星座の一覧

それぞれの文化は、通常神話に基づいたそれぞれの星座を持っている。本項では近代の天文学で使われる88の星座を取り上げる。

古代バビロニア、そして後のギリシア(プトレマイオスによって記述された)では、今日国際的に使われている北半球の星座の多くが考案された。ヨーロッパの探検家が南半球の星空をマッピングすると、欧米の天文学者は、伝統的な星座の隙間を埋めるような新しい星座を提案した。このような提案の全てが受け入れられた訳ではないが、1922年国際天文学連合 (IAU) は近代の88の星座のリストを採択した。この後、ウジェーヌ・デルポルトがそれぞれの星座の正確な境界を描き、これによって天空上の全ての点は正確に1つの星座に属することになった。

近代の星座

星座 略称[1]ラテン語(英語)起源意味最も明るい恒星
アンドロメダ座AndAndromeda古代(プトレマイオスアンドロメダー(神話の人物)アンドロメダ座β
ポンプ座AntAntlia1756年、ラカーユ真空ポンプポンプ座α
ふうちょう座ApsApus1598年、ケイセルデ・ハウトマンが考案[注 1]極楽鳥ふうちょう座α
みずがめ座★☆AqrAquarius古代(プトレマイオス)水瓶みずがめ座β
わし座AqlAquila古代(プトレマイオス)ワシアルタイル
さいだん座AraAra古代(プトレマイオス)祭壇さいだん座β
おひつじ座★☆AriAries古代(プトレマイオス)ヒツジおひつじ座α
ぎょしゃ座AurAuriga古代(プトレマイオス)御者カペラ
うしかい座BooBootes古代(プトレマイオス)牛飼いアークトゥルス
ちょうこくぐ座CaeCaelum1756年、ラカーユ彫刻具ちょうこくぐ座α
きりん座CamCamelopardalis1613年、プランシウス[注 2]キリンきりん座β
かに座★☆CncCancer古代(プトレマイオス)カニかに座β
りょうけん座CVnCanes Venatici1690年、Firmamentum Sobiescianumヘヴェリウス猟犬りょうけん座α
おおいぬ座CMaCanis Major古代(プトレマイオス)大きいイヌシリウス
こいぬ座CMiCanis Minor古代(プトレマイオス)小さいイヌプロキオン
やぎ座★☆CapCapricornus古代(プトレマイオス)ヤギやぎ座δ
りゅうこつ座CarCarina1756年、ラカーユ、アルゴ座から分割船の竜骨カノープス
カシオペヤ座CasCassiopeia古代(プトレマイオス)カッシオペイア(神話の人物)カシオペヤ座α
ケンタウルス座CenCentaurus古代(プトレマイオス)ケンタウロスケンタウルス座α
ケフェウス座CepCepheus古代(プトレマイオス)ケーペウス(神話の人物)ケフェウス座α
くじら座CetCetus古代(プトレマイオス)海の怪物(後にクジラくじら座β
カメレオン座ChaChamaeleon1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案カメレオンカメレオン座α
コンパス座CirCircinus1756年、ラカーユ製図用のディバイダコンパス座α
はと座ColColumba1592年、プランシウス[注 3]ノアのハトはと座α
かみのけ座ComComa Berenices1536年、カスパル・フォペルが木版印刷製の天球儀に髪の毛を描き、名称をつけて設定[注 4]、しし座から分割。ベレニケ2世髪の毛かみのけ座β
みなみのかんむり座CrACorona Australis古代(プトレマイオス)南のみなみのかんむり座α
かんむり座CrBCorona Borealis古代(プトレマイオス)北のかんむり座α
からす座CrvCorvus古代(プトレマイオス)カラスからす座γ
コップ座CrtCrater古代(プトレマイオス)コップ座δ
みなみじゅうじ座CruCrux1598年、プランシウス、ケンタウルス座から分割十字みなみじゅうじ座α
はくちょう座CygCygnus古代(プトレマイオス)ハクチョウデネブ
いるか座DelDelphinus古代(プトレマイオス)イルカいるか座β
かじき座DorDorado1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案シイラかじき座α
りゅう座DraDraco古代(プトレマイオス)りゅう座γ
こうま座EquEquuleus古代(プトレマイオス)ウマこうま座α
エリダヌス座EriEridanus古代(プトレマイオス)エーリダノス川アケルナル
ろ座ForFornax1756年、ラカーユろ座α
ふたご座★☆GemGemini古代(プトレマイオス)双子(神話の人物)ポルックス
つる座GruGrus1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案、みなみのうお座から分割ツルつる座α
ヘルクレス座HerHercules古代(プトレマイオス)ヘーラクレース(神話の人物)ヘルクレス座β
とけい座HorHorologium1756年、ラカーユ振り子時計とけい座α
うみへび座HyaHydra古代(プトレマイオス)ヒュドラー(神話の生物)アルファルド
みずへび座HyiHydrus1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案雄のウミヘビみずへび座β
インディアン座IndIndus1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案インディアンインディアン座α
とかげ座LacLacerta1690年、Firmamentum Sobiescianum、ヘヴェリウストカゲとかげ座α
しし座★☆LeoLeo古代(プトレマイオス)ライオンレグルス
こじし座LMiLeo Minor1690年、Firmamentum Sobiescianum、ヘヴェリウス小さいライオンこじし座46番星
うさぎ座LepLepus古代(プトレマイオス)ウサギうさぎ座α
てんびん座★☆LibLibra古代(プトレマイオス)天秤てんびん座β
おおかみ座LupLupus古代(プトレマイオス)オオカミおおかみ座α
やまねこ座LynLynx1690年、Firmamentum Sobiescianum、ヘヴェリウスヤマネコやまねこ座α
こと座LyrLyra古代(プトレマイオス)竪琴ベガ
テーブルさん座MenMensa1756年、ラカーユテーブルマウンテンテーブルさん座α
けんびきょう座MicMicroscopium1756年、ラカーユ顕微鏡けんびきょう座γ
いっかくじゅう座MonMonoceros1613年、プランシウスユニコーンいっかくじゅう座β
はえ座MusMusca1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案ハエはえ座α
じょうぎ座NorNorma1756年、ラカーユ定規じょうぎ座γ2
はちぶんぎ座OctOctans1756年、ラカーユ八分儀はちぶんぎ座ν
へびつかい座OphOphiuchus古代(プトレマイオス)蛇使いへびつかい座α
オリオン座OriOrion古代(プトレマイオス)オーリーオーン(神話の人物)リゲル
くじゃく座PavPavo1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案クジャクくじゃく座α
ペガスス座PegPegasus古代(プトレマイオス)ペーガソス(神話の生物)ペガスス座ε
ペルセウス座PerPerseus古代(プトレマイオス)ペルセウス(神話の人物)ペルセウス座α
ほうおう座PhePhoenix1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案フェニックスほうおう座α
がか座PicPictor1756年、ラカーユ画架がか座α
うお座★☆PscPisces古代(プトレマイオス)うお座η
みなみのうお座PsAPiscis Austrinus古代(プトレマイオス)南の魚フォーマルハウト
とも座PupPuppis1756年、ラカーユ、アルゴ座から分割船尾とも座ζ
らしんばん座PyxPyxis1756年、ラカーユ羅針盤らしんばん座α
レチクル座RetReticulum1756年、ラカーユ接眼レンズに張る線レチクル座α
や座SgeSagitta古代(プトレマイオス)や座γ
いて座★☆SgrSagittarius古代(プトレマイオス)射手いて座ε
さそり座★☆ScoScorpius古代(プトレマイオス)サソリアンタレス
ちょうこくしつ座SclSculptor1756年、ラカーユ彫刻室ちょうこくしつ座α
たて座SctScutum1690年、Firmamentum Sobiescianum、ヘヴェリウスソビェスキの盾たて座α
へび座SerSerpens古代(プトレマイオス)ヘビへび座α
ろくぶんぎ座SexSextans1690年、Firmamentum Sobiescianum、ヘヴェリウス六分儀ろくぶんぎ座α
おうし座★☆TauTaurus古代(プトレマイオス)ウシアルデバラン
ぼうえんきょう座TelTelescopium1756年、ラカーユ望遠鏡ぼうえんきょう座α
さんかく座TriTriangulum古代(プトレマイオス)三角形さんかく座β
みなみのさんかく座TrATriangulum Australe1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案南の三角形みなみのさんかく座α
きょしちょう座TucTucana1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案オオハシきょしちょう座α
おおぐま座UMaUrsa Major古代(プトレマイオス)大きいクマおおぐま座ε
こぐま座UMiUrsa Minor古代(プトレマイオス)小さいクマポラリス
ほ座VelVela1756年、ラカーユ、アルゴ座から分割ほ座γ
おとめ座★☆VirVirgo古代(プトレマイオス)処女スピカ
とびうお座VolVolans1598年、ケイセルとデ・ハウトマンが考案トビウオとびうお座γ
こぎつね座VulVulpecula1690年、Firmamentum Sobiescianum、ヘヴェリウスキツネこぎつね座α


