七夕賞

七夕賞(たなばたしょう)は、日本中央競馬会(JRA)が福島競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

七夕賞
第51回七夕賞
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 福島競馬場
創設 1965年8月15日
2023年の情報
距離 芝2000m
格付け GIII
賞金 1着賞金4300万円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(特指)
負担重量 ハンデキャップ
出典 [1][2]

競走名の「七夕」は五節句のひとつで、7月7日の行事[3]。織姫星に女性が技芸の上達を祈れば叶えられるとされ、奈良時代から貴族社会では星祭りをしていたといわれる[3]。近世では民間にも普及し、現代でも各地で祭事が行われている[3]

正賞は福島県知事賞、福島商工会議所会頭賞[2][1]

概要

第51回七夕賞の優勝レイを着装したグランデッツァ
ターフビジョン裏へ設けられている「ローズガーデン」。七夕賞にちなんで天の川を模してデザインされた。

1965年に4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走として創設。第1回は福島競馬場の芝1800mで施行された[4]

1969年・1971年ならびに1975年から1979年は10月に開催されたが、施行時期が名称に合わないことから、1976年から1979年は競走名を「東北記念(とうほくきねん)」に改称して施行[4]。その後、1980年からは施行時期が夏季開催に戻されたことから「七夕賞」の名称が復活し、あわせて施行距離も芝2000mに変更した[4]

1984年からグレード制施行により、GIII[注 1] に格付け。1995年からは混合競走に指定され外国産馬が出走可能になったほか、2002年からは特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬も出走可能になった[4]。また2006年から国際競走になり、外国馬も出走可能になった[4]

2006年からは夏季競馬を盛り上げるために設けられたサマー2000シリーズの第1戦に指定されており、夏の中距離チャンピオンを目指す馬が集結する[4]

負担重量は1972年と1973年が別定で行われたほかは、ハンデキャップで定着している[4]

馬場内広場にあるターフビジョンの裏には「ローズガーデン」が設けられている。「ローズガーデン」は七夕賞にちなんで「天の川」を模してデザインされ、2013年の春に造成された[5]

競走条件

以下の内容は、2023年現在[2][1][6] のもの。

出走資格:サラ系3歳以上

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(2頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:ハンデキャップ

賞金

2023年の1着賞金は4300万円で、以下2着1700万円、3着1100万円、4着650万円、5着430万円[2][1]

歴史

2009年に行われた第45回七夕賞で勝利したミヤビランベリ
  • 1965年 - 4歳以上の馬による重賞競走として創設、福島競馬場の芝1800mで施行[4]
  • 1972年
    • 負担重量を別定重量に変更。
    • 前年末に発生した流行性馬インフルエンザの影響で、8月に順延。
  • 1974年 - 負担重量をハンデキャップに戻す。
  • 1976年 - 名称を「東北記念」に変更[4]
  • 1980年 - 名称を「七夕賞」に戻す[4]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け[4]
  • 1995年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[4]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳以上」に変更。
    • 「うつくしま未来博開催記念」の副称を付けて施行[4]
  • 2002年 - 特別指定交流競走となり、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能となる[4]
  • 2004年 - 「日本中央競馬会創立50周年記念」の副称を付けて施行[4]
  • 2006年
    • 国際競走に指定され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる[4]
    • サマー2000シリーズの構成レースに指定[4]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[4]
  • 2011年 - 東日本大震災および福島第一原発事故の影響による福島競馬の開催中止に伴い中山競馬場で施行、出走可能頭数(フルゲート)も17頭に変更。
  • 2014年 - 「JRA60周年記念」の副称を付けて施行[4]
  • 2018年 - 「福島競馬場開設100周年記念」の副称を付けて施行[7]
  • 2020年 - COVID-19の流行により「無観客競馬」として実施。
  • 2021年 - 福島県沖地震の影響による福島競馬場の来場者エリアの復旧に時間を要するため、「無観客競馬」として実施[8]

歴代優勝馬

コース種別を記載していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第12回から第15回が「東北記念」、ほかは「七夕賞」[4]

