三菱重工横浜ビル

三菱重工横浜ビル(みつびしじゅうこうよこはまビル)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにある超高層ビル東京都千代田区丸の内丸の内二重橋ビルと共に三菱重工業本社機能を有している。

三菱重工横浜ビル
Mitsubishi Heavy Industries Yokohama Building

地図
施設情報
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-1
座標 北緯35度27分21.8秒 東経139度37分47秒
状態 完成
着工 1992年4月
建設期間 2年
竣工 1994年2月
開業 1994年6月[1]
用途 オフィス
地上高
最頂部 151.9 m
屋上 151.9 m
最上階 33階
各種諸元
階数 地上33階、地下2階
延床面積 100,900 m²
関連企業
設計 三菱重工業
施工 大成建設大林組鹿島清水建設
所有者 三菱重工業→ヒューリックケネディクスグループが組成するファンド等(現所有者)[2][3][4]

概要

みなとみらい地区南部の37街区(南区画)に位置し、南東は横浜ランドマークタワー、北東は横浜美術館に隣接する。かつての三菱重工横浜造船所の跡地で、横浜博覧会会期中はYESホールが設置されていた土地に1992年着工、1994年に竣工した。当ビルは地上33階建て(高さ151.9m)の超高層ビルであり、建設に当たってはタワークレーンを用いず全天候屋根下でジャッキアップにより作業を行う、大成建設によるT-UP工法が採られている[5]。完成後はオフィスのほか、1階〜3階にかけて三菱みなとみらい技術館コンビニエンスストア生活彩家)、飲食店などが入居している。

当ビルはビル名に冠す通り三菱重工業の所有であったが、2017年3月30日付でヒューリック売却譲渡)されており、のちにケネディクスグループが組成するファンド等に組み入れられている。また、隣接地の敷地(同街区の北区画、後節参照)についても同日付でケネディクスが組成する特別目的会社・KRF48に売却されている[2][3][4][6][7][8][9][10][注 1]。売却後も三菱重工グループは賃借により当ビルへの入居を継続している[12][13][注 2][注 3]

併設施設

三菱みなとみらい技術館

三菱みなとみらい技術館
Mitsubishi Minatomirai Industrial Museum
施設情報
専門分野 三菱重工業が手掛けているさまざまな技術
管理運営 三菱重工業
開館 1994年6月
所在地 220-8401
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-1
外部リンク http://www.mhi.co.jp/museum/
プロジェクト:GLAM

当ビル内にある科学館で、三菱重工業が運営を行っている。展示内容、開館日時、入館料等の詳細は公式サイトを参照のこと。

営業案内
  • 営業時間
    • 平日:10:00 - 15:00(最終入館14:30)
    • 土日祝 10:00 - 16:00(最終入館15:30)
  • 休館日:毎週火・水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始、その他特定休館日
  • 入館料:大人500円(65歳以上は証明書により無料)/中・高校生300円/小学生200円
フロア構成

館内は以下のゾーン・コーナーで構成されている(※は有料エリア外にある)。

1階
  • 宇宙ゾーン (SPACE)
  • 空ゾーン (SKY)
  • 海ゾーン (SEA)
  • MHIフューチャーゲート (MHI FUTURE GATE)
  • 企画展示コーナー
  • 乗物の歴史
  • ミュージアムショップ※
2階
  • 陸ゾーン (LAND)
  • バーチャルツアーステーション(当日予約制)
  • MMスタジオ
  • MM配信ブース(オンラインイベントなど)

交通アクセス

その他

隣接地における計画

二期棟計画

三菱重工業の37街区オフィスビル計画として、元々は当ビルの他にもう一棟の本社機能を有するビルを建設してツインタワーとする計画であった[19]が、1990年代後半の景気後退の影響により2棟目(二期棟)の建設計画は延期されていた[10](その後、品川エリア〈港区港南〉に本社機能を有する三菱重工ビル〈現・NBF品川タワー〉が建設されている)。このため、グループ会社の菱重エステート(旧・関東菱重興産、現在のMHIファシリティーサービス)が当ビル隣接地に当たる二期棟計画用地(37街区北区画)にて暫定施設の住宅展示場「横浜ホームコレクション」を開設(当ビル竣工翌年の1995年3月オープン)し、以来約20年にわたり運営されてきた経緯がある[10][注 4]

その後、三菱重工業を主体として日立製作所との火力発電システム事業における合併会社(三菱日立パワーシステムズ〈現・三菱パワー〉)を2014年1月に設立することとなり執務スペースの確保が必要になったことなどから、1棟目の竣工から20年近く経過した2013年9月になって「みなとみらい21中央地区37街区II期棟計画(仮称)」として計画を再始動することが発表された。計画では新たに建設されるビルに前述の合併新会社の本社が入居し[27][注 5]、ビルの規模は地上32階・地下2階、塔屋1階、高さ約165m、延床面積約108,000m2(一期棟より高さ、延床面積は少し拡大)で、2015年着工、2017年度の竣工を目指していた[28][29][30]が、竣工予定年の2017年になっても未着工のまま計画の進展が見られない状況となっていた。

