黒川 (川崎市)
黒川(くろかわ)は、神奈川県川崎市麻生区にある地名である。住居表示未実施区域[5]。郵便番号は215-0035[3]。
| 黒川 | |
|---|---|
| 大字 | |
![]() | |
| 北緯35度36分52秒 東経139度28分06秒 | |
| 国 |
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| 都道府県 |
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| 市町村 |
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| 行政区 | 麻生区 |
| 人口情報(2024年(令和6年)3月31日現在[1]) | |
| 人口 | 3,345 人 |
| 世帯数 | 1,663 世帯 |
| 面積([2]) | |
| 2.015048097 km² | |
| 人口密度 | 1660.01 人/km² |
| 設置日 | 1939年(昭和14年) |
| 郵便番号 | 215-0035[3] |
| 市外局番 | 044(川崎MA)[4] |
| ナンバープレート | 川崎 |
また、黒川東地区の一部で1979年(昭和54年)に黒川第一土地区画整理事業に伴う換地処分と住居表示が実施され、南黒川が新設され、黒川下地区の一部は住宅・都市整備公団(現:都市再生機構)の宅地開発(黒川特定土地区画整理事業)により2006年(平成18年)に住居表示が実施され、黒川から分かれて新たにはるひ野が新設された。
地理
現在の行政区画では川崎市の北部最西端に位置し、周囲を東京都稲城市、多摩市、町田市に囲まれた県境の地域である。
北側・西側・南側を多摩丘陵の山に囲まれ、その豊かな森を水源とする多摩川水系三沢川の水源地である。豊かな森と水に恵まれた当地域では、かつては農業や炭焼きが盛んであり、特に後者は「黒川炭」と呼ばれて良質のものを産したという。また、黒川上地区は市内でいちばん標高が高く、多摩丘陵内でも標高の高い地域で、多摩市との境界付近はおおむね 140m ほどである。この付近では推定2万4000年前の先土器時代以降の遺跡が見つかっており、当地域には古くから人々の生活があったことを物語っている。
近年は川崎市の都市計画により、黒川上地区(北東部)および黒川字東(あずま)地区の一部地域が市街化調整区域および農業振興地域に指定されたことから、市内各所で急速に進んだ都市化から免れ、川崎市内では珍しく今も谷戸地形を利用した農業が引き継がれ、里山的環境が残っている。一方で黒川下地区では宅地開発が進み、2004年度には新興住宅地「はるひ野」が街開きし、2006年には新駅としてはるひ野駅が開業した。
地名の由来
三沢川の源流域であり、多摩丘陵の豊かな森に育まれたその川の水が透明で、底が黒く見えたことによると言われる。ただし現在の三沢川源流域は全てコンクリート三面貼りの水路で、昔日の面影はない。
歴史
明治以降の行政区画の沿革
- 1878年(明治11年) - 神奈川県都筑郡黒川村。
- 1889年(明治22年) - 周辺10ヶ村が合併して、柿生村となる。
- 1939年(昭和14年) - 川崎市に編入し、神奈川県川崎市黒川となる。
- 1972年(昭和47年) - 政令指定に伴い行政区が設置され、神奈川県川崎市多摩区黒川となる。
- 1979年(昭和54年) - 黒川駅周辺で黒川第一土地区画整理事業に伴う換地処分と住居表示が実施され、南黒川が設置される[6][5]。
- 1982年(昭和57年) - 旧柿生村・旧岡上村の全域、および旧生田村の一部が多摩区より分離し、麻生区に。神奈川県川崎市麻生区黒川となる。
- 2006年(平成18年)3月13日 - 黒川下地区の一部地域で黒川特定土地区画整理事業に伴う換地処分と住居表示が実施されはるひ野1丁目から5丁目が設置される[7][5]。
地区
黒川上地区
![]() 黒川上営農団地 ![]() 黒川の鎮守、汁守神社 ![]() 毘沙門天堂(旧金剛寺) ![]() 瓜生黒川海道(街道・往還)緑地保全地区 ![]() 川崎市最西端付近(国士舘大学多摩校舎南側) |
黒川地区のうち多摩市・町田市境に近い北東部一帯が市街化調整区域および農業振興地域に指定されたことから、かつての谷戸地形を利用した農業が受け継がれ、以前は多摩丘陵の各所で見られた里山の光景を今に伝えている。
- 黒川上営農団地
- 汁守神社
- かつて、武蔵国総社の大國魂神社(府中市)に供える汁物を調える役目を担ったことから、こう呼ばれるようになったと言われる。
- 神奈川中央交通(鶴川駅〜若葉台駅・調布駅系統)「日影」バス停の前、黒川の中心部にある小高い丘の上に鎮座する。境内の鎮守の森には川崎市指定保存樹木が多い。春には一面にカントウタンポポが咲き、秋には紅葉で染まる。また、境内には黒川公会堂が併設されている。
- 毘沙門天堂
- かつて黒川上地区にあった金剛寺の跡といわれ、その歴史は8世紀に遡ると考えられている。現在は近隣住民により祠が建てられている。かつては行基作と伝えられた毘沙門天座像[8]が祀られていたが、平成7年に盗難に遭い、現在は小さな毘沙門天立像が収められている。参道は軽い上り坂であるが、境内の入口には鳥居が立てられており、明治初の廃仏毀釈以前の神仏習合の様子をうかがわせる。しかし鳥居の根本に並ぶ石仏群はいずれも首が落とされており、廃仏毀釈の爪痕を生々しく伝えている。
