セントウルステークス

セントウルステークスは、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。競馬番組表での名称は「産経賞セントウルステークス」と表記される[1]

セントウルステークス
Centaur S
2023年セントウルステークス
開催国 日本の旗日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
創設 1987年9月13日
2023年の情報
距離 芝1200m
格付け GII
賞金 1着賞金5900万円
出走条件 サラ系3歳以上(国際)(指定)
負担重量 別定
出典 [1][2][3][4]

競走名の「セントウル」は、ギリシャ神話に登場するケンタウロスのこと。阪神競馬場のセントウルガーデン内にセントウルの像があり、同競馬場のシンボルともなっている[5]

寄贈賞を提供している産業経済新聞社は、東京と大阪に本社を置く新聞社。

正賞は産経新聞社賞[1]

概要

1987年に創設された、4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走[6]。創設当初の施行距離は芝1400mだったが、2000年より芝1200mに短縮され、スプリンターズステークスの重要な前哨戦に位置づけられた[6]。1989年より外国産馬が、1995年より地方競馬所属馬がそれぞれ出走可能になったほか、2005年より外国馬も出走可能になった[6]。格付けは創設当初GIII[注 1]だったが、2006年よりGII[注 1]に格上げ[6]。2007年より日本のパートI国昇格に伴い、国際格付けとなっている。

2006年より創設されたサマースプリントシリーズの最終戦に指定された[6]。本競走の優勝馬からはシーイズトウショウ(2006年)、サンアディユ(2007年)、カノヤザクラ(2008年)、エーシンヴァーゴウ(2011年)、ハクサンムーン(2013年)、リトルゲルダ(2014年[7])、タワーオブロンドン(2019年)がシリーズのチャンピオンとなった[6]。また、2005年から2010年まではグローバル・スプリント・チャレンジにも組み込まれていた[6]

2014年から、本競走の優勝馬にスプリンターズステークスの優先出走権が与えられるようになった[6]

競走条件

以下の内容は、2023年現在[1][2][8]のもの。

出走資格:サラ系3歳以上

  • JRA所属馬(未出走馬および未勝利馬を除く)
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:別定

  • 3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減
    • 2022年9月10日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
    • 2022年9月9日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(ただし2歳時の成績を除く)

スプリンターズステークスのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬はスプリンターズステークスの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。また、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬はスプリンターズステークスの優先出走権が与えられる[9][10]

賞金

2023年の1着賞金は5900万円で、以下2着2400万円、3着1500万円、4着890万円、5着590万円[2][1]

歴史

  • 1987年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走(GIII[注 1])として創設、阪神競馬場の芝1400mで施行。
  • 1989年 - 混合競走に指定。
  • 1995年 - 指定交流競走に指定され、地方所属馬は3頭まで出走可能となる[11]
  • 2000年 - 施行距離を芝内回り1200mに変更。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
  • 2002年 - 負担重量を変更。
  • 2005年
    • 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる[11]
    • グローバル・スプリント・チャレンジに参加、第5戦に組み込まれる(2010年まで)[11]
  • 2006年
    • GII[注 1]に格上げ。
    • サマースプリントシリーズの最終戦に組み込まれる[6]
  • 2007年
    • 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[12]
    • 馬インフルエンザの影響により、中央競馬所属馬のみで施行。
  • 2014年 - この年から本競走の1着馬にスプリンターズステークスへの優先出走権を付与[6]
  • 2017年 - 大阪杯のGI昇格に伴い、それまで大阪杯に出されていた産経新聞社の寄贈賞が振り替えられ、名称を「産経賞セントウルステークス」に変更[13]
  • 2020年
  • 2024年 ー 阪神競馬場リフレッシュ工事に伴う開催日割の変更のため中京競馬場で施行予定[16]。このため、出走可能頭数が18頭に変更される予定。