隣接地の他社への売却(KRF48による計画)

2017年3月30日には前述の通り、二期棟計画用地(37街区北区画、この時点で住宅展示場「横浜ホームコレクション」があった)の敷地がケネディクスによる特別目的会社・KRF48に売却(譲渡)された(このため、当ビルの二期棟計画は事実上中止となっている)。ケネディクスでは同地の活用について、みなとみらい地区全体やIR法案等の状況を見据えた上で開発パートナーを選定し、開発(新規プロジェクト)を検討していくとしていた[2][6][10]

その後、同社の2017年12月期(第3四半期)決算説明資料において、同年内にも開発プロジェクトをスタートさせるため準備中であることが記載されていた[4]が、同年11月24日には合同会社KRF48にパナソニックホームズ(旧・パナホーム)と鹿島建設の2社が新たに共同出資(出資比率はパナソニックホームズ 40%、鹿島建設株式会社 30%、ケネディクス 30%)し、開発プロジェクトにも参画することが明らかとなった[10][31]。さらに2018年5月には「みなとみらい21中央地区37街区開発計画/MM37タワー(仮称)」として、KRF48によるオフィス・ホテル・店舗などからなる地上28階建て(高さ約150m〈当ビルと同規模〉)の超高層複合ビルの計画が公表されており、2020年4月に着工した。2022年10月には同ビルの名称が「横浜コネクトスクエア」に決定[32]2023年1月に無事竣工を迎えている[33][34][35]

脚注

注釈

  1. 三菱重工横浜ビルの敷地と隣接地の敷地はいずれも敷地面積約10,000m2である[1]が、同年5月には三菱重工業がみなとみらいに所有する土地1,432m2についても売却が行われている[11]
  2. なお、同社はかつて本社ビルの一つであった三菱重工ビル(東京都港区、現・NBF品川タワー)についても2011年の売却以降、賃貸による入居を継続してきた経緯があり、当ビルのようなケースは今回が初めてではない[14]
  3. 同社の本社機能と事業部門(事業推進機能およびサポート機能)は当ビルと三菱重工ビル(東京都港区、現・NBF品川タワー)等に長年分散していたが、今後は同社の首都圏オフィスを再構築する計画に基づき、本社機能は丸の内地区に、事業部門は田町地区(第一田町ビルと周辺を再開発し、2023年度に竣工予定のオフィスビル「田町タワー」)に移転集約する方針である[15][16][17]。なお、丸の内地区における本社機能の集約については、三菱重工ビル(現・NBF品川タワー)の「グローバル本社」機能を2018年10月に竣工した複合オフィスビル「丸の内二重橋ビル」(事業主:三菱地所)に移転している[15][16][18]が、当面は当ビルの機能についても併存させる方針となっている[18]
  4. かつては菱重エステート(旧・関東菱重興産、現在のMHIファシリティーサービス)が主催し、エイトノットアンドカンパニーが企画・運営を担っていた[20]が、2016年には一時的に三菱重工業が主催となった[21][22]のち、2017年時点では主催および企画運営の全てをエイトノットアンドカンパニーが行っており[10][23]、三菱重工グループの手からは離れている。なお、後述の再開発のため「横浜ホームコレクション」は2019年7月をもって閉鎖されている[24]が、その翌年の2020年3月にはアルカエフ跡地の一画(44街区北区画)における10年間の暫定土地利用者(土地賃貸契約)として、エイトノットアンドカンパニーJVが選ばれており[25]、2023年9月に住宅展示場も含む暮らし提案型暫定施設「LIVINGTOWN みなとみらい」を開業している[26]
  5. ビルの完成までは一期棟の当ビルに本社を置くとしていた(なお、2017年5月時点では当ビルに同社本社が入居している)。

