ダービー卿チャレンジトロフィー

ダービー卿チャレンジトロフィー(ダービーきょうチャレンジトロフィー)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

ダービー卿チャレンジトロフィー
2023年ダービー卿チャレンジトロフィー
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 中山競馬場
創設 1969年11月16日[1]
2024年の情報
距離 芝1600m
格付け GIII
賞金 1着賞金4100万円
出走条件 サラ系4歳以上(国際)(特指)
負担重量 ハンデキャップ
出典 [2][3]

正賞はダービー卿チャレンジトロフィー[2][3]

概要

1969年に、イギリスからレスター・ピゴットなど騎手3名を招いて東京競馬場京都競馬場で「英国騎手招待競走」が4競走行われた[4][5][6]際、そのひとつの競走に第18代ダービー卿エドワード・ジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念し、「ダービー卿チャレンジトロフィー」が創設された(このときのみ回次が振られず、「第2回英国騎手招待」の副称がつけられた)[4][5][7]

創設時は東京競馬場の芝1800mで11月に行われた[5]が、施行場は1981年に中山競馬場へ変更[5]。距離は1984年より芝1600mに変更され、施行時期が春の中山開催(3月 - 4月)に繰り上げられた1990年から芝1200mに短縮された後[1]、1996年より再び芝1600mに戻された[5]。負担重量は当初別定だったが、2002年よりハンデキャップに変更された[5]

地方競馬所属馬は1995年のみ出走可能だった[1]外国産馬は1971年から1983年まで、および1990年以降出走可能になり[1]、2006年からは国際競走となって外国馬も出走可能になった[8]。2020年からは地方競馬所属馬も再び出走可能になった。

競走条件

以下の内容は、2024年現在[2][3][9]のもの。

出走資格:サラ系4歳以上

  • 2023年4月1日以降2024年3月25日まで1回以上出走馬
  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:ハンデキャップ

賞金

2024年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円[2][3]

歴史

  • 1969年 - 4歳以上の馬による重賞競走として創設、「英国騎手招待競走」のひとつとして東京競馬場の芝1800mで施行[5]
  • 1971年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる(1983年まで)[1]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け。
  • 1990年
    • 施行時期が春季(3月 - 4月)に変更され、出走条件が「5歳以上」となる[1]
    • 混合競走に再指定[1]
  • 1995年 - 当年のみ、地方所属馬が3頭まで出走可能になる[1]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」に変更[1]
  • 2006年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能になる[8]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[10]
  • 2011年 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)および東京電力福島第一原子力発電所での事故による電力事情悪化に伴い、当年のみ阪神競馬場にて代替開催。
  • 2020年

