増田珠

増田 珠(ますだ しゅう、1999年5月21日 - )は、長崎県長崎市出身[2]プロ野球選手内野手外野手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

増田 珠
東京ヤクルトスワローズ #63
2024年03月10日京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 長崎県長崎市
生年月日 (1999-05-21) 1999年5月21日(24歳)
身長
体重
179 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手外野手
プロ入り 2017年 ドラフト3位
初出場 2019年9月28日
年俸 600万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

長崎市立稲佐小学校1年生から「稲佐青空」でソフトボールを始め、長崎市立淵中学校時代は「長崎シニア」で投手外野手としてプレーし全国大会出場を果たし[3]WBSC U-15ワールドカップU-15野球日本代表に選出され、4番を務める[3]。当時から目標はプロ野球選手になる事で、中学卒業後はプロを目指すため長崎から遠く離れた神奈川県横浜高校に進学する事を決意する[4]

横浜高校では1年生の夏から1番センターとしてレギュラーを掴み[2]、1年夏の神奈川県大会は小笠原慎之介吉田凌擁する東海大相模高校に敗れた。甲子園初出場は2年生の夏、1学年先輩のエース藤平尚真石川達也、同学年の福永奨、1学年後輩の万波中正らとともに第98回全国高等学校野球選手権に出場[5]。2回戦で寺島成輝擁する履正社高校に敗れた[6]が、8打数4安打と結果を残した。3番・中堅手として[7]、3年生の夏には、神奈川県大会において、大会新記録タイとなる4戦連発を含む5本塁打を記録し、第99回全国高等学校野球選手権に出場する[2]。4番・中堅手で出場した1回戦では安打と盗塁を記録するも、後に同期入団することとなる田浦文丸擁する秀岳館高校に4-6で敗れる[8]。甲子園通算3試合、打率.455(11打数5安打)、1盗塁。大会後9月に開催された2017 WBSC U-18ワールドカップにおいて、田浦らとともにU-18野球日本代表に選出された[3]。打率.158(19打数3安打)だった。

2017年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議にて、福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受け[3]、11月25日に契約金5000万円、年俸600万円(金額は推定)で契約合意に達し[2]、12月7日、福岡市内のホテルで入団発表会見が行われた[9]背番号33

ソフトバンク時代

2018年は、内野手として三軍からスタートを切ったが、三軍において62試合に出場し、打率.322、3本塁打、24打点、8盗塁の成績を残し[10]、9月23日に行われたウエスタン・リーグ公式戦、対オリックス・バファローズ戦において、公式戦初のスターティングメンバーに抜擢され初安打を記録する[11]。シーズンオフの11月25日から台湾で開催された2018アジアウインターベースボールリーグにおいて、NPBウエスタン選抜に選出された[12]

2019年は、ウエスタン・リーグで111試合に出場し、規定打席にも到達。打率.278、7本塁打、53打点を記録する[13]。9月28日のオリックス・バファローズ戦では一軍初出場も果たした[14]。2試合の出場で無安打だった。シーズンオフには右手の骨移植術を受け、全治6か月と診断された[15]

2020年、上記の右手首の手術の影響から一軍公式戦の出場はなく、二軍公式戦の出場も8試合にとどまる[16]。三軍戦において23試合に出場し、打率.270、1本塁打、6打点の成績を残す[17]

2021年も一軍出場はなかった。

2022年、7月17日に一軍に昇格し、スタメンで起用されると、4回表の第2打席でエニー・ロメロからプロ初安打・初本塁打となるソロ本塁打を放った[18]