出典

  1. みなとみらい21 街区開発状況 中央地区(32~38街区)(横浜市都市整備局みなとみらい21推進課 2019年3月29日閲覧
  2. オフィスビル及び開発用地の組入れ方針に関するお知らせ及び土地取得子会社の異動に関するお知らせアーカイブ (PDF) (ケネディクス株式会社 2017年3月30日)
  3. 販売用不動産の取得についてアーカイブ (PDF) (ヒューリック株式会社 2017年3月30日)
  4. ケネディクス株式会社 2017年12月期第3四半期 決算説明資料アーカイブ (PDF) (同社2017年11月13日公表〈IR資料〉、資料のP6.「AUM成長に向けての取組み」に記載)
  5. ビル架設システムの開発アーカイブ (PDF) (三菱重工技報 Vol.31, No.5 (1994年9月))
  6. ケネディクス オフィスビルと開発用地の組入れ方針を発表(財経新聞 2017年4月3日)
  7. 三菱重工が横浜のビルを761億円で売却 —— 買い手にヒューリック(BUSINESS INSIDER JAPAN 2017年3月30日)
  8. 【売買】ヒューリックが600億円で三菱重工横浜ビル取得、年内にケネディクスへ(日経不動産マーケット情報 2017年3月30日)
  9. 2016年度「東証1部・2部上場企業 不動産売却」調査東京商工リサーチ 2017年5月11日)
  10. みなとみらいレポート第4回・三菱みなとみらい技術館があるビルが売却!?(はまれぽ.com 2018年1月23日)
  11. 【売買】みなとみらいの土地を売却、三菱重工業(日経不動産マーケット情報 2017年5月17日)
  12. 三菱重工/ヒューリックに三菱重工横浜ビルを売却(流通ニュース 2017年3月31日)
  13. 三菱重工の横浜ビル売却、特別利益500億円 大型客船事業で損失(SankeiBiz 2017年3月31日)
  14. 三菱重工、横浜のビル売却益へ 成長資金を確保 (日本経済新聞 2017年3月30日)
  15. グローバル企業を目指し首都圏オフィスを再構築(三菱重工業株式会社 2016年10月31日)
  16. 三菱重工、本社を丸の内に移転 18年度「三菱村」復帰(朝日新聞デジタル 2016年10月31日/Wayback Machineによる2016年11月21日時点のアーカイブ
  17. 三菱重工業/東京・田町(港区)の自社ビル建替、高さ150メートル規模の戦略拠点に(日刊建設工業新聞 2016年11月1日4面/Wayback Machineによる2018年2月17日時点のアーカイブ
  18. 丸の内に「三菱村」復活 重工が本社機能再び(日本経済新聞 2016年10月31日)
  19. 旧横浜造船所 と 三菱重工ビルアーカイブ(みなとみらい線周辺散歩日記 2007年3月25日)/期待大です!三菱重工ビル二期棟予定地の新計画アーカイブ(同ブログ記事 2018年5月13日)
  20. 横浜ホームコレクション公式サイト:Wayback Machineによる2000年12月6日時点のアーカイブ/archive.todayによる2013年9月28日時点のアーカイブ/Wayback Machineによる2015年11月19日時点のアーカイブ
  21. 横浜ホームコレクション公式サイト(Wayback Machineによる2016年6月5日時点のアーカイブ)
  22. 横浜ホームコレクション:プライバシーポリシー(横浜ホームコレクション公式サイト内/Wayback Machineによる2016年11月10日時点のアーカイブ)
  23. 横浜ホームコレクション:プライバシーポリシー(横浜ホームコレクション公式サイト内/Wayback Machineによる2017年4月24日時点のアーカイブ)
  24. 横浜ホームコレクション 営業終了のお知らせ(横浜ホームコレクション公式Facebook、2019年7月30日の投稿)
  25. エイトノットJVにMM21暫定土地利用者建通新聞〈電子版〉 2020年4月2日/神奈川)
  26. LTMが運営する複合型商業施設「LIVINGTOWN みなとみらい」第1期オープン2023年9月30日(土)決定(株式会社LTM〈PR TIMES〉 2023年9月20日)
  27. 三菱重工、MM21地区に超高層ビル計画 日立との新会社本社を設置/横浜(神奈川新聞〈カナロコ〉 2013年10月3日)
  28. 11万m2 15年着工目指す/MM21の37街区II期棟/三菱重工業(建設通信新聞 2013年9月26日/archive.todayによる2013年9月28日時点のアーカイブ/Wayback Machineによる2014年4月13日時点のアーカイブ
  29. 三菱重工業 地上32階、高さ約165mの「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」(東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行 2013年9月26日)
  30. (仮称)みなとみらい21中央地区37街区II期棟計画に係る計画段階配慮書アーカイブ〉(横浜市環境創造局):事業計画の概要アーカイブ (PDF)
  31. 開発事業パートナーの参画に伴う子会社の異動に関するお知らせアーカイブ (PDF) (ケネディクス株式会社 2017年11月24日)
  32. パナソニック ホームズ、鹿島、ケネディクスが推進する 横浜みなとみらい地区の大規模開発プロジェクト、 施設名称が「横浜コネクトスクエア」に決定(パナソニック ホームズ株式会社、鹿島建設株式会社、ケネディクス株式会社 2022年10月19日)
  33. MMに超高層複合施設/延12万㎡、20年4月着工/鹿島ら合同会社(建設通信新聞 2018年5月8日/archive.todayによる2018年5月11日時点のアーカイブ/Wayback Machineによる2018年7月1日時点のアーカイブ
  34. 高さ150m「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画」に建築計画のお知らせ設置(2019.2.3)(超高層マンション・超高層ビル 2019年2月4日)
  35. 横浜コネクトスクエア(みなとみらいエリアマネジメント公式サイト:みなとみらいデータベース)

関連項目

外部リンク

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