- 瓜生黒川海道(街道・往還)
- 柿生・黒川から府中・八王子方面に抜ける近道で、江戸時代頃から歩かれた往還。黒川・柿生地域特産の「黒川炭」「禅寺丸柿」などが運ばれ、また汁守神社の汁物が府中に運ばれる際にも使われたと言われている。
- 以前は鬱蒼とした森の中を通る山道であったが、隣接する「はるひ野」の宅地造成に伴せ、地面が均されるなど散策道として整備されつつある。また、尾根伝いの多摩市境に散策路「よこやまの道」が整備されて以降、散策を楽しむ人が多く訪れている。
- 沿道の雑木林は緑地保全地区に指定されており、既存の農地と一体として、かつての里山の風景を今に伝えるとともに、野鳥などの生態系を支えている。
- 西光寺
- 神奈川県企業庁柿生発電所
- 川崎一号水道の取水地と浄水場の落差を利用した水力発電所。
- 川崎市水道局黒川高区配水池
- 昭和60年に設置された、潮見台浄水場(宮前区潮見台)で浄化された水道水を汲み上げて各世帯へ配水するための施設。当地域が市内でも随一の標高であることから、黒川配水所よりも高い地域へ配水するために設けられた。
- 電源開発送変電ネットワーク(J-POWER送変電)西東京変電所
黒川東地区
稲城市平尾・坂浜に隣接する地域。黒川駅周辺の町名は、1979年に南黒川へ改められている。
- 黒川青少年野外活動センター(旧川崎市立柿生小学校黒川分校)
- 黒川駅の程近くに位置し、野外活動の拠点として利用できる。利用は無料だが、食事・寝具などは用意されない(ただし、毛布や座布団は用意される)。
- 川崎市水道局黒川配水所

- 黒川東(くろかわあずま)農村広場
世帯数と人口
2024年(令和6年)3月31日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
| 大字 | 世帯数 | 人口 |
|---|---|---|
| 黒川 | 1,663世帯 | 3,345人 |
交通
鉄道
- 麻生区黒川と稲城市若葉台にまたがって立地する。駅所在地(駅長室所在地)は川崎市黒川であるが、駅前バスターミナルや多くの駅前商業施設は駅舎南側の稲城市内に立地する。また「下黒川」バス停も最寄りである。
- 黒川駅は南黒川にあるが、黒川駅前に路線バスは乗り入れておらず、路線バスへの乗り換えは階段を降りて徒歩数分の「黒川」バス停が最寄りとなり、黒川にある。
道路
- 神奈川県道19号町田調布線(鶴川街道)
- 神奈川県道137号上麻生連光寺線(尻手黒川道路)
- 府中街道とほぼ並行し、川崎市を縦断する道路として計画され、現在は柿生周辺の一部を除くほぼ全区間で開通している。
その他
脚注
- “令和6年町丁別世帯数・人口 3月末日現在” (XLS). 川崎市 (2024年4月25日). 2024年4月26日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC BY 2.1 JP DEED)
- “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- “黒川の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- “区別町名一覧表(麻生区)”. 川崎市 (2014年10月20日). 2021年12月12日閲覧。
- “黒川第一土地区画整理事業”. 川崎市 (2019年3月1日). 2024年3月20日閲覧。
- “黒川特定土地区画整理事業”. 川崎市 (2019年3月1日). 2024年3月20日閲覧。
- 新編武蔵風土記稿 黒木村.
- “明治大学黒川農場 | 明治大学”. 2013年6月6日閲覧。
- “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- “麻生区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2017年11月20日). 2021年12月12日閲覧。
- “麻生区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2017年11月20日). 2021年12月12日閲覧。
- “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年2月10日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
- “交番案内/麻生警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年3月19日閲覧。
参考文献
- はるひ野開発と地域の記録編集委員会『くろかわ はるひ野開発と地域の記録』黒川特定土地区画整理事業地権者会、2006年。
関連項目
外部リンク
- 川崎市
- 獅子頭(川崎市教育委員会文化財課)
- かつて黒川の獅子舞で使われたもので、現在は郷土資料として市民ミュージアムが所蔵する。
- 小田急沿線自然ふれあい歩道 黒川駅コース(小田急電鉄)
- 多摩よこやまの道(都市機構)