回数施行日競馬場距離優勝馬性齢斤量タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1965年8月15日福島1800mパナソニツク牝5581:51.0島田功稲葉幸夫那須野牧場
第2回1966年8月7日福島1800mハイアデス牡3541:50.0稲部和久小西喜蔵椎野浅五郎
第3回1967年8月6日福島1800mヒシヤクシン牡4581:51.4小野定夫稗田敏男阿部雅信
第4回1968年7月28日福島1800mダーリングヒメ牝4541:50.5古山良司山岡寿恵次諏訪忠兵衛
第5回1969年10月5日福島1800mマツセダン牡3501:49.6星野信幸橋本輝雄松岡冨治
第6回1970年7月5日福島1800mハクセツ牝5531:49.3岡部幸雄高橋英夫中村勝五郎
第7回1971年10月3日福島1800mジョセツ牝4531:49.2岡部幸雄鈴木清中村勝五郎
第8回1972年8月13日福島1800mスイジン牡7581:50.3町田精生田中和夫渡辺君江
第9回1973年8月12日福島1800mサンヨウコウ牡4551:51.0堀井雅広宮沢今朝太郎山口幸保
第10回1974年8月4日新潟1800mムツミバロン牡6531:48.0蛯沢誠治佐藤勝美関口睦雄
第11回1975年10月19日福島1800mノボルトウコウ牡6571:51.8安田富男加藤朝治郎渡辺喜八郎
第12回1976年10月24日福島1800mニッショウ牡7541:50.0堀井雅広田中朋次郎宮崎昌則
第13回1977年10月23日福島1800mニッショウダイヤ牝4531:47.7柴崎勇鈴木清勝又豊次郎 
第14回1978年10月22日福島1800mカミノハヤブサ牡5551:48.3増沢末夫鈴木清保手浜弘規
第15回1979年10月21日福島1800mタケノテンジン牡3511:50.1坂井千明山崎彰義竹下繁實
第16回1980年7月6日福島2000mサクラエイリュウ牡4562:02.5森安重勝尾形盛次(株)さくらコマース
第17回1981年7月5日福島2000mビゼンセイリュウ牡4532:05.4蛯沢誠治成宮明光藤田正蔵
第18回1982年7月11日福島2000mスイートネイティブ牝5562:00.7岡部幸雄野平祐二和田共弘
第19回1983年7月10日福島2000mスピーデイタイガー牡5552:04.3岡部幸雄前田禎穴澤正
第20回1984年7月8日福島2000mホクトキンパイ牡5532:04.8蛯名信広久保田金造佐藤フジエ
第21回1985年7月7日福島2000mロシアンブルー牡6522:05.0柴崎勇畠山重則栗林英雄
第22回1986年7月6日福島2000mサクラトウコウ牡5562:03.7東信二境勝太郎(株)さくらコマース 
第23回1987年7月12日福島2000mダイナシュート牝5552:00.3柴崎勇矢野進(有)社台レースホース
第24回1988年7月10日福島2000mコーセイ牝4562:04.0増沢末夫尾形盛次(株)アイ・ケイ・テイ・オーナーズ 
第25回1989年7月9日新潟2000mバレロッソ牡4542:00.6柴田善臣中野隆良一柳博志
第26回1990年7月8日福島2000mイダテンターボ牡4502:00.7牧之瀬幸夫鈴木勝美加藤裕朗
第27回1991年7月7日福島2000mシーキャリアー牡7542:00.9小島太高橋直藤田宗平
第28回1992年7月12日福島2000mリーゼンシュラーク牡5542:02.0坂井千明新関力三島武
第29回1993年7月11日福島2000mツインターボ牡5551:59.5中舘英二笹倉武久黒岩晴男
第30回1994年7月10日福島2000mニフティダンサー牡6552:01.2竹原啓二松山康久(有)社台レースホース 
第31回1995年7月9日福島2000mフジヤマケンザン牡758.52:02.2蛯名正義森秀行藤本龍也
第32回1996年7月6日中山2000mサクラエイコウオー牡5551:59.0西田雄一郎境勝太郎(株)さくらコマース 
第33回1997年7月5日福島2000mマイネルブリッジ牡5582:00.3武豊伊藤正徳(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第34回1998年7月11日福島2000mオフサイドトラップ牡7571:59.2蛯名正義加藤修甫渡邊隆
第35回1999年7月10日福島2000mサンデーセイラ牡4532:00.3菅谷正巳菅谷禎高加藤守
第36回2000年7月9日東京2000mロングカイウン牡7522:01.1菊沢隆徳長浜博之中井敏雄
