阿久比町
阿久比町(あぐいちょう)は、愛知県の南部に位置し、知多郡に属する町。
| あぐいちょう 阿久比町 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
![]() | |||||
| |||||
| 国 |
| ||||
| 地方 | 中部地方、東海地方 | ||||
| 都道府県 | 愛知県 | ||||
| 郡 | 知多郡 | ||||
| 市町村コード | 23441-9 | ||||
| 法人番号 | 2000020234419 | ||||
| 面積 |
23.80km2 | ||||
| 総人口 |
27,951人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
| 人口密度 | 1,174人/km2 | ||||
| 隣接自治体 | 半田市、常滑市、知多市、知多郡東浦町 | ||||
| 町の木 | モチノキ | ||||
| 町の花 | ウメ | ||||
| マスコット キャラクター | アグピー(モチーフは蛍) | ||||
| 阿久比町役場 | |||||
| 町長 | 田中清高 | ||||
| 所在地 |
〒470-2292 愛知県知多郡阿久比町大字卯坂字殿越50番地 北緯34度55分58秒 東経136度54分55秒 ![]() 阿久比役場 | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
|
■ ― 政令指定都市 / ■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||||
| ウィキプロジェクト | |||||

ホタルの町
町をあげて1983年(昭和58年)より様々な取り組みを行い、「自然と人間の共生 ホタルを守ろう」を合言葉に「ホタル飛び交う住みよい環境づくり」を目指し、町民の協力による町内全域にわたる生息分布調査や町内の小学校での人工飼育、「ふれあいの森」内の「ホタル養殖場」での調査研究を行っている。1994年(平成6年)7月1日に町制50周年記念事業として開催された「ほたるサミットあぐい’94」を記念し、翌年より同日を「あぐいほたるの日」と制定した。
地理
地域全体を指して古くは「英比(あぐい)谷」と呼ばれ、伊勢湾にも三河湾にも面しておらず、丘陵とその間の狭小な盆地からなっている。町の中心の南北には北の東浦町から南の半田市に向かって流れる阿久比川に沿って名鉄河和線と県道55号が走っており、町の南北軸になっている。
地形
町南部にあって半田市と接する植大地区は、隣接する半田市岩滑地区出身の童話作家、新美南吉の作品の舞台としてたびたび登場する。権現山という名前で呼ばれている小山や、半田市との市境を流れる阿久比川支流の矢勝川は「ごんぎつね」の舞台のモデルとされ、ごんぎつねの「ごん」は権現山の「ごん」から取ったとも言われる。また矢勝川の水源である半田池は、「おぢいさんのランプ」に実名で登場する池である。
町内の地名
歴史
「あぐい」の地名が残る最古の記録は、藤原宮跡から出土した甲午年(西暦694年)記年の木簡で、「阿具比里」と記されていた。その後、平城京の木簡に実例がある、漢字二字による当て字として「英比」が用いられるようになり、平安時代以降は知多郡英比郷と呼ばれ、また阿古屋、安古居など様々な用字で書かれた。
中世の後期、この地の支配者として久松氏という菅原姓を名乗る武士が歴史に登場する。久松氏の系譜によれば、久松氏が当地に根付いたのは南北朝時代に後醍醐天皇に仕えた菅原定長の子、定範が尾張国知多郡目代に任ぜられて英比郷に土着したのに始まるといい、久松の名字は、定長の先祖である菅原雅規が幼名の久松麿を名乗っていたとき、901年(昌泰4年)1月に祖父の菅原道真が失脚したのに連座して流された先が尾張国の英比であったという縁によるとされている。
久松氏は16世紀中頃の織田信秀・信長父子の時代には、緒川(現在の東浦町)を本拠地とする水野氏の傘下にあった。坂部城主である久松俊勝は、水野忠政の娘で松平広忠と離縁させられた於大を妻とした。のちに於大と先夫との間の子である徳川家康が織田氏と同盟を結んで独立の大名になった縁から、於大が俊勝との間に生んだ息子たちは徳川氏に仕えて当地を離れ、江戸時代には譜代大名になった。一方、阿久比に残った久松俊勝の長男信俊は、1577年(天正5年)に当時、織田信長のもとで尾張南部の諸将を統率していた上司の佐久間信盛の怨みを買って殺され、阿久比の久松氏は断絶している。
江戸時代には、現在の町域には横松、萩、宮津、板山、福住、白沢、草木、卯之山、坂部、稗之宮、椋原、角岡、矢口、高岡、植、大古根の諸村があった。これを俗に「英比谷(又は阿久比谷)16か村」と呼ぶ。これらは明治の合併により阿久比村となり、またこの時に「あぐい」の用字として「阿久比」が定着する。1889年(明治22年)10月には、阿久比村、上阿久比村、東阿久比村の3か村に分かれていたが、1906年(明治39年)5月に再合併した。人口の増加により、1953年(昭和28年)1月1日に阿久比村は町制施行して阿久比町となった。
変遷
| 郡 | 明治22年以前 | 明治22年10月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正元年 - 大正15年 | 昭和元年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 知 多 郡 |
稗之宮村 | 阿久比村 | 阿久比村 | 阿久比村 | 明治39年5月1日 合併 阿久比村 |
阿久比村 | 昭和28年1月1日 町制 阿久比町 |
阿久比町 | 阿久比町 |
| 椋原村 | 椋岡村 | ||||||||
| 角岡村 | |||||||||
| 矢口村 | 矢高村 | ||||||||
| 高岡村 | |||||||||
| 植村 | 植大村 | ||||||||
| 大古根村 | |||||||||
| 卯之山村 | 卯坂村 | 上阿久比村 | |||||||
| 坂部村 | |||||||||
| 草木村 | 草木村 | ||||||||
| 白沢村 | 白沢村 | ||||||||
| 宮津村 | 宮津村 | 東阿久比村 | |||||||
| 福住村 | 福住村 | ||||||||
| 板山村 | 板山村 | ||||||||
| 萩村 | 萩村 | ||||||||
| 横松村 | 横松村 | ||||||||
政治
行政
町長
- 町長:田中清高(2022年12月18日就任、1期目)[1]
| 代 | 氏名 | 在職期間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 榎本 茂 | 昭和24年5月1日~昭和28年4月30日 | |
| 2 | 田中章一 | 昭和28年5月1日~昭和35年12月24日 | |
| 3 | 新美鑑一 | 昭和36年1月19日~昭和37年12月26日 | |
| 4 | 新美賢一 | 昭和38年2月4日~昭和41年11月23日 | |
| 5 | 新美 博 | 昭和41年12月18日~昭和45年12月17日 | |
| 6 | 榊原好三 | 昭和45年12月18日~昭和53年12月17日 | |
| 7 | 山内和夫 | 昭和53年12月18日~平成10年12月17日 | |
| 8 | 石川 桂 | 平成10年12月18日~平成14年12月17日 | |
| 9 | 竹内啓二 | 平成14年12月18日~令和4年12月17日 | |
| 10 | 田中清高 | 令和4年12月18日~ | 現職 |
庁舎