2023年オープン戦8試合に出場して打率2割の成績で[19]、最終戦で二軍降格を告げられた[20]。開幕一軍入りはならずも、4月18日までにウエスタン・リーグ出場15試合で打率.340、1本塁打、5打点、4試合連続安打など好調な打撃を見せ、19日に一軍に昇格した[19]。昇格当日の対西武戦ではスタメンで起用され、ソロ本塁打を含む2安打2打点の活躍を見せて起用に応えるも[21]、その後が続かず、打率.174で5月5日に登録を抹消された[20][22]。抹消後は二軍でも一時打撃不調に陥り[23]、6月2日に特例2023の代替指名選手として一軍再昇格するも[24]、5日に抹消された。以降は二軍での打撃が好調を取り戻し[20]、出塁率がリーグトップとなり[25]、7月25日に特例2023の代替指名選手として一軍に再々昇格[26]。8月29日には地元・長崎での試合となる対オリックス戦(ビッグNスタジアム)への凱旋出場を果たした[26]。9月30日に登録抹消され、最終的にこの年は自己最多の一軍35試合に出場で、打撃面では打率.182、1本塁打、3打点と結果を残せなかった[27]。二軍では61試合の出場で、打率.250、1本塁打、14打点、出塁率.374の成績で[28]、右翼44試合、一塁16試合、左翼8試合、中堅4試合、二塁6試合を守った。野球のデータ分析を行う株式会社DELTAによると、総合的評価指標のWARは3.6で、200打席以上の野手ではウエスタン・リーグトップの数値であり、守備指標のUZRは二軍全ポジションでトップの13.7を記録していた[29]。シーズン終了後は二軍秋季教育リーグのみやざきフェニックス・リーグに参加し、来季一軍監督に就任する二軍監督・小久保裕紀から攻守に指導を受け[30]、3番打者として試合に起用されることもあった[31]。しかし、同リーグ終了直前の10月27日に球団事務所に呼び戻され、翌28日に戦力外通告を受け、育成再契約などの打診もなかった[27][30][32]。増田は取材に対し、前日に小久保に挨拶に行った際に「監督自身もちょっとビックリしていたようで。『自分の頭の中にもあった選手だった』とお話いただいた」と明かし[27]、増田が戦力外通告を受けた同日、小久保はみやざきフェニックス・リーグでの指導の際、「結局、(増田)珠の方が野球はうまいよ。あの時に、こうしとけば良かったっていう思いだけはしないように、日々を送れ」と増田を引き合いに出して選手へ訓示する場面があった[33]。増田は「野球は大好きなので、辞める選択肢は今のところはない。今辞めると悔いが残る」と現役続行を希望し[27]、11月8日には東京ヤクルトスワローズが獲得調査を進めていることが報道された[34]

ヤクルト時代

2023年11月17日、ヤクルトへの入団が発表された[35]。28日、同じくソフトバンク戦力外からヤクルト入団に至った嘉弥真新也らと共に入団会見に臨んだ。背番号は63、推定年俸は600万円[1]

選手としての特徴

  • 高校通算33本塁打の長打力と強いリストを生かして広角に打ち分けるバッティングが持ち味[3]
  • 目標とする選手は松田宣浩[36]
  • 藤平尚真を兄のように慕っており、対戦したい選手にもあげている[37][38]

人物

ドラフト時の担当スカウトの荒金久雄からは「あの元気はダイヤモンドの中で生きる。内川聖一松田宣浩の姿を見て学んで、ファンにも愛される選手になってほしい」と評される性格[39]。入団当初から「自分のウリは元気。松田(宣浩)さんのようにムードメーカーになりたい」と語り、本塁打を放った際やお立ち台では松田の「熱男」ならぬ「増男(マスオー!)」のパフォーマンスを披露する[40][41]。なお、「増男」は増田の愛称としても定着している[41]。増田が2023年オフにソフトバンクから戦力外通告を受ける際には松田にも連絡しており、その際「『嘘やろ』『嘘つくな』みたいな感じで言われました」と明かしている[27]。その後、ヤクルトへの入団が決まったが、松田からは「恥ずかしいと思うけれど、そのキャラはやり通せ」と言われ、ヤクルトでも同じパフォーマンスを続ける予定[42]

シンガーソングライター福山雅治は小、中学校の先輩に当たり、福山がパーソナリティを務める『福山雅治 福のラジオ』において、「I am a HERO」の歌詞になぞらえエールを送られた[43]。増田はこの曲を自身の登場曲に使用している。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2019 ソフトバンク 2440000000000000010.000.000.000.000
2022 154539410311186012130060.256.302.462.764
2023 3575667122011730010503170.182.270.258.528
通算:3年 5212410911225123590131803240.202.273.321.594
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績