歴代優勝馬

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

回数施行日競馬場距離優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1987年9月13日阪神1400mミスターボーイ牡51:22.5河内洋中尾正小原巖
第2回1988年9月11日阪神1400mサンキンハヤテ牡41:21.7河内洋橋口弘次郎河原サキノ
第3回1989年9月10日阪神1400mホウエイソブリン牡51:20.9村本善之目野哲也北川末次
第4回1990年9月9日中京1200mエーコーシーザー牡51:08.5田島信行安田伊佐夫池内賢市
第5回1991年9月8日中京1200mニフティニース牝41:07.9竹原啓二松山康久吉田善哉
第6回1992年9月13日阪神1400mマイスーパーマン牡61:22.8南井克巳鹿戸幸治菅原吾一
第7回1993年9月12日阪神1400mエリザベスローズ牝41:22.1河内洋渡辺栄吉田勝己
第8回1994年10月2日中京1200mエイシンワシントン牡31:08.7熊沢重文内藤繁春平井豊光
第9回1995年10月1日京都1400mビコーペガサス牡41:21.2武豊柳田次男(有)レジェンド
第10回1996年9月29日阪神1400mフジノマッケンオー牡51:21.0武豊中村好夫中村寛俊
第11回1997年9月28日阪神1400mオースミタイクーン牡61:21.0武幸四郎武邦彦山路秀則
第12回1998年10月4日阪神1400mマイネルラヴ牡31:21.3武豊稲葉隆一(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第13回1999年10月3日阪神1400mエイシンガイモン牡61:20.7芹沢純一加用正平井豊光
第14回2000年9月10日阪神1200mビハインドザマスク牝41:07.6福永祐一北橋修二(有)サンデーレーシング
第15回2001年9月9日阪神1200mテネシーガール牝41:08.1山田和広坪正直平井豊光
第16回2002年9月8日阪神1200mビリーヴ牝41:07.1岩田康誠松元茂樹前田幸治
第17回2003年9月14日阪神1200mテンシノキセキ牝51:07.8横山典弘橋口弘次郎杉谷枡夫
第18回2004年9月12日阪神1200mゴールデンキャスト牡41:08.2武豊橋口弘次郎前田幸治
第19回2005年9月11日阪神1200mゴールデンキャスト牡51:08.3小牧太橋口弘次郎前田幸治
第20回2006年9月10日中京1200mシーイズトウショウ牝61:08.6池添謙一鶴留明雄トウショウ産業(株)
第21回2007年9月9日阪神1200mサンアディユ牝51:07.1川田将雅音無秀孝松岡隆雄
第22回2008年9月14日阪神1200mカノヤザクラ牝41:07.3小牧太橋口弘次郎神田薫
第23回2009年9月13日阪神1200mアルティマトゥーレ牝51:07.8松岡正海奥平雅士(有)社台レースホース
第24回2010年9月12日阪神1200mダッシャーゴーゴー牡31:08.0川田将雅安田隆行芦田信
第25回2011年9月11日阪神1200mエーシンヴァーゴウ牝41:08.5田辺裕信小崎憲(株)栄進堂
第26回2012年9月9日阪神1200mエピセアローム牝31:07.3武豊石坂正吉田勝己
第27回2013年9月8日阪神1200mハクサンムーン牡41:07.5酒井学西園正都河崎五市
第28回2014年9月14日阪神1200mリトルゲルダ牝51:07.4丸田恭介鮫島一歩栗山良子
第29回2015年9月13日阪神1200mアクティブミノル牡31:07.8藤岡康太北出成人吉岡實
第30回2016年9月11日阪神1200mビッグアーサー牡51:07.6福永祐一藤岡健一中辻明
第31回2017年9月10日阪神1200mファインニードル牡41:07.5M.デムーロ高橋義忠H.H.シェイク・モハメド
第32回2018年9月9日阪神1200mファインニードル牡51:08.8川田将雅高橋義忠ゴドルフィン
第33回2019年9月8日阪神1200mタワーオブロンドン牡41:06.7C.ルメール藤沢和雄ゴドルフィン
第34回2020年9月13日中京1200mダノンスマッシュ牡51:07.9三浦皇成安田隆行(株)ダノックス
第35回2021年9月12日中京1200mレシステンシア牝41:07.2C.ルメール松下武士(有)キャロットファーム
第36回2022年9月11日中京1200mメイケイエール牝41:06.2池添謙一武英智(株)名古屋競馬
第37回2023年9月10日阪神1200mテイエムスパーダ牝41:07.2富田暁木原一良竹園正繼

1986年までのセントウルステークス

現在の重賞競走が創設される以前、1986年まで同名の特別競走が行われていた。ただし、JRAではこれらの競走を前身としていない。

  • 1960年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬による条件特別競走として、阪神競馬場の芝2000mで施行。
  • 1970年 - オープン特別競走に昇格。
  • 1976年 - 条件特別競走に降格。
  • 1978年 - オープン特別競走に再び昇格。
  • 1979年 - 条件特別競走に再び降格。
  • 1984年 - オープン特別競走に再び昇格。

