不来方賞

不来方賞(こずかたしょう)は、岩手県競馬組合盛岡競馬場ダート2000メートルで施行するダートグレード競走JpnII)である。2024年より正式名称は「農林水産大臣賞典 不来方賞」。競走名の不来方は、盛岡市にあった不来方城に由来する。

不来方賞
開催国 日本の旗 日本
主催者 岩手県競馬組合
競馬場 盛岡競馬場
創設 1969年8月10日
2024年の情報
距離 ダート2000m
格付け JpnII
賞金 1着賞金4000万円
出走条件 サラブレッド系3歳(指定交流)
負担重量 定量(56kg、牝馬2kg減)
出典 [1]

副賞は、農林水産省東北農政局長賞、水沢信用金庫賞、JBC協会賞、岩手県馬主会会長賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞(2023年)[1]

概要

1969年創設。岩手競馬ダービーとして位置付けられていた[2]、岩手競馬で最も歴史ある競走のひとつである。現在は、ダート2000メートルで行われる。2000年から2022年まではテレビ岩手から優勝杯の提供を受け「テレビ岩手杯 不来方賞」の名称であったが、2023年は名称が「農林水産省東北農政局長賞 水沢信用金庫杯 不来方賞」となった。

ダービーグランプリ創設直後は11月に開催されていたため、ダービーグランプリのステップレースとして10月に開催されていたが、1996年より7月中旬~8月上旬に開催されるようになった。上位2着馬までにはダービーグランプリの優先出走権が与えられていたが、ダービーグランプリは2007年限りで休止された。2009年は11月開催に、そして2010年からは10月開催となった(ただし、2014年は11月開催)。2019年より開催時期を9月に繰り上げることになった。

元は岩手競馬所属馬による競走であったが、2001年から東北地区交流、2002年から東日本九州地区交流、2004年からは地方競馬全国交流として行われた。2010年にダービーグランプリが地方競馬全国交流競走として復活したため、本競走は岩手所属3歳馬限定の上位2着馬までにダービーグランプリ優先出走権が与えられる競走に戻された。2014年からダービーグランプリの優先出走権付与対象が上位3着馬までに拡大されている。

2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M2に格付けされた。

2017年からはM1に格上げされるとともに、同年から「3歳秋のチャンピオンシップ」シリーズが始まり、そのカテゴリーB競走に指定された(2023年まで)。本競走とダービーグランプリの双方に優勝した馬の馬主にはボーナス賞金800万円が贈られる[3](2018年までは同500万円)。

2019年からHITスタリオンシリーズに指定されている。

2023年は2009年以来となる水沢競馬場での施行となる。

2024年からは全日本的なダート競走の体系整備に伴いダービーグランプリと統合され、ダートグレード競走(JpnII)に昇格し「ジャパンダートクラシック」のトライアル競走として施行される。施行競馬場は盛岡競馬場、フルゲートは16頭、本競走の1着馬にはジャパンダートクラシックへの優先出走権が付与される予定[4][5][6]。また岩手競馬としては初めてJpnIIに格付けされる競走となる。

なお、初年度である2024年においてはJRA5頭、地方11頭の割り当てとして施行される予定。

条件・賞金等(2023年)

出走条件
サラブレッド系3歳、岩手所属。
負担重量[1]
定量。56kg(牝馬2kg減)。
賞金等
賞金額は1着1000万円、2着350万円、3着200万円、4着130万円、5着70万円、着外手当は5万円[1]
HITスタリオンシリーズに指定されており、フィレンツェファイアの配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている。
優先出走権付与
上位3着までに入った馬にダービーグランプリの優先出走権が付与される[1]

