丹波橋駅

丹波橋駅(たんばばしえき)は、京都府京都市伏見区桃山筒井伊賀西町にある、京阪電気鉄道京阪本線。本稿では奈良電気鉄道(並びに近畿日本鉄道)との共用時代についても記す。駅番号はKH30

丹波橋駅*
南口改札(2007年10月)
たんばばし
Tambabashi
KH29 伏見桃山 (0.7 km)
(1.0 km) 墨染 KH31
地図右は近鉄丹波橋駅
所在地 京都市伏見区桃山筒井伊賀西町15番地
北緯34度56分19.15秒 東経135度45分55.46秒
駅番号 KH30
所属事業者 京阪電気鉄道**
所属路線 京阪本線
キロ程 41.3 km(淀屋橋起点)
電報略号 丹(駅名略称方式)
駅構造 地上駅***
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
35,978人/日
-2022年[1]-
開業年月日 1910年明治43年)6月20日
乗換 近鉄丹波橋駅近鉄京都線
備考 * 1913年に桃山駅から改称
*** 橋上駅舎と地下改札を併設
** 1945年から1968年は奈良電気鉄道近畿日本鉄道との共同使用駅
丹波橋駅 配線図
凡例

伏見桃山駅

ENDEa STRg STRf
ABZg+l ABZgr ABZgl STR+r
PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R)
PSTR(L)
PSTR(L)
PSTR(R)
PSTR(R)
PSTR(L) PSTR(R) PSTR(L) PSTR(R)
STRl ABZg+r ABZg+l ABZgr
STRg STRf ENDEe

墨染駅

接続する鉄道路線

歴史

京阪線の開通から2ヶ月遅れて桃山駅として開業、1913年に現在の駅名に変更された[2]。現在の駅名の由来は、この付近に「桑野丹波守」の屋敷が有り、かけられた橋『丹波橋』と言われている[3]

太平洋戦争中の1943年3月8日に奈良電気鉄道との乗り入れ準備のために駅を移設、京阪が阪神急行電鉄と合併し、京阪神急行電鉄[注 1]となった翌年の1944年8月に着工。嵐山駅(現阪急嵐山駅)のポイント・信号設備を転用して太平洋戦争終了後の1945年12月に完成[4]。奈良電堀内駅を当駅に統合し、ここに奈良電と京阪神急行の直通運転(奈良電の一部列車はさらに近鉄へも乗り入れ、京阪神急行 - 奈良電 - 近鉄の3社直通運転)が実現した。その後京阪と分離し、奈良電が近鉄に吸収合併され近鉄京都線となっても継続して相互直通運転を行っていた。当時は現在の2番線と4番線を奈良電の電車が使用していた。駅構内大阪側の平面交差が列車ダイヤ作成や増発の差し支えとなり、近鉄京都線の架線電圧1500V昇圧(1969年実施)と大型車導入、京阪本線ATS設置(1967年より順次実施)を契機に、1968年12月20日に相互乗り入れによる直通運転が廃止された[5][6]。それに合わせて近鉄京都線の駅は近畿日本丹波橋駅(1970年3月1日より近鉄丹波橋駅)として独立し、近鉄線との連絡線は撤去されている(駅北側の駐輪場周辺や、駅南側の分岐線跡地にその名残が見られる)。相互直通運転廃止から約10年間は、双方の駅に相手駅の列車の発車案内装置が設置されていた。

丹波橋駅鉄道配線略図(1967年〈昭和42年〉3月)
京都 方面

枚方公園
淀屋橋
方面
丹波橋駅鉄道配線略図(1967年〈昭和42年〉3月)
三条
方面
西大寺奈良方面
凡例
出典:近畿日本鉄道編集、「近畿日本鉄道 100年のあゆみ - 1910~2010」、292頁、図6-6「丹波橋駅の配線変更(昭和42〜43年)」、2010年。
※5・6番線は近鉄専用。


また、当時は丹波橋駅-中書島駅間(約1.4 km)の高架化が計画されたが、具体化する事無く現在に至っている[7]

1987年6月1日のダイヤ改正で急行の8連化に伴い、それまで有った北口の構内踏切を地下道にしてホームを北側に延長された。併せて、それまでは北口の出入り口は西側にしかなかったが、東側にも出入り口が造られ、翌1988年には出入り口をかねた2つの駅ビルが竣工した[8]

平成に入り南口の橋上駅舎の拡張と、エスカレーター・エレベーター・多目的トイレの設置などの改良工事[9]が行われ、その後、拡張部分にはジューサーバーや本屋などが造られた。また非常渡り線も撤去された。