1986年までの優勝馬

施行距離
  • 1960年・1962年 - 1963年・1966年 - 1968年:芝2000m、1961年・1964年:芝1800m、1970年:芝1900m、1971年 - 1980年:芝1600m、1981年 - 1983年:芝2000m、1984年 - 1986年:芝2200m
施行日優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師
1960年10月23日タイカン牝3清田十一伊藤勝吉
1961年12月3日ブゼンコウシユン牡4高尾武士田中好雄
1962年12月9日シンハツヒカリ牡3
1963年12月15日トキカゼ牡4
1964年12月27日ガルカチドリ牡3北橋修二松元正雄
1965年12月26日シシオー牡3
1966年12月11日キリハク牝3高橋成忠上田三千夫
1967年12月3日ハヤシロ牡3福永甲田之上勲
1968年12月8日ハードオンワード牡32:04.8武田博武田文吾
1969年小倉大賞典を参照
1970年12月12日ケイタカシ牡51:56.0池江泰郎浅見国一
1971年12月11日シバクサ牡31:35.8高崎詠三郎橋本正晴
1972年12月9日ファストバンブー牡51:36.1福永洋一伊藤修司
1973年12月8日ホウシュウエイト牡31:35.5武邦彦日迫清
1974年12月1日ランドグレース牡31:34.9福永洋一松井麻之助
1975年11月30日ケイリュウシンゲキ牝51:36.2伊藤清章伊藤修司
1976年12月5日ホクトボーイ牡31:36.1久保敏文久保道雄
1977年12月4日キングラナーク牡41:35.3岩元市三布施正
1978年12月3日ヤマニンミノル牡31:36.4田原成貴浅見国一
1979年12月1日バンブトンフィリー牝31:35.3吉永良人伊藤修司
1980年10月11日マツノリード牝3本田優星川薫
1981年11月29日クニノカチドキ牡32:01.4田原成貴安藤正敏
1982年12月12日ハンキイナリ牡62:03.9加用正大沢真
1983年12月11日キタヤマツバキ牡32:01.3小島貞博戸山為夫
1984年12月16日パワーホーラー牡32:13.4西浦勝一荻野光男
1985年12月21日シンブラウン牡52:15.2岩元市三布施正
1986年12月20日スピードヒーロー牡42:15.6河内洋崎山博樹

外国調教馬の成績

脚注・出典

参考文献

  • 「セントウルステークス(GII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【古馬関西編】』日本中央競馬会、2006年、1171-1202頁。

注釈

  1. 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

  1. 重賞競走一覧(レース別・関西) (PDF). 日本中央競馬会. p. 24. 2023年9月4日閲覧。
  2. 令和5年第4回阪神競馬番組 (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月4日閲覧。
  3. International Cataloguing Standards Book 2022 (Japan) (PDF). 国際競馬統括機関連盟. 2023年9月4日閲覧。
  4. Sankei Sho Centaur S.”. 国際競馬統括機関連盟. 2023年9月4日閲覧。
  5. 2023年度第4回阪神競馬特別レース名解説 (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2023年9月4日閲覧。
  6. 歴史・コース:産経賞セントウルステークス 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2023年9月4日閲覧。
  7. 2014年サマーシリーズポイントランキング”. 日本中央競馬会. 2014年9月15日閲覧。
  8. 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(令和4年秋季競馬) (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月4日閲覧。
  9. 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和4年度】 (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月4日閲覧。
  10. 競馬番組一般事項 (PDF). 日本中央競馬会 (2022年). 2023年9月4日閲覧。
  11. 中央競馬全重賞成績集【古馬関西編】
  12. 第4回 阪神競馬成績集計表 (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2867-2869 (2007年). 2016年9月12日閲覧。(索引番号:27023)
  13. 平成29年度の重賞競走の主な変更点について (PDF). 日本中央競馬会. 2020年9月6日閲覧。
  14. 令和2年度の重賞競走の主な変更点について (PDF). 日本中央競馬会. 2020年9月6日閲覧。
  15. 9月12日(土曜)から10月4日(日曜)までの中央競馬の開催等”. 日本中央競馬会 (2020年8月27日). 2020年9月6日閲覧。
  16. 2024年度開催日割および重賞競走日本中央競馬会、2023年10月16日配信・閲覧

各回競走結果の出典

関連項目

外部リンク

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