2005年のワールドシリーズ

2005年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第101回ワールドシリーズ(101st World Series)は、10月22日から26日にかけて計4試合が開催された。その結果、シカゴ・ホワイトソックス(アメリカンリーグ)がヒューストン・アストロズ(ナショナルリーグ)を4勝0敗で下し、88年ぶり3回目の優勝を果たした。

2005年のワールドシリーズ

第1戦開始前のセレモニーが行われているU.S.セルラー・フィールドの様子
チーム 勝数
シカゴ・ホワイトソックス(AL) 4
ヒューストン・アストロズ(NL) 0
シリーズ情報
試合日程 10月22日–26日
観客動員 4試合合計:16万8422人
1試合平均:04万2106人
MVP ジャーメイン・ダイ(CWS)
ALCS CWS 4–1 LAA
NLCS HOU 4–2 STL
殿堂表彰者 ハロルド・ベインズ(CWSコーチ[注 1])
ティム・レインズ(CWSコーチ[注 2])
ジェフ・バグウェル(HOU内野手)
クレイグ・ビジオ(HOU内野手)
チーム情報
シカゴ・ホワイトソックス(CWS)
シリーズ出場 46年ぶり5回目
GM ケニー・ウィリアムズ
監督 オジー・ギーエン
シーズン成績 99勝63敗・勝率.611
AL中地区優勝
分配金 選手1人あたり32万4532.72ドル[1]

ヒューストン・アストロズ(HOU)
シリーズ出場 球団創設44年目で初
GM ティム・パープラ
監督 フィル・ガーナー
シーズン成績 89勝73敗・勝率.549
NL中地区2位=ワイルドカード
分配金 選手1人あたり19万1985.45ドル[1]
全米テレビ中継
放送局 FOX
実況 ジョー・バック
解説 ティム・マッカーバー
平均視聴率 11.1%(前年比4.7ポイント下降)[2]
ワールドシリーズ
 < 2004 2006 > 

ホワイトソックスは、1919年シリーズにおいて8選手が賭博師と結託し八百長を仕組んだとして、コミッショナーのケネソー・マウンテン・ランディスによって1921年に永久追放処分を下された、いわゆる "ブラックソックス事件" を起こしている。それ以降はシリーズ優勝から見放され、出場も1959年の一度きりにとどまっていたことから、事件によって球団に呪いがかけられたとする都市伝説 "ブラックソックスの呪い" あるいは "シューレス・ジョー・ジャクソンの呪い" がファンの間で定着した[3]。今シリーズ制覇により、ホワイトソックスはその呪いを解いた。アストロズは2012年シーズン終了後にナショナルリーグからアメリカンリーグへ転籍したため、再転籍がない限り、ナショナルリーグの球団としてシリーズに出場するのは今回が最初で最後となる。シリーズMVPには、優勝を決めた第4戦で先制・決勝の適時打を放つなど、4試合で打率.438・1本塁打・3打点・OPS 1.214という成績を残したホワイトソックスのジャーメイン・ダイが選出された。

ワールドシリーズまでの道のり

両チームの2005年

10月16日にまずアメリカンリーグでホワイトソックス(中地区)が、そして19日にはナショナルリーグでアストロズ(中地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。

ホームフィールド・アドバンテージ

7月12日にミシガン州デトロイトのコメリカ・パークで開催されたオールスターゲームは、アメリカンリーグがナショナルリーグに7-5で勝利した。この結果、ワールドシリーズの第1・2・6・7戦を本拠地で開催できる "ホームフィールド・アドバンテージ" は、アメリカンリーグ優勝チームに与えられることになった。このオールスターには、ホワイトソックスからは投手がマーク・バーリーとジョン・ガーランド、野手がポール・コネルコとスコット・ポドセドニックの計4人が選出された。一方のアストロズからは、投手がロジャー・クレメンス、ブラッド・リッジとロイ・オズワルト、野手がモーガン・エンスバーグの計4人が名を連ねた。試合では全5投手が1イニング以上の登板機会を得たものの、ホワイトソックスの投手とアストロズの打者の対戦や、アストロズの投手とホワイトソックスの打者の対戦は、いずれも実現しなかった。

両チームの過去の対戦

1997年から始まったレギュラーシーズン中のインターリーグでは、同年から2000年の4年連続で3試合ずつの計12試合が組まれ、ホワイトソックスが7勝5敗で勝ち越している[4]。直近の対戦は2000年6月にアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで3連戦が行われ、ホワイトソックスが2勝1敗で勝ち越した。