第37回2001年7月8日福島2000mゲイリートマホーク5552:01.2郷原洋司秋山雅一(株)東京サラブレッドビューロー
第38回2002年7月7日福島2000mイーグルカフェ牡5571:59.2田中勝春小島太西川清
第39回2003年7月13日福島2000mミデオンビット牡6562:00.7田中勝春河野通文ミデオン興業(有)
第40回2004年7月11日福島2000mチアズブライトリー牡6572:01.7柴田善臣山内研二北村キヨ子
第41回2005年7月10日福島2000mダイワレイダース牡6562:00.4後藤浩輝松山康久大城敬三
第42回2006年7月9日福島2000mメイショウカイドウ牡7591:59.3武豊坂口正大松本好雄
第43回2007年7月8日福島2000mサンバレンティン牡6572:00.3後藤浩輝佐々木晶三吉田勝己
第44回2008年7月13日福島2000mミヤビランベリ牡5531:59.8吉田豊加藤敬二村上義勝
第45回2009年7月12日福島2000mミヤビランベリ牡6572:00.2北村友一加藤敬二村上義勝
第46回2010年7月11日福島2000mドモナラズ牡5522:00.4柴田善臣音無秀孝小田切有一
第47回2011年7月10日中山2000mイタリアンレッド牝5522:00.5中舘英二石坂正(株)東京ホースレーシング
第48回2012年7月8日福島2000mアスカクリチャン牡5552:01.1内田博幸須貝尚介上野武
第49回2013年7月7日福島2000mマイネルラクリマ牡5571:58.9柴田大知上原博之(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第50回2014年7月13日福島2000mメイショウナルト騸6561:58.7田辺裕信武田博松本好雄
第51回2015年7月12日福島2000mグランデッツァ牡6571:58.2川田将雅平田修(有)社台レースホース
第52回2016年7月10日福島2000mアルバートドック牡4571:58.4戸崎圭太須貝尚介(株)G1レーシング
第53回2017年7月9日福島2000mゼーヴィント牡4571:58.2戸崎圭太木村哲也(有)シルクレーシング
第54回2018年7月8日福島2000mメドウラーク牡7542:00.8丸田恭介橋田満吉田勝己
第55回2019年7月7日福島2000mミッキースワロー牡557.51:59.6菊沢一樹菊沢隆徳野田みづき
第56回2020年7月12日福島2000mクレッシェンドラヴ牡6572:02.5内田博幸林徹広尾レース(株)
第57回2021年7月11日福島2000mトーラスジェミニ牡5572:02.2戸崎圭太小桧山悟柴原榮
第58回2022年7月10日福島2000mエヒト牡5541:57.8田中勝春森秀行平井裕
第59回2023年7月9日福島2000mセイウンハーデス牡4571:59.8幸英明橋口慎介西山茂行

脚注・出典

注釈

  1. 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

  1. 重賞競走一覧(レース別・関東) (PDF). 日本中央競馬会. p. 25. 2023年9月8日閲覧。
  2. 令和5年第2回福島競馬番組 (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月8日閲覧。
  3. 2023年度第2回福島競馬特別レース名解説(第4日) (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2023年9月8日閲覧。
  4. 今週の注目レース(第51回七夕賞:歴史・プレイバック)”. 日本中央競馬会. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月10日閲覧。
  5. 福島競馬場 ローズガーデン花だより Vol.1
  6. 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(令和5年夏季競馬) (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月8日閲覧。
  7. 平成30年第2回福島競馬番組日本中央競馬会、2018年4月9日閲覧
  8. 第1回福島競馬の無観客競馬の実施(7月3日(土曜)から18日(日曜))”. 日本中央競馬会 (2021年5月1日). 2021年5月1日閲覧。

各回競走結果の出典

外部リンク

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