現存しない星座

いくつかの星座は、国際天文学連合に採用されていない。しかし、星図やその他の文献の中に登場することがある。最も有名なものはアルゴ座で、プトレマイオスの48の星座に入っていた。

アステリズム

88星座とは別に、非公式の様々な恒星のパターンが存在し、これらはアステリズム(星群)として知られる。例としては、北斗七星北十字星がある。かみのけ座やへび座、アルゴ座の一部等、古代のアステリズムの中には、現在公式に星座として認められているものもある。

関連項目

脚注

注釈

  1. これらの星座はヨハン・バイエルが作ったものとされるが、元はケイセルとデ・ハウトマンが考案したものをプランシウスが発表したものである。
  2. きりん座、いっかくじゅう座はしばしばヤコブス・バルチウス作と伝えられるが、プランシウスのほうが1年先んじている。
  3. はと座はしばしばオギュスタン・ロワーエ作と誤って伝えられている。
  4. Ridpath, Ian. Star Tales - Coma Berenices”. 2022年7月5日閲覧。

出典

  1. The Constellations”. 国際天文学連合. 2023年4月18日閲覧。

参考文献

  • 天文年鑑編集委員会 編『天文年鑑2013年版』誠文堂新光社、2012年11月25日、284-287頁。ISBN 9784416212851。

外部リンク


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