m35ミコラス・アレクナ リトアニア2024年4月14日
274m08ユルゲン・シュルト東ドイツの旗 東ドイツ1986年6月6日
373m88ウィルギリウス・アレクナ リトアニア2000年8月3日
473m38ゲルド・カンテル エストニア2006年9月4日
571m86ユーリ・ドゥムチェフソビエト連邦の旗 ソビエト連邦1983年5月29日
ダニエル・スタール スウェーデン2019年6月29日
クリスチャン・チェースロベニアの旗スロベニア2023年6月16日
871m84ピョートル・マラチョフスキポーランドの旗 ポーランド2013年6月8日
971m70ローベルト・ファゼカシュ ハンガリー2002年7月14日
1071m50ラルス・リーデルドイツの旗 ドイツ1997年5月3日


女子・世界歴代10傑

距離名前所属日付
176m80ガブリエレ・ラインシュ東ドイツの旗 東ドイツ1988年7月9日
274m56ズデンカ・シルハバチェコスロバキアの旗 チェコスロバキア1984年8月26日
イルケ・ヴィルダ東ドイツの旗 東ドイツ1989年7月23日
474m08ディアナ・ガンスキー東ドイツの旗 東ドイツ1987年7月20日
573m36イリーナ・メシンスキ東ドイツの旗 東ドイツ1984年8月17日
673m28ガリーナ・サヴィンコワソビエト連邦の旗 ソビエト連邦1984年9月8日
773m22ツベタンカ・フリストワブルガリアの旗 ブルガリア1987年4月19日
873m10ギゼラ・バイヤー東ドイツの旗 東ドイツ1984年7月20日
973m09ヤイメ・ペレス キューバ2024年4月13日
1072m92マルティナ・ヘルマン東ドイツの旗 東ドイツ1987年8月20日

男子・日本歴代10傑

距離名前所属日付
162m59堤雄司ALSOK群馬2020年3月27日
262m52幸長慎一四国大学2023年4月8日
362m16湯上剛輝トヨタ自動車2018年6月24日
460m22川崎清貴大昭和製紙1979年4月22日
560m10畑山茂雄ゼンリン2007年6月3日
658m53米沢茂友樹オリコ陸上部2017年6月25日
758m36知念豪ゼンリン2016年6月26日
858m08山崎祐司竜ヶ崎一高教1986年4月12日
957m18小林志郎新潟日報社2009年6月25日
1056m83蓬田和正国士舘クラブ2013年7月6日

女子・日本歴代10傑

距離名前所属日付
159m03郡菜々佳九州共立大学2019年3月23日
258m62室伏由佳ミズノ2007年5月13日
358m47齋藤真希東海大学2024年3月30日
456m51中西美代子ミキハウス2000年10月18日
556m08北森郁子添上高教1987年6月13日
655m17山口智子呉市体育振興2005年10月2日
754m46辻川美乃利筑波大学2019年5月1日
854m22髙橋亜弓筑波大学2012年9月12日
954m05川口紅音第一学院高等学校2022年3月26日
1053m67池田理恵原町高教2001年4月22日

五輪・世界選手権における日本人入賞者

大会開催国選手名成績記録
1936第11回オリンピック競技大会(ベルリン)ナチス・ドイツの旗 ドイツ国中村コウ4位38m24
峰島秀5位37m35
1952第15回オリンピック競技大会(ヘルシンキ) フィンランド吉野トヨ子4位43m81

脚注

  1. 陸上競技マガジン1999年記録集計号330p

関連項目

外部リンク

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