過去の副賞

本競走は2008年から2012年、2019年以後スタリオンシリーズ競走として優勝馬の馬主へ特定種牡馬の次年度種付権が副賞となっている。

歴代優勝馬

回数施行日競馬場距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師
第1回1969年8月10日盛岡D1730mスズヒカリトップ牝4岩手   福田重征佐々木二八
第2回 1970年
第3回 1971年
第4回 1972年
第5回 1973年
第6回1974年6月30日盛岡D1420mカネシラン牝4岩手1分32秒3小西重征小西善一郎
第7回1975年11月2日盛岡D1750mカネシラユキ牝4岩手1分53秒0小西重征小西善一郎
第8回1976年10月17日盛岡D1750mカネハツユキ牝4岩手1分50秒9小西重征小西善一郎
第9回1977年11月13日盛岡D1750mポーラダン牡4岩手1分51秒4村上昌幸村上初男
第10回1978年11月13日盛岡D1750mジヨージアフエロー牡4岩手1分54秒4村上昌幸村上初男
第11回1979年8月26日盛岡D1800mタガワキング牡4岩手1分56秒7村上昌幸村上初男
第12回1980年9月7日盛岡D1800mタケミパワー牡4岩手1分57秒6熊谷昇小西善一郎
第13回1981年8月23日盛岡D1900mタガワリユウオー牡4岩手2分03秒5村上昌幸村上初男
第14回1982年10月3日盛岡D1900mスーパーライジン牡4岩手2分06秒3菅原勲菅原和治
第15回1983年10月30日盛岡D1900mホワイトスワツプス牡4岩手2分05秒2千葉次男千葉勝
第16回1984年11月4日盛岡D1900mカウンテスアツプ牡4岩手2分02秒7千葉次男千葉忠一
第17回1985年9月29日盛岡D1900mミヤシロフアミリー牡4岩手2分03秒6佐藤浩一小西善一郎
第18回1986年10月19日盛岡D1900mトウケイフリート牡4岩手2分03秒8小野寺三男村上実
第19回1987年10月18日盛岡D1900mアメリカンミツル牡4岩手1分59秒8小竹清一千葉忠一
第20回1988年10月16日盛岡D1900mグランリードワン牡4岩手2分01秒9
同着
及川良春村上初男
シヤドウイメージ牡4岩手菅原勲大和正四郎
第21回1989年10月29日盛岡D1900mスイフトセイダイ牡4岩手2分02秒8小竹清一城地藤男
第22回1990年10月28日盛岡D1900mサンドリーズン牡4岩手2分03秒5菅原勲酒井清
第23回1991年10月27日盛岡D1900mロイヤルポイント牡4岩手2分04秒5小竹清一村上実
第24回1992年10月25日盛岡D1900mモリユウプリンス牡4岩手2分02秒0畠山信一千葉四美
第25回1993年10月17日盛岡D2000mエビスサクラ牡4岩手2分11秒9菅原勲阿部時男
第26回1994年10月16日盛岡D2000mブラッククロス牡4岩手2分11秒6菅原勲千葉博
第27回1995年10月22日盛岡D2000mサトヨフレンチ牡4岩手2分13秒5小林俊彦佐々木由則
第28回1996年7月14日盛岡D2000mマツリピロリット牝4岩手2分13秒5小林俊彦千葉四美
第29回1997年7月27日盛岡D2000mメイセイオペラ牡4岩手2分10秒9菅原勲佐々木修一
第30回1998年7月26日盛岡D2000mキタノタイトル牡4岩手2分09秒5菅原勲伊藤和
第31回1999年7月25日盛岡D2000mマルケイゲイン牡4岩手2分08秒4村松学菅原右吉
第32回2000年7月30日盛岡D2000mトニージェント牡4岩手2分11秒9村上忍村上実
第33回2001年7月29日盛岡D2000mバンケーティング牡3岩手2分10秒3菅原勲平澤芳三
第34回2002年7月28日盛岡D2000mナノテクノロジー牡3岩手2分13秒4村上忍千葉四美
第35回2003年7月27日盛岡D2000mグランドピアノ牡3岩手2分11秒4村松学菅原右吉
第36回2004年8月1日盛岡D2000mウエストジーニアス牡3岩手2分10秒0菅原勲佐藤晴記
第37回2005年8月7日盛岡D2000mマツリダパレス牡3岩手2分10秒2小林俊彦城地藤男
第38回2006年8月6日盛岡D2000mオウシュウクラウン牡3岩手2分09秒4小林俊彦櫻田浩三
第39回2007年8月19日水沢D2000mセイントセーリング牡3岩手2分10秒6菅原勲鈴木七郎
第40回2008年9月7日盛岡D2000mピンクゴールド牝3岩手2分10秒2小林俊彦小林義明
第41回2009年11月22日水沢D2000mグレードアップ牡3船橋2分07秒6菅原勲松代眞
第42回2010年10月24日盛岡D2000mロックハンドスター牡3岩手2分08秒8菅原勲瀬戸幸一
第43回2011年10月24日盛岡D2000mカミノヌヴォー牡3岩手2分09秒3阿部英俊千葉幸喜
第44回2012年10月28日盛岡D2000mロッソコルサ牡3岩手2分09秒8村上忍千葉幸喜
第45回2013年10月27日盛岡D2000mコウギョウデジタル牝3岩手2分06秒0阿部英俊菅原右吉
第46回2014年11月3日盛岡D2000mライズライン牝3岩手2分05秒9村上忍千葉幸喜
第47回2015年10月25日盛岡D2000mダイワエクシード牡3岩手2分10秒7村上忍千葉幸喜
第48回2016年10月23日盛岡D2000mエンパイアペガサス牡3岩手2分10秒4村上忍佐藤祐司
第49回2017年10月22日盛岡D2000mキングジャガー牡3岩手2分04秒6高橋悠里板垣吉則
第50回2018年10月21日盛岡D2000mサンエイキャピタル牡3岩手2分06秒0山本聡哉瀬戸幸一
第51回2019年9月16日盛岡D2000mヤマショウブラック牡3岩手2分09秒9高松亮小林俊彦
第52回2020年9月6日盛岡D2000mフレッチャビアンカ牡3岩手2分07秒2高松亮千葉幸喜
第53回2021年9月5日盛岡D2000mマツリダスティール牡3岩手2分08秒2村上忍菅原勲
第54回2022年9月4日盛岡D2000mマナホク牡3岩手2分06秒9高松亮佐藤雅彦
第55回2023年9月3日水沢D2000mルーンファクター牡3岩手2分08秒8坂口裕一千葉幸喜

※馬齢は2000年以前については旧表記を用いる。

脚注・出典

出典

  1. 令和5年度第6回 盛岡競馬競走番組表(概定) (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2023年9月2日閲覧。
  2. 斎藤修「地方競馬のクラシック路線とダービー」『ハロン』第12巻第7号、地方競馬全国協会、2001年7月、62-63頁。
  3. 3歳秋のチャンピオンシップ2017実施要項地方競馬全国協会、2017年8月11日閲覧
  4. 3歳ダート3冠レース体系発表 24年からスタート すべてにトライアルレースを設定日刊スポーツ、2022年11月29日配信・閲覧
  5. お知らせ|地方競馬情報サイト”. 2022年11月28日閲覧。
  6. 3歳ダート三冠競走等における地方所属馬の出走馬選定方法”. 特別区競馬組合. 2023年5月24日閲覧。

各回競走結果の出典

関連項目

外部リンク

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