年表

  • 1910年明治43年)6月20日:京阪本線の伏見(現・伏見桃山) - 墨染間に、桃山駅として開業[2]
  • 1913年大正2年)7月29日丹波橋駅と改称[2]
  • 1943年昭和18年)10月1日:会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
  • 1944年(昭和19年)
  • 1945年(昭和20年)12月21日:奈良電気鉄道・堀内駅を統合。奈良電との共同駅となり、相互乗り入れ開始[2]
  • 1949年(昭和24年)12月1日:会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
  • 1967年(昭和42年)3月29日:南口の橋上駅舎および近鉄が旧堀内駅跡に設置した専用ホーム(現・近鉄丹波橋駅)との連絡通路使用開始[注 2][2]
  • 1968年(昭和43年)12月20日:近鉄京都線との相互乗り入れ廃止[6]。同時に近鉄専用ホームは近畿日本丹波橋駅として分離される[注 3]
  • 1972年(昭和47年)3月22日:南口駅舎から西側に出る出口を追加[2]
  • 1987年(昭和62年)3月10日:8両連結に対応するために構内踏切を廃止してホーム延長、北口改札を地下化[8]
  • 1988年(昭和63年)
    • 8月1日:「京阪丹波橋東ビル」オープン[8]
    • 9月9日:「京阪丹波橋西ビル」オープン[8]
  • 1991年平成3年)7月1日:上下線の各ホームの待合室に冷房化使用開始[11]
  • 1995年(平成7年)11月10日:南口に通り抜け型エレベーター2基設置[12]
  • 1996年(平成8年)12月21日:南口橋上駅に身障者対応の多目的トイレ設置。
  • 1997年(平成9年)
    • 1月19日:駅事務所橋上駅へ移設。
    • 1月21日:橋上駅舎とホーム間に上下エスカレーター4基設置使用開始。
    • 3月31日:橋上駅舎とホーム間にエレベーター2基設置、駅舎拡張工事竣工[2]
    • 8月25日:改札内に書店『ブックスK』開業[13]
    • 9月1日:コンコース拡張工事竣工[14]
  • 1998年(平成10年)7月15日:駅構内に京都みやこ信用金庫(現・京都中央信用金庫)のATM設置、使用開始[15]
  • 2000年(平成12年)7月1日:特急終日停車駅となる[16]。※その後、近鉄丹波橋駅も特急終日停車駅となった。
  • 2004年(平成16年)6月30日:駅構内に京都銀行のATM設置[17]
  • 2007年(平成19年)
    • 3月9日:橋上駅舎に「けいはんインフォステーション」を新設、コンシェルジュを配置[18]
    • 7月9日:自動定期券発行機の導入により定期券うりばを廃止[19]
  • 2009年(平成21年)4月:駅北西側の近鉄との連絡線跡地に機械式自転車置き場(有料)新設[20]
  • 2010年(平成22年)9月24日:橋上駅舎の構内店舗のリニューアル工事竣工、営業開始[21]。期間限定スイーツショップ『SWEETS BOX』がコンコースに出店[22]
  • 2016年(平成28年)
    • 3月15日:事故情報などをリアルタイムに知らせる「旅客案内ディスプレー」を設置[23]
    • 3月19日:ダイヤ改正で日中の普通電車の運用が無くなり、準急・特急のみ停車する時間帯が生まれた。
  • 2019年(平成31年・令和元年)
    • 4月26日:駅トイレリニューアル工事竣工。男女とも個室は洋式トイレに、簡易型オストメイト対応を1か所づつ設置。
    • 5月31日:多目的トイレ竣工[24]

駅構造

島式2面4線のホームを持つ待避可能駅。北口は地下駅舎となっている。南口は橋上駅舎となっており、全てのホームにエスカレーター・エレベーター、出口にはエレベーターが設置されている。近鉄京都線近鉄丹波橋駅とは南口から連絡通路で結ばれており、乗り換え可能である。 北口は以前は地上駅舎で、ホームとは構内踏切で結ばれていた。

のりば

番線路線方向行先
1・2 京阪本線 上り 三条出町柳方面[25]
3・4 下り 淀屋橋中之島線方面[25]
付記事項
  • 内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。待避線への分岐がきつく、優等列車に連絡する鈍行列車が大きな音できしみながらゆっくり発車する様子が見て取れる。ほぼ終日に渡って優等列車(特急・快速急行など)と鈍行列車(準急・普通など)が、緩急接続を行う。
  • 発車メロディが導入されている。
  • 自動改札機は、オムロン製が設置されている。全てPiTaPaICOCA対応。

駅構内店舗

南口橋上駅舎内にはアンスリーマツモトキヨシ、JTB京阪トラベル(旧京阪交通社)、SWEETS BOXカスカード麺座の店舗が営業している。このうち、麺座は「比叡」として系列店の中では最初(1974年10月)にオープンした。

利用状況

2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は35,978人である。 京阪の京都府内の駅の中では利用者が多い駅であり、最多の祇園四条駅に並ぶ。近年の1日あたり乗降・乗車人員は下記の通り[1][26]

年度乗降人員乗車人員
2007年57,54828,175
2008年56,13428,184
2009年54,30727,260
2010年53,46626,942
2011年52,49925,948
2012年52,48926,581
2013年50,40326,315
2014年50,72226,466
2015年53,35927,358
2016年44,66622,477
2017年44,44122,466
2018年43,75122,082
2019年42,52221,399
2020年27,91514,063
2021年31,06015,507
2022年35,97818,000