一塁二塁三塁外野
















































2019 ソフトバンク -210001.00020000-----
2022 2130011.000--10200001.000
2023 161011.000--1930111.969
通算 3191021.000210001.00020000----2950111.981
  • 2023年度シーズン終了時

記録

初記録

背番号

  • 33(2018年 - 2023年)
  • 63(2024年 - )

登場曲

[45]

代表歴

脚注

注釈

    出典

    1. 元ソフトの増田ヤクルト入団会見 村上と同学年で同じ九州出身「一緒にヒーローインタビューできるように」」『Sponichi Annex』、2023年11月28日。2023年11月28日閲覧。
    2. ソフトバンク・ドラ3増田「チームの顔に」入団合意”. 日刊スポーツ (2017年11月26日). 2018年9月30日閲覧。
    3. ソフトB3位増田(横浜高) 長崎市出身”. 西日本スポーツ (2017年10月27日). 2018年9月30日閲覧。
    4. ソフトB増田珠、母と歩む野球人生 親子二人三脚で挑んだ「プロ」という目標”. スポーツナビ (2019年7月9日). 2022年11月14日閲覧。
    5. 5名のプロが誕生!2016年夏甲子園出場の横浜ナインのその後”. 高校野球ドットコム (2022年1月8日). 2022年11月14日閲覧。
    6. 横浜 対 履正社
    7. 第98回全国高校野球選手権大会 履正社―横浜(2回戦)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2016年8月14日). 2018年9月30日閲覧。
    8. 第99回全国高校野球選手権大会 秀岳館―横浜(1回戦)”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球 (2017年8月11日). 2018年9月30日閲覧。
    9. 2017/12/07(木) 選手 新入団会見レポ。1位吉住投手「夢は最多勝」”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2017年12月7日). 2018年9月30日閲覧。
    10. 3軍選手成績 非公式戦個人成績 打撃成績 2018/9/27(木)現在”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2018年9月27日). 2018年9月30日閲覧。
    11. ソフトバンク増田2軍戦初安打 初スタメン9番三塁”. 日刊スポーツ (2018年9月23日). 2018年9月30日閲覧。
    12. “2018アジアウインターベースボールリーグ(AWB) NPBメンバー一覧”. 日本野球機構. (2018年12月10日). https://npb.jp/winterleague/2018/roster.html 2020年12月20日閲覧。
    13. 2019年度 福岡ソフトバンクホークス 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2020年12月12日閲覧。
    14. “ソフトバンク増田はホロ苦デビュー”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2019年9月29日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/546993/ 2020年12月20日閲覧。
    15. ソフトバンク増田が右手の骨移植術 復帰6カ月”. 日刊スポーツ (2019年11月28日). 2020年3月2日閲覧。
    16. “ソフトバンク退団の内川の自主トレに増田が参加 契約更改は現状維持でサイン”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2020年12月4日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/670553/ 2020年12月20日閲覧。
    17. 3軍選手成績 非公式戦個人成績 打撃成績 2020/10/20(火)現在”. 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト. 2020年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月20日閲覧。
    18. 5年目の増田珠プロ初安打が初本塁打 「熱男」まねた「増男」披露”. 西日本スポーツ. 2022年7月17日閲覧。
    19. 増田珠19日に1軍昇格へ 2軍で打率3割4分」『西スポWEB OTTO!』、2023年4月18日。2023年10月31日閲覧。
    20. 【ソフトバンク】増田珠が2打数2安打 柳田悠岐の金言胸に1軍再復帰を目指す」『日刊スポーツ』、2023年6月25日。2023年10月31日閲覧。
    21. 【ソフトバンク】増田珠、今季初昇格即先発1号ソロ含む2安打2打点で「大根おろしパフォ」!」『日刊スポーツ』、2023年4月20日。2023年10月31日閲覧。