歴代優勝馬

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

第1回は正式な回次がなかったため、回数の前に※印を付記している。

回数施行日競馬場距離優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
※第1回1969年11月16日東京1800mスズノツバサ牡41:55.3野平祐二森末之助小紫芳夫
第2回1970年11月22日東京1800mクリシバ牡31:50.6郷原洋行吉野勇栗林友二
第3回1971年11月21日東京1800mジョセツ牝41:49.5加賀武見鈴木清中村勝五郎
第4回1972年11月19日東京1800mトクザクラ牝31:49.6田村正光梶与四松(有)徳間牧場
第5回1973年11月18日東京1800mユウシオ牡31:48.8郷原洋行菊池一雄碓氷勝三郎
第6回1974年11月17日東京1800mザオーリュウジン牡31:48.9郷原洋行田中朋次郎渋谷善秀
第7回1975年11月16日東京1800mヤマブキオー牡51:50.8小林常泰森末之助清水一郎
第8回1976年11月21日東京1800mメルシーシャダイ牡31:51.2竹原啓二松山吉三郎吉田善哉
第9回1977年11月20日東京1800mグレートセイカン牡51:48.8郷原洋行大久保房松鈴木一朗
第10回1978年11月19日東京1800mモデルスポート牝31:49.2西野桂矢野進(有)ターフ・スポート
第11回1979年11月18日東京1800mマークヒリュウ牡31:52.0郷原洋行稗田敏男石橋平和
第12回1980年11月16日東京1800mニチドウアラシ牡41:48.4村本善之坂田正行山田敏夫
第13回1981年11月29日中山1800mタケノハッピー牝41:49.0伊藤正徳尾形盛次大沢良丈
第14回1982年12月5日中山1800mトウショウゴッド牡51:48.6中島啓之奥平真治トウショウ産業(株)
第15回1983年12月4日中山1800mテュデナムキング牡31:47.4的場均大久保房松川崎善之助
第16回1984年12月2日中山1600mトウショウペガサス牡51:33.5中島啓之奥平真治トウショウ産業(株)
第17回1985年12月1日中山1600mスズパレード牡41:33.8蛯沢誠治富田六郎小紫芳夫
第18回1986年11月30日中山1600mスズパレード牡51:33.6蛯沢誠治富田六郎小紫芳夫
第19回1987年12月11日中山1600mウインドストース牡41:34.1加藤和宏二本柳俊夫福島徳佑
第20回1988年12月4日中山1600mウインドストース牡51:33.6加藤和宏二本柳俊夫福島徳佑
第21回1989年12月3日中山1600mアイビートウコウ牡41:33.7郷原洋行嶋田功渡辺喜八郎
第22回1990年3月18日中山1200mヤマノタンポポ牝41:08.9柴田善臣中村好夫山住れい子
第23回1991年3月17日中山1200mナイスパーワー牡41:08.9江田照男尾形盛次宮内正彦
第24回1992年4月5日中山1200mトモエリージェント牡41:10.5根本康広橋本輝雄岡本利彦
第25回1993年4月4日中山1200mトモエリージェント牡51:08.8根本康広増沢末夫岡本利彦
第26回1994年4月3日中山1200mサクラバクシンオー牡51:08.9小島太境勝太郎(株)さくらコマース
第27回1995年4月2日中山1200mオギティファニー牝41:10.0坂本勝美富田六郎(株)荻伏牧場レーシング・クラブ
第28回1996年4月6日中山1600mフジノマッケンオー牡51:33.4岡部幸雄中村好夫中村寛俊
第29回1997年4月5日中山1600mロイヤルスズカ牡51:35.5南井克巳橋田満永井啓弐
第30回1998年4月11日中山1600mブラックホーク牡41:34.3岡部幸雄国枝栄金子真人
第31回1999年4月10日中山1600mケイワンバイキング61:33.4横山賀一奥平真治北村和哉
第32回2000年4月2日中山1600mフサイチエアデール牝41:33.0武豊松田国英関口房朗
第33回2001年4月1日中山1600mチェックメイト牡61:35.2藤田伸二山内研二深見富朗
第34回2002年3月31日中山1600mグラスワールド牡61:32.4藤田伸二鈴木勝美半沢(有)
第35回2003年4月6日中山1600mダンツジャッジ牡41:33.9和田竜二山内研二山元哲二
第36回2004年4月4日中山1600mマイネルモルゲン牡41:33.4後藤浩輝堀井雅広(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第37回2005年4月3日中山1600mダイワメジャー牡41:32.3柴田善臣上原博之大城敬三
第38回2006年4月2日中山1600mグレイトジャーニー牡51:32.4佐藤哲三池江泰郎(有)ノースヒルズマネジメント
第39回2007年4月1日中山1600mピカレスクコート牡51:33.1秋山真一郎池江泰寿金子真人ホールディングス(株)
第40回2008年4月6日中山1600mサイレントプライド牡51:34.2横山典弘国枝栄(有)社台レースホース
第41回2009年4月5日中山1600mタケミカヅチ牡41:33.7柴田善臣大江原哲(有)社台レースホース
第42回2010年4月4日中山1600mショウワモダン牡61:34.3後藤浩輝杉浦宏昭山岸桂市
第43回2011年4月3日阪神1600mブリッツェン牡51:33.3柴田善臣二ノ宮敬宇広尾レース(株)
第44回2012年4月1日中山1600mガルボ牡51:33.5石橋脩清水英克石川一義
第45回2013年3月31日中山1600mトウケイヘイロー牡41:32.6松岡正海清水久詞木村信彦
第46回2014年4月6日中山1600mカレンブラックヒル牡51:34.6秋山真一郎平田修鈴木隆司
第47回2015年4月5日中山1600mモーリス牡41:32.2戸崎圭太堀宣行吉田和美
第48回2016年4月3日中山1600mマジックタイム牝51:32.8A.シュタルケ中川公成(有)サンデーレーシング
第49回2017年4月1日中山1600mロジチャリス牡51:34.7内田博幸国枝栄久米田正明
第50回2018年3月31日中山1600mヒーズインラブ牡51:32.2藤岡康太藤岡健一(有)シルクレーシング
第51回2019年3月30日中山1600mフィアーノロマーノ牡51:31.7川田将雅高野友和吉田和美
第52回2020年4月4日中山1600mクルーガー牡81:32.8石橋脩高野友和(有)キャロットファーム
第53回2021年4月3日中山1600mテルツェット牝41:32.6M.デムーロ和田正一郎(有)シルクレーシング
第54回2022年4月2日中山1600mタイムトゥヘヴン牡41:32.3大野拓弥戸田博文DMMドリームクラブ(株)
第55回2023年4月1日中山1600mインダストリア牡41:33.2戸崎圭太宮田敬介(有)サンデーレーシング
第56回2024年3月30日中山1600mパラレルヴィジョン牡51:32.9戸崎圭太国枝栄(有)キャロットファーム

脚注・出典

参考文献

  • 「ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』日本中央競馬会、2006年、571-629頁。

注釈

  1. 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

  1. 中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】
  2. 重賞競走一覧(レース別・関東) (PDF). 日本中央競馬会. p. 11 (2024年). 2024年4月29日閲覧。
  3. 2024年第3回中山競馬番組 (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  4. 2024年度第3回中山競馬特別レース名解説 (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2024年4月29日閲覧。
  5. 歴史・コース:ダービー卿チャレンジトロフィー 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  6. 優駿』1969年12月号、p.58
  7. 『優駿』1970年1月号、p.32収録の競走成績より。この表には「第1回」の表記がない。
  8. 第3回 中山競馬成績集計表 (PDF). 日本中央競馬会. pp. 936-938 (2006年). 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
  9. 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(2024年度春季競馬)”. 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  10. 第3回 中山競馬成績集計表 (PDF). 日本中央競馬会. pp. 913-914 (2007年). 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
  11. 4月19日(日曜)までの中央競馬の開催等について”. 日本中央競馬会 (2020年4月2日). 2021年3月31日閲覧。

各回競走結果の出典

外部リンク

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