近い将来想定されている東海地震・東南海地震・南海地震に備え、1959年築の庁舎の老朽化や耐震不足などの耐震性調査を行ったところ、基準値を大幅に下回ることが判明[2]し、新庁舎建設の必要性が高まった。2017年(平成29年)3月を工事完成目標として、2013年(平成25年)12月より、中央公民館南館の解体工事から順次進められた[3]。
2017年3月30日に以下の3施設が完成し、完成記念式典と内覧会が行なわれた[4]。存置となった中央公民館からレストラン棟までを「縁側テラス」と名づけられた白いテラス(阿久比川を表している)で結ぶように繋いだデザインとなった。
- 庁舎棟(他施設より先行して建設が開始され、役場業務が滞らないようギリギリまで旧庁舎で業務を行い、年末年始の休み中に引っ越し、同年1月4日に竣工式が行われ、旧庁舎解体工事に取り掛かった[5])
- 多目的ホール「アグピアホール」
- カフェ&レストラン「桜坂」
また、同年4月8日には、リニューアルされた庁舎前広場周辺を使って完成記念行事(町内の山車勢揃い祝い込み・餅つき・餅投げ)が行われ、「アグピアホール」こけら落とし記念コンサートとして、ケイコ・リー(阿久比高校卒)によるジャズコンサートが催された。
広域行政
施設

健康福祉施設
- オアシスセンター(保健センターと高齢者生きがい活動施設を併設した施設)
- 勤労福祉センター
- 子ども総合支援センター(子育て支援センター『あぐぴっぴ』・教育相談センター)
図書館
- 開館は1983年7月18日。当時の蔵書数は25,171冊だった。1986年には日本図書館協会建築賞を受賞し、1992年には日本図書館協会の優秀図書館賞を受賞した。建物は鉄筋コンクリート造2階建。延床面積は1,429.149m2。2015年度末の蔵書冊数は105,326点、貸出冊数は187,509点であり、同年度末時点の人口が28,372人であるため、1人あたり貸出冊数は6.6点である[6]。
運動施設
- 阿久比町立阿久比スポーツ村
- 阿久比町立阿久比スポーツ村野球場(旧名鉄阿久比グラウンド)
- 阿久比スポーツ村陸上競技場
- 草木グラウンド
- 白沢グラウンド
- ふれあいの森(広場・公園・デイキャンプ場・パターゴルフ場・体育室などのある複合レジャー施設)。
対外関係
姉妹都市・提携都市
2019年現在、姉妹都市・提携都市は存在しない。
経済
阿久比川を中心に田園風景が広がるが、名古屋鉄道の河和線や知多半島道路を通じて名古屋市の中心部に30分程度という好立地のため、工業団地や住宅団地も進出している。また、かつては阿久比スポーツ村にある阿久比球場を中日ドラゴンズの二軍が使用していた。
人口の増加に対して、この地域におけるショッピングの中心は長らく南の半田市にあった。しかし半田市に近い植大地区(都築紡績植大工場跡地)で、1999年に大型ショッピングモールのアピタ阿久比店が開店。映画館も併設され、新しい地域の中心になっている。また陽なたの丘として大規模宅地開発が行われ住宅地内にヤマナカ陽なたの丘店が開店したが、2019年6月23日に閉店した。
交通
観光