    22. 【ソフトバンク】和田毅と増田珠が登録抹消 野村大樹と高橋礼が昇格」『日刊スポーツ』、2023年5月5日。2023年10月31日閲覧。
    23. 2軍降格後は打率.103「焦った気持ちあった」 1軍再昇格を目指す増田珠の心中」『鷹フル』、2023年5月23日。2023年10月31日閲覧。
    24. ソフトバンクが増田珠を出場選手登録 ガルビスを抹消 特例2023の対象」『西スポWEB OTTO!』、2023年6月2日。2023年10月31日閲覧。
    25. ウエスタン出塁率トップのソフトバンク増田珠「7月中に1軍に上がれるように」右打者不足解消へ意気込み」『西スポWEB OTTO!』、2023年7月16日。2023年10月31日閲覧。
    26. ソフトバンク・増田珠「スタンドからの声援がすごくて、ビックリしました」/地元凱旋”. 週刊ベースボールONLINE. PLAYER'S VOICE (2023年9月30日). 2023年10月31日閲覧。
    27. 竹村岳「鷹、増田珠が戦力外に戸惑い「完璧には理解できていない」 小久保監督も「ビックリしていた」」『Full-Count』、2023年7月16日。2023年10月31日閲覧。
    28. 2023年度 福岡ソフトバンクホークス 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年10月31日閲覧。
    29. 戦力外の鷹24歳がフィットしそうな球団 衝撃の「13.7」…好守で“泣き所”埋める?」『Full-Count』、2023年10月30日。2023年10月31日閲覧。
    30. 【ソフトバンク】戦力外の椎野新「覚悟していた」増田珠「やめるという選択肢は今のところない」」『日刊スポーツ』、2023年10月29日。2023年10月31日閲覧。
    31. 濱口妙華「ソフトバンク小久保裕紀2軍監督「詰まりながら落とすヒットは価値がある」増田珠が4安打3打点で猛アピール【みやざきフェニックス・リーグ】」『西スポWEB OTTO!』、2023年10月19日。2023年10月31日閲覧。
    32. ソフトバンク若武者の戦力外にSNSも紛糾「増田珠」トレンド入り ファン「監督の知らないところで戦力外って」「今季一番の驚き」「ホークスベンチ、誰が盛り上げる?」」『西スポWEB OTTO!』、2023年10月28日。2023年10月31日閲覧。
    33. 【ソフトバンク】小久保監督「この世界はいつかそういう日が来る」戦力外の増田珠引き合いに訓示」『日刊スポーツ』、2023年10月28日。2023年10月31日閲覧。
    34. ヤクルト、ソフトバンク戦力外の増田珠を獲得調査 24歳パンチ力ある打撃持ち味」『サンスポ』、2023年11月9日。2023年11月9日閲覧。
    35. 選手の獲得について”. 東京ヤクルトスワローズ (2023年11月17日). 2023年11月17日閲覧。
    36. SBドラ3増田、「ポスト松田」に名乗り 工藤監督のハートをゲット 熱男の次は増男~!”. 西日本スポーツ (2017年12月8日). 2018年9月30日閲覧。
    37. 横浜夏切符!藤平粘投“弟分”増田2発援護/神奈川 日刊スポーツ 2016年8月1日配信
    38. ソフトBドラ3増田の珍目標 先輩・藤平目がけてライナー!? 西日本スポーツ 2019年8月27日配信
    39. SBドラ3増田“6ツール”目指す ミート、パワー、守備、肩、走塁…6つ目は?”. 西日本スポーツ (2017年11月1日). 2018年9月30日閲覧。
    40. 熱男マッチも公認「マスオ~!」ソフトバンク増田珠が初絶叫決めた!(田尻耕太郎) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2023年10月27日閲覧。
    41. 【ソフトバンク】増田珠プロ初安打が1号「増男!」 延長10回川瀬晃が首位死守打!”. スポーツ報知 (2022年7月18日). 2023年10月27日閲覧。
    42. 【ヤクルト】増田珠、師匠松田宣浩氏と約束の「増男!」を神宮で「認知してもらえるように」」『日刊スポーツ』、2023年11月28日。2023年11月28日閲覧。
    43. ソフトBドラ3増田ビックリ!福山雅治がラジオで超熱エール 実家同士が「走れば30秒」のご近所さん”. 西日本スポーツ (2018年1月16日). 2018年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月30日閲覧。
    44. “5年目の増田珠プロ初安打が初本塁打 「熱男」まねた「増男」披露”. 西日本スポーツ. (2022年7月17日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/sp/item/n/958128/ 2022年7月17日閲覧。
    45. チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2020年12月20日閲覧。

    関連項目

    外部リンク

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