JR東日本クモヤ743形電車
概要
奥羽本線福島 - 山形間は、1992年(平成4年)7月1日開業で山形新幹線による新在直通運転が開始されたが、それに伴う軌間の狭軌(1,067mm)→標準軌(1,435mm)への改軌工事は1991年11月5日に完了。同区間の普通列車は山形線の愛称[注 1]で充当車両には東北本線で運用されていた719系電車を標準軌仕様とした5000番台が投入され、山形運転所(→山形電車区→山形車両センター→現・山形新幹線車両センター[注 2])へ配置された。
当初719系5000番台の定期検査は仙台総合車両所(現・新幹線総合車両センター)で実施を計画されたが、同番台区分は東北新幹線区間の保安装置は未搭載の上に架線電圧交流50Hz20kVのみ対応であることから、同25kVの福島以北を自力走行できないために牽引車が必要となり、クモヤ143形直流職用車を種車に改造施工で落成したのが本形式である。
なお本形式は普通鉄道構造規則による確認のほかに、新幹線鉄道構造規則に基づいた新幹線用交流電気機関車で新幹線車両としての確認も取得した、新幹線区間で自力運転が可能な唯一の在来線用電車であった。
車両解説
種車となったクモヤ143-3は、日立製作所笠戸製作所が製造。国鉄(日本国有鉄道)時代の1977年(昭和52年)3月14日付で品川電車区(→山手電車区→現・東京総合車両センター)に新製配置、翌1978年3月7日付で津田沼電車区(→習志野電車区→現・習志野運輸区)へ転入。1987年の国鉄分割民営化でJR東日本が承継し、1991年9月14日付で山形運転所へ転入した[注 3]。
1992年6月23日付で新幹線区間走行のため新幹線鉄道構造規則に基づいた以下の改造を郡山工場(現・郡山総合車両センター)で施工し、クモヤ743-1として落成した。
外部リンク
- 富士電機『富士時報』1993年1月号「東日本旅客鉄道(株)クモヤ743系交流電車用電気機器」 (PDF) p.41
関連項目
- 山形新幹線用に標準軌に改造された事業用車
