M61 (天体)

M61(NGC 4303)はおとめ座渦巻銀河である。

M61
Messier 61
渦巻銀河 M61(2014年4月28日ハッブル撮影)
渦巻銀河 M61(2014年4月28日ハッブル撮影)
仮符号・別名 NGC 4303[1]
星座 おとめ座
見かけの等級 (mv) 9.65[1]
視直径 6' × 5.5'[2]
分類 渦巻銀河 (SAB(rs)bc)[1],
セイファート銀河[1]
発見
発見日 1779年5月5日[3]
発見者 バルナバス・オリアニ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  12h 21m 54.950s[1]
赤緯 (Dec, δ) +04° 28 24.92[1]
赤方偏移 0.00524[1]
視線速度 (Rv) 1566 km/s[1]
距離 6000万光年[2](約18Mpc)
M61の位置
M61の位置
物理的性質
直径 10万光年
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概要

おとめ座銀河団に属しており、南のはずれに位置している[2]。回転軸を我々の銀河に向けているフェイスオン銀河で腕の構造がよく分かる。規模は大体我々の銀河系と同程度とされている[2]

おとめ座銀河団の中では大きい方であるが、ぎりぎり5cmの望遠鏡でみたという報告がある。口径10cmの望遠鏡では条件が良ければ、中央部とそれをとりまく拡散した部分が見える。マラスのスケッチでは外側3カ所にぼんやりとした三角形の斑点が描かれている。これは腕であると思われている。口径20cmでは腕の濃淡が見えてくるがはっきりしない。口径30cmで腕の濃淡もわかりすばらしい眺めになる。

2015年末時点で、SN 1926A、SN 1961I、SN 1964F、SN 1999gn、SN 2006ov、SN 2008in、SN 2014dtと、メシエ天体としては最多の7つの超新星の出現が観測されている。このうち、SN 2006ov、SN 2008in、SN 2014dtは、日本のアマチュア天文家板垣公一が発見している[4]

観測史

1779年5月5日にバルナバス・オリアニ彗星の観測中に発見した[2]。オリアニは「非常に青白く彗星の核そっくりである」と記録を残している[3]。同じ日にシャルル・メシエも観測していたが、メシエは当初彗星であると勘違いしていた[2]。メシエは6日後の5月11日に彗星ではないことに気付き[2]、「星雲。極めて微かなので識別困難」と記録した[3]。も彗星検索中に発見している。ウィリアム・ヘンリー・スミスは「大きな青白い星雲。極めて微光だが、メシエが3.5フィートの望遠鏡で同定したのは何とも驚きで、興奮さえする。私の器機では条件が良いときのみ中央が輝くのが見えた。ウィリアム・ハーシェルの望遠鏡では核が2個あるのを見たが、間隔は90"で4個の微光星が後続する」とした[3]ロス卿は「2個の核があり、中央が明るく渦状。10'に他の星雲が北後続」とした。

ギャラリー

出典

  1. SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M61. 2016年3月21日閲覧。
  2. Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2014年12月9日). Messier Object 61”. SEDS. 2016年3月21日閲覧。
  3. Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年2月19日). Messier 61 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月21日閲覧。
  4. 日本人が発見した超新星一覧”. 国立天文台. 2016年3月21日閲覧。
  5. A portrait of a beauty (英語). www.eso.org. 2019年1月7日閲覧。

参考文献

  • 中野繁『星雲星団の観測』恒星社厚生閣、1978年。ISBN 978-4769900559。
  • 浅田英夫『星雲星団ウォッチング』地人書館、1996年2月。ISBN 978-4805205013。
  • 渡部潤一『メシエ天体のすべて - 夜空に光るM1からM110まで』ニュートンプレスNewton別冊〉、2007年1月。ISBN 978-4315517910。
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