内山壮真

内山 壮真(うちやま そうま、2002年6月30日 - )は、富山県中新川郡上市町出身のプロ野球選手捕手外野手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

内山 壮真
東京ヤクルトスワローズ #33
2022年8月9日 マツダスタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 富山県中新川郡上市町
生年月日 (2002-06-30) 2002年6月30日(21歳)
身長
体重
171 cm
71 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手外野手
プロ入り 2020年 ドラフト3位
初出場 2021年4月8日
年俸 2600万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

上市町立宮川小学校3年時に野球を始める。野球を極めたいという意志から地元を離れ、石川県星稜中学校に進学し軟式野球をプレー。入学直後は遊撃手としてレギュラーを掴んだが、2年生からは正捕手も務めるようになる。中学時代は2度の全国大会優勝を経験。U-15アジア野球選手権大会代表にも正捕手として選出され、ベストナインと本塁打王に輝き、優勝に貢献した[2][3]。この大会で、バッテリーを組んだ投手の中には後に北海道日本ハムファイターズに入団する根本悠楓がいた。

星稜高等学校に進学後、硬式野球に転向[4]。1学年上に奥川恭伸山瀬慎之助がおり、山瀬が正捕手を務めていたため入学後は遊撃手としてプレー。「3番・遊撃手」としてレギュラーに定着し[5]、1年夏の第100回全国高等学校野球選手権記念大会に出場。藤蔭との1回戦で適時打を放ち、勝利に貢献した[6]済美との2回戦では2点を追う9回に安打を放ったが、その後足をつって途中交代。チームは同点に追い付き延長戦で勝ち越したが、その後逆転サヨナラ負けを喫した[7]。同年秋から4番に座り、北信越大会での優勝、明治神宮大会での準優勝に貢献[8]。2年春の第91回選抜高等学校野球大会に出場したが、2試合で無安打に終わった。同年夏の第101回全国高等学校野球選手権大会にも出場し、6試合で10安打を放ち準優勝に貢献。仙台育英との準々決勝では2打席連続本塁打を放った[9]。山瀬が引退した同年秋から本職である捕手に復帰。この年も北信越大会で優勝し、3年春の第92回選抜高等学校野球大会への出場が決定していたものの新型コロナウイルスの影響で同大会と、同年夏の公式戦が中止となった。その後は2020年甲子園高校野球交流試合に出場し、2年夏に決勝で敗れた履正社と対戦するも無安打に終わり、チームも大敗した[10]

2020年9月16日付でプロ志望届を提出[11]。10月26日に行われたドラフト会議にて内山の1学年先輩でもある奥川が所属する東京ヤクルトスワローズから3位指名を受け[12]、契約金5000万円、年俸580万円で契約を合意し入団した(金額は推定)[13]。背番号は33[13]

ヤクルト時代

2021年は、開幕直後にチーム内で新型コロナウイルスの感染者が出たことから「特例2021」の代替指名選手として4月6日に初の一軍登録を果たすと[14]、4月8日にプロ初出場し初打席に立った。一軍にいる間には、先輩である奥川のキャッチボール相手も務めた。4月16日に登録を抹消されたが[15]、5月7日に再び一軍登録され[16]、5月21日に再び登録抹消された。7月15日にはフレッシュオールスターゲームに出場し、3回表に森博人から先制ソロ本塁打を放ちMVPを獲得した[17]。二軍では、捕手と指名打者を交互にこなしながら74試合に出場。打率は.231に留まった一方でチーム2位タイの8本塁打、同1位の四球を選び、OPSは.732を記録した。シーズン終了後に参加したみやざきフェニックス・リーグでは、10月27日の対中日ドラゴンズ戦にて杉山晃基丸山翔大宮台康平坂本光士郎梅野雄吾小澤怜史の6投手を好リードし、継投によるノーヒットノーラン達成に貢献した[18]

