静脈麻酔薬
静脈麻酔薬(じょうみゃくますいやく)とは静脈から投与する麻酔薬のことである。本稿では薬理作用別に各薬剤を列挙して、さらに鎮静、鎮痛どちらの作用があるのかを紹介するにとどめる。詳細記事は各項目毎への参照で確認いただきたい。
分類
ベンゾジアゼピン系
- γ-アミノ酪酸 (GABA) の特異的受容体(GABAA受容体)に結合し、クロールチャネルを調節し、主に鎮静作用を示す。基本的に鎮静薬、睡眠薬であり鎮痛作用がない。経口剤が多く、静脈投与が可能な薬物としてはミダゾラム、レミマゾラムがある。ミダゾラムは抗痙攣薬としても用いられる。作用はフルマゼニルで拮抗される。
バルビツール酸系
チオペンタール
詳細は「チオペンタール」を参照
- 主に鎮静薬として用いられる。超短時間作用型のバルビツール酸系である。通常は20秒位で意識が消失し、5〜7分程度維持され、15分程度で覚醒する。鎮痛作用はなく、むしろ痛覚刺激に対して敏感になる。ヒスタミン遊離作用があり、気管支喘息患者で用いないほうがよい。
プロポフォール
- 詳細は「プロポフォール」を参照
- バルビツール酸系に代わって現在主流になっている静脈麻酔薬である。短時間作用型のフェノール誘導体であり導入覚醒が極めて早いのが特徴である。鎮静作用はあるが、鎮痛作用はない。静脈投与の場合、血管痛が生じることが多い。静脈麻酔薬の多くは蓄積性が問題となって麻酔維持には向かないが、本剤は数少ない麻酔維持に使用できる薬剤である。
脚注
参考文献
- 病態生理に基づく臨床薬理学 デービッドE.ゴーラン, アーメンH.タシジアン 編, 清野裕 日本語版監修. メディカル・サイエンス・インターナショナル, 2006.11 ISBN 4895924610
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