試合結果

2005年のワールドシリーズは10月22日に開幕し、途中に移動日を挟んで5日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付試合ビジター球団(先攻)スコアホーム球団(後攻)開催球場
10月22日(土)第1戦ヒューストン・アストロズ3-5シカゴ・ホワイトソックスU.S.セルラー・フィールド
10月23日(日)第2戦ヒューストン・アストロズ6-7xシカゴ・ホワイトソックス
10月24日(月)移動日
10月25日(火)第3戦シカゴ・ホワイトソックス7-5ヒューストン・アストロズミニッツメイド・パーク
10月26日(水)第4戦シカゴ・ホワイトソックス1-0ヒューストン・アストロズ
優勝:シカゴ・ホワイトソックス(4勝0敗 / 88年ぶり3度目)

第1戦 10月22日

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
9回表、ボビー・ジェンクスがアダム・エバレットを空振り三振に仕留めて試合終了、ホワイトソックスが先勝(31秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ヒューストン・アストロズ 0 1 2 0 0 0 0 0 0 3 7 1
シカゴ・ホワイトソックス 1 2 0 1 0 0 0 1 X 5 10 0
  1. 勝:ホセ・コントレラス(1勝)  敗:ワンディ・ロドリゲス(1敗)  S:ボビー・ジェンクス(1S)  
  2. 本塁打
    HOU:マイク・ラム1号ソロ
    CWS:ジャーメイン・ダイ1号ソロ、ジョー・クリーディ1号ソロ
  3. 審判
    [球審]ジョー・ウェスト
    [塁審]一塁: ジェフ・ネルソン、二塁: ジェリー・レイン、三塁: デリル・カズンズ
    [外審]左翼: ゲイリー・シダーストロム、右翼: エンジェル・ヘルナンデス
  4. 試合開始時刻: 中部夏時間(UTC-5)午後7時5分 試合時間: 3時間13分 観客: 4万1206人 気温: 53°F(11.7°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ヒューストン・アストロズシカゴ・ホワイトソックス
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1二C・ビジオ右1左S・ポドセドニック左
2中W・タベラス右2二井口資仁右
3左L・バークマン両3右J・ダイ右
4三M・エンスバーグ右4一P・コネルコ右
5一M・ラム左5DHC・エバレット両
6DHJ・バグウェル右6中A・ローワンド右
7右J・レーン右7捕A・ピアジンスキー左
8捕B・オースマス右8三J・クリーディ右
9遊A・エバレット右9遊J・ウリーベ右
先発投手投球先発投手投球
R・クレメンス右J・コントレラス右

第2戦 10月23日

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
5回裏、アンディ・ペティットが一塁走者の井口資仁を牽制球でアウトにしイニング終了(23秒)
7回裏、ポール・コネルコの満塁本塁打でホワイトソックスが逆転(1分45秒)
9回表、先頭打者ジェフ・バグウェルが今シリーズ初安打となる中前打を放つ(31秒)
そこから二死二・三塁となり、ホセ・ビスカイーノが初球を左前へ運んでバグウェルら2走者が生還、アストロズが土壇場で同点に(59秒)
その裏、スコット・ポドセドニックの本塁打でホワイトソックスがサヨナラ勝利(2分4秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ヒューストン・アストロズ 0 1 1 0 2 0 0 0 2 6 9 0
シカゴ・ホワイトソックス 0 2 0 0 0 0 4 0 1x 7 12 0
  1. 勝:ニール・コッツ(1勝)  敗:ブラッド・リッジ(1敗)  
  2. 本塁打
    HOU:モーガン・エンスバーグ1号ソロ
    CWS:ポール・コネルコ1号満塁、スコット・ポドセドニック1号ソロ
  3. 審判
    [球審]ジェフ・ネルソン
    [塁審]一塁: ジェリー・レイン、二塁: デリル・カズンズ、三塁: ゲイリー・シダーストロム
    [外審]左翼: エンジェル・ヘルナンデス、右翼: ジョー・ウェスト
  4. 試合開始時刻: 中部夏時間(UTC-5)午後7時16分 試合時間: 3時間11分 観客: 4万1432人 気温: 45°F(7.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ヒューストン・アストロズシカゴ・ホワイトソックス
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1二C・ビジオ右1左S・ポドセドニック左
2中W・タベラス右2二井口資仁右
3一L・バークマン両3右J・ダイ右
4三M・エンスバーグ右4一P・コネルコ右
5DHJ・バグウェル右5DHC・エバレット両
6右J・レーン右6中A・ローワンド右
7左C・バーク右7捕A・ピアジンスキー左
8捕B・オースマス右8三J・クリーディ右
9遊A・エバレット右9遊J・ウリーベ右
先発投手投球先発投手投球
A・ペティット左M・バーリー左