2022年は、春季キャンプを一軍でスタートした。高津臣吾監督からは「キャンプMVP」の称号を授与された[19]。オープン戦でもアピールを続け開幕一軍を勝ち取る[20]と、阪神タイガースとの開幕戦では第3打席に初安打・初打点となるタイムリーヒットを放ち[21]、一時7点差をつけられていたチームの逆転勝利に貢献した[22]。正捕手の中村悠平が開幕から離脱した影響で、打撃を買われて1軍に帯同していたが、序盤は1軍経験のある古賀優大が中心にマスクをかぶっていたため代打出場が多かった。しかし、古賀が打撃で結果を残せなかったこともあり、スタメン出場が増えると、昨年から発揮していた長打力と選球眼を随所に見せただけでなく課題となっていたキャッチング技術も向上。中村が復帰して以降は石川雅規が先発する試合を中心に1カード1試合のペースでスタメンで出場した。高卒2年目にして第二捕手としての地位を確立し、打撃では4本塁打、OPS.661を記録し優勝に貢献した。同年の日本シリーズではマスクを被る機会こそ無かったものの第2戦、第4戦、第7戦と3回代打起用され、第2戦の9回無死1・2塁から代打起用されると、阿部翔太から同点3点本塁打を放った[23]

2023年からは出場機会を増やすため外野手の練習も行っており、3月31日には「7番・右翼手」で開幕スタメン出場した。5月17日の読売ジャイアンツ戦で9回にシーズン1号となる左越えソロを大勢から放つと、翌日の同戦でも横川凱から自身初の2打席連続となる先制ソロホームランを放ち、さらに次戦の横浜DeNAベイスターズ戦でもロバート・ガゼルマンから同点2ランを放ち、自身初の3試合連続ホームランを達成した。6月6日の千葉ロッテマリーンズ戦ではプロ初の中堅手としての先発出場となり、7回に美馬学から決勝点となる逆転2点タイムリーを放った。7月17日の読売ジャイアンツ戦では初回に菅野智之からレフトに5号2ランを放つと、4回には船迫大雅から左中間に自身初の1試合複数本塁打となる6号逆転満塁ホームランを放ち、乱打戦でチームの勝利に貢献した。

選手としての特徴

打席での内山(2022年8月12日、明治神宮野球場にて)

高校通算34本塁打[12][24]

元々は遊撃手としてプレーをしており、高校2年のときには4番ショートで出場するなど、内野手としても評価が高かった[24]。プロ入り後は外野手としても起用されている。

捕手として二塁送球1.8秒台の強肩を持つ[25]

人物

愛称は「うっちー[26]

空手の全国大会で優勝経験がある父を持ち、2歳から小学5年生の頃まで空手を続けていた。野球を始めてからは、昼は野球、夜は空手という生活で、その頃はどこかへ遊びにいった記憶がないという[2]

憧れの選手はヤクルトOBの古田敦也である[24]

好きなアーティストはEXILE ATSUSHIであり、登場曲はEXILEと決めている[27]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2021 ヤクルト 6650000000000010011.000.167.000.167
2022 7419717725411104641900301601526.232.299.362.661
2023 9426924020551216872730711902377.229.290.363.653
通算:3年 174472422459623110151463010136039014.227.292.358.650
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績



捕手






















2022[注 1] ヤクルト 572783815.997225178.320
通算 572783815.997225178.320
  • 2022年度シーズン終了時

記録

初記録

背番号

  • 33(2021年 - )

代表歴

表彰

  • フレッシュオールスターゲームMVP:1回(2021年)
  • イースタン優秀選手賞:1回(2021年)

