オムスク市電

オムスク市電ロシア語: Омский трамвай)は、ロシア連邦の都市・オムスク市内に存在する路面電車2021年現在はトロリーバスオムスク・トロリーバス)と共にオムスク市の公営企業である電気交通公社(МП г. Омска «Электрический транспорт»)による運営が行われている[1]

オムスク市電
オムスク市電の主力車両・71-605(2017年撮影)
オムスク市電の主力車両・71-6052017年撮影)
基本情報
ロシアの旗ロシア連邦
オムスク州の旗オムスク州
所在地 オムスク
種類 路面電車[1]
路線網 6系統(2021年現在)[2][1]
開業 1936年[3]
運営者 電気交通公社
(МП г. Омска «Электрический транспорт»)[1]
路線諸元
路線距離 31 km(2021年現在)[3]
軌間 1,524 mm[3]
電化区間 全区間[3]
路線図

歴史

オムスク市内に路面電車を建設する計画はロシア革命以前から存在したが革命の影響で中断し、本格的に始動したのは当時の路線バス以上の輸送力を有する公共交通機関が求められるようになった1927年以降となった。だがその後も正式な決定には時間を費やす事となり、運営組織が設立され建設が開始されたのは1936年であった。同年のうちに最初の路線が敷設され、1936年11月15日から営業運転が開始されている[4][5][6]

路面電車はオムスクの発展に貢献し、翌1937年以降路線網の拡張が次々に実施された。また、同時期には旅客営業のみならず貨物営業も実施され、貨物駅も設けられていた。その後、第二次世界大戦大祖国戦争)中のオムスク市電は市内における唯一の公共交通機関となり、労働者や燃料、日用品のみならず負傷兵の病院への輸送も実施した[4][5]

戦後は1947年流氷による橋梁の崩壊が原因で一時的に路線が分断される事態に見舞われたものの、1954年に新たな橋梁が建設された事によりオミ川を渡る路線の運行が再開された。更に同時期には輸送力の増強に伴い車庫の増設も実施され、最大3箇所に設けられたものの、1959年に実施された再編により2か所に集約された。また、それ以降はトロリーバスの整備が優先され、路面電車の路線網の拡張は1970年代および1990年代初頭に限られた[4][5]

ロシア連邦成立以降は路線網の廃止が相次いでいる他、車庫も開業時に設立された第一車庫のみが現存する。一方で残された区間については改修工事が継続して行われている他、後述の通り車両の近代化も実施されている[4][5][1]

運行

2021年現在、オムスク市電は以下の系統で運行されている[2][1]

系統番号 起点 終点 備考・参考
1 ПО Полет пос.Амуруский
2 ПО Полет Котельникова
4 пос.Амурский Котельникова
7 пос.Амурский Стрельникова
8 Котельникова ПО Полет
9 Трамвайное кольцо Котельникова

車両

2021年現在、オムスク市電に在籍する車両は以下の通り。同年時点で超低床電車の導入が積極的に行われているのに加えてモスクワ市電からの譲渡車の導入も実施されており、ソ連時代の車両の置き換えが進められている[1][7][8][9]

車両形式 両数
(2021年現在)
備考・参考
71-605 71-605 18両
71-605A 13両
71-605EP 13両 更新車[10]
71-608 71-608KM 11両 一部はモスクワ市電からの譲渡車両
71-608EP 1両 機器更新車
71-619 71-619K 2両
71-619A 5両 モスクワ市電からの譲渡車両
71-619A-01 3両 モスクワ市電からの譲渡車両
71-619AC 2両 モスクワ市電からの譲渡車両
AKSM-62103 1両 部分超低床電車
71-407 71-407-01 20両 部分超低床電車
チェレポヴェツ市電(1両)、ウファ市電(1両)からの譲渡車両を含む
71-412 4両 超低床電車
1両はエカテリンブルク市電からの譲渡車両

今後の予定

2020年に発表されたオムスク市のマスタープランでは、オムスク市内に地下鉄オムスク地下鉄)を建設する計画に加え、路面電車についても複数の新規路線を建設する旨が発表されている[1][11]

脚注

注釈

    出典

    1. Ровесники перестройки, или Сколько лет омским автобусам, троллейбусам и трамваям”. NGS55.ru (2021年3月22日). 2021年11月10日閲覧。
    2. Информация для пассажиров”. Электрический транспорт. 2021年11月10日閲覧。
    3. OMSK”. UrbanRail.Net. 2021年11月10日閲覧。
    4. Елена Завьялова. История Омского трамвая 1930-е — 1950-е”. Электрический транспорт. 2021年11月10日閲覧。
    5. Омскому трамваю исполняется 80 лет”. Омск.рф (2016年11月8日). 2021年11月10日閲覧。
    6. Евгений Евсеев (1988-7-19). “Мосты жизни нашей… : век XX — Железный мост и его спутники : исторический очерк”. Омская правда: 4. http://lib.omsk.ru/ip/evseev/node/123?page=show 2021年11月10日閲覧。.
    7. В Омске в течение двух месяцев протестируют новый трамвай”. Омск.рф (2020年1月27日). 2021年11月10日閲覧。
    8. Впервые за 29 лет в Омск привезли 12 новых трамваев: смотрим, как они выглядят внутри и снаружи”. NGS55.ru (2020年11月9日). 2021年11月10日閲覧。
    9. Vehicle Statistics Omsk, Tramway”. Urban Electric Transport. 2021年11月10日閲覧。
    10. Transportation”. Omsk. 2021年11月10日閲覧。
    11. Карты (схемы) территориального планирования Генерального плана Омска”. Омск.рф. 2021年11月10日閲覧。

    外部リンク

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