第3戦 10月25日

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
マイケル・マクドナルドによる試合前のアメリカ合衆国国歌『星条旗』独唱(2分12秒)
5回表、先頭打者ジョー・クリーディの本塁打でホワイトソックスが1点を返す(28秒)
9回裏、オーランド・ヘルナンデスが二死満塁の危機を凌ぎ、試合は延長戦へ(25秒)
延長14回表、ジェフ・ブラムのソロ本塁打でホワイトソックスが1点を勝ち越し(28秒)
その裏二死一・三塁からマーク・バーリーが登板、アダム・エバレットを遊飛に打ち取り試合を締める(52秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 R H E
シカゴ・ホワイトソックス 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 2 7 14 3
ヒューストン・アストロズ 1 0 2 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 5 8 1
  1. 勝:ダマソ・マルテ(1勝)  敗:エセキエル・アスタシオ(1敗)  S:マーク・バーリー(1S)  
  2. 本塁打
    CWS:ジョー・クリーディ2号ソロ、ジェフ・ブラム1号ソロ
    HOU:ジェイソン・レーン1号ソロ
  3. 審判
    [球審]ジェリー・レイン
    [塁審]一塁: デリル・カズンズ、二塁: ゲイリー・シダーストロム、三塁: エンジェル・ヘルナンデス
    [外審]左翼: ジョー・ウェスト、右翼: ジェフ・ネルソン
  4. 試合開始時刻: 中部夏時間(UTC-5)午後7時39分 試合時間: 5時間41分 観客: 4万2848人 気温: 61°F(16.1°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
シカゴ・ホワイトソックスヒューストン・アストロズ
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1左S・ポドセドニック左1二C・ビジオ右
2二井口資仁右2中W・タベラス右
3右J・ダイ右3左L・バークマン両
4一P・コネルコ右4三M・エンスバーグ右
5捕A・ピアジンスキー左5一M・ラム左
6中A・ローワンド右6右J・レーン右
7三J・クリーディ右7捕B・オースマス右
8遊J・ウリーベ右8遊A・エバレット右
9投J・ガーランド右9投R・オズワルト右
先発投手投球先発投手投球
J・ガーランド右R・オズワルト右

第4戦 10月26日

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
ホワイトソックスの先発投手フレディ・ガルシアはアストロズ打線を7回無失点に封じる(1分55秒)
7回裏、アダム・エバレットの飛球を左翼手スコット・ポドセドニックが滑り込んで捕り、ポテンヒットとなるのを阻止(39秒)
8回表二死三塁、ジャーメイン・ダイの中前打でホワイトソックスが先制(53秒)
9回裏一死二塁、代打クリス・バークのファウルを遊撃手フアン・ウリーベが客席へ突入しながら捕球(1分3秒)
次打者の代打オーランド・パルメイロをボビー・ジェンクスが遊ゴロに打ち取り試合終了、ホワイトソックスの優勝が決定(32秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
シカゴ・ホワイトソックス 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 8 0
ヒューストン・アストロズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0
  1. 勝:フレディ・ガルシア(1勝)  敗:ブラッド・リッジ(2敗)  S:ボビー・ジェンクス(2S)  
  2. 審判
    [球審]デリル・カズンズ
    [塁審]一塁: ゲイリー・シダーストロム、二塁: エンジェル・ヘルナンデス、三塁: ジョー・ウェスト
    [外審]左翼: ジェフ・ネルソン、右翼: ジェリー・レイン
  3. 試合開始時刻: 中部夏時間(UTC-5)午後7時41分 試合時間: 3時間20分 観客: 4万2936人 気温: 65°F(18.3°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
シカゴ・ホワイトソックスヒューストン・アストロズ
打順守備選手打席 打順守備選手打席
1左S・ポドセドニック左1二C・ビジオ右
2二井口資仁右2中W・タベラス右
3右J・ダイ右3左L・バークマン両
4一P・コネルコ右4三M・エンスバーグ右
5捕A・ピアジンスキー左5一M・ラム左
6中A・ローワンド右6右J・レーン右
7三J・クリーディ右7捕B・オースマス右
8遊J・ウリーベ右8遊A・エバレット右
9投F・ガルシア右9投B・バッキー右
先発投手投球先発投手投球
F・ガルシア右B・バッキー右

脚注

注釈

  1. 殿堂入りは指導者としてではなく、指名打者としての功績が評価されてのもの。
  2. 殿堂入りは指導者としてではなく、外野手としての功績が評価されてのもの。

出典

  1. "World Series Gate Receipts," Baseball Almanac. 2020年3月28日閲覧。
  2. "World Series Television Ratings," Baseball Almanac. 2020年3月28日閲覧。
  3. Paul Sullivan, Tribune Staff Writer, "FOILED AGAIN . . . AND AGAIN," Chicago Tribune, May 6, 1997. 2020年3月28日閲覧。
  4. "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年6月10日閲覧。

外部リンク

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