日本テレビ盃

日本テレビ盃(にほんテレビはい)は千葉県競馬組合船橋競馬場で施行する地方競馬重賞競走ダートグレード競走)である。日本グレード格付け管理委員会による日本国内の格付はJpnII国際競馬統括機関連盟による国際的な格付はリステッドレース(LR)[1]。Road to JBCに指定されているため、「Road to JBC 日本テレビ盃」とも表記される。略称は「日テレ盃」。距離は1800メートル日本テレビ放送網株式会社が優勝杯を寄贈している。

日本テレビ盃
Nippon TV Hai[1]
第57回日本テレビ盃
開催国 日本の旗日本
主催者 千葉県競馬組合
競馬場 船橋競馬場
創設 1954年昭和29年)8月4日
2023年の情報
距離 ダート1800m
格付け JpnII / 国際LR
賞金 1着賞金4000万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上(指定交流)
出走資格も参照
負担重量 別定(本文に記載
出典 [2]

副賞は、日本テレビ放送網株式会社賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、株式会社よみうりランド賞、開催執務委員長賞、NAR生産牧場賞、船橋競馬生産牧場賞(2023年)[3]

概要

日本テレビ放送網(NTV)が1953年に日本の民間放送局として最初の地方競馬の中継を船橋競馬場から行ったことを記念して、翌1954年からアルファベットの略称であるNTV盃として創設された。

創設当初から第25回まで長きにわたって8月に施行され[4]大井記念報知オールスターカップから引き続き出走する古馬に加え、下半期での飛躍を目指す多くの上がり馬や3歳馬らが集まる競走であった。1979年からは開催時期を9月末〜10月頭へと移動し、以後は一貫して東京大賞典などを目指す有力馬が始動する競走として定着している。中央交流競走後の勝馬に限っても、アブクマポーロアグネスデジタルマキバスナイパースターキングマンボンネビルレコードフリオーソスマートファルコンといったダートグレード競走戦線の中核を担ったGI馬らが、ずらりとその名を連ねている。

1995年から南関東G2となり、一旦1997年に南関東G3へと格下げ[5]されたものの、翌1998年にはダートグレード競走(統一GIII)として中央地方全国交流競走となり、南関東グレードも再度G2へと格上げされた。これとともに競走距離が2000メートルから1800メートルに変わった。

2002年以降はJBCクラシックのステップ戦(Road to JBC)として位置づけられ統一GII競走に格上げされ、優勝馬にはJBCクラシック(2006年のみJBCクラシックかJBCマイル)への優先出走権が与えられる。

条件・賞金等(2022年)

出走資格[2]
サラブレッド系3歳以上。出走枠は南関東公営競馬所属馬7頭、南関東以外の地方競馬所属馬3頭、中央競馬所属馬4頭と定められている(登録状況により変更があり得る)。
負担重量[2]
別定。3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減(南半球産3歳馬2kg減)を基本に、更に以下のように斤量が課せられる(2歳時の成績は対象外)。
  1. 前年9月27日から本年9月22日までの期間のGI・JpnI競走1着馬は2kg増、GII・JpnII競走1着馬は1kg増。
  2. 前年9月26日より前のGI・JpnI競走1着馬は1kg増。

※重複はした加重は行わない。

賞金額
1着4000万円、2着1400万円、3着800万円、4着400万円、5着200万円[3]
優先出走権付与
優勝馬にはJBCクラシックの優先出走権が、上位5着内の南関東所属上位2頭に埼玉新聞栄冠賞の優先出走権が付与される[2]