名所・旧跡
- 主な城郭
- 坂部城跡 - 久松氏の居城跡。町指定文化財。現在は阿久比町立図書館横の城山公園となっている。別名:阿久比城・阿古屋城・阿古居城・英比城など
- 宮津城跡 - 新海氏の居城跡。現在は秋葉神社が祀られ、堀切が1つ残るのみとなっている。別名:柳審城
- 主な寺院
- 主な神社
- 主な遺跡
- 二子塚古墳(ふたごづかこふん) - 知多半島唯一の前方後円墳ともいわれ、阿久比川の沖積地に位置することより、古墳時代中頃(5世紀)のものと推測される。1980年7月1日、町指定文化財に指定された[8][9]。
- 主な史跡
観光スポット
- 阿久比町立阿久比スポーツ村
- 阿久比町立阿久比スポーツ村野球場(旧名鉄阿久比グラウンド)
- ふれあいの森(広場・公園・デイキャンプ場・パターゴルフ場・体育室などのある複合レジャー施設)。
- 花かつみ園
文化
祭事・催事
- 横松の祭礼 - 神明社の祭礼で、4月の第4日曜日と前日の土曜日に行われることが多い。知多型の山車が1台ある。
- 萩の祭礼 - 大山祇神社の祭礼で、毎年4月の第2日曜日と前日の土曜日に行われる。地区には「大山車(おおやまぐるま)」と呼ばれる知多型の山車(地元では「おくるま」と呼ぶ。)が1台あり、狭い地区内の道を曳きまわす。神社が丘の中腹にあり、境内から一気に曳き下ろされるさまは「萩の坂下ろし」と呼ばれ、近隣のみならず、遠くは大阪や静岡からもリピーターがやって来る。また、かつて荷物を荷車などで運搬していた頃には、近隣では坂道を登る際に先に綱をつけて引っ張っている様子を「萩のお祭りみたい」と表現した。
- 宮津の祭礼 - 熱田社の祭礼で、4月の第3日曜日と前日の土曜日に行われる。南組・北組にそれぞれ知多型の山車(地元では「おくるま」と呼ぶ。)が1台あり、地区内を曳きまわされる。
- 大古根の祭礼 - 八幡神社の祭礼で、4月の第3日曜日と前日の土曜日に行われることが多い。知多型の山車が1台ある。
- 虫供養 - 毎年秋の彼岸のお中日(9月23日)に、町内の13の地区を輪番で回る年中行事。愛知県の無形民俗文化財に指定されている。
- おせんぼ - 洞雲院で毎年3月中旬の日曜日に行われる。正式には「観音懺摩法会(かんのんせんまほうえ)」といい、徳川家康の生母「於大の方」が「戦国の女性の哀しみが二度とおきないように」と、洞雲院で祈願したのが始まりだと言われている。
名物
娯楽
- ユナイテッド・シネマ阿久比 - アピタ阿久比店の敷地内にある映画館(シネコン)。9スクリーン。2000年7月20日にオープン。
出身著名人
その他
脚注
- “阿久比町広報Web版 2022年12月15日号”. www.town.agui.lg.jp. 2022年12月18日閲覧。
- 阿久比町新庁舎建設 基本構想
- 新庁舎の基本設計がまとまりました | 阿久比町
- 食堂や多目的ホールが完成、阿久比町役場新庁舎、中日新聞、閲覧2017年4月24日
- 阿久比町の庁舎棟完成 来月利用開始、現庁舎解体、住まいと暮らしの最新ニュース、中日住宅ナビ
- 『図書館年報 平成27年度実績』阿久比町立図書館、2016年
- 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
- 文化財一覧 阿久比町公式サイト、2017年4月12日閲覧
- 社会(地歴、公民)、知多地区の偉人、郷土史、祭り・伝統産業、二子塚古墳(ふたごづかこふん) 愛知エースネット、2017年4月12日閲覧
- “初夏の訪れを告げる“幻の花「花かつみ」”について”. 阿久比町公式ウェブサイト. 阿久比町. 2020年11月8日閲覧。
- “阿久比町のホタル”. 阿久比町公式ウェブサイト. 阿久比町. 2020年11月8日閲覧。
- “"停電情報 半田営業所"”. 中部電力. 2019年12月6日閲覧。






.jpg.webp)