駅周辺

バスのりば

京阪丹波橋駅には、バス路線は乗り入れていない。最寄りのバス停は駅の東側、国道24号の丹波橋。西側は竹田街道沿いの西丹波橋が最寄りだが、少し距離がある[27]

東側
西側

隣の駅

京阪電気鉄道
京阪本線
快速特急「洛楽」
通過
ライナー(平日のみ運転)・特急・通勤快急(平日下りのみ運転)・快速急行
中書島駅 (KH28) - 丹波橋駅 (KH30) - 七条駅 (KH37)
急行
中書島駅 (KH28) - 丹波橋駅 (KH30) - 伏見稲荷駅 (KH34)
通勤準急(平日下りのみ運転)・準急・普通
伏見桃山駅 (KH29) - 丹波橋駅 (KH30) - 墨染駅 (KH31)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注

注釈

  1. 現在の阪急阪神ホールディングス株式会社。阪神急行電鉄と京阪電気鉄道は阪神急行電鉄を存続会社として1943年10月1日に合併し、戦後の1949年12月1日に京阪由来の路線は淀川西岸(新京阪線)を京阪神急行電鉄(阪急)に残す形で京阪電気鉄道として分離独立した。
  2. この時点では駅としては同一の扱いであった。
  3. 近鉄丹波橋駅への改名は1970年3月1日。

出典

  1. 第8章 都市施設」『京都市統計書https://www2.city.kyoto.lg.jp/sogo/toukei/Publish/YearBook/#t82024年4月6日閲覧1日平均乗降人員は年度数値を日数で除したものであり、統計表は年1回実施される流動調査の実績を基礎として、京阪の提示する数値を基に京都市が作成している。
  2. 出典・京阪100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編141頁
  3. 出典・生田誠著『懐かしい沿線写真で尋ねる 京阪電車 街と駅の1世紀』彩流社、ISBN 978-4-7791-2359-7、54頁
  4. 出典・「鉄道ピクトリアル」1984年1月増刊号『特集京阪電気鉄道』「線路改良のうつりかわり」のP87『丹波橋駅の改良と奈良電相互乗り入れ』
  5. 参考文献・「関西の鉄道 別冊第1巻 京阪電気鉄道分離独立後の歩みPartI」52-54頁
  6. 「京阪丹波橋駅の相互乗入廃止 跨線橋にエスカレーター」『交通新聞』交通協力会、1968年12月18日、1面。
  7. 出典・「鉄道ピクトリアル」1973年7月増刊号6頁の「京阪電鉄の計画と展望」に鴨東線の建設、1500ボルトへの昇圧と共に「中書島-丹波橋(1.4km)の立体交差の具体化」が書かれている。
  8. 出典・開業90周年記念誌『街をつなぐ 心をむすぶ』の「巻末年表」より
  9. 出典・「くらしの中の京阪」1997年2月号
  10. 出典・「関西の鉄道No.8 特集・京阪電気鉄道」P25
  11. 出典・「くらしの中の京阪」1991年7月号
  12. “「通り抜け型」京阪も導入 車いす配慮のエレベーター”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年11月14日)
  13. 出典・京阪開業百周年記念誌『京阪百年のあゆみ』537頁「駅構内施設の充実」
  14. 出典・京阪開業百周年記念誌『京阪百年のあゆみ』538頁「駅施設の改良」
  15. 出典・「くらしの中の京阪」1998年8月号
  16. 鶴通孝、2001、「関西私鉄 王国復権の道(2.中間駅の時間短縮に賭けた京阪)」、『鉄道ジャーナル』(通巻415号)、鉄道ジャーナル社、2001年5月 p. 65
  17. 出典・『K PRESS2004年8月号』16面「くらしのなかの京阪」
  18. 出典・K PRESS2007年4月号16面「くらしのなかの京阪」
  19. 出典・『京阪百年のあゆみ』539頁「駅施設の改良」
  20. 出典・K PRESS2009年5月号16面「くらしのなかの京阪」
  21. 出典・京阪第89期 中間期株主通信
  22. 出典・『京阪グループ開業110周年記念誌 - 最近10年のあゆみ 2010-2020 - (2020年11月1日京阪ホールディングス株式会社発行)』の107頁「2010年以降の『SWEETS BOX』新規出店」
  23. 出典・K PRESS2016年3月号16面「くらしのなかの京阪」
  24. 出典・駅置き沿線広報誌『K PRESS2019年6月号』16面「くらしのなかの京阪」・京阪電鉄公式HPK PRESS2019年6月号16面「くらしのなかの京阪」
  25. 丹波橋駅|駅構内図”. 京阪電気鉄道. 2022年9月20日閲覧。
  26. 京都府統計書「鉄道乗車人員」”. 2021年4月13日閲覧。1日平均乗車人員は年度数値を日数で除して算出。
  27. 洛ナビ 路線図検索”. 京都市交通局. 2011年12月25日閲覧。

関連項目

外部リンク

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