登場曲

脚注

注釈

  1. 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照

出典

  1. ヤクルト - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年12月15日閲覧。
  2. 沢井史 (2018年10月9日). “星稜の4番を打つ1年生・内山壮真「軟式出身でもスタイルを変える必要はない」”. ヤキュイク: p. 2. https://baseballking.jp/ns/182076/2 2021年5月7日閲覧。
  3. 内山壮真(インタビュアー:河嶋宗一)「星稜中の経験が自分の基礎を形作った 内山壮真(星稜)【前編】」『高校野球ドットコム』、1頁、2019年10月21日https://www.hb-nippon.com/interview/1935-intvw2019/7813-20191018no10652021年5月7日閲覧
  4. 沢井史 (2018年10月9日). “星稜の4番を打つ1年生・内山壮真「軟式出身でもスタイルを変える必要はない」”. ヤキュイク: p. 1. https://baseballking.jp/ns/182076 2021年5月7日閲覧。
  5. 安倍昌彦 (2018年7月14日). “ひっくり返るぐらいの驚き。星稜の1年生・内山壮真は「モノが違う」”. web Sportiva: p. 2. https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2018/07/14/___split_45/index_2.php 2021年5月7日閲覧。
  6. 夏の高校野球:星稜、開幕戦制す 藤蔭は初勝利ならず”. 毎日新聞 (2018年8月5日). 2020年11月7日閲覧。
  7. 【試合結果】済美がタイブレークで星稜との死闘制す!矢野が逆転サヨナラ満塁弾/甲子園”. SANSPO.COM(サンスポ) (2018年8月12日). 2020年11月7日閲覧。
  8. 内山壮真(インタビュアー:河嶋宗一)「星稜中の経験が自分の基礎を形作った 内山壮真(星稜)【前編】」『高校野球ドットコム』、2頁、2019年10月21日https://www.hb-nippon.com/interview/1935-intvw2019/7813-20191018no1065?page=22021年5月7日閲覧
  9. 星稜4発22安打、大勝で4強 仙台育英、投手陣打ち込まれ”. 毎日新聞 (2019年8月18日). 2020年11月7日閲覧。
  10. 履正社、集中打で星稜を圧倒 昨夏甲子園決勝のリベンジ阻止 交流試合”. 毎日新聞 (2020年8月15日). 2020年11月7日閲覧。
  11. 小深田、内山らがプロ志望届 日本高野連”. SANSPO.COM(サンスポ) (2020年9月16日). 2020年11月7日閲覧。
  12. ヤクルト、星稜・内山壮真捕手を3位指名 強打の万能捕手”. スポニチ Sponichi Annex (2020年10月26日). 2020年11月7日閲覧。
  13. ヤクルト、D3位指名の星稜・内山と合意 契約金5000万円、年俸580万円”. サンケイスポーツ. 産経新聞社 (2020年11月12日). 2021年5月16日閲覧。
  14. 巨人亀井、ソフトバンク・モイネロら登録/6日公示”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2021年4月6日). 2021年5月16日閲覧。
  15. ヤクルト青木、内川、広島中村奨成ら登録、広島大瀬良ら抹消/16日公示”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2021年4月16日). 2021年5月16日閲覧。
  16. ヤクルト・吉田大喜が1軍でリリーフ調整へ、D3位・内山壮真も合流”. サンケイスポーツ. 産経新聞社 (2021年5月6日). 2021年5月16日閲覧。
  17. フレッシュオールスター イ選抜が勝利!MVPはヤクルト内山壮真/詳細”. 日刊スポーツ (2021年7月15日). 2021年7月21日閲覧。
  18. “ヤクルトが“ノーヒットノーラン継投”V一夜明け快挙 フェニックスリーグ”. 日刊スポーツ. (2021年10月27日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202110270000665.html 2021年11月9日閲覧。
  19. “ヤクルト内山壮真が浦添キャンプMVP「すごく充実したキャンプ。うれしいです」”. 日刊スポーツ. (2022年2月28日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/amp/202202280000434.html 2022年3月26日閲覧。
  20. “【ヤクルト】内山壮、長岡、浜田が初の開幕1軍 故障中の正捕手・中村は開幕2軍スタート”. スポーツ報知. (2022年3月24日). https://hochi.news/articles/20220324-OHT1T51098.html 2022年3月26日閲覧。
  21. “【ヤクルト】2年目・内山壮真がプロ初安打初打点をマーク”. スポーツ報知. (2022年3月25日). https://hochi.news/articles/20220325-OHT1T51302.html 2022年3月26日閲覧。
  22. “若燕3人衆がミラクル呼んだ!ヤクルト・長岡4安打、浜田代打弾、内山壮プロ初打点”. サンケイスポーツ. (2022年3月26日). https://www.sanspo.com/article/20220326-FXIDBZS4C5JJ3MC7ITN6NUGCG4/ 2022年3月26日閲覧。
  23. ヤクルト・内山壮が起死回生弾!土壇場に同点3ラン 神宮大興奮/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2022年10月23日閲覧。
  24. 奥川との星稜バッテリーは実現するか。ヤクルト3位・内山壮真が語った本音”. web Sportiva (2020年12月10日). 2021年4月8日閲覧。
  25. ヤクルト3位内山 捕手&遊撃の二刀流挑戦”. 日刊スポーツ (2020年11月13日). 2021年8月13日閲覧。
  26. 【ヤクルト】ドラ1の木沢尚文がファンに呼びかけ「ナオ君、ナオちゃんと呼んで」”. スポーツ報知 (2020年12月1日). 2022年3月5日閲覧。
  27. ヤクルトD3位・内山は本3冊とATSUSHIのライブDVD持参「登場曲はEXILE」”. サンケイスポーツ (2021年1月6日). 2021年4月13日閲覧。

参考文献

  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7。 296ページ参照

関連項目

外部リンク

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