過去の賞金額

中央競馬地方競馬全国指定交流競走に指定された1998年以降
回数総額賞金
(万円)
1着賞金
(万円)
2着賞金
(万円)
3着賞金
(万円)
4着賞金
(万円)
5着賞金
(万円)
第45回(1998年)6,8004,0001,400800400200
第46回(1999年)
第47回(2000年)
第48回(2001年)
第49回(2002年)
第50回(2003年)
第51回(2004年)
第52回(2005年)
第53回(2006年)
第54回(2007年)2,0401,20042024012060
第55回(2008年)6,8004,0001,400800400200
第56回(2009年)
第57回(2010年)
第58回(2011年)
第59回(2012年)5,4403,2001,120640320160
第60回(2013年)
第61回(2014年)
第62回(2015年)
第63回(2016年)
第64回(2017年)
第65回(2018年)
第66回(2019年)
第67回(2020年)
第68回(2021年)
第69回(2022年)5,9503,5001,225700350175
第70回(2023年)6,8004,0001,400800400200

歴史

  • 1954年 - 南関東公営競馬所属馬限定重賞競走・NTV盃として創設。ダート2000mで施行。
  • 1970年 - 同年8月1日に船橋競馬場内で起きた暴動の影響で遅れて施行された[6]
  • 1995年 - 南関東グレードG2に格付け。
  • 1997年 - 南関東グレードG3に格下げ。
  • 1998年
    • 中央競馬地方競馬指定交流競走に指定。
    • ダート競走格付け委員会によりGIII(統一GIII)に格付け。南関東グレードを再びG2に格上げ。
    • 施行距離をダート1800mに変更。
  • 1999年 - 名称を現在の日本テレビ盃に変更。
  • 2002年
    • 統一GIIに格上げ。
    • Road to JBCに指定。
  • 2007年 - この年のみ馬インフルエンザの影響により、南関東所属馬による重賞競走(SIII)として施行。それに伴い、優勝馬のJBCクラシック優先出走権も発生しない。
  • 2008年
    • 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIに変更。なお、南関東グレードは併記しないことになった。
    • ボンネビルレコードがダート1800mの日本レコード・1:47.8で優勝。1987年5月18日にキクノダンサーが記録したコースレコード(1:48.8)を1秒上回り、かつ1997年11月15日にプレミアムサンダー京都競馬場で記録した1:48.4をも0.6秒上回った。
  • 2011年 - 前年の覇者・フリオーソが疾病(ごく軽度の右前屈腱炎)のため、競走除外となった。
  • 2020年 - COVID-19の流行により「無観客競馬」として開催。
  • 2021年 - COVID-19の流行および船橋競馬場の大規模改修工事により、前年に引き続き無観客競馬として開催。

歴代優勝馬

回数年月日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1954年08月04日2000mマイムーン牝5船橋2:07 1/5須田茂関口三治鈴木績
第2回1955年08月07日2000mキヨストロング牡6大井2:07 1/5土屋登大山末治杉山三見雄
第3回1956年08月08日2000mホマレオー牡5大井2:06 0/5朝倉文四郎栗田金吾栗田ふさ
第4回1957年08月18日2000mラツキーマミー牝4大井2:06 3/5須田茂田中利衛臼坂巌
第5回1958年08月17日2000mダイニコトブキ牡3船橋2:06 0/5須田茂出川己代造出川日出
第6回1959年08月23日2000mオータジマ牡4大井2:05 3/5赤間清松小暮嘉久北沢元男
第7回1960年08月07日2000mフサリユウ牡4川崎2:05.7佐々木國廣井上宥藏井上徹郎
第8回1961年08月20日2000mトサボシ牝4船橋2:06.0佐々木竹見関口三治鈴木晴
第9回1962年07月27日2000mハローモア牡6船橋2:06.7勝又泉寺田時次郎勝又泉吾
第10回1963年08月04日2000mチエストオー牡3川崎2:07.3佐々木竹見武井歌治六郎田雅喜
第11回1964年08月02日2000mロイヤルナイト牡4川崎2:05.8宮下紀英小笠原円之助鈴木邦枝
第12回1965年07月28日2000mコノブキノニ牡4船橋2:05.8宮下紀英出川己代造出川日出
第13回1966年08月10日2000mコトブキノニ牡5船橋2:04.4海方昭三出川己代造出川日出
第14回1967年08月13日2000mヒガシジヨオー牝4川崎2:06.1佐々木竹見井上宥藏坂本清五郎
第15回1968年08月14日2000mツルハゴロモ牡7川崎2:05.2木村騎一江口勇鈴木利夫
第16回1969年08月06日2000mチヤイナーキャップ牡4船橋2:05.8溝辺正出川己代造出川日出
第17回1970年11月11日2000mマルヤマオーカン牡4船橋2:06.0内野健二森誉堀宣章
第18回1971年08月11日2000mオーナーズタイフウ牡3川崎2:05.4佐々木竹見大沼五郎米元幹男
第19回1972年08月06日2000mミツルオー牡5川崎2:06.0竹島春三井上宥蔵田中博子
第20回1973年08月05日2000mメイジミドリ牡4船橋2:06.2溝辺正出川己代造大下金蔵
第21回1974年08月04日2000mアスキツト牡4船橋2:05.9佐々木竹見凾館政一中江隆一
第22回1975年08月03日2000mトドロキムサシ牡4大井2:06.0岡部盛雄岡部猛町田圭三
第23回1976年08月20日2000mフアインポート牡3川崎R2:04.0竹島春三井上宥蔵佐野行男
第24回1977年08月03日2000mダイハードコトブキ牡4船橋2:10.6石崎隆之出川己代造吉橋計
第25回1978年08月13日2000mエドノボル牡4船橋2:06.0川島正行石川忠良越塚義昌
第26回1979年10月03日2000mゴールドラーク牡5大井2:04.4岡部盛雄太田進鈴木一司
第27回1980年09月24日2000mゴールドスペンサー牡4浦和2:06.4本間光雄中村秀夫(有)サニー商事
第28回1981年09月23日2000mスターライヒ牝4船橋2:04.6秋田実宮下雅身高橋光子
第29回1982年09月15日2000mヒリユウシンザン牡4川崎R2:02.9橘正樹長谷川蓮太郎山田富寿夫
第30回1983年09月21日2000mタガワリユウオー牡5大井2:06.8高橋三郎大山二三夫山田金作
第31回1984年09月26日2000mトムカウント牡5船橋2:06.6石崎隆之江川秀三(有)藤田牧場
第32回1985年09月25日2000mブランドオスカー牡4川崎2:05.3山崎尋美岩本亀五郎井上博
第33回1986年10月08日2000mフジミパワー牡5大井2:04.0早田秀治栗田繁大森策郎
第34回1987年09月30日2000mシナノジヨージ牡4大井2:05.2高橋三郎松浦備品田良實
第35回1988年10月20日2000mハツピーシヤトー牡4大井2:07.8高橋三郎大塚三郎松村英治
第36回1989年10月10日2000mホウニンメゴヒメ牝4船橋2:05.9田部和廣濱月睦生中村正子
第37回1990年10月03日2000mイイオカスワロー牝4浦和2:09.3秋田実中澤文男瀬川良成
第38回1991年10月10日2000mヒカリリトル牡4船橋2:08.4佐藤祐樹川勝貫次丹羽光夫
第39回1992年10月29日2000mキングイーグル牡4大井2:08.2桑島孝春柏木一夫青木啓二朗
第40回1993年11月23日2000mハナセール牡5大井2:06.9高橋三郎物井榮(有)兼正商事
第41回1994年10月05日2000mアレアズマ牡5船橋2:10.4桑島孝春小檜山悦雄(株)東牧場
第42回1995年10月04日2000mケーエフネプチュン牝4船橋2:08.1矢内博凾館政一藤谷正美
第43回1996年09月18日2000mアマゾンオペラ牡5船橋2:08.7石崎隆之出川己代造柳澤瀀
第44回1997年09月24日2000mシービーダイコク牡7船橋2:07.6佐藤祐樹波多野高次高橋秀夫
第45回1998年09月16日1800mアブクマポーロ牡6船橋1:50.9石崎隆之出川克己鑓水秋則
第46回1999年09月15日1800mスノーエンデバー牡5JRA1:51.6武豊森秀行藤本龍也
第47回2000年09月20日1800mサプライズパワー牡6船橋1:52.5石崎隆之川島正行大迫忍
第48回2001年09月19日1800mアグネスデジタル牡4JRA1:51.2四位洋文白井寿昭渡辺孝男
第49回2002年09月18日1800mマキバスナイパー牡7船橋1:49.6左海誠二岡林光浩新田知也
第50回2003年09月15日1800mスターキングマン牡4JRA1:51.4武豊森秀行(有)ゴールドレーシング
第51回2004年09月23日1800mナイキアディライト牡4船橋1:49.7石崎隆之出川龍一小野スミ
第52回2005年09月23日1800mサカラート牡5JRA1:51.8秋山真一郎石坂正(有)サンデーレーシング
第53回2006年09月20日1800mシーキングザダイヤ牡5JRA1:51.6武豊森秀行青山洋一
第54回2007年09月24日1800mナイキアディライト牡7船橋1:53.0内田博幸川島正行小野スミ
第55回2008年09月23日1800mボンネビルレコード牡6JRAR1:47.8的場文男堀井雅広塩田清
第56回2009年09月23日1800mマコトスパルビエロ牡5JRA1:50.9安藤勝己鮫島一歩眞壁明
第57回2010年09月23日1800mフリオーソ牡6船橋1:48.8戸崎圭太川島正行ダーレー・ジャパン・ファーム(有)
第58回2011年09月23日1800mスマートファルコン牡6JRA1:50.6武豊小崎憲大川徹
第59回2012年09月26日1800mソリタリーキング牡5JRA1:51.4内田博幸石坂正(有)サンデーレーシング
第60回2013年09月23日1800mワンダーアキュート牡7JRA1:50.3武豊佐藤正雄山本信行
第61回2014年09月23日1800mクリソライト牡4JRA1:50.1戸崎圭太音無秀孝(有)キャロットファーム
第62回2015年10月07日1800mサウンドトゥルーセ5JRA1:50.2大野拓弥高木登山田弘
第63回2016年09月28日1800mアウォーディー牡6JRA1:52.0武豊松永幹夫前田幸治
第64回2017年09月27日1800mアポロケンタッキー牡5JRA1:52.9内田博幸山内研二アポロサラブレッドクラブ
第65回2018年10月03日1800mケイティブレイブ牡5JRA1:52.5福永祐一杉山晴紀瀧本和義
第66回2019年09月23日1800mクリソベリル牡3JRA1:52.1川田将雅音無秀孝(有)キャロットファーム
第67回2020年09月30日1800mロードブレス牡4JRA1:50.5三浦皇成奥村豊(株)ロードホースクラブ
第68回2021年09月29日1800mサルサディオーネ牝7大井1:53.5矢野貴之堀千亜樹菅原広隆
第69回2022年09月28日1800mフィールドセンス牡8船橋1:53.0本橋孝太山下貴之前原敏行
第70回2023年09月27日1800mウシュバテソーロ牡6JRA1:51.7川田将雅高木登了徳寺健二ホールディングス(株)
  • タイム:第1 - 6回 1/5秒表示、第7回- 1/10秒表示
  • Rはコースレコードを示す。

脚注

注釈

    出典

    1. 2015 International Cataloguing Standards Book Japan (PDF) (英語). 国際セリ名簿基準委員会. 2015年10月2日閲覧。
    2. 令和5年度第6回船橋競馬競走番組(決定) (PDF). 船橋ケイバ. 2023年9月26日閲覧。
    3. 船橋競馬出走馬一覧表令和5年度第6回船橋競馬第3日 9月27日(水) (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2023年9月26日閲覧。
    4. 船橋競馬場の開設日は8月21日であり、1958年のように「開設記念」と副称がつけられることもあった。日刊スポーツ社『日刊スポーツ(東京)』1958年8月17日分
    5. 『南関東地方競馬重賞競走一覧』平成9年度版、2頁
    6. 優駿』1970年10月号、50頁

    各回結果の出典

    関連項目

    外部リンク

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