エリック・デービス

エリック・キース・デービス(Eric Keith Davis, 1962年5月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロ野球選手(外野手)。ニックネームは「Eric the Red」。

エリック・デービス
Eric Davis
(1989年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 カリフォルニア州ロサンゼルス
生年月日 (1962-05-29) 1962年5月29日(61歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手(中堅手)
プロ入り 1980年 ドラフト8巡目
初出場 1984年5月19日
最終出場 2001年10月7日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

1980年のMLBドラフトでシンシナティ・レッズから8巡目(全体200位)で指名を受け入団。1984年5月19日のセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビュー。9月には球団史上1978年のジョージ・フォスター以来となる4試合連続本塁打を記録[1]。その後、好成績を残し、外野手として1987年から3年連続ゴールドグラブ賞を受賞している。

1986年に27本塁打・80盗塁を記録し、リッキー・ヘンダーソンに次いで史上2人目の「20本塁打・80盗塁」を達成[1]。1987年は4月・5月と2か月連続で月間MVPに選出され、オールスターゲーム初選出を果たした。37本塁打・50盗塁を記録し、「The 30-30 Club」(30本塁打30盗塁達成)の一員となった。

1990年にはレッズの四番打者としてワールドシリーズ制覇に貢献した。そのワールドシリーズ第4戦でのダイビングキャッチで肘がわき腹に入り腎臓を傷め途中退場[1]。シーズンオフに手術した影響で成績を落とし、1991年シーズン終了後にロサンゼルス・ドジャースにトレード、さらに1993年途中にはデトロイト・タイガースにトレードされる。1994年5月に椎間板ヘルニアのため3週間戦線離脱。復帰後も症状は回復せず、7月26日の出場を最後に一度現役を離れる[2]。

1996年、レッズで復帰し、打率.287、26本塁打を記録。その後、FAでボルチモア・オリオールズへ移籍。1997年、4月は打率.377・5本塁打・16打点を記録し、第4週には打率.560・5本塁打・13打点の成績で週間MVPに選出され[2]、開幕から地区1位の原動力となった[3]。しかし、デービスが5月26日に腹部の痛みを訴え、医師は当初、膿瘍と診断したが、X線撮影で野球ボール大の結腸癌が発見された[2]。転移は発見されず、6月13日に結腸切除を行い、その後は週1回の投薬治療が行われた[2]。チームメイトは帽子やヘルメットにデービスの背番号「24」をつけ「デービスのためにも勝つ」と意思表示[3]。

完治まで18か月かかると見られていたが、デービスは予想を上回る速さで回復し、9月15日にメジャー復帰[2]。ア・リーグチャンピオンシップシリーズ第5戦では決勝ホームランを放った。ワールドシリーズ進出はならなかったが、癌克服後にロサンゼルスやボルチモアの癌センターへの寄付を積極的に行ったデービスはシリーズ第4戦が行われた10月22日、ジェイコブス・フィールドでロベルト・クレメンテ賞が贈られた[2]。

1998年には打率.327・28本塁打を記録。その後、セントルイス・カージナルス、サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーし2001年に引退。1999年には自叙伝『Born To Play』を出版している。

年度別打撃成績

年

度
球

団
試

合
打

席
打

数
得

点
安

打
二
塁
打
三
塁
打
本
塁
打
塁

打
打

点
盗

塁
盗
塁
死
犠

打
犠

飛
四

球
敬

遠
死

球
三

振
併
殺
打
打

率
出
塁
率
長
打
率
O
P
S
1984 CIN 572001743339101108130102012401481.224.320.466.786
1985 561311222630338631816320700391.246.287.516.803
1986 13248741597115153272177180110368511006.277.378.523.901
1987 129562474120139234372811005060384811346.293.399.593.992
1988 135543472811291832623193353036510312411.273.363.489.852
1989 13154246274130142342501012170116812111616.281.367.541.908
1990 1275184538411826224220862130360621007.260.347.486.833
1991 8934028539671001111033142024855924.235.353.386.739
1992 LAD 7630826721618158632191023623719.228.325.322.647
1993 10842237657881701414753335044161888.234.308.391.699
DET 2389751419116401522001410184.253.371.533.904
'93計 13151145171107181201876835704557110612.237.319.415.734
1994 371381201922403351350001800454.183.290.292.582
1996 CIN 1294964158111920026217832391470361218.287.394.523.917
1997 BAL 4217615829481108832560031401472.304.358.525.883
1998 1315084528114829128263897607440510813.327.388.582.970
1999 STL 582231912749925773054013011491.257.359.403.762
2000 92293254387714061094011023601607.303.389.429.818
2001 SF 741711561732734572211011301384.205.269.365.634
通算:17年 16266147532193814302392628225679343496635074059331398112.269.359.482.841

獲得タイトル・表彰・記録

表彰

脚注・出典

  1. “The Ballplayers - Eric Davis” (英語). BaseballLibrary.com. 2009年5月31日閲覧。
  2. 水次祥子「病魔から甦った男の『奇跡』と『勲章』 エリック・デービス [オリオールズ]」『月刊メジャー・リーグ』1998年1月号、ベースボールマガジン社、1998年、雑誌 08625-1、42 - 43頁。
  3. 「28球団マンスリー・リポート 病魔と闘うデービスのためにも・・・・・・「24」を身につけ14年ぶりの優勝へ ボルチモア・オリオールズ」『月刊メジャー・リーグ』 1997年9月号、ベースボールマガジン社、1997年、雑誌 08625-9、78頁